パーカーのIMは、エントリーモデルながらボディカラーが豊富で装飾もしっかりした使いやすい万年筆です。
GTというのは「ゴールドトリム」の略で、「金メッキを施した装飾」という意味です。
GTについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
パーカー IMはこんな人におすすめ!
海外ブランドのかっこいい万年筆を探している。
金属軸で長く使いたい。
就職や進学祝いとして贈る万年筆を探している。
パーカーは120年以上の歴史を持つ老舗の高級筆記具ブランドです。
それでは詳しく紹介します。

パーカー IMの特徴
洗練されたデザインでかっこいい
パーカーは英国王室より「ロイヤルワラント(英国王室御用達)」を授与されています。機能と外観の美しいバランスを常に追求した製品をつくりだす卓越性、最高水準のサービス、そして品質への継続的な献身を讃える、名誉ある称号です。
パーカー 公式ホームページより
パーカーブランドの特徴は矢羽クリップ。
これには「未知への挑戦や新たな可能性を探し求めるなど、志を抱く人々への道標でありたい」というメッセージが込められています。
無駄のない洗練されたフォルムはビジネスシーンにもピッタリ。
進学や就職祝いなどの贈り物としても喜ばれているのでおすすめです。
パーカー万年筆のなかでは比較的安価で手に入れることができるので、自分用としてもおすすめできる一本です。
カートリッジ・コンバーターの両方が使える
カートリッジはもちろん、コンバーターにも対応しています。
パーカーはメーカー独自の規格です。
他のブランドのカートリッジやコンバーターは使えないので注意してください。
カートリッジやコンバーターの規格って何?という人はこちらの記事を参考にどうぞ。

コンバーターを装着したらこんな感じです。
コンバーターを使えば、いろんなインクを入れることができます。
パーカーのボトルインクはブラック、ブルーブラック、ウォッシャブルブルー、レッドの4種類。
ベーシックな色がそろっています。
僕のおすすめはブルーブラック。青味がやや勝っている感じですが、発色が良く気に入って使っています。
万年筆のインクにはおおまかに分類すると染料、顔料、古典インクに分けられます。
このパーカーのボトルインク は水性染料インク。
とても扱いやすいインクです。
万年筆のインクの基本についてこんな記事を書いています。
よかったら参考にどうぞ。
インクが乾きやすいのが難点
パーカー万年筆の難点として、比較的インクが乾きやすいことです。
気候などにもよりますが、早いと2~3日で乾いてしまい、インクが出てこないことがあります。
乾きの原因
乾きの原因として、キャップに穴が開いているからなどと言われていますが、これはほかの万年筆でも同じです。
なぜ穴が開いているのかということについてですが、「誤飲した際に窒息しないように穴が開いている」とか、その他諸説ありますが、実際はキャップを完全に密封することでインクが噴き出す(ポンピングといいます)のを防ぐために穴が開いているのです。
なのでキャップの穴は完全にふさいでしまうと、インクが噴き出すポンピングが起きてしまいます。
インク乾きの対策
乾きの対策としては
インクを入れたら毎日使うようにする
使わないときはきちんと洗って乾かして保管する
万年筆用のペンケースに入れて保管する
といったところになるかと思います。
これは万年筆全般に当てはまることですが、特に乾きやすいパーカーの万年筆は上の3点に注意して、しっかりと保管するようにしましょう。
ペンケースの選び方
万年筆用のペンケースでおすすめなのは、万年筆のクリップを止めるようにして入れるもの。
ペン同士が当たって傷がつかないように一本ずつ分かれているほうがいいですね。
これは2本差しにペンケースですが、しっかりクリップを止めて入れられます。
これに入れておけばクリップ裏にある穴がふさがれて、インクの乾きが遅くなりますよ。
大切な万年筆は乾きと傷を防いでくれるペンケースに入れておくことをおすすめします。
パーカー IMの書き心地

やや重めの金属軸だがペンバランスはとてもいい
ペン先はステンレス。軸やキャップは金属製で丁寧に仕上げられています。
金属でできた軸なので、普段軽いボールペンを使っている人が持ち替えると、結構ずっしりとした重量を感じるかと思います。
といっても筆記に支障があるほど重くはないですけどね。
ペンバランスはとてもよく、持ちやすいです。
インクフローはかなりいい
インクは気持ちよく出てきます。ぬるぬるとインクが出てきて書き味はなめらか。
ペン先は固い感じがします。
ぐっと力をいれてもびくともしない感じです。
F(細字)ですが、書いた線は少し太く、日本ブランドの万年筆で例えると中字くらいの感じ。
太く感じるのは、パーカーに限らず海外ブランド全般に当てはまることですが、日本ブランドの万年筆と比べて同じF(細字)でも太い傾向にあります。
これは扱う文字の違いが関係していて、日本ブランドの万年筆は漢字など画数の多い文字を扱うことから細く、英語など画数の少ない文字を扱う海外ブランドでは太くなる傾向にあるのではないかと思います。

ペン先(ニブ)について詳しくこちらで紹介しています。
よかったら参考にしてください。
万年筆 パーカー IMをおすすめする理由
歴史ある老舗の万年筆メーカーだけあって、知名度、デザイン性が高くスタイリッシュ。
持っているだけで所有欲が満たされます。
なめらかで書きやすいです。素早く文字を書きたい人にはおすすめです。
軸が金属なのでずっしりした筆記用具が好きという人にはピッタリです。
自分用としても満足できますし、進学や就職祝いのプレゼント用としても喜ばれていますよ。
僕とパーカーの万年筆との出会い
このパーカー IMは僕が2本目に買った万年筆です。
「プラチナ万年筆 プレジール」を使っていて、ふと2本目が欲しいと思い文具専門店へ。
店頭のショーケースに並んでいる万年筆を眺めていました。
そこでひとめぼれして衝動買いしたのがこのパーカー万年筆でした。
このパーカーを買ったあと、万年筆の魅力に取りつかれ、次々と買い集めてしまうきっかけとなった一本でもあり、思い出深い万年筆です。
今では使う頻度は少ないですが、大事にしている万年筆です。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
コメント