セーラーは日本初の万年筆メーカーです。
セーラーの特徴といえば「特殊ペン先」といわれる色んな種類のペン先開発してきたこと。
多彩なペン先を多く世に送り出した中のひとつ、この「ふでDEまんねん」は毛筆のような筆跡を残せるペン先として人気が高い万年筆です。
その中でデザインが良く、お手頃な価格のPROFIT「ふでDEまんねん」を紹介します。
PROFIT「ふでDEまんねん」はこんな人におすすめ
セーラーの「特殊ペン先」が気になっている
「ふでDEまんねん」でいろんな文字を書いてみたい
見た目のいいお手頃な「ふでDEまんねん」が欲しい
PROFIT「ふでDEまんねん」の特徴
見た目はプロフィットシリーズでかっこいい
通常ラインの「ふでDEまんねん」は軸に「ふでDEまんねん」って刻印があります。
「気になるけどちょっとカッコ悪いよな~」って思った人は僕だけではないはず!
「特殊ペン先」が気になっていたけど見た目で敬遠していましたが、ふとプロフィットの「ふでDEまんねん」を発見!
すっきりしたデザインで気に入り、即購入しました。
金の装飾、紺色の軸、金メッキされたペン先、ペン先のセーラーの刻印、どれをとってもかっこいいですよね。
あとは「ふでDEまんねん」というネーミングですが、「カッコ悪いな~」と思っていました。
が、一度聞いたら忘れないとてもいいネーミングだと思うようになりました。
ただ、最近の「ふでDEまんねん」、軸の刻印がなくなったようです。
それはそれで「買っておけばよかった」と少し後悔…
ペン先の角度は55度
「ふでDEまんねん」にはペン先の角度が2種類あり、
『若竹』『プロフィット「ふでDEまんねん」』 | 55度 |
『紺』 『パールブラウン』『パールピンク』『パールホワイト』 | 40度 |
このペン先の角度ですが、ペンを立てて書く人には55度、ペンを寝かせて書く人は40度が向いています。
普段ボールペンを使っている人は、ペンを立てて書いていることが多いと思うので、55度のペン先が向いています。
そしてプロフィットの「ふでDEまんねん」のペン先の角度は55度。
下の写真は55度のプロフィット「ふでDEまんねん」で立てている時と、寝かせている時のペンの角度です。
細い字を書こうとすると結構縦にしないと書けません。
このプロフィット「ふでDEまんねん」はペンを立てて書いている人向きですね。
コンバーター・カートリッジ両用式
プロフィット「ふでDEまんねん」を買うと、黒のカートリッジインクが2本ついてきます。
カートリッジを差し込めば、別にインクを買わなくてもすぐに使うことができます。
また、セーラーのインクといえば「四季織」シリーズですが、このシリーズのカートリッジインクは全20色!
春夏秋冬をイメージしたインクカラーで、春は若鶯(わかうぐいす)、夜桜(よざくら)、夏は土用(どよう)、蒼天(そうてん)、秋は金木犀(きんもくせい)、夜長(よなが)冬は囲炉裏(いろり)、時雨(しぐれ)など独特なネーミングのインクがそろっていて、手軽にいろんな色を楽しめます。
黒以外のインクを楽しみたいという人にはおすすめです。
さらに、別売りのコンバーターを使えばいろんなボトルインクを使うことができます。
セーラーのボトルインクは、「四季織」シリーズはもちろんおすすめですが、もうひとつのおすすめは「インク工房」。
この「インク工房」、なんと100種類もあるんです!
種類がありすぎて迷ってしまいますが、これだけの種類があれば本当に欲しい色に出会えます。
またいろんなインクを集めてじっくりと使ってみたいと思います。
PROFIT「ふでDEまんねん」の書き味
カートリッジインクを使ってみました
今回は付属のカートリッジインクを使ってみます。
色は黒です。
寝かせて書けば太く、立てて書けば細く書ける
寝かせて書けば太く、立てて書けば細く書けます。
なんとなく筆ペンのような筆跡になりますね。
かすれ具合がかなり筆ペンっぽいのですが、この写真で伝わりますか?
立てて書くときは、かなり立ててないと細い線が書けないです。
いつもボールペンを使っている人は、ペンを立てて書いていると思うので、プロフィット「ふでDEまんねん」に持ち替えても使いやすいかな?と思います。
ただ、普段から万年筆を使っている人は、ペンを寝かせて書くクセがあります。
ペンを寝かせて書くクセがある人は常に太い線になってしまうので、この55度は使いにくいかも。
僕はこんなにペンを立てて文字を書かないので、ちょっと使いにくかったです。
それから、ひっくり返して書くと、かなり細い線が書けます。
色んな線が一本で書き分けられるので面白いですね。
インクフローはとてもいい
どの角度で書いても、インクフローがかなりいいのでかすれたりはしません。
むしろ良すぎるくらい。
ペンを寝かせて太字で書いているとインクがどんどん減っていきます。
ふでDEまんねんでカリグラフィーっぽいことができる(かな?)
細い線と太い線がうまく書き分けられれば、カリグラフィーも書けるかなと思ってチャレンジ。
ゴシック体
これは難しい…
かなりのトレーニングが必要ですね。
線の強弱、文字のまとまり、線のキレなどがだせるようにもっと練習します。
同じ文字をパラレルペンで書いてみました(写真右)。
ゴシック体はパラレルペンだと安定して書けますね。
ふでDEまんねんででも書けなくもないけどかなり練習が必要かな?という感じですね。
パラレルペンについてはこちらの記事を参考にどうぞ。
カッパープレート体
次に、まだ練習中で全然うまくは書けませんがカッパープレート体にチャレンジしてみました。
それっぽくは書けたと思いますが、やはりまだまだです…
線の強弱をつけるのがかなり難しいですね。
筆で書くときと同じようにしっかりとペンを立てて書きながら、太く書くときにはペンを寝かせたり、筆を回すようにして字を整えるなどの技術が必要なのではないかと思います。
書道をしている人は、筆を操る技術に長けているのでふでDEまんねんでもうまく書けるかもしれませんね。
うまく書けるようにもっと練習します!
おすすめする理由
正直、万人受けする万年筆ではありません。
また、初めての万年筆をこのプロフィット「ふでDEまんねん」にするのもおすすめできません。
でも、使ってみるとかなり面白い万年筆です。
以前からセーラーの特殊ペン先「ふでDEまんねん」が気になっていた
ふでDEまんねんでいろんな文字を書いてみたい
見た目がかっこよくて、お手頃な「ふでDEまんねん」が欲しい
と思った人には、このプロフィット「ふでDEまんねん」はぴったり。
筆でもなく、かといって万年筆っぽくもない「ふでDEまんねん」。
使い慣れるのにかなり練習が必要です。
インクフローがかなりいいということもありますが、いろんな文字の練習を夢中でしていたら付属のカートリッジインクは2本とも1日で使い切ってしまいました。
それほど中毒性がある、書けば書くほど楽しくなる、そんな万年筆です。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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