多機能ボールペンとは1本で複数の機能を持つボールペンの事です。
多色ボールペンの他、シャープペンの機能がついていたり、液晶タブレットに使うタッチペン機能がついていたり、ハンコが一緒になっているものなども多機能ボールペンと言います。
今回は多色ボールペン、多色ボールペンにシャープペン機能のついた多機能ボールペンのノック方法について解説します。
多色・多機能ボールペンのノックの方式としては、大まかに3種類あります。
- ノック式:ボールペンの芯がそれぞれ独立
- 回転式:回転させて芯を繰り出す
- 振り子式:ノック部分に振り子があり傾けた色の芯が出る
それではそれぞれの特徴と使い方を紹介します。
この記事はこんな人におすすめ
そもそも多機能ボールペンってなに?
多機能ボールペンはノック式以外に何があるの?
多機能ボールペンの使い方を知りたい。
振り子式ってどう使うの?
おすすめの多機能ボールペンが知りたい
そもそも多機能ボールペンってなに?
文頭にも書きましたが、多機能ボールペンは1本で複数の機能を持つボールペンです。
よく見るのが、多色ボールペンにシャープペン機能のあるペンですね。
黒・赤・青など何色かのインクが1本で使えるペンを多色ボールペンと言います。
この多色ボールペンも、多機能ボールペンに含まれています。
この他、液晶タブレットに使うタッチペン機能がついていたり、消しゴムがついていたり、ボールペンとハンコが一緒になっているものなど、ボールペン以外の文具機能と一体になったものもあります。
多機能ペンは1本でいろんな事が出来るので、携帯してもかさばらないというメリットがあります。
今回はこの多機能ボールペンの中で、
- 多色ボールペン
- 多色ボールペン+シャープペン
この2種類の多機能ボールペンに焦点をあてて、そのノック方式を説明します。
多機能ボールペンの2&1とか3&1とかってどういう意味?
多機能ボールペンの説明で「2&1」とか「3&1」って表示されてますよね。
「2&1」であれば「2色のボールペンにシャープペン機能がついている」、「3&1」であれば「3色のボールペンにシャープペン機能がついている」という意味です。
その他、「2+1」「3+1」って表示されてたりしますが、基本的には「2+1」は「2&1」、「3+1」は「3&1」と同じ意味です。
ゼブラだと「デルガード+2C」って表示されてたりしますね。
ゼブラの「デルガード」といえばシャープペンの芯が折れにくいように開発された機能なので、「デルガードというシャープペン機能に2色のボールペンがついている」ということになりますね。
それから「2+S」という表示もありますね。
「2+S」というのは「2」は「ボールペンが2色」という意味で、「S」は「シャープペン」という意味なので「2色のボールペンにシャープペンがついている」ということになります。
メーカーそれぞれに表示方法は違いますが、ボールペンの色の数とシャープペン機能がついているかどうかを簡単に表しているんです。
多機能ボールペンはノック式以外に何があるの?
一番なじみのあるノック方法としてはノック式ですね。
ざっくりまとめると、多機能ボールペンのノック方法は3種類。
- ノック式
- 回転式
- 振り子式
それでは順にノック方法を紹介します。
多機能ボールペンの使い方
ノック式
多機能ボールペンと言えばノック式、というイメージではないでしょうか。
このノック式が一番なじみがある方式かと思います。
ノック式のメリットとしては片手で操作が出来るというところです。
写真は僕が仕事で愛用しているジェットストリーム4&1です。
レバー部分をノックすることで、ペン先が出てきて使えます。
レバーに色がついていることが多いので、何色を出したかが分かりやすいです。
またシャープペンの機能があり、このクリップ部分をノックすると出てきます。
シャープの芯を出す時は、このクリップをさらにノックすることで芯が出ます。
このノック式の多機能ペンの一番の強みは、安価で手に入るモデルが多いところかと思います。
軸の色、太さなどバリエーションが豊富ですし、インクの色も豊富です。
自分でインクの色を選べるモデルがあるので自分だけの一本を作ることが出来ます。
おすすめのノック式多機能ボールペン
パイロットのハイテックCコレト
最初に紹介するのはパイロットのハイテックCコレトです。
好きなインクの色を選べるのが楽しいですね。
自分好みの一本を作ることが出来るので人気です。
僕は軸にマットブラック、レフィルはブラック、ブルーブラック、レッド、ホワイトにしました。
ホワイトは色のついた紙にも書けるので楽しいですよ。
パイロットのハイテックCコレト以外にも、この沢山の色から選ぶ方式の多色ボールペンは他のメーカーからも販売されています。
文具店でどのメーカーにしようか、どの色を選ぼうか悩んでしまいますね。
ジェットストリーム 4&1
書き味にこだわるなら、ジェットストリームですね。
先にも少し紹介した僕が愛用している4&1です。
ボールペンが4色にシャープペンまでついているのでとても重宝しています。
仕事でずっと愛用している一本です。
いつ使ってもサラサラ書けるのがいいですね。
ちょっとメモを取りたいときは、シャープペンの機能もあるのでとても便利ですね。
ジェットストリームプライム
ジェットストリームプライムの多機能ボールペンはノック感にまでこだわって作られています。
このノック感はなめらかでなんともいえませんね。
2&1と3色とがあり、用途に合わせて選ぶ事ができます。
また、このジェットストリームプライムは替え芯が「D型」という規格です。
「D型」は同一規格であれば、他のボールペンにも使えるというものです。
海外の多機能モデルはこの「D型」を多く採用しています。
回転式
クリップのある方を回転させて芯を繰り出す方式です。
ノック式と違い、両手を使わないと芯を繰り出せないというのが難点です。
またモデルによりますが、どの芯を出したのか分かりにくい場合があります。
リフィルの先に識別しやすい印があればそれほど間違うことはないかな?
メリットとしては、ノック式のようにレバーがないのですっきりしたデザインになるというところですね。
おすすめの回転式多機能ボールペン
OHTOの回転式多機能ボールペン
前に紹介した回転式のボールペンです。
黒と赤のボールペンにシャープペンが備わっています。
OHTOの多機能ボールペンの特徴はこのリフィルです。
ニードルポイントといって先が細くなっています。
筆記部分の視野が良くなって書きやすいですよ。
OHTOのリフィルは「D型」規格となっています。
アルミの軸でしっかりしており、軸の両端に真鍮が使われていて重みがあります。
しっかりした作りでしかもけっこう安く手に入れられるのでおすすめです。
こちらで詳しくレビューしています。
よかったら参考にして下さい。
ゼブラのシャーボニNu
昔から有名な回転式の多機能ボールペンといえば、ゼブラのシャーボですね。
「右へ回せばボールペン、左へ回せばシャープペン」
というキャッチコピーは今でも覚えています。
このシャーボNuは2&1。
最大の特徴は多機能ペンでありながら、シャープペンの芯を上から入れられるというところです。
多機能ペンの中で特にシャープペンをよく使う人には本当に便利ですよ。
またボールペンの替え芯は「4C」規格というゼブラ独自の規格です。
よく「D型」の替え芯と一緒にされる事が多いです。
たしかにほぼ同じ規格ですが、ほんの少し太い(0.05~0.1mm)ので、替え芯を買う場合はゼブラの「4C」規格の替え芯を使うようにしてください。
この「D型」と「4C」の規格についてこちらの記事で詳しく紹介しています。
ジェットストリームプライム 多機能ボールペン 3&1
三菱鉛筆のジェットストームプライムの回転式多機能ボールペンです。
書き味はおなじみのサラサラで、この回転する手ごたえまでこだわって作られています。
見た目はシンプルですが、アクセントにこの石がついています。
この石は賛否あるようですが、僕は結構気に入って使っています。
振り子式
見た目はシングルのノック式ボールペンです。
ペンのノック部分に振り子があり、ペンの寝かせ、上に向けた色の芯が出てくるという仕組みです。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、図解するとこんな感じです。
ボールペンの断面図です。
この図を見ると、ペン本体の上には黒の印があり、芯は下側にありますね。
黒を出したい場合は、本体にある黒の印を上にします。
ノックの下に振り子があり、先に付いている錘が重力で移動します。
重りの部分が移動した先に黒のボールペンがあり、ノックすることで黒が押し出されるという仕組みです。
ペンを寝かせて転がしてみると、中でカラカラと振り子が移動する音が聞こえますよ。
振り子式は見た目がシンプルですっきりしたデザインになります。
また、片手で操作が出来るのでノック式と回転式のいいとこ取りって感じですね。
ただ、操作に不慣れだと思い通りの芯が繰り出せないというデメリットがあります。
慣れてしまえば簡単ですが、最初は少し戸惑うかもしれませんね。
おすすめの振り子式多機能ボールペン
LAMY ラミー2000 4色ボールペン
振り子式でおすすめのボールペンは何といってもラミー2000です。
洗練されたデザインでかっこいいですね。
ただ、結構高価なのでなかなか手が出ないですよね。
僕も相当悩みましたが、どうしても欲しくて買ってしまいました。
パイロット 2+1スリム
その名の通りスリムなボディが特徴です。
振り子式で、クリップ部分にあるボタンを押すと芯が引っ込みます。
これで多機能ボールペン?って思うほど細いです。
コンパクトなのに、ボールペン2色にシャープペン機能も付いているので便利です。
メモ帳などと一緒に持ち歩けるのでとても重宝しています。
今はもう廃盤になっているので購入は厳しいかな?
替え芯は「D型」が採用されています。
ステッドラー アバンギャルドライト
ステッドラーのアバンギャルドも振り子式の多機能ボールペンでは人気ですね。
見た目がかっこいいですし、振り子の操作も楽しいです。
アバンギャルドライトはちょっと小ぶりなのと、軸がアルミになっていて軽いのが特徴です。
またアバンギャルドは3+1ですが、ライトは2+1という構成になっています。
この横にあるボタンを押すとロックが解除され芯が収納されます。
難点はステッドラーの替え芯は油性インクらしい書き味なので、低粘度インクを普段使っている人にとってはちょっと物足りなく感じるかと思います。
このアバンギャルド、替え芯は「D型」を採用しています。
なので、僕は純正の替え芯から書き味のいいジェットストリームに変えて使っています。
最後に
今回は多機能ボールペンのノック方式について紹介しました。
気になったボールペンはありましたか?
僕はノックの方式別に多機能ペンを探したりしますが、これがけっこう楽しいです。
皆さんのボールペン選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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