今回はkaweco(カヴェコ)のローラーボールPERKEO(パケオ)を紹介します。
樹脂製の軸で8角形のキャップ、16角形の軸でグリップしやすく、また比較的安価に購入できるのが魅力です。
読者様からのコメントでいろんなリフィルが使える軸ということでおすすめいただいていたので、実際にいろんなリフィルを試してみました。
それでは詳しく紹介します。
kaweco(カヴェコ)PERKEO(パケオ)ローラーボールをおすすめする人
お手頃なローラーボール(水性ボールペン)を探している
C300系リフィルが使える軸が使いたい
カヴェコの筆記具が好き
kaweco(カヴェコ)PERKEO(パケオ)ローラーボールの特徴
カヴェコについて

カヴェコは、ハインリッヒ・コッホ(Koch)と、ルドルフ・ウェバー(Weber)という人によって1883年にドイツのハイデルベルグで創業されました。
1976年に業績悪化により一度廃業しますが、1994年にドイツのニュルンベルグに拠点をおく筆記具部品メーカー「h&m gutberlet gmbh(グットバレット社)」が「KAWECO」の商標を所得。
廃業から18年後、グットバレット社によって当時の名品が復活を遂げています。
現在販売されているスポーツシリーズはオリンピックの公式ペンとして使われていたものの復刻版で、廃業により一度は姿を消しましたが1995年に再登場を果たしました。
カヴェコについての詳しい情報はこちらの公式ホームページを参照してください。
パケオ(PERKEO)の起源は20世紀初め(1900年代初め頃)に遡り、当時はエボナイト製のアイドロッパー式万年筆やつけペンとして発売されていた古いシリーズになります。

2017年にパケオの万年筆が復刻し、2020年に万年筆と同じデザインを共有したローラーボールが追加されました。
シリーズとしてはかなり歴史がありますが、ローラーボールは比較的最近に登場したモデルになりますね。
「パケオ」はドイツ語読みでは「ペルケオ」
公式サイトでは「パケオ」として販売されているので、日本ではそのまま「パケオ」と呼んで問題はないです。
「ペルケオ」という読み方はドイツ語の読み「Per-keo」に基づいた呼び方です。
一部の愛好家、海外のレビューなどでは「ペルケオ」と呼ぶ人もいるようです。
「PERKEO」の由来は、ドイツのハイデルベルグ城にいた宮廷道化師「ペルケオ(Perkeo)」にちなんでいるんだそうですよ。
原語や由来を尊重するなら「ペルケオ」と呼ぶほうがいいんでしょうかね?
それでは、細部を見ていきたいと思います。
アイコニックな8角形のキャップ

パケオのキャップはカヴェコらしい8角形をしています。
以前紹介したカヴェコのスカイラインスポーツも8角形ですね。
カヴェコのアイコニックデザインといえば8角形のキャップ形状、シルエットが実に象徴的ですね。
8角形キャップのおかげでクリップなしでも転がりにくく実用的です。
キャップにメーカーロゴ

キャップ部分に「Kaweco」と文字が浮き出るように成形されています。
立体感のある文字がかっこいいですね。
初めて手にした時、オールクリアなのでパッと見ロゴに気付かなかったです(汗)
キャップは嵌合式でインナーキャップがある

キャップはパチンと閉める嵌合式というタイプになります。
けっこうしっかりとした作りで、開ける際はそれなりに力を入れないといけないですね。
閉めるときもグッと力を入れないと閉まらないですね。
樹脂の厚みがかなりあり、閉めるときは「コチッ」という固めの音がします。

また、キャップ内部にインナーキャップがありますね。
ローラーボールは水性インクが使われています。
水性インクは乾燥しやすく、ペン先が乾燥してしまうと筆記できなくなってしまいます。
この筆記ができなくなった状態をドライアップといいますが、このドライアップを防いでくれるのがインナーキャップです。
インナーキャップはペン先の気密性を確保し、ペン先の乾燥を防いでくれるんです。
クリップは別売り

スポーツシリーズでもそうでしたが、クリップは別売りとなっています。
クリップがなくても転がりにくい形状なので、ペンケースに入れて持ち運ぶ場合には必要ないかと思います。
ポケットに入れるなど携帯する場合にはクリップが必須かなと思います。
またクリップ自体が装飾としての役目もあります。


パケオ専用クリップですが、クリップ部分はシンプルですが軸をホールドする部分にカヴェコのロゴマークが入っています。
またカラーがシルバーとブラックの2種類から選べることができます。
僕はオールクリアにはシルバーが似合うかなと思ったのでシルバーにしてみました。

シルバーだと天冠部分にあるカヴェコのメーカーロゴもシルバーなので統一感がでていい感じになりますよ。
スポーツシリーズのクリップと比べると装飾性はそれほど高くないですが、クリップを付けるとちょっと引き締まった感じがしますね。
クリップはどちらのカラーも税込定価770円です。
パケオとスポーツのクリップは共用出来ない

パケオとスポーツのクリップはキャップのサイズが違うので共用は出来ません。


パケオのキャップは最大径が14.49mm、スポーツのキャップは最大径が13.25mmです。
クリップを購入する際は、どのシリーズ専用のクリップなのか、しっかりと確認したうえで購入するようにしてくださいね。
16角形の本体

本体軸の形状はスポーツシリーズでは円柱形でしたが、パケオを16角形になっています。
写真ではちょっと分かりにくいですね(汗)
ほぼ円柱に近い形ではありますが、わずかにある角によって滑り止め効果があり、手に上手く沿うようになっていますね。
軸はほぼストレートで最大径が13mmと、少し太めになっています。
グリップ部分は三角形

こちらも写真ではちょっと分かりにくいかと思いますが、グリップする部分は平面が3面あり、三角形状になっています。
三角グリップは人間工学に基づいており、面に沿って指を添えるだけでペンの正しい持ち方になります。
自然にグリップしやすく長時間使っていても疲れにくいですね。
ただペンを癖のある持ち方をしている人にとってはちょっと苦手と感じる場合もあるかと思います。
キャップやグリップ部分はマット加工

キャップや軸の表面にはマット加工が施されています。
後軸は透明度が高くなるように光沢仕上げになっていて、リフィルはくっきりと見えますね。
対してキャップやグリップ部分は少し靄がかかったような感じに見えます。
わずかにザラっとした感じはありますが、キメが細かくしっとりとした触り心地で手になじみやすいですね。
指紋がつきにくく、また滑りにくいので長時間の筆記でも疲れにくいです。
収納時は138mmで筆記時は160mm


キャップをした状態(収納時)のサイズは全長138.39mmです。
スポーツシリーズでは収納時が106.07mmとかなりコンパクトになりますが、パケオは一般的な筆記具サイズという感じですね。
キャップを外した状態での本体サイズは130.08mmでした。

キャップを軸につけた状態(筆記時)のサイズは160mmでした。

軸はABS樹脂製で軽量

軸にはABSという樹脂が使用されています。
衝撃に強く軽量なのが特徴ですね。
重さを測定したところ16.66gでした。
軽量なので取り回しがしやすいですし、携帯にも便利ですね。

キャップを外した本体だけの重さは11.72gでした。
先軸と後軸を閉める最後にグッとロックがかかる

先軸と後軸を閉める最後で先軸と後軸がグッとロックがかかるようになっています。
先軸のネジ部分にL字型に切れ込みがあるのが見えますね。

そして後軸内部を確認すると、太めのガイドが張り出しているのが見えますね。
この部分が最後にグッとかみ合ってロックがかかっているんですね。

ちょっとした振動などで外れないようになっているのかと思いますが、先軸と後軸との一体感が出て、より剛性が高くなっている感じがしますね。
軸のカラーが豊富

今回紹介するのは「オールクリア」。
透明軸で内部に装填されているリフィルがしっかりと見えますね。
その他、「ブリージ―ティール」「ジャングルグリーン」「ピオニーブロッサム」「オールブラック」「コットンキャンディ」「オールドシャンブレー」と全部で7種類。
「コットンキャンディ」「オールドシャンブレー」については製造が終了しており、在庫限りとなっています。
定番カラーは単色ですが、この2種類はツートンカラー仕様になっています。
在庫が残っている店舗も見かけるので、ツートンカラーのパケオを狙うなら今のうちかと思います。
価格は税別で定価2200円
価格はかなりお手頃な2200円(税別)です。
ドイツ製の筆記具で、エントリーモデルとはいえ、キャップ式で本格的なローラーボールでこの価格は手が出しやすくていいですね。
リフィルは水性染料インク

公式ページではインクに関しての情報は掲載されていなかったですが、パケオに使われているリフィルは水性染料インクです。
発色がよく、サラサラとした書き心地が特徴です。
リフィルの品番は「KAWECO-REF-RB」。
インクは黒のみで、ボールサーズは0.7mm。
ドイツの公式ページには0.5mmもあるようですが、日本のサイトでは見つけられなかったです。
また、過去にボールサイズが0.4mmというリフィルもあったようですが、現在は販売されていないですね。
税込定価1210円とちょっとお高めです(汗)
書き味については後述しますね。
リフィルは水性「A」型
リフィルを採寸して見ました。

リフィルの全長が110.58mm。


最大径が6.21mm、ペン先径 2.32mmという結果になりました。
JIS規格と照らし合わせると、みなさんご存知の水性「A」型に相当しますね。
水性「A」型はC300系と呼ばれるリフィルのひとつです。
C300系リフィルには水性「A」型のほか、ゲル「J」型、ゲル「K」型などの規格が含まれており、高い互換性があります。
C300系リフィルについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
kaweco(カヴェコ)PERKEO(パケオ)ローラーボールの使い心地
軸はやや太めで持ちやすい


外径が13mmとちょっと太めの軸なので、あまり力を入れなくても持てますね。
グリップが三角になっているので、自然と正しい持ち方になり、指の設置面積が広くなるので持ちやすいですね。
筆記時キャップを軸につけると160mmといい感じの長さになりますが、重心は中心よりちょっと上になります。
全体的に軽量なので重心はそこまで気になる事はないですね。
キャップがない状態では約130mmと、キャップを付けなくても使える長さなので、キャップをつけるかどうかは使う人の好みでいいと思います。
サラサラとした書き味で発色がいい

水性インクらしくサラサラとした書き味が気持ちいいです。
また発色もいいですね。
しっかりとした黒ですね。
かなりフローがいいですね。
たっぷりとインクが出ていて、インクがかすれることはないですね。
紙によってはにじみやすく線も太くなり裏抜けもしやすい


紙質にもよりますが、にじみやすい紙ではより太くなりますね。
ゼブラのサラサ0.7mmと比較してみました。
写真左はロディアに書いた分では太さはほぼ同じに見えますね。
写真右は100均で購入したルーズリーフですが、相当にじんで線がかなり太くなってしまっていますね。

フローがいいので裏抜けもしやすいです。
100均のルーズリーフだと結構裏抜けしてしまっていますね。


こちらはツバメフールス紙に書いたものですが、まったく裏抜けしていませんね。


こちらはロディアに書いたものですが裏抜けしていませんね。
使用する紙はちょっと気を使った方がよさそうです。
筆記時に軸内でリフィルがガクッと動く

軸内がかなり広くなっているのと、ペン先側もちょっと緩めにできているのか、筆記時に軸内でリフィルがガクッと動いてしまいます。
写真ではちょっと分かりにくいかと思いますが、バネがまっすぐではなくちょっとずれているのが分かりますか?
筆圧をかけずに筆記している分には軸内での動揺はないんですが、ちょっと筆圧をかけるとガクッと動くんです。

もうひとつ気になる点がリフィルのペン先と口金部分の隙間です。
リフィルが軸内でガクッと動く原因のもうひとつはこの隙間かと思います。
ただ、これはすべての軸でそうなのか、個体差なのかまでは分からないですね…
これを安定させようとする場合は、リフィルと軸、さらにペン先と口金との隙間を埋める必要がありますね。
簡単に埋めるならテープなどをぐるぐる巻くのがいいかなと思います。
いろんなC300系リフィルとの互換性検証

それではいろんなC300系リフィルとの互換性を検証してみたいと思います。
水性「A」型 OHTO「C-305」

まずはOHTOの「C-305」です。
同じ水性「A」型なので見た目は同じですね。

同じ水性「A」型なので、使用に関してはカヴェコの純正リフィルと全く同じですね。

軸内でのリフィル固定は、純正リフィルと同じく、筆圧をかけるとガクッと動きますね。

ペン先の固定感は良好です。
使い勝手は純正リフィルと全く同じですね。
純正と同じ規格のリフィルなら、高価な純正リフィルよりもOHTOの「C-305」が安価で手に入るのでおすすめですよ。
ゲル「J」型 サクラクレパス「R-GBN-05」

軸内でのリフィルの固定は、雑に入れるとかなりバネがゆがんでしまいます(汗)
それでもバネがしっかりと効いていて、軸内でリフィルがガタつくことはないですね。

ペン先は口金との隙間が気になりますね。

隙間はありますが、筆記時にペン先がカタつくことはないです。
ゲル「K」型と同型 三菱鉛筆 ZENTOリフィル「UBR-Z」

軸内でのリフィルの固定は、軸径が太めなのでバネがしっかり効いています。
ちょっとバネが苦しそうですが(汗)

ゲル「J」型と同じく、水性「A」型に見られた軸内でのリフィルガクッとなる現象は起こらないですね。
こちらもペン先はそんなにカタカタする訳でもないんですが、口金との隙間がありますね。

油性「H」型 三菱鉛筆「SXR-L-5」(ライトタッチインク)

「SXR-5」と同型でライトタッチインク搭載の「SXR-L-5」で検証してみました。
軸内でのリフィルの固定ですが、リフィルが細いのでうまく入れないと軸内部のバネがかなりゆがんでしまいます。
でも軸内でのガタつきはなく、純正リフィルのようなガクッとなる現象はないですね。

ペン先の固定感は悪くないですが、先に検証したリフィルと同じく口金とペン先との隙間がかなりありますね。

ペン先と口金に隙間があるのはペン先の形状が違うから

改めて水性「A」型、ゲル「J」型、ゲル「K」型、油性「H」型のペン先の形状を比較してみます。
水性「A」型はペン先のチップから黒い樹脂部分までストレートです。
対してゲル「J」型、ゲル「K」型、油性「H」はペン先のチップを支える樹脂部分が長いですね。
この樹脂部分がパケオの口金内部と干渉しているんです。
何もせず、リフィルをいれるとこれくらいしかペン先が出てきません。

この状態で後軸を無理やりねじ込むと、軸内のバネにダメージが蓄積してしまいます。

そのため、できるだけリフィルをグッと差し込んでペン先側を固定してから後軸をつけるようにした方がいいんじゃないかと思います。

ただ、あまり無理やりリフィルを押し込みすぎると、今度は口金側にダメージが蓄積されてしまうかと思います。
どちらにもほどほどの力加減で扱うようにしてくださいね(汗)
ゲル「L」型を試してみた

ペン先と口金部分に隙間があるので、もしかしてゲル「L」型も使えないかと思い試してみました。
リフィルはパイロットの「LP2RF-8UF」(ジュースなど)です。

ペン先と口金部分の隙間がほとんどなく、いい感じに入りました。
が、他のゲルリフィルと同じくグッと押し込まないとここまでペン先が出てきませんでした。

軸内での固定は、ゲル「J」型、ゲル「K」型と同じ感じですね。
ゲル「J」型、ゲル「K」型よりもフィット感はいいですね。
互換性検証の結果
| 水性「A」型 OHTO「C-305」 | ◎ |
| ゲル「J」型 サクラクレパス「R-GBN-05」 | △~〇 |
| ゲル「K」型(と同型) 三菱鉛筆「UBR-Z」 | △~〇 |
| 油性「H」型 三菱鉛筆「SXR-L-5」 | △~〇 |
| ゲル「L」型 パイロット「LP2RF-8UF」 | △~〇 |
非常に悩む結果となりました。
確かに色々気にしなければ、水性「A」型以外も十分使用できるレベルかと思います。
むしろ軸内での固定具合で言えば水性「A」型よりも安定しています。
ただペン先の隙間、軸内部への影響などを考えると「完全互換で使用できる」とも言い切れないので「△~〇」という判定にさせてもらいました。
水性「A」型以外のリフィルを使う場合は、故障などのリスクが想定されるので、あくまで自己責任でお願いします。
kaweco(カヴェコ)PERKEO(パケオ)ローラーボールをおすすめする理由
樹脂軸で軽量なので取り回しがしやすい
キャップ式のローラーボールがお手頃な値段で購入できる
(ちょっとリスクはあるかもだけど)C300系リフィルが使える
というところでしょうか。
いろいろ気にしなけらばかなりいろんなリフィルが使える面白い軸ですね。
いろんな規格を乗り越えられる、いい意味で懐が深いローラーボールだと思います。
値段もお手頃なので、もっといろいろと試すのも面白いかと思います。
最後に
今回はカヴェコのローラーボール「パケオ」を紹介しました。
実際にいろんなリフィルを入れてみるのは楽しいですね。
このブログは読者の方々からいただく貴重な情報のおかげで、皆さんのお役に立てる情報を発信できています。
コメントを頂いている方々には大変感謝しております。
これからもなにとぞよろしくお願いします。
最後まで読んでくれてありがとうございました。





コメント
検証、お疲れ様です。
自分でリフィル交換を試すのは簡単ですけど、写真撮ったり文章にしたりの作業が大変なんですよね。
個人的にはPILOTのL型基準の替え芯が使える他社製のボディという事で重宝しています。
フリクションや廃盤になったマルチボールのリフィルが使えるのも楽しいですね。
おぢゅんさんこんにちは。
最近ひとつの記事を完成させるのにかなり時間がかかるので、レビューと検証を分けて投稿しようかと思案しているところです(汗)
フリクションにマルチボールですか。
またまた貴重な情報をありがとうございます。