プラチナ 万年筆のプレジールは、エントリーモデルながら見た目が良く、書きやすい万年筆です。
カラーバリエーションが豊富で、選ぶ楽しみもあり、初心者におすすめです。
それでは詳しく紹介します。
こんな人におすすめ!
初心者向けの万年筆はどれがいい?
お手頃な万年筆を探している
かっこいい万年筆が欲しい
インクが乾きにくい万年筆が欲しい。
プラチナ プレジールの特徴
インクが乾きにくいスリップシール機構
プレジールのキャップは嵌合式

嵌合式というのは、パチンと開け閉めするキャップのことです。
万年筆は主にネジ式と呼ばれるキャップが主流ですが、意外とこのネジ式の構造って複雑なんです。
それで、安価にしようとするとこの嵌合式というキャップが採用されるのですが、
この嵌合式のキャップは構造上、単に密封するだけだとキャップを開閉するときにインクが噴き出てしまうんです。
またキャップ通気性を持たせたるとインクが噴き出すの防げますが、インクの渇きを防げなくなってしまいます。

そこで、プラチナ万年筆が開発したのがこの「スリップシール機構」。
「スリップシール機構」とはインクの乾燥を防ぐ完全気密キャップのこと。
これを解消したのがプラチナ万年筆の特許であるスリップシール機構。
これがプラチナ万年筆最大の特徴といえます。
万年筆を毎日使っている人はそれほどインクの乾きは気にならないと思いますが、時々使う人にとっては実にありがたい。
このスリップシール機構のおかげで、数日使ってなくてもインクは乾きません。
書こうと思ったときに、キャップを外せばすぐに書けますよ。
顔料インクが使いやすい
この乾きにくい構造のおかげで、染料インクだけでなく顔料インクも使えます。
顔料インクはにじみにくく、裏うつりなどもしにくい良いインクなんですが、扱いを間違えると大変です。
乾いてしまうとペン先にインクが詰まって書けなくなりますし、ペン先を痛めてしまうこともあります。
ですが、このスリップシール機構のおかげでインクが乾きにくくなっているので、顔料インクも使いやすいということ。
顔料インクは耐水、耐光に優れ保存書類などに使えます。
顔料インク、染料インクについて詳しくはこちらの記事を参考にどうぞ。
カラーバリエーションが豊富
現在14色のラインナップがあります。
パール加工で傷がつきにくいというのも特徴です。
真っ黒のいかにも万年筆!というのもいいですが、いろんなカラーバリエーションがあるのがいいですよね。
好きな軸色が見つかると思います。
また限定カラーも出たりするので、いろいろと楽しめますね。
高級感がある
キャップや軸は丸みがあります。
両端が丸くなっている形を「バランス型」というそうです。
同じ価格帯の万年筆と比べると、ぱっと見安っぽくは見えません。
むろん、高級万年筆と比べると見劣りはしますが、同価格帯では見劣りすることはないですね。
カートリッジ・コンバーターのどちらも使える

プラチナ万年筆は独自規格なので、他のメーカーのカートリッジやコンバーターは使えません。
万年筆の規格ってなに?という人はこちらの記事を参考にどうぞ。
カートリッジインクは手軽で使いやすいし、携帯にも優れてます。ヘビーユーザーには必須アイテムです。
対してボトルインクは携帯に不向きですが(携帯する方もいます)魅力的な色が豊富にあります。
インターネットにある情報ではプレジールは基本的にコンバーターが使用できないといわれてたりします。
でも僕は実際に使っています。
特に問題はなくコンバーターは普通に使えます。
プラチナ万年筆のホームページで、首軸が同じ仕様のプレピーにコンバーターをつけてインクを吸入する方法を動画で紹介しています。
ぜひ公式ホームページを参考にしてください。
プレジールの書き心地
中字にはコンバーターを装着してインクを吸入してみました。
今回はモンブランのブラックを入れてみます。

首軸にインクがたっぷりと入っています。
カートリッジインクをつけても、こんな感じにインクがたっぷりと入ることがないので最初はびっくりすると思います。
インク漏れはありませんでしたし、問題もありませんね。
筆記時のインクフローも特に問題はなかったです。
細字はプラチナのカートリッジを使ってみました。色はブルーブラックです。
細字、中字ともにインクの流れがすごくいいです。

ステンレスのペン先ですが、柔らかい書き心地で、ぬるぬるとインクが紙に吸い付いていく感じ。
荒い紙質でもペン先が滑っていくように感じます。
細いボールペンに慣れている人にはちょっと線が太いと感じるかもしれませんね。

僕は最初に買ったのが中字でしたが、細字もすごく書きやすいですよ。
どちらにするか迷ったら最初は細字をおすすめします。
製品仕様
ペン先 | ステンレス |
胴・キャップ | アルミ |
カバー | アクリル樹脂 |
クリップ | 鉄にクロームメッキ |
中間リング | 黄銅にクロームメッキ |
寸法 | 全長142.5mm×最大径15.0mm |
標準重量 | 15.4g |
カートリッジインク | SPSQ-400, SPN-100A |
初心者におすすめする理由
まずはインクが乾きにくいスリップシール機構があること。
次にカラーバリエーションが豊富。
そして高級感があること。
構造や書き味など万年筆ってこんな感じか!というのが分かるので、初めての万年筆としてちょうどいい一本です。
万年筆との出会い

『PLATINUM PLAISIR プラチナ プレジール 中字 ガンメタル』
僕が初めて買った万年筆です。定価は1000円でした。

筆記用具に1000円は高くない?
僕も最初はそう思っていました。
安価なボールペンが市場で出回っているし、特に不便は感じていませんでした。

ある時上司が胸ポケットからサッと万年筆を取り出してサラサラと文字を書いているのを目にしました。
キャップの先に白い星のようなマークが見えました。
その時はその万年筆が、どこのメーカーなのか、何のマークかも分からなかったのですが、そのカッコよさに見惚れてしまい、その時から万年筆が欲しいと思うようになりました。
色々調べるうちに、その万年筆は「モンブラン」というメーカーなのを知りました。
太さ、長さなどから多分その時見たのは「149」というモデルだと思います。
その時はこんな高級な筆記用具があるんだとびっくりしました。
これは手が出ないなと、悩んでいた時に文具店でこのプレジールに出会いました。

「でも1000円か・・・」としばらくお店でプレジールを手にとっては置きを繰り返してました。
時間にすれば30分ほどだったかと思います。
よし、買うか!と決心し購入しました。
付属でカートリッジインクが1本ついていたので、すぐに差し込みインクが出てくるのを待ちました。
インクが出るようになり、最初に書いたのは自分の名前だったと思います。
こんなにサラサラとなめらかに書けるものなんだ!
ボールペンに慣れていたので、つい筆圧を強くしてしまいがちでしたが、力を抜いてもサラッと書ける万年筆に感動したのを覚えています。
今ではすっかり万年筆にハマってしまい、何本も万年筆を買ってしまっています。
万年筆を使っていろんな万年筆を知り、万年筆の良さを知ってくると
「1000円安っ!!」
と思えるようになりました。
そんなに万年筆を買ってどうするの?
って思われるかもしれませんが、今はこの収集はやめられません。
この万年筆の楽しさをこのブログを通じて皆さんにお伝えできればと思います。
仕事をしながら記事を書いていくので、更新はかなりマイペースですがこれからもよろしくお願いします。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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