HERBIN(エルバン)は1670年創業、シーリングワックスとインクが有名なフランス老舗文具メーカーです。
今回紹介するのはエルバンのローラーボールです。
替え芯を交換するタイプではなく、カートリッジインク、コンバーターを使っていろんなインクが使えるというのが最大の特徴です。
それでは詳しく紹介します。
エルバンのローラーボールをおすすめする人
エルバンのローラーボールをおすすめする人
お手頃なローラーボールを探している
いろんなインクを入れて楽しみたい
エルバン ローラーボール スケルトンの特徴
カートリッジ・コンバーターが使用できる
写真はLAMYのティポというローラーボールの替え芯です。
ローラーボールといえばこのような替え芯を交換するタイプが多いかと思います。
ですが、エルバンのローラーボールの最大の特徴はカートリッジ・コンバーターが使えるということです。
購入時には黒のカートリッジインクが1本と、コンバーターが1本ついています。
最初はこのカートリッジインクを差し込んで使ってローラーボールの楽しさを味わってみてください。
書き味については後述しますが、エルバンのローラーボールをさらに楽しむ方法としておすすめするのはいろんなインクを使ってみることです。
エルバンのカートリッジインクは種類が豊富で、おしゃれなインクがたくさんありますよ。
おすすめのカートリッジインクはヴィオレパンセ
エルバンのインクと言えばヴィオレパンセが有名です。
ヴィオレパンセはかなり歴史のあるインクで、1800年代、ナポレオン1世の頃からフランスの学校で使われていたというのは有名な話ですね。
フランスの方々にとっては懐かしさを感じるヴィオレパンセはとても魅力的なインクです。
このヴィオレパンセというのはフランス語で紫のパンジーという意味です。
エルバンのカートリッジインクは小さなアルミ缶に入っていて、これだけでもインテリアとしても良い感じですよ。
コンバーターを使ってボトルインクを楽しめる
このインクを吸入して、インクを貯めておくタンクの役割を持ったものをコンバーターと言います。
コンバーターについてよく分からないという人は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
エルバンのカートリッジは種類が豊富で十分魅力的です。
さらにコンバーターが使っていろんなボトルインクまで入れて楽しめるので、色んなインクを入れてみたくなりますね。
カートリッジやコンバーターには規格がある
規格というのは、この首部分とカートリッジやコンバーターとを接続する部分の規格です。
この規格が違うときちんとハマらない、ハマってもインクが漏れるなどの不具合が生じます。
エルバンのカートリッジやコンバーターは欧州規格という規格で、統一された規格になります。
規格が同じであれば違うメーカーでもカートリッジやコンバーターを使うことができますよ。
例えば、同じ欧州規格のペリカンの万年筆にエルバンのカートリッジインクを取り付けることができたりします。
カートリッジやコンバーターの規格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
インクが見えるスケルトンボディ
キャップや軸は透明の樹脂製です。
写真では中のコンバーターがはっきりと見えますね。
インクの色や残量がひと目で確認できるのが透明軸の魅力です。
キャップは嵌合式
キャップは「パチン」と閉める嵌合式というタイプになります。
キャップを外す時は、片手で引っ張らずに、両手で持ってゆっくり外すようにして下さい。
勢いよくキャップを外すとインクが飛び散ってしまうことがあるので注意してくださいね。
キャップと軸には「j.HERBIN」の文字
透明軸でもよく見える赤で「j.HERBIN」と書かれています。
ペン先を右に向けると正しく見えます。
ペンを置くときは、右利きの人であればペン先を縦であれば前、横であれば左に向けて置くかと思うのですが、それだといつも文字がこちらを向いてくれません。
これは残念だな~と思いながら、いざ使おうとしてキャップを軸につけたときに気付きました。
使う時には文字がこちらを向いている!
普段は逆向きですが、使用する時にはきちんとこちらを向いてくれました。
インナーキャップでペン先が乾きにくくなっている
キャップの中に、うっすらと半透明のインナーキャップが見えます。
ローラーボールは水性インクを使います。
水性インクは油性インクよりも乾きやすいです。
ペン先が乾いてしまうと、インクが固着してインクが出なくなってしまいます。
ですが、エルバンのローラーボールのキャップにはインナーキャップがあります。
インナーキャップがあるおかげでペン先が乾くのを防いでくれ、ペン先のトラブルが起きにくくなっています。
安価で手に入れることができる
エルバンのローラーボールは税別で1200円です。
海外製のローラーボールといえば高価なイメージですが、エルバンのローラーボールはかなり安く手に入れることができます。
安く購入できるのも魅力ですよね。
書き心地
エルバンのカートリッジインク ヴィオレパンセを使う
最初におすすめしたエルバンのカートリッジインク、ヴィオレパンセを使ってみます。
カートリッジインクは両手でしっかり首軸を持って、まっすぐに差し込みます。
片手で無理やり押し込むと、ゆがんでしまったり、最悪壊れてしまったりするので注意してくださいね。
カートリッジインクは差し込んでもすぐにインクは出てきません。
差し込んだらしばらく待って、インクがペン先まで下りてくるのを待ちましょう。
インクが滑らかに出て書きやすい
ボールが滑らかに回ってインクが紙に吸い付いていくような感覚で、サラサラと書けます。
インクがサラサラと出てくるので、ボールペンのように筆圧をかけなくても書けますよ。
ペン先のボールを転がす意識をしながら書くとストレスなく書けると思います。
引っかかる感じがあったり、かすれたりするといった口コミもありますが、今回はそういった不具合はありませんでした。
個体差があるのかもしれませんね。
不具合があった場合は購入店に問い合わせてみてください。
線は太字
普段ボールペンの0.38mmとか0.5mmを使っている人にはかなり太く感じるかと思います。
だいたい1.0mm程度の太さですね。
小さい字を書くにはちょっと不向きかと思います。
コンバーターを使ってモンブランのブルーブラックを使う
コンバーターを使って、インクはモンブランのブルーブラック(Midnight Blue)を入れてみました。
コンバーターを装着して首軸をボトルにつけてインクを吸引します。
販売店の説明ではコンバーターをつけてインク吸入することができないと書かれていましたが、この方法でスムーズにインクが吸入できました。
正規の使い方ではないかもしれませんが、インクが吸入できたので多分大丈夫かな?
不安な人はコンバーターだけでインクを吸入してから首軸につけるようにしてくださいね。
首軸につけてインクを吸入すると、カートリッジのようにインクが下りてくるのを待つことなく、すぐに書き始めることができるのがメリットです。
メーカーが違うインクを使ってみましたが、インクフローは特に問題はないですね。
透明軸なのでインクの色を見て楽しめるのもいいですね。
またインクの残量がひと目で見えるのも機能的でいいですね。
エルバンのローラーボールをおすすめする理由
カートリッジ・コンバーター両用式でいろんなインクを使える
透明軸でインクの色や残量がひと目でわかる
安価で手に入れることができる
というところかと思います。
個体差があるようなので、書きにくいと感じたら早めに販売店に問い合わせるようにしてくださいね。
最後に
今回はエルバンのカートリッジ・コンバーター両用式のローラーボールを紹介しました。
僕が初めて買ったローラーボールがこのエルバンのローラーボールでした。
ローラーボールというもの自体を知らなかったときに買ったので、ボールペンと何が違うのか、よく分からずにつかっていました。
ローラーボールという言葉自体あまりなじみがないかもしれませんが、ざっくり紹介すると水性インクを使ったボールペンの事をローラーボールと言います。
ボールペンとローラーボールの違いについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
今回はエルバンのヴィオレパンセ、モンブランのブルーブラックを使いましたが、また他のいろんなインクを入れて楽しんでみたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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