今回はBIC(ビック)の「クリスタル Re’New 1.0㎜」を紹介します。
以前紹介したBIC(ビック)の「クリスタル・オリジナルファイン」を含む「クリスタル」シリーズはどれも使い切りのボールペン。
「クリスタル Re’New 1.0㎜」は使い切りではなく、替え芯(リフィラブル)モデル。
「クリスタル」シリーズらしい六角形はそのままに、アルミ製の軸が採用されています。
それでは詳しく紹介します。
BIC(ビック)「クリスタル Re’New 1.0㎜」をおすすめする人
BICのボールペンを愛用している
六角形で鉛筆のような形のボールペンが好き
金属軸で耐久性が高くずっと使えるボールペンが欲しい
BIC(ビック)「クリスタル Re’New 1.0㎜」の特徴
BIC(ビック)について
BICが誕生したのは1945年
BICは1945年にフランスで誕生しました。
創始者はマルセル・ ビックとエドゥワール・ビュッファールとの共同経営。
1888年にアメリカで発明された ボールペンの特許をビックが買い取り、改良を経て1951年に世界初の使い切りボールペン「ビック・クリスタル」が誕生しました。
そして1961年にBICのベストセラーとなる「ビック・オレンジ」が登場。
ビックは筆記具だけでなく、シェーバーやライターなどいろんな商品を手掛けています。
BICの製品はどれも徹底した品質管理が行われている
BICにおける品質管理は各製造工程において徹底した品質管理が行われています。
筆記部門では筆記テスト基準を設定し、筆記距離が維持されているかをチェックしているそうです。
筆記具だけでなく、BICのライターでは50以上の個別・工程別品質検査を行い、国際安全基準のISO9994の各項目に準拠あるいはそれ以上の厳しい品質基準に沿って生産管理されているそうです。
きちんとした品質を保ち、安全で安心できるものを消費者に提供できるように努力されており、世界レベルで長く愛用されるのも納得ですね。
ビックの歴史やいろんな商品など、詳細については公式ページのリンクを貼っておきますので、よかったらご参照ください。
BIC(ビック)「クリスタル Re’New 1.0㎜」は2023年2月に登場
1951年に登場した「ビック・クリスタル」は今でも購入できるロングセラーです。
2011年には BIC独自の低粘度油性インク「EGインキ」を搭載した「BICオレンジEG」。
黒いキャップに細身で6角形をしたオレンジ色の軸というデザインを見るだけでビックのボールペンと分かるほど圧倒的な存在でした。
「BICオレンジEG」が廃盤となり、「ビック・クリスタル・オリジナルファイン」が後継として登場しています。
そして、2023年2月、これら「クリスタル」シリーズの最高峰として、同シリーズで初めての替え芯(リフィラブル)タイプの「クリスタル Re’New 1.0㎜」が発売されました。
「クリスタル」シリーズを継承したデザイン
1951年に生まれた「BICクリスタル」は黒いキャップ、透明の軸で、今でも馴染み深いデザインですね。
事務用のボールペンといえばこのデザインがパッと浮かびます。
世界初の使い切り ボールペンで、優れたデザイン・機能性からニューヨーク近代美術館(MOMA)の永久所蔵品となっているそうです。
この六角形の軸、キャップ式という基本デザインを継承しつつ、アルミ製の軸で高級感をプラスしたのが「クリスタル Re’New 1.0㎜」です。
「ビック・クリスタル」「ビック・オレンジEG」「ビック・クリスタル・オリジナルファイン」と比較しながら細部を詳しく見ていきます。
六角形の基本デザインは同じ
写真は上から「ビック・クリスタル」「ビック・オレンジEG」「ビック・クリスタル・オリジナルファイン」「クリスタル Re’New 1.0㎜」です。
写真でも分かるように、六角形のデザイン、キャップ式、長さ、太さなどはほぼ変わりありませんが、「Re’New」は素材の違いが目立ちますね。
「Re’New」は軽量で扱いやすいデザインを継承しつつ、アルミ製にすることで頑丈で長く使えるようになっています。
軸は光沢があり、高級感がありますね。
アルミ製の軸なので軽量
Re’Newの重さを測定したところ14.20gでした。
他のクリスタルシリーズはだいたい5~6gくらいなので倍以上の重さになっています。
これまでの樹脂製に比べると結構重いなと感じるかと思います。
とはいえ、他の金属軸のボールペンを比べると比較的軽量な部類なので、持ち運びには特に問題ないかと思います。
キャップは樹脂製でシルバーカラー
キャップは他のクリスタルシリーズと同じ樹脂製となっています。
環境に配慮しリサイクルプラスチックが使われています。
ビックのクリスタルシリーズは黒いキャップが印象的ですが、軸のカラーに似たシルバーカラーになっていて、これまでとガラッと印象が変わりますね。
「Re’New」に黒のキャップを着けてみましたが、違和感が半端ないですね(笑)
購入時は替え芯が2本セット
本体に装着されている替え芯の他に2本替え芯がセットになっています。
1本で3km以上は筆記できるので、この3本あればかなりの筆記距離になりますね。
Re’Newが販売された当初は替え芯だけの販売がなかったようですが、現在は販売されているようです。
ただ、3本で税込609円(2024年10月現在)。
ビックのボールペンとしては思いのほか高価です…
替え芯の替え方
軸後方にスライド式のスイッチがついています。
これをスライドさせることで、替え芯の先がちょこっと出てきます。
ペン先部分を持って引き抜きます。
新しい替え芯を最後まで差し込めば交換完了です。
ただ、ビックの替え芯は軸内できっちり替え芯が固定されている訳ではないので、ペン先をつまむとするっと簡単に外せます(笑)
ゆるいからと言って筆記に影響が出るほどグラグラという訳ではないですけどね。
BIC(ビック)「クリスタル Re’New 1.0㎜」の使い心地
グリップ部はツルっとしていて滑りやすい
他のクリスタルシリーズ同様、細くストレートな6角形の軸でグリップしやすいです。
ただこのグリップ部分は他のシリーズ同様にツルっとしています。
アルミ製なので、筆圧が高い人ではちょっと滑ってしまうかもしれません。
やや重めのヌルっとした書き味
油性インクらしいやや重めですが、思ったよりもたつかず書きやすいですね。
フローは油性インクらしい若干渋めな印象ですね。
発色は油性インクらしいグレーっぽい色です。
ところどころインクかすれっぽい感じはありますが、それほどインクダマはでません。
低粘度油性インクやゲルインクが主流のなか、この油性インクらしい書き味がちょっと楽しくなります。
クリスタルシリーズの替え芯が使えないか検証
Re’New専用の替え芯以外で、クリスタルシリーズの替え芯が使えないか検証してみました。
替え芯だけ並べてみると、ペン先の形状、長さなどは肉眼では見分けがつかないほどよく似ていますね。
写真上から「ビック・クリスタル」「ビック・オレンジEG」「ビック・クリスタル・オリジナルファイン」「Re’New 1.0」の替え芯です。
実際に装着してみました。
「ビック・クリスタル」
「ビック・オレンジEG」
「ビック・クリスタル・オリジナルファイン」
どれも普通に入りました(笑)
純正の替え芯に比べると、若干緩いかなと感じますが、ペン先がカタカタすることもなくそれなりに安定しています。
高価な専用替え芯を買わなくても十分流用出来そうです。
ただ、使用に不安な人は専用の替え芯を使ってくださいね。
書きやすさはオレンジEGがダントツ
やはり低粘度インクを採用しているオレンジEGがダントツで書きやすいです。
他の替え芯は同じ油性インクなので書き味はほぼ変わりはないですね。
オレンジEGは廃盤となってしまっていますが、まだ購入は可能なようです。
Re’Newの替え芯用に今のうちに購入しておいてもいいかもしれませんね。
BIC(ビック)「クリスタル Re’New 1.0㎜」をおすすめする理由
メイドインフランスの歴史あるボールペンで品質管理が徹底されている
アルミ製の軸で高級感がある
他のクリスタルシリーズの替え芯が使える
というところかと思います。
アルミは樹脂と違い外力には強く変形はしにくいと思いますが、心配なのは塗装剥がれですね。
使い始めて間がないので、耐久性についてはこれから検証できればと思います。
最後に
今回はBIC(ビック)「クリスタル Re’New 1.0㎜」を紹介しました。
この記事が皆さんのボールペン選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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