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【初心者向け】万年筆のキャップ【嵌合式とネジ式】

万年筆
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万年筆のキャップはペン先を保護したり、インクが飛び散らないようにする役割があります.

このキャップ、開け閉めする方法が2種類あるのはご存知ですか?

万年筆のキャップの開閉の方法は主に2種類あります。

ひとつは「嵌合式(かんごうしき)」といって、キャップをカチッと開け閉めするタイプのもの。

もうひとつは「ネジ式」といって、ネジのように回して開け閉めするタイプ

またキャップには天冠、クリップなどの装飾が施されていて、魅力あるパーツのひとつです。

キャップの無い万年筆もありますが、今回はこの「嵌合式」、「ネジ式」2種類のキャップの特徴について、またキャップの魅力などを紹介します。

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この記事はこんな人におすすめ

キャップってどんな役割があるの?

嵌合式とネジ式の違いって何?

嵌合式とネジ式の見分け方を知りたい

キャップは軸につける?つけない?

キャップの役割と特徴

キャップは万年筆のペン先をぶつけて壊れないように、またインクが乾燥しないようにしてくれます。

また、万年筆のインクが飛び散らないようにする役割もあります。

その他、天冠やクリップなどの装飾を施し、メーカー独自のカラーが出るのもキャップの特徴です。

嵌合式(かんごうしき)の特徴

キャップをカチッと開け閉めするタイプのものを嵌合式といいます。

メーカーによっては「スナップ式」とも呼ばれています。

一般的な筆記具ではこの嵌合式をよく見るかと思います。

万年筆では比較的安価なものに採用されていることが多いです。

開け閉めが簡単ですが、開けるときは外に、閉めるときはキャップの中にインクが飛び散ってしまうことがあります。

また、ネジ式に比べて気密性が低く、インクが乾燥しやすくなります。

気密性を高めるために、キャップ内にインナーキャップを採用し、ペン先の乾きを防いでくれるキャップもあります。

これはパイロットのカクノの写真です。

ペン先を保護する白いインナーキャップがあるのが写真で分かると思います。

これはプラチナのプレピーです。

プラチナはスリップシール機構という乾燥しにくい構造を採用しています。

キャップの先にインナーキャップとバネが見えますね。

これがスリップシール機構です。

プレピーのような安価な万年筆から、高級万年筆までに搭載されているプラチナ独自の機構です。

これによって、乾燥を防ぐだけでなく、キャップを開け閉めする時にインクが飛び散らないようにも工夫されています。

ネジ式の特徴

名前の通り、ネジのように回して開け閉めするタイプになります。

万年筆のキャップではこちらが主流になります。

比較的安価な万年筆から高級な万年筆まで幅広く採用されています。

嵌合式よりも気密性に優れていて、ペン先の保護、乾燥を防いでくれます。

開け閉めの際に、ねじる必要があるのですぐに筆記したいときにはちょっとした手間が必要になります。

写真はセーラーのプロフィットジュニア「鉄(くろがね)」です。

ネジ式のキャップで乾燥に強いです。

写真はプラチナの#3776 センチュリーです。

ネジ式のキャップで、さらにスリップシール機構を搭載したモデルです。

よりインクの乾きに強くなっているのが特徴です。

どちらのキャップを選ぶのがいい?

結論から言うと、ネジ式のキャップです。

ネジ式の方が、開け閉めには少し手間はかかりますが、ペン先の乾燥をより防いでくれます。

急いで筆記がしたい人には不向きかもしれません。

ですが、僕が万年筆を使うときはのんびり自分の時間を楽しむときに使う筆記具と思っています。

落ち着いた気持ちでゆっくりとキャップを開け、書字を楽しむ。

日記を書いたり、カリグラフィーを楽しんだり、イラストを描いたり、

万年筆を使う人にはそんなリラックスできる時間を楽しんでもらえたらと思っています。

嵌合式とネジ式の見分け方

文房具店などで、試し書きをしようとして

「キャップが外れない!」
「どうやって外すの?」
「これは嵌合式?ネジ式?」

って思った人はいますか?

ネジ式の万年筆を嵌合式と思って無理やり引っ張って開けようとすると壊してしまいます。

また嵌合式のキャップをネジ式と思っていつまでも回して恥ずかしい思いをするかもしれません。

一番いいのは、試したい万年筆を調べておくということ。

事前に嵌合式がネジ式か知っていれば間違うことはありません。

どちらか分からない場合、まずネジ式と思って回してみます。

何度か回すと、ネジ式であればキャップは外れます。

嵌合式なら回ってもキャップが外れません。

外れなければキャップ式なので、引っ張って外します。

あと注意したいのは、試し書きをした後です。

ネジ式なのに、キャップを閉めるときは嵌合式のようにパチンと入れてしまう人がいます。

これも当然壊してしまう原因になるので、ネジで開けたらネジで閉めるように気をつけましょう。

この間違ってしまう原因を考えてみました。

おそらく一般の筆記具は圧倒的にこの嵌合式のキャップが多いからではないかと思います。

ついいつもの癖でしてしまったという感じでしょうか。

万年筆はネジ式が一般的なので、頭で分かっていても「つい」やっちゃってしまうのでしょう。

皆さん気をつけてくださいね。

キャップを軸につける、つけないは好み

キャップがきちんと軸にはまるものもあれば、きちんとはまらずに外れてしまうものもあります。

最初から軸にはめ込むように出来ていない万年筆は別として、つけても緩くてすぐに外れてしまうものもあります。

外れやすいキャップは最初からハメ込まずに外して筆記しましょう。

筆記中にキャップが外れて落下すると、字がゆがんだり、キャップが壊れたりする原因にもなりますからね。

きちんと軸にハマるキャップはつけるべきかどうかですが、

万年筆はそれぞれ重心の位置が違います。

メーカーでも違います。

同じ万年筆でもカートリッジインクを使うのか、コンバーターを使うのかなどの条件でも変わります。

それぞれに重心の違いがあって、また人それぞれ書きやすい重心位置があります。

キャップをつけることで、軸が長くなるので、持った時の感じも変わってきます。

軸の長さは、使う人の手の大きさでも変わってきます。

なので、キャップを軸につけるかつけないかは使う人の好みでということになりますね。

あいまいな表現になってしまい申し訳ないですが、とくに正解はないのでキャップをつけるかつけないかはお好みでどうぞ。

ちなみに僕はキャップを軸につけて使う方が多いですね。

万年筆のキャップの魅力

機能的なことについてはこれくらいにして、キャップの魅力について紹介したいと思います。

冒頭でも書きましたが、キャップは天冠やクリップなどの装飾が施されています。

天冠

天冠はメーカーのシンボルマークともいえます。

代表的なのは、このモンブランのホワイトスターですね。

これを見るだけでモンブランと分かります。

胸ポケットに刺しているペンにモンブランのホワイトスターが見えたらかっこいいですよね。

ペリカンも同じく、この親子のペリカンの絵が象徴ですね。

高級なモデルになると、この天冠にダイヤなどの宝石を施したり、限定の装飾がされたりします。

天冠は胸ポケットなどに挿していると見える部分なので、筆記具としての機能だけでなく、自分を着飾るアイテムとしての機能もあります。

天冠についてはまた詳しく記事にしてみたいと思います。

ベスト型とバランス型

万年筆の形によって、「ベスト型」と「バランス型」とがあります。

ベスト型というのは、万年筆の両端が平らになっているもの。

バランス型というのは、両端が丸くなっているものです。

当然キャップもこの形に合わせ、平らになっているものと、丸くなっているものがあります。

ベスト型はシャープな印象、バランス型はザ・万年筆って感じがしますね。

万年筆の「ベスト型」「バランス型」についてこんな記事を書いています。

よかったら参考にどうぞ。

クリップ

クリップは胸ポケットやペンケースにしっかり固定したり、ペンが転がってしまうのを防ぐ役割があります。

機能性はもちろんですが、このクリップの形状にもメーカーそれぞれのこだわりがあります。

パーカーの羽矢クリップは、このクリップを見るだけで「パーカー」だと分かります。

ペリカンのクリップは、まさしくペリカンをモチーフにデザインされたクリップです。

天冠とともに、ポケットに挿したときに外側から見えるパーツになるので、各メーカーの特色が出ています。

クリップひとつ見てもメーカーのこだわりが感じられますね。

最後に

今回は万年筆のキャップに焦点をあてて紹介しました。

自分好みの万年筆を探す時、万年筆のキャップの役割や魅力に注目してみても面白いかもしれませんね。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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