ボールペンの替え芯を買いに行ったけど、ずらっと並んだ替え芯を前にどれがどれだか分からなくなって迷子になった経験はありますか?
どれも同じ規格だったら悩まなくてもいいのに…
と思ったこと、ありますよね?
ボールペンのリフィル(替え芯)にはJIS規格が定めている規格があります。
今回は幅広い互換性で人気のある
「G2」と「D型」
このふたつの規格を紹介したいと思います。
この記事をおすすめしたい人
そもそもリフィル(替え芯)の規格って何?
ボールペンのリフィル(替え芯)は純正以外でも使えるの?
海外製の本体は気に入っているけど書き味に不満がある。
そもそもリフィル(替え芯)の規格って何?
規格とは替え芯のサイズを基準化したものです。
国際規格で定められていて、日本産業規格(JIS)でもそれに準じた規格が定められています。
かなり細かく規定されています。
ボールペンの規格として、
油性ボールペンの規格がA~Hに分類されています。
また、水性ボールペン、ゲルインクボールペンも同様に規格があります。
よく似ていてもこの規格がちがうと使えません。
ボールペンのリフィル(替え芯)には国際規格で定めている規格があります。
今回紹介する2種類の規格は、
幅広い互換性で人気のある2種類の規格
互換性が高い人気の規格が「G2」と「D型」という規格です。
「G2」と「D型」について
G2(パーカータイプ・ヨーロッパタイプ)

国際規格での「G2」は、「パーカータイプ」「ヨーロッパタイプ」とも呼ばれています。
イギリスのブランドであるパーカーから始まったため「パーカータイプ」と呼ばれています。
多くのブランドで採用されている規格で「パーカー互換」とも呼ばれます。
容量が大きいので筆記距離が長く、互換性が高い規格なので人気があります。
パーカーはもちろん、ペリカン、アウロラ、カヴェコ、 カルティエ、デュポン、デルタ、ビスコンティ、カランダッシュなど
多数の海外有名ブランドで採用されています。
また、国内でも三菱鉛筆のジェットストリームをはじめ、OHTO、ROMEO、トンボなど、いろんなメーカーから発売されています。
「D型」

多機能ペンなどに採用されている規格です。
「D型」はよく「4C」と俗称で呼ばれていることがあります。
「4C」というのはゼブラの4C芯の品番です。
海外ではこの「4C」を「D1」と呼ばれ「D型」とは区別されています。
よく同一規格として取り扱われていますが、実際にはゼブラの「4C芯」は「D型」といわれる規格より微妙に太いです。
ゼブラの4C芯を他の本体に使った場合、差し込む穴が広がってしまい、他のメーカーのD型を入れても抜けてしまう場合があるので、使用に際しては十分注意してください。
「D型」に対応しているボールペンは国内外で多くのメーカーが作っています。
安価なものから高級なものまであり、幅広い互換性があります。
日本のメーカーでは、 三菱鉛筆(uni)ぺんてる、TOMBOW、セーラー万年筆、プラチナ万年筆、OHTOなど
海外メーカーでは、アウロラ、オロビアンコ、カランダッシュ、ステッドラー、ファーバーカステル、クロス、デュポン、デルタ、パーカー、ペリカン、ビスコンティ、モンテグラッパ、モンテベルデ、モンブラン、ラミーなど
選択肢が多くて迷ってしまいますね。
多機能ボールペンで使われている「D型」は、「G2」規格に比べ、色の選択肢が多いのが特徴です。

写真は多色ボールペンで人気のラミー2000です。
「D型」のリフィルなので、自分好みにカスタムできます。
「D型」を「G2」に変換

この「D型」を「G2」に変換できるアダプターがあります。
このアダプターを使った記事を書いています。
良かったら参考にしてください。
書き味に不満があれば互換リフィルを使う
「海外製のボールペンって見た目はかっこいいけど線が太かったり書き味が重かったりして使いにくい!」って思ったことはありませんか?
同じ規格の替え芯を使うことでサラサラと書きやすくなります。
今回は「G2」規格のリフィルを例に紹介したいと思います。
書きやすくて人気の高いジェットストリームの替え芯を使ってみました。
パーカーIMで互換リフィルを使ってみた


パーカーを買ったときについてくる純正のリフィルはM(1.0mm)と太いです。
クインクフローは低粘度のインクで、結構なめらかに書けます。
が、普段使いにはちょっと太すぎるかな。
ということでジェットストリームのリフィルに替えてみました。

写真の上がジェットストリームのG2リフィル、下がパーカーの純正リフィルです。
当然ですが同じ規格なのでボディに書いてある字を確認しないと見分けが付きません。

IMに入れてみた感じですが、ペン先の出ている感じもほとんど一緒。
ノックした時の違和感はなかったです。
筆記時に微妙にカタつく感はありますが、特に気にしなくてもいい程度で、普通に使えます。
太くて重い書き味の純正リフィルから、スラスラと軽やかに書けるようになりました。
パーカーIMのレビューはこちら。
ペリカンのスーベレーンK605

ペリカンのボールペンもG2規格です。
ペリカンの純正リフィルはいかにも油性ボールペンといったねっとり系の書き味です。

ジェットストリームを入れてみました。
回転繰り出し式で、芯の出し入れは特に問題はありません。


ペン先はこんな感じになります。
左が純正リフィル、右がジェットストリームです。
ペリカンのスーベレーンのレビューはこちら。
最後に
「G2」と「D型」、筆記具が好きな人には当然の知識かと思いますが、今回、初心者向けとしてまとめてみました。
一応注意点としてですが、フィリル(替え芯)は基本メーカー純正を使うことをおすすめします。
もし故障しても、他のメーカーの替え芯を使うのは保証の対象外となってしまうからです。
ですので、違うメーカーの替え芯を使う場合はあくまで自己責任ということですので、よろしくお願いします。
見た目は気に入っているけどどうしても書き味を変えたい、色を変えたいという人には「替え芯を変えてみる」という選択肢もあります。
愛着のある筆記具を自分好みにカスタムするという楽しみ方っていいですよね。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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