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【初心者向け】「ボールペン」と「ローラーボール」の違いは?

ボールペン・ローラーボール
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筆記具が欲しくてショッピングサイトで「ボールペン」を検索していると「ボールポイント」や「ローラーボール」という言葉を目にしたことがあるかと思います。

「ボールポイント」や「ローラーボール」と書かれていてもなんとなく想像できるけど、実際どんな筆記具なのかと疑問に思ったことはありませんか?

僕も筆記具初心者の頃はいろんな言葉に戸惑っていました(笑)

それで今回は「ボールペン」「ボールポイント」「ローラーボール」の違いについて解説します。

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「ボールペン」と「ローラーボール」の違いが知りたい

ゲルインクは「ボールペン」?「ローラーボール」?

「ボールペン」と「ローラーボール」の共通点

一般的なボールペンのペン先を簡単に図解するとこんな感じになります。

ペン先の構造は本来ボール受座、ホルダー、インク誘導穴などいろんなパーツが組み合わさっていて複雑なんですが、この図はそれらを簡略化しています。

ペン先に搭載されているボールが回転することで、タンク内部にあるインクがペン先へと誘導されます。

写真は左が「ローラーボール」(ペリカン R405)で右が「ボールペン」(ペリカン K605)です。

ペン先だけアップで見ると、どちらが「ボールペン」でどちらが「ローラーボール」か分からないですよね。

「ボールペン」と「ローラーボール」の違い

結論から言うと

「ボールペン」(ボールポイント・ボールポイントペン):油性インクを使ったペン

「ローラーボール」(ローラーボールペン):水性インクを使ったペン

というように使用されているインクによって「ボールペン」か「ローラーボール」かに分類されます。

それでは「ボールペン」と「ローラーボール」の違いについてさらに詳しく解説していきたいと思います。

「ボールペン」の特徴

先に述べましたが、インクが油性のペンを「ボールペン」といいます。

「ボールペン」という言葉は和製英語と言われており、海外では通じないことが多いようです。

海外では「ボールペン」のことを「ボールポイント」または「ボールポイントペン」と呼ぶのが一般的です。

油性インクの特徴

ボールペンに使われている油性インクの特徴は、耐光性、耐水性に優れていて、公的な書類や長期保存が必要な書類に適しているということ。

また、油性インクはある程度粘りがあるので、筆記にはそれなりに筆圧が必要です。

表現は悪いかもしれませんが、油性インクはインクを紙にこすりつけて書くようなイメージかと思います。

筆圧が必要な分、長時間使っていると疲れてしまいます。

また粘度が高いので、インク詰まりを起こして最後まで使えなかったりします。

僕もインクを出そうとペンをブンブン振り回したりした経験があります(笑)

最近はペン先のボールの精度が高くなり、油性インクボールペンでもかなり書きやすくなりました。

低粘度油性インクの特徴

最近は各メーカーがこぞって低粘度の油性インクを開発し、書き心地のいい油性ボールペンが増えてきましたね。

三菱鉛筆のジェットストリーム、パイロットのアクロインキ、ゼブラのエマルジョンインクなどが低粘度油性インクです。

いずれも油性インクよりもサラサラとした書き心地で、また油性インクよりも発色がいいのが特徴です。

ジェットストリームやアクロインキなどは粘度が低く書きやすいという特徴がある油性インクなので「ボールペン(ボールポイント)」に分類されます。

「ボールペン」を使う利点

耐水性・耐光性に優れ、公文書に使用が可能

リフィル(替え芯)が手に入りやすい

「G2」「D型」規格のリフィルがある

というところかと思います。

「ローラーボール」に比べて圧倒的に種類が多いのが「ボールペン(ボールポイント)」です。

単色・多色・多機能と実にいろんな種類のボールペンがあるので、かならず好みの一本が見つかると思います。

リフィル(替え芯)はコンビニや量販店で必ずといっていいほど見かけますよね。

メーカーによっては、手に入れにくいものもあるかもしれませんが、比較的安価で購入できるのが多いかと思います。

また「G2」や「D型」といった非常に互換性の高いリフィルがあるのも「ボールペン」の強みですね。

「ローラーボール」の特徴

これも先に述べたように、インクが水性のペンを「ローラーボール」といいます。

「ローラーボールペン」とも呼ばれています。

日本のメーカーでは「水性ボールペン」と呼ばれる場合もありますね。

水性インクは、油性インクに比べサラサラとした書き心地で筆圧をあまり必要としないのが特徴です。

そのため長時間筆記しても疲れにくいです。

ただし、油性に比べ揮発性が高いためペン先が乾きやすいという難点もあります。

そのため「ローラーボール」はペン先の乾燥を防ぐためキャップ式になっています。

「ローラーボール」を使う際はきちんとキャップをするようにしてくださいね。

ペン先が乾燥しにくい水性リフィルがある

ペン先が乾燥しにくいリフィルが開発されたことで、キャップ式ではなくノック式の「ローラーボール」があります。

写真はラミーの「ティポ」というローラーボールです。

キャップのいらないノック式で、比較的安価に手に入れることができるローラーボールです。

軽くて持ち運びやすく、とても書きやすいので気に入って使っています。

もうひとつ紹介したいのはOHTOの「C-305」という水性リフィルです。

ペン先の構造を改良しインクが直接外気にふれないようになっているので、インクが乾きにくくなっています。

「ローラーボール」の替え芯は手に入れにくい

難点としては、替え芯が手に入れにくいという点です。

「ローラーボール」の替え芯のほとんどがコンビニなどでは購入できません。

購入する場合は文具店などの専門店に出向くか、ネット通販などで探す必要があります。

また、そのほどんどが油性リフィルに比べ高価な場合が多いです。

「ローラーボール」の魅力

一番に挙げられるローラーボールの魅力はとにかく書き味が滑らかで発色がいいところです。

写真を見て比べてみると、油性インクよりも水性インクの方が発色がよく、くっきりとしたきれいな線が書けるのがわかるかと思います。

サラサラとした書き味でかすれることも少なく、筆圧はほとんど必要ありません。

ただその反面にじみやすく、裏写りする場合があるのが難点ですね。

万年筆インクの使える「ローラーボール」

これまでいくつか紹介したことがありますが、万年筆用のカートリッジインクであったり、またコンバーターを使って万年筆インクを補充して使う「ローラーボール」があります。

写真は下から順にエルバン、フォンテ、シュナイダーの「ローラーボール」です。

いずれも万年筆インクの使える「ローラーボール」で万年筆と同じようにカートリッジ・コンバーター両用式です。

ペン先をアップにしてみました。

ペン先を見るとボールペンと同じような形状をしていますね。

万年筆に使われるインクは水性インクなので、これらは立派な「ローラーボール」です。

「ローラーボール」を使う利点

万年筆のようにサラサラとした気持ちのいい書き味

油性インクに比べ発色がいい

というところかと思います。

「ローラーボール」というとどうしても高級筆記具というイメージが強いかもしれませんが、中には安価で手に入るモデルもあります。

「ボールペン」に比べリフィルが手に入りにくかったり、種類が少なかったりといった難点もありますが、書き味の良さから愛好家も多いです。

機会があればぜひ使ってみてください。

「ゲルインク」は「ボールペン」か「ローラーボール」か

油性インクは「ボールペン」、水性インクは「ローラーボール」という話をしてきました。

では「ゲルインク」はどちらに分類されると思いますか?

「ゲルインク」の特徴

「ゲルインク」というのは水性インクをゲル化させたものです。

最初はゲル状なのでサラサラとした書き味

乾燥すると水に強くなる(耐水性)

顔料インクを使ったインクであれば光に強い(耐光性)

と、水性インクの書き味と油性インクの耐水性、耐光性を兼ね備えたインクです。

発色を比べるため、上から「ボールペン」「ローラーボール」「ゲルインク」で書いてみました。

並べて書くと「ローラーボール」の発色の良さが良く分かりますね。

ボールサイズが違うのでちょっと比較しにくいかもしれませんが、「ゲルインク」も「ローラーボール」同様発色がいいです。

さらにいうと「ローラーボール」よりにじみにくいという利点があります。

「ゲルインク」は「ローラーボール」優勢だが別ジャンルとしてとらえるのがいいかも

ではどちらに分類されるかですが、これは各メーカーによって違います。

「ゲルインク」を使ったペンを「ローラーボール」として販売しているメーカーが今のところ多いかなという印象です。

「ゲルインクボールペン」として販売しているメーカーもありますね。

OHTOでは「ローラーゲル」と呼んでおり、「ボールペン」でも「ローラーボール」でもない新しいジャンルとして販売しています。

結論としては、はっきりどちらに分類することができないですが「ローラーボール」が優勢かなという感じです。

僕はOHTOが新しいジャンルとして名付けた「ローラーゲル」推しです(笑)

最後に

今回は「ボールペン」と「ローラーボール」の違いについてまとめてみました。

この記事が皆さんの筆記具選びの一助になれば幸いです。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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