J.エルバンは1670年(ルイ14世在位時代)にパリで生まれたシーリングワックスとインクの老舗ブランドです。
そのエルバンから出ているスケルトンボディ、コンバーター付き万年筆を紹介します。
こんな人におすすめ
- お手頃な海外の万年筆が使ってみたい
- スケルトンボディの万年筆を探している
- カートリッジ・コンバーターのどちらも使いたい
- エルバンのヴィオレパンセカラーが好き
注)↓ こちらはノンカラー(透明)のコンバーター付き万年筆になります。
エルバン万年筆の特徴
お手頃な価格帯の万年筆
国内の3大メーカーからお手頃で初心者向けの万年筆といえば
「パイロット」の「カクノ」
「プラチナ」の「プレジール」
「セーラー」の「ハイエースネオ」
が代表ですね。
同じ価格帯で海外ブランドといえば「ペリカン」の「ペリカーノジュニア」や「ツイスト」が有名ですが、子供のペン習字向けに開発されているので、デザインが少し子供っぽい感じがしますよね。
(かわいくて使いやすく人気はあるのですが、僕はデザイン的にちょっと子供っぽいので敬遠気味です。が、一度は買って使ってみたい、気になるモデルではあります。)

その点、エルバンの万年筆はとてもおしゃれですね。
コンバーター付き万年筆と同色で、少し軸が短いカートリッジ用のモデルもあります。
カートリッジ用の万年筆はコンパクトで持ち運びに便利ですね。
おしゃれなスケルトンボディ

今回紹介するのは、ヴィオレパンセという2017年限定カラーのスケルトン。
インク残量が分かる、インクの色を楽しめるというのがスケルトン軸の良さですよね。
色付きのスケルトンは、軸そのものの色を楽しむという感じですね。
僕はエルバンの代表インク、ヴィオレパンセ専用の万年筆が欲しかったので、コンバーター付き万年筆とカートリッジ用の万年筆の両方を買いました。
軸の色とインクの色をそろえるととてもしっくりきますね。
限定カラーということで、現在はかなり品薄になってきています。
コンバーター付きはネットショップでは売り切れになっていましたね。
まだかろうじてカートリッジ万年筆は売っていましたが、在庫限りですので欲しい人はお早めに。
エルバンのインクは種類が豊富

エルバンのカートリッジインクは全部で20種類。
さらに廃盤になったインクも合わせると30種類にのぼります。
そしてさらにボトルインクはトラディショナルインクが35種類、そのほかにも香り付きインクなどがあります。
インクの老舗ブランドならではの豊富さですよね。
こんなに多彩なインクがあると、どれにしようか迷ってしまいます。

また、これらの多彩なエルバンのインクはネーミングがおしゃれ。
僕の持っているカートリッジインクは、「VIOLETTE PENSEE(ヴィオレパンセ)」、「VERT OLIVE(オリーブグリーン)」「BLEU DES PROFONDEURS(ディープブルー)」の三種類。
ヴィオレパンセは使いたかったから買いましたが、ほかの二つはほぼ直感で買ってみました。
買ってから知ったことですが、この「BLEU DES PROFONDEURS(ディープブルー)」は2018年に追加された新色でした。
カートリッジ・コンバーターはヨーロッパ統一規格

エルバンの万年筆は使い勝手のいいヨーロッパ統一規格。
同じ規格であれば、他社のカートリッジやコンバーターも使用することができます。
おなじヨーロッパ規格の万年筆として、これまでに紹介した万年筆では
モンブラン 145
ペリカン ペリカーノアップ
万年筆とは違いますが、エルバンのローラーボールもヨーロッパ統一規格のカートリッジ・コンバーターが使えます。
↓「規格ってなに?」という人は、こちらの記事参考に。
カートリッジ用とコンバーター付きとで字幅が違う

ペン先の素材はステンレス、いわゆる鉄ペンに分類されます。
カートリッジ用のと、コンバーター付きの違いは軸の長さだけでなく、字幅も違います。
カートリッジ用はF(細字)のみ、コンバーター付きはM(中字)のみとなっています。
このペン先の裏にあるペン芯にF(細字)には⑤、M(中字)には⑧とついているので、これで字幅を確認できます。

F(細字)が欲しい人はカートリッジ用を選ぶようになりますが、もしF(細字)でコンバーターを使いたいという人は、両方買って軸を交換するという手間が必要になります。
2本買わないといけなくなるのでその分コストはかかりますが、軸と首軸のつなぎ部分は同じなので、交換は簡単にできますよ。
エルバン万年筆の書き味

今回は、どちらにもカートリッジインクのヴィオレパンセを入れてみました。
カートリッジ用の方は軸が短いので筆記時は、キャップを軸につけたほうがバランスはいいですね。
コンバーター付きもキャップを軸につけるほうが安定して書けます。

同じインクを使っていますが、太さの違いのためか細字は濃く、中字は少し淡い感じになりますね。
ペン先はしっかりした感じで、インクの流れはまずまず。
F(細字)はすこし「カリッ」とした感じで、若干紙との抵抗を感じます。
M(中字)は「サリッ」とした感じ。紙との摩擦を少し感じるかな~という程度です。
どちらも線も太さは一定に書けますし、線が途切れるようなことはありません。
エルバン万年筆はこんな人におすすめ
お手頃な値段で海外ブランドの万年筆を探している人
エルバンのいろんなインクを使ってみたい人
カートリッジ・コンバーターのどちらも使いたい人
スケルトン軸の万年筆が欲しい人

注意点としては、まれに個体差でインクがかすれたり、書けなかったりするようなものもあるようです。
不具合があれば、購入したお店にすぐに相談してください。
ただ、不具合があることを差し引いても、見た目がおしゃれで、価格もお手頃、海外ブランド、インクの種類が豊富で魅力的なラインナップがそろっているエルバンの万年筆はお買い得と思います。
普段使いとして十分使えますし、いろいろと楽しめる万年筆です。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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