【キャップ式ボールペン】SAILOR(セーラー万年筆)「TUZU(ツヅ)」【C300系リフィルが使えるボールペン】

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今回はセーラー万年筆の「TUZU(ツヅ)」を紹介します。

TUZU(ツヅ)は2024年4月27日に発売されました。

「じぶんに合った書きやすさが見つかる」をコンセプトに年齢、性別、利き手を問わず日常的に使いやすいデザインとなっています。

ボールペンは万年筆と並行してリリースされ、シンプルで使いやすいのが特徴です。

リフィルはぺんてるのエナージェル(ゲルインキ)なので、書き心地は間違いないですし、いろんなC300系リフィルが使えるのも魅力ですよ。

それでは詳しく紹介します。

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セーラー万年筆「TUZU(ツヅ)」ボールペンをおすすめする人

キャップ式のローラーボールが使いたい

ゲルインキのボールペンが好き

C300系の高級軸を探している

セーラー万年筆「TUZU(ツヅ)」ボールペンの特徴

キャップ式のボールペン

TUZUボールペンは、万年筆と同じキャップ式が採用されています。

キャップはパチンと閉める嵌合式というタイプです。

開け閉めの手ごたえは比較的軽めですが、しっかりと閉まります。

ただ、使う度にキャップを外すというひと手間が必要になります。

ノック式であれば、片手で簡単に操作して書き始めることができますが、キャップ式の場合、このキャップを外す動作がわずらわしいと感じる人もいるかと思います。

ですが、TUZUボールペンのキャップは軽い力で外すことができます。

片手でも簡単にキャップを外せるので、ノック式のように片手で書き始めることができますよ。

太軸で両端に向かって細くなるデザイン

キャップと軸が合わさる部分が一番太く、両端に向かって徐々に細くなるデザインです。

両端はフラットで、万年筆でいうベスト型というタイプになりますね。

見た目は非常にシンプルで、軸の中央にセーラー万年筆のブランドロゴであるいかりのマークと「SAILOR」という文字が小さく書かれているだけです。

シンプルなのでビジネス、勉学等いろんな場面で違和感なく使用できますね。

天冠部分からクリップの芯にかけては金属製

天冠やクリップの芯になる部分はベースの金属は軽量なのでおそらくステンレスかと思います。

この金属にステンレスにニッケルクロムメッキという二重構造のメッキ処理が施されています。

ニッケルは耐腐食性が高く表面のなめらかさが増します。

またクロムは硬度が高く傷や腐食に強く、光沢のある仕上がりになります。

つまり、ニッケル+クロムメッキによって軽量でありながら高級感と耐久性を兼ね備える金属に仕上がっているという事ですね。

全体は樹脂製で軽量化を図りつつ、クリップなど負荷のかかりやすい部分にはしっかりと耐久性をもたせてくれています。

光沢のある金属で仕上がった天冠がアクセントにもなって、全体としていい感じにまとまっている印象です。

収納時は135.29mmで本体は120.27mm

サイズを測ったところ、収納時は135.29mmで本体は120.27mmでした。

またキャップを軸につけた状態では約168mmでした。

軸の一番太い部分は14.91mmとボールペンとしては太めになりますね。

グリップは指を添えやすい形状になっている

グリップ部分にフラットな部分があります。

「ナチュラルフィットグリップ」と名付けられており、まさに自然と指が添えるようにデザインされていますね。

指がしっかりとフィットするので長時間の使用でも疲れにくくなっています。

軸が太めで握る力をあまり必要としないので、より長時間の使用でも疲れにくいですね。

軸は再生PC樹脂製

TUZUには再生PC(ポリカーボネイト)樹脂が使用されています。

ここでちょっと再生PC樹脂について解説します。

再生PC樹脂とは

PC(ポリカーボネイト)は強度、耐衝撃性、透明性に優れたプラスチック素材です。

再生PC樹脂は使用済みのPC製品、例えば電子機器、CD、ボトルなどを回収し、洗浄、粉砕、再加工して作られたリサイクル素材です。

再生PC樹脂は、新品のPCとほぼ同等の強度や透明感を維持しています。

ただし、再生過程で微細な色ムラ等が生じるなど品質管理が難しい場合があります。

TUZUのキャップ、胴軸、クリップ部分が再生PC樹脂となっています。

TUZUの製造過程でデザイン性を損なわないように工夫されているそうです。

一定の品質を確保しつつ環境への配慮もされ、セーラー万年筆のサステナビリティへの取り組みがしっかりと示されていますね。

大先はABS樹脂製

大先というのはボールペンのペン先部分を支える部分。

ボールペンでは口金という表現の方が馴染みやすいかと思います。

万年筆で「大先」と言えば、ペン先とペン芯を固定し、胴軸とつながる部分までを指しますね。

口金と大先はほぼ同じ意味として使われますが、大先の方が万年筆、ボールペンのペン先を支える部分として使われる言葉になります。

このボールペンのペン先を支える部分を口金ではなく「大先」として表現するあたりは、セーラー万年筆らしいですね。

なぜ大先にABS樹脂を採用したのか?

耐久性だけ比較すると、ABS樹脂より再生PC樹脂の方が高いです。

ABS樹脂は耐久性が低いわけではないですが、再生PC樹脂には劣ります。

また耐熱性も再生PC素材の方が高い耐熱性を持っています。

それでもABS樹脂を選んだ理由は加工性の高さにあります。

再生PC樹脂はどうしても品質にバラつきが出てしまいます。

その点ABS樹脂は高精度に形成が可能です。

グリップ部分が高精度に形成されることで、指が触れる部分の滑らかさが確保でき、手に馴染みやすくなります。

また替え芯とのフィット感が確保できるため、ペン先がカタつくことなく筆記が出来ます。

また、コストもABS樹脂の方が安価なので、全体的なコストダウンにもつながるというメリットもありますね。

大先だけABS樹脂を採用した理由は、使用感の向上とコスト対策により、よりよい品質のボールペンを低価格で提供したいというセーラー万年筆のこだわりなのかなと思います。

重さは17.21g

リフィルを含めた軸の重さは17.21gでした。

太くしっかりした軸デザインですが、再生PC樹脂、ABS樹脂を使用しているので軽量ですね。

軽量なので扱いやすいですし、長時間使用しても疲れにくいですね。

軸のカラーが豊富

軸のカラーは定番カラーがブラック、グレー、グリーン。

特にグリーンはサステナブルを表現したカラーだそうです。

さらに限定色として「レッド」「クリアネイビー」。

2025年2月には限定で「ライトブルー」「クリアバイオレット」が追加されています。

今回紹介するのは限定色の「クリアネイビー」。

光に当てると程よく透ける感じがおしゃれで、ちょっと出かける時に羽織る普段着のようです。

この気軽で自由な普段着感が、「自分に合った書きやすさや使いやすさ」というコンセプトとしっかりマッチしていますね。

替え芯(リフィル)はぺんてるのエナージェル

替え芯はぺんてるのエナージェルが採用されています。

セーラー万年筆の公式サイトでは「LRN5」と表記されています。

ぺんてるのホームページにある替え芯の品番を確認すると、正確には「XLRN5」ですね。

エナージェルはゲルインクで、ボールサイズは0.5mm。

初期に充填されている替え芯はインクカラーが黒です。

エナージェルに使用されるリフィルは種類が豊富で互換性あり

「XLRN5」の末尾にある「5」はボールサイズで、0.5mmを指しています。

ボールサイズは0.5mm以外に、0.3mm、0.4mmがあります。

さらに同型の「XLR7」は0.7mm、「XLR10」は1.0mmと全部で5種類のボールサイズから選べます。

さらにエナージェルのリフィルはカラーが豊富なのも特徴です。

0.5mmを例にすると、「黒」はもちろんですが、さらに「赤」「青」「グリーン」「オレンジ」「バーガンディ」「ブルーブラック」「フォレストグリーン」「セピアオリーブ」「ブラックインディゴ」「ブラックボルドー」「ブラックブラウン」と全部で12種類ものインクカラーから選べます。

写真はお気に入りの「ブルーブラック」です。

ボールサイズ、インクカラーが豊富なのがエナージェルの魅力ですね。

替え芯「LRN5」は「C300系」リフィル

ぺんてるの「LRN5」はJIS規格ではゲル「K」型に分類され、「C300系」リフィルに含まれます。

「C300系」リフィルはOHTOの「C-300」というリフィルが語源で、互換性が非常に高いです。

ぺんてるの「LRN5」の他、ゼブラの「JF芯」(サラサ)、三菱鉛筆の「UMR-05S」(ユニボールワン)などが相当します。

「C300系」リフィルについてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、よかったら参考にしてください。

TUZUと「C300系」リフィルとの互換性

先にも述べたようにTUZUに採用されているぺんてるの替え芯「LRN5」はJISで定められている形式記号でゲル「K」型に分類され互換性の高い「C300系」リフィルに含まれます。

「C300系」リフィルにはゲル「K」型の他、水性「A」型、ゲル「J」型、油性「H」型の一部が含まれます。

これらのリフィルとTUZUとの互換性について検証してみました。

結果としては、ゲル「K」型はもちろん、検証した水性「A」型、ゲル「J」型、油性「H」型の一部はどれも使用可能でした。

幅広くリフィルが使えるTUZUボールペンは非常に懐の深い軸でした。

検証結果についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

TUZU以外のボールペン軸も検証していますので、よかったら参考にしてください。

セーラー万年筆「TUZU(ツヅ)」ボールペンの使い心地

長時間の筆記でも疲れにくい

ペンバランスはほぼ中央にあり軽量なので取り回しがしやすいですね。

軸が程よく太めなので、余計な力を入れなくても握りやすいです。

またグリップ部分にフラットな面があることで、指を添えやすく、指が触れる面積が広いのでグリップが安定します。

いろんな要素が合わさって、長時間の筆記でも疲れにくくなっていますね。

ペン先は安定している

リフィルと大先との相性はいいですね。

精度がいいのでペン先がカタカタすることなく安定して筆記できます。

ぬるぬるとした書き味で発色がいい

ぺんてるのエナージェルはしっかりとした黒色で発色が良いですね。

書き味はもちろん滑らかです。

また速乾性があり、擦れにくいですね。

速乾性が高いので、いろんな紙に書いても裏抜けしにくいところもいいですね。

速乾性の利点としてもうひとつ、左利きの人でも使いやすいというところです。

左利きの人が横書きで文字を書くと、どうしても書いた文字の上に手がきてしまいます。

乾いていない状態だと文字が擦れ、手がインクで汚れてしまいます。

ですが、書いてすぐインクが乾くので文字が擦れず、手にインクが付くこともありません。

まさに年齢や性別だけでなく、利き手も問わず使えるので良いことずくめですね。

セーラー万年筆「TUZU(ツヅ)」ボールペンをおすすめする理由

キャップの開閉が片手で操作できるので手軽に使える

見た目がシンプルなので使う場所や使う人を選ばない

互換性の高い「C300系」リフィルが使える

ぺんてるのエナージェルを搭載しており発色がいい

速乾性が高いので使う人の利き手も問わない

というところかと思います。

一見すると万年筆のようなデザインもセーラー万年筆らしくていいですよね。

また、これだけ高機能でいて税込定価2750円と手に入れやすい価格帯なのもいいですね。

軸やクリップなどの耐久性についてはこれからじっくり使って検証したいと思います。

最後に

今回はセーラー万年筆の「TUZU」ボールペンを紹介しました。

この記事が皆さんのボールペン選びの一助になれば幸いです。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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コメント

  1. ckm より:

    しのわん さま

    いつも楽しく記事を拝見しております。
    TUZUは良いペンですよね~
    しのわんさまのご検証のとおり、色々なC300系ゲルインク芯が使用できるので、
    ゲルインク派の私にとっては本当に重宝する一本です。
    私はライトブルーを購入しましたが、今週末9/27(土)には、グラッシーという
    スケルトンタイプも出るそうですので、今からホント楽しみです。
    先日購入したラミーサファリ・ローラーボールのスケルトンタイプや、KAWECOパケオ
    のスケルトンタイプと書き比べてみたいと思います。
    今回も楽しく、とても参考になる記事をありがとうございました。

    • しのわん しのわん より:

      ckmさん、いつもありがとうございます。
      僕もスケルトンタイプを手にとってみたいと思っていたので、楽しみですね。
      KAWECOのパケオも良いですね!
      興味はありましたがまだ手に入れてなかったので、これを機に購入してみようと思います!

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