【初心者向け】コンバーターやカートリッジの規格って?【万年筆の基本】

万年筆の基本

万年筆のカートリッジを交換しようとして

「あれ?ちゃんと入らない?なんで?」

ってなった経験はありませんか?

それはコンバーターやカートリッジにはメーカーそれぞれに決まった「規格」があって、違う「規格」のカートリッジは使えないんです。

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この記事はこんな人におすすめ

コンバーターやカートリッジの規格について知りたい

同じ規格なら違うメーカーのカートリッジやコンバーターは使える?

独自規格とヨーロッパ統一規格の違いが知りたい

おすすめのカートリッジインクが知りたい

万年筆の「規格」ってなに?

ここでいう規格というのは、万年筆の首軸とカートリッジやコンバーターが接続する部分のこと。

大きく分類すると「独自規格」ヨーロッパ統一規格」です。

独自規格

国内三大メーカー(パイロット、プラチナ、セーラー)はそれぞれ規格がちがうので、互換性はありません。

海外メーカーでは、ラミーやパーカーは独自規格を採用しているので、ほかのメーカーとの互換性はありません。

ヨーロッパ統一規格

ヨーロッパ統一規格は、欧州規格やヨーロッパ規格などいろんな呼び方があります。

幅広い互換性があり、同じヨーロッパ統一規格であればいろんな万年筆に使うことができます。

僕の持っている万年筆での説明になるので、持っていないメーカーは詳しい説明ができません。新たに手に入れて、分かったことがあればまた情報を追加していきたいと思います。

国内三大メーカーの規格と比較

パイロット

パイロットは「独自規格」。他のメーカーの万年筆には使えません。

パイロットのコンバーター

パイロットのコンバーターは2種類で、con-40とcon-70

この二つの違いは吸い込めるインクの量と吸入の方法。

con-40は回転式で、ピストンを上下させてインクを吸入させます。吸入できるインクの量は約0.4ml。

con-70はプッシュ式。このボタンをプッシュすることでインクが吸入できます。吸入できるインクの量は約1.1ml。

以前はもっと種類があったのですが(con-20やcon-50)、廃盤となって現在の2種類に絞られました。

パイロットのコンバーターは透明なのでどの万年筆でも違和感なく使えるし、どんなインクの色をつかっても映えますね。

パイロットのカートリッジ

コンバーターの吸入方式、吸入できるインク量は違いますが、差し込みをする「規格」は同じ。

写真でもわかるようにカートリッジも同じ形状をしています。

この丸い形がパイロットの「規格」になります。

万年筆にカートリッジ、コンバーター式と記載があれば使えます。

当然ですが、本体吸入式の万年筆には使えません。(カスタム823やカスタムヘリテイジ92)

パイロットのカートリッジは10種類。

ベーシックな色がそろっているので、カートリッジでも十分楽しめます。

コンバーターが使えるパラレルペン

万年筆とはちょっと違いますが、パイロットのパラレルペンも同じ「規格」です。

なので、コンバーター(con-40)が使えます。

カートリッジも同じ規格なので、万年筆用のカートリッジも使えます。

パラレルペン用のカートリッジインクは万年筆には使えない

パラレルペンには「グラデーション機能」というものがあり、専用のカートリッジを使うことで、きれいなグラデーションを書くことができます。

この「グラデーション機能」を付加したパラレルペン用のインクは万年筆には使えません。

「規格」が同じなので、万年筆に入れることができてしまうんですが、誤って使ってしまうと万年筆をダメにしてしまう可能性があります。

万年筆、パラレルペンの両方を使っている人は、同じところに保管しないようにするなどの対策をして、間違って使わないように注意してください。

パラレルペンについての記事を書いています。よかったら参考にどうぞ

プラチナ

プラチナも「独自規格」です。

プラチナのコンバーター

プラチナのコンバーターは2種類。

デザインが違い、ゴールド(金)とシルバー(銀)で、サイズやインクの吸入量は同じです。

差し込みの部分はかなりしっかりした感じです。

首軸にしっかりとはまる感じで、安定感があります。

それともう一つ、スライド式のコンバーターがあります。

つまみのところにしっかりと「PLAITNUM」とあります。公式のホームページのカタログでは確認できなかったので、今回はプラチナのコンバーターとしてカウントせず2種類としています。

使用に関しては特に問題はなかったです。単価も安いですし便利ですよ。

プラチナのカートリッジ

カートリッジとコンバーターを並べてみました。

見た目はこんな感じ。

カートリッジもしっかりとはまって安定します。プラチナ以外のメーカーでは使えません。

また、プラチナの水性染料インクのカートリッジは9種類あります。

プラチナはボトルインクが充実しているので、使い勝手のいいカートリッジはベーシックな色におさえられている感じです。

プラチナのカートリッジインクでおすすめしたいのは「カーボンインク」。

顔料インクで水や光につよいインクです。長期に保存したい文書などに最適です。

染料インクよりもしっかりとした黒色なので、黒を際立たせたい人にぴったりです。

セーラー

セーラーも「独自規格」です。国内三大メーカーはすべて「独自規格」となっているので、他のメーカーのコンバーターやカートリッジは使えません。

セーラーのコンバーター

つまみ部分がカラフルになっていて、全部で10種類!

使う万年筆に合わせてコーディネートできますね。

インクの色に合わせてコンバーターの色をあわせたり、透明軸の万年筆に使うことで、インクとコンバーターの両方の色を楽しめたりします。

セーラーのカートリッジインク

カートリッジもコンバーターと同じ規格。

シンプルなつくりですが、首軸にしっかりとはまり安定しています。

カートリッジインクのおすすめは「四季織」と「極黒(きわぐろ)」「蒼墨(そうぼく)」「青墨(せいぼく)」。

「四季織」のカートリッジインクは、ボトルインクと同じく20種類あります。

その中でおすすめなのが、「春」「夏」「秋」「冬」と各季節に分けたセットです。

季節に合わせたカートリッジがそろっているのがいいですね。

「極黒(きわぐろ)」「蒼墨(そうぼく)」「青墨(せいぼく)」のカートリッジは本当に便利です。

耐水性、耐光性に優れていますし、特に「蒼墨(そうぼく)」はブルーブラック系の色が大好きという人にはかなり支持されています。

深く沈んだ蒼色は落ち着いて文字を書くのにとても向いているのでおすすめです。

三大メーカーの比較

コンバーターの比較

最初にも書きましたが、国内三大メーカーは独自規格なので互換性はありません。

インクの吸入量と種類をまとめるとこんな感じです。

パイロットプラチナセーラー
インク吸入量con-40:約0.4ml
con-70:約1.1ml
約0.5ml約0.5ml
カラー各1種類2種類10種類
インクの吸入量

インクの吸入量は、パイロットのcon-70がダントツですね。

一度にたくさんのインクを入れられるので、何度もインクを吸入するという手間を少なくすることができます。

その他はインク吸入量はほぼ同じですね。

コンバーターのカラー

カラーは各メーカーで特徴がでてますね。

プラチナのコンバーターは万年筆の装飾に合わせて金と銀とを使い分けたくなります。

セーラーのコンバーターは透明軸にいろんなカラーのコンバーターを合わせて使ってみたくなります。

パイロットのコンバーターは透明なので、どんな万年筆にも合いますね。

海外ブランドの規格

ヨーロッパ統一規格

ヨーロッパ統一規格は「欧州統一規格」もしくは「ヨーロッパタイプ」とも呼ばれています。

ヨーロッパ統一規格のメーカーは

  • AURORA(アウロラ)
  • Cran d’Ache(カランダッシュ)
  • DELTA(デルタ)
  • Pelikan(ペリカン)
  • GRAF VON FABER-CASTELL(ファーバーカステル)
  • Kaweco(カヴェコ)
  • OMAS(オマス)
  • VISCONTI(ヴィスコンティ)
  • WATERMAN (ウォーターマン)
  • ONLINE(オンライン)
  • MONTEVERDE(モンテベルデ)
  • MONTBLNC(モンブラン)
  • STAEDTLER(ステッドラー)
  • Montegrappa(モンテグラッパ)
  • YARD・O・LED(ヤード・オ・レッド)
  • S.T.Dupont(エス・テー・デュポン)
  • OHTO(オート)

といったようにかなりたくさんのメーカーが統一規格です。

このなかで、僕の持っている万年筆を使って説明していきたいと思います。

モンブランとペリカン

ヨーロッパ統一規格の2本を紹介します。

モンブラン

モンブランはヨーロッパ統一規格ですが、145に付属するコンバーターは145専用となっています。

ほかの万年筆には使えません。

ヨーロッパ統一規格のカートリッジ・コンバーターは145に使うことができます。

こちらの記事を参考にどうぞ。

ペリカン

ペリカンもヨーロッパ統一規格です。

同一規格のコンバーターやカートリッジが使えます。

ペリカンの万年筆でカートリッジ・コンバーター両用式の万年筆で、僕が持っているのは、「ペリカーノアップ」です。

こちらの記事を参考にどうぞ。

ヨーロッパ統一規格のカートリッジインク

ヨーロッパ統一規格のおすすめカートリッジインクは、モンブラン、ペリカン、エルバン。

それぞれに特徴がありいろいろと使ってみたくなります。

モンブラン

モンブランのインクは

  • 「ミステリーブラック(黒色)」
  • 「トフィーブラウン(茶色)」
  • 「ミッドナイトブルー(ブルーブラック)」
  • 「ロイヤルブルー(青色)」
  • 「アイリッシュグリーン(緑色)」
  • 「ダーパープル(紫色)」
  • 「バーガンディレッド(ワインレッド)」
  • 「コーンポピーレッド(赤色)」

の8種類があります。

サイズはショートタイプのみ。

モンブランのインクは独特の色味が特徴で、どのインクもモンブランらしさが演出されています。

僕は特にミッドナイトブルーが好きで、よく使っています。

ペリカン

ペリカンのカートリッジインクはショートタイプとロングタイプがあります。

使用する万年筆に合わせて使い分けることができます。

ロングタイプのカートリッジは軸に入るか確認しましょう。

カラーは

  • ブラック
  • ブルーブラック
  • ロイヤルブルー
  • レッド
  • ターコイズ
  • ダークグリーン
  • バイオレット
  • ピンク

の8種類。

ペリカンのインクはさらさらとした書き味で発色が鮮やかなのが特徴。

万年筆の試し書きなどにペリカンのロイヤルブルーが良く使われていますよ。

エルバン

エルバンのカートリッジインクは種類が豊富で、全部で20種類。

さらに廃盤になったインクも合わせると30種類にのぼります。

パンチのきいたカラーから、淡くやわらかい感じのするカラーなどどれも魅力的なインクです。

カートリッジはショートサイズ。かわいいアルミ缶に入っていてとってもおしゃれ。

部屋のアクセントにもいいですよ。

ラミー

ラミーは「独自規格」です。

モンブランやペリカンと同じドイツのメーカーですが、ラミーは「独自規格」なんです。

ラミーの万年筆の紹介記事を書いています。参考にどうぞ。

ラミーのカートリッジインク

ラミーのカートリッジインクは全部で7色。

  • ブラック
  • ブルー
  • ブルーブラック
  • レッド
  • グリーン
  • ターコイズ
  • バイオレット

おすすめはブルーブラック。書いたすぐはやや明るめの青、乾くと渋い紺色に変化します。

そのほか、万年筆と同様に限定インクもあります。

色によっては、高値がつくインクもあるので見逃せませんね。

パーカー

パーカーも「独自規格」になります。

パーカーの万年筆についての記事はこちらを参考に。

パーカーはボトルインクは4種類。

  • ブラック
  • ブルーブラック
  • ウォッシャブルブルー
  • レッド

僕が好んで使うブルーブラックは、書いた直後はかなり鮮やかな青色。

これはブルーブラックじゃなくブルーでは?と思うほど。

でも乾くと、渋く落ち着いたブルーブラックに変化します。

パーカーのカートリッジインク

カートリッジインクは3種類。

  • ブラック
  • ブルーブラック
  • ブルー

ロングタイプとミニタイプ(ブラックのみ)の2種類があります。

独自規格とヨーロッパ統一規格のまとめ

「規格」と聞くと難しい話のように感じてしまうかもしれませんが、まとめると

独自規格は他のメーカーとの互換性がない

  • 国内では「セーラー」「パイロット」「プラチナ」
  • 海外では「ラミー」「パーカー」

ヨーロッパ統一規格は他のメーカーとの互換性がある

  • 「モンブラン」「ペリカン」「エルバン」など

国内のメーカーでも同一規格のものもありますが、また手に入れたらレビューしたいと思います。

最後に

僕も万年筆を使い始めたときは、この「規格」について全く知らなかったです。

文具店でどれを買っていいのかわからず、固まっていた記憶があります。

買って帰って、さあ使おうという時に使えないことが分かり唖然としたこともありました。

なので「規格」について知っておくと、僕みたいに悩んだり、規格の違うカートリッジを買ってしまうといった失敗しなくて済みますね。

「規格」を知って、楽しい万年筆ライフ、インクライフを送ってくれたら幸いです。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

万年筆の基本
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