パイロットのカクノは安くて使いやすく、しかも可愛い万年筆です。
特に女性に人気で、文具好きならほとんどの人が持っているんじゃないかと思います。
「きっと書くのが楽しくなる。」そんなキャッチフレーズで販売されている万年筆です。
![](https://shinowanblog.com/wp-content/uploads/2020/04/IMG_3304-e1587378086539-1024x768.jpg)
写真はカクノの限定モデルです。
カートリッジインクとCON-40というコンバーターもついてきます。
カラーはブルーブラックです。
カクノはこんな人におすすめ!
初心者におすすめの万年筆を探している。
かわいい万年筆を探している。
気軽に使える万年筆が欲しい。
パイロット カクノの特徴
グッドデザイン賞を受賞
カクノは子供が使う万年筆として「低価格で」「楽しく」「正しく」「高いクオリティー」の使える万年筆がコンセプト。
それが評価されグッドデザイン賞を受賞しています。
グリップが三角形
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持ち方をガイドするグリップで正しいペンの持ち方が身に付きます。
この三角グリップはパイロットのペン習字ペンも三角ですね
ラミーやシュナイダーなどのドイツ製万年筆でも三角の形をしています。
この三角に指をそえるだけでペンの正しい持ち方が身に付くようになっています。
ドイツは小学生から万年筆を使う習慣があり、幼少からペンの持ち方を学びます。
正しい持ち方を学べるカクノのグリップは日本だけでなくグローバルなデザインということですね。
6角形で持ちやすく転がりにくい
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![](https://shinowanblog.com/wp-content/uploads/2023/02/pilot-kakuno-53.jpg)
キャップ、軸ともに6角形になっています。
そのおかげで滑りにくく持ちやすい、机の上においても転がりにくいというメリットがあります。
また「カクノ」という名前もこの「6角」というところからも来ているそうですよ。
ペン先に笑顔マーク
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ペン先にかわいらしい笑顔のマークがついてます。
この笑顔マークは、ペンの向きがわかりやすいようについているんですね。
この笑顔マークはペン先の太さによって違います。
写真の左からM(中字)、F(細字)、EF(極細字)です。
ペロッと舌を出してる顔がかわいいですね。
このかわいらしさが女性に人気の理由じゃないでしょうか。
ペン先の素材はステンレススチール
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ペン先はステンレスという金属です。
俗に「鉄ペン」と呼ばれますね。
ステンレスは酸に強く、サビにくいという特徴があります。
金でできたペン先に比べるとしなやかさには劣りますが、金より安く作れるというのもステンレスの特徴ですね。
カクノのペン先は結構しっかりした作りで、けっこう頑丈そうな感じです。
書き味については後述しますね。
ペン先についてはこんな記事を書いてます。
よかったら参考にしてください。
軸やキャップは樹脂製
![](https://shinowanblog.com/wp-content/uploads/2023/02/pilot-kakuno-55.jpg)
軸やキャップは樹脂製です。
不透明な軸から、透明の軸までいろんなカラーがラインナップしています。
いま僕が持っているカクノは、通常ラインで販売されている「ノンカラー(透明軸)」「ブラック」。
それから「ブルーブラック」という限定カラーです。
キャップは嵌合式
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キャップは「パチッ」と閉める嵌合式という方式です。
開け閉めは結構スムーズにできます。
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ただキャップを外す時は写真のように両手で軸を支えながら外してください。
キャップが外しやすいようにキャップの先にくぼみがあるのでそこに指をそえるようにしてくださいね。
片手で勢いよく外すとインクが飛び散って大変ですからね。
万年筆にはこの嵌合式ともう一つ、ネジ式という方式があります。
キャップについてこんな記事を書いています。
よかったら参考にしてください。
インナーキャップでペン先が乾きにくい
![](https://shinowanblog.com/wp-content/uploads/2023/02/pilot-kakuno-50.jpg)
この透明軸の写真を見てもらえばわかるかと思いますが、キャップのなかにもう一つ白いキャップがあるのがありますね。
これはインナーキャップといって、ペン先部分をできるだけ乾かないようにするものです。
万年筆はこのペン先の乾きに対しては結構取り扱いに注意が必要です。
長期間使わないでいるとペン先が乾くとインクの出が悪くなったり、インクが出なくなったりします。
それを防いでくれるのがこのインナーキャップです。
ペン先が乾きにくければ、書きたいときにすぐ書けます。
ペン先の乾燥を防ぐため、使用しない時はかならずキャップを忘れないようにしてくださいね。
ボールペンなどに比べるとこのあたりが面倒だなと思うかもしれませんね。
透明軸でインクの色を楽しめる
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限定モデルのカクノは軸が透明になっています。
入っているインクの色が見えるので、見て楽しんだり残量を確認できたりできます。
![](https://shinowanblog.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_1514-1024x768.jpg)
通常ラインでも透明軸のカクノもあり、キャップも透明になっています。
買うなら断然透明軸のカクノをおすすめします。
黒軸も割と気に入って使っていますけどね。
カートリッジ・コンバーター両用式
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カクノはコンバーター、カートリッジインクのどちらでも使えます。
コンバーターって何?という人はまずはこちらの記事を参考にしてください。
コンバーターの種類や使い方を紹介しています。
カクノが使えるコンバーターは「CON-40」と「CON-70」という2種類。
サイズと吸入方式に違いがありますが、カクノはどちらも使えるようになっています。
インクをたくさん入れたい人はプッシュ式で簡単にインクが吸入出来て、たくさんインクの入る「CON-70」です。
限定版には「CON-40」が付属していました。
通常ラインではコンバーターは付属していませんんでご注意を。
パイロットは独自規格
パイロットのカートリッジやコンバーターは独自規格となっています。
規格というのは、このカートリッジやコンバーターの接続する部分には規格があって、違う規格のものは使えないようになっています。
つまり、パイロットは他のメーカーのカートリッジやコンバーターは使えません。
カートリッジやコンバーターを購入する際は注意してください。
規格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかった参考にしてください。
おすすめのボトルインク
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カートリッジインクは形態に優れ、簡単に使えて便利ですよね。
カートリッジはボトルインクに比べれば色の選択肢が少なく、またややコストが高くなります。
常に万年筆を使いたいという人は、コンバーターを装着してボトルインクを使うのもいいですよ。
ボトルインクは色が多彩で選ぶのも使うのも楽しいですよ。
おすすめのボトルインクは、パイロットの色彩雫(いろしずく)シリーズです。
24色がラインナップされてます。
深海、紫式部、冬将軍など個性的な名前がついてます。
文具屋さんでずらっと並んだインクボトルは見ているだけでも楽しいですよ。
色彩雫には大きいボトルとミニボトルがあります。
大きいボトルは使いきれない、小さいボトルでいろんな色のインクを使いたいという人はミニボトルがおすすめです。
色彩雫のミニボトルについての記事を書いています。
よかったら参考にしてください。
万年筆初心者に優しい
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「やさしい万年筆kakunoの使い方」という説明書がついてきます。
カートリッジの差し込み方やお手入れの仕方、コンバーターの使い方など。
万年筆を初めて使う人に分かりやすく説明してくれています。
初心者でも楽しむことが出来る気配りがうれしいですね。
カクノの書き心地
コンバーター×「深海」
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今回はコンバーターを使ってみます。
3本ともボトルインクの色彩雫「深海」をいれてみました。
この深みのある青色が好きでよく使っています。
「とめ」「はね」「はらい」が表現できる
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ペンの太さは、EF(極細字)、F(細字)、M(中字)の3種類。
どの太さもインクの流れはとてもいいですね。
多すぎることもなく、程よくインクが流れていく感じです。
EF(極細)はかなりカリカリ感あり
![](https://shinowanblog.com/wp-content/uploads/2023/02/pilot-kakuno-61.jpg)
EFは結構カリカリする感じはあります。
細くキュッと締まった感じの線が書けます。
ペン習字などにはEF(極細)が向いてるかと思います。
F(細字)は割とサラサラ書ける
![](https://shinowanblog.com/wp-content/uploads/2023/02/pilot-kakuno-60.jpg)
F(細字)はやや硬めですが結構サラサラと書けます。
使い始めでペン先がなじんでない時はカリカリと紙に少し引っかかる感じがします。
ですが、なじんでくるとサラサラと滑らかになってきますよ。
M(中字)はけっこうヌルヌル書ける
![](https://shinowanblog.com/wp-content/uploads/2023/02/pilot-kakuno-62.jpg)
Mは紙に引っかかる感じはありません。
かなりインクフローが良く、ヌルヌルと書けます。
インクの濃淡を楽しみたい、という人はM(中字)がおすすめですね。
どの太さも安定して書きやすい
どの太さも線は一定の太さで書け、安定しています。
書き手の力加減で日本語特有の「とめ」「はね」「はらい」が表現しやすいですね。
ステンレスらしく、ペン先はほとんどしなりはなく、しっかりしている感じです。
万年筆は力を入れなくても書ける筆記具です。
あまり力を入れすぎるとペン先が壊れてしまうので、筆圧が強い人は気を付けてくださいね。
軽くて扱いやすい
![](https://shinowanblog.com/wp-content/uploads/2023/02/pilot-kakuno-10.jpg)
このカクノは樹脂軸なので、かなり軽くて扱いやすいです。
この軽さも女性や子供に好まれる理由なのかなと思います。
![](https://shinowanblog.com/wp-content/uploads/2023/02/pilot-kakuno64.jpg)
キャップは軸につけることが出来ます。
長い方が持ちやすいという人は、キャップを軸につけて書いてくださいね。
また、このカクノはプラスチック軸なので、軽くて扱いやすいです。
この軽さも女性や子供に好まれる理由なのかなと思います。
キャップは軸につけることが出来ます。
長い方が持ちやすいという人は、キャップを軸につけて書いてくださいね。
パイロット カクノをおすすめする理由
見た目がかわいいい
初心者にもやさしいグリップなど機能的に配慮されたデザイン
安く手に入るので初心者でも買いやすい
といった感じかと思います。
子供や初心者など広く万年筆を使ってもらおうというパイロットのこだわりがデザインに表れています。
見た目はもちろんですが、機能的にも適切な筆圧、「とめ」「はね」「はらい」を学べる、
正しい持ち方を学ぶことが出来るなど、初心者に向けた機能的なデザインが素晴らしいですね。
初心者だけでなく、いろんな人に使ってもらいたい万年筆です。
安くて使いやすいので、何本も欲しくなりますね。
透明軸を何本も買っていろんな色を常時使えるようにセットしておくとか良さそうですね。
ただ、筆記具にはたいていついているクリップがありません。
ポケットに入れて携帯するのは難しそうですね。
携帯する場合はペンケースに入れるようにしたほうがよさそうです。
万年筆初心者にむけ「万年筆の使い方」という記事を書いています。
よかったら参考にしてください。
最期に
![](https://shinowanblog.com/wp-content/uploads/2023/02/pilot-kakuno-63-1.jpg)
今回はパイロットのカクノを紹介しました。
安く購入できますし、とても書きやすいのでついつい何本も買ってしまいます。
ペン先の顔が違うと全部そろえたいって思ってしまいませんか?
まださすがに全色そろえる勢いはありませんが、限定モデルが出たらまた買ってしまいそうです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
万年筆初心者に向けて「万年筆の使い方」という記事を書いています。
よかったら参考にしてください。
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