今回はモンブランの#146という高級ノートを紹介します。
僕が持っているのは「ユニセフコレクション」と「デニムエディション」という限定モデル2種です。
2017年、2018年のモデルで当時で定価が約10000円でした。
現在の定番モデルの価格は#146(ミディアムサイズ)で14850円!
値段を見ただけでちょっと足がすくんでしまいそうになりますよね(汗)
普段使いするにはかなり勇気がいるんじゃないかと思いますが、モンブランらしい細部までこだわって作られたノートです。
一生もののノートに、またプレゼントにもいいと思います。
それでは詳しく紹介します。
モンブラン#146(ミディアム)ノートブックをおすすめする人
書くこと自体に価値を感じ、その豊かな時間を大切にしたい
一流の筆記具で自分の思考や仕事の質を向上させたい
一生もののノートとしてずっと残していきたい
モンブラン#146(ミディアム)ノートブックの特徴
ノートのサイズは3種類
モンブランのノートは#145(スモール)、#146(ミディアム)、#149(ラージ)の3種類があります。
万年筆と同じように145や146とモデルナンバーとなっていて、モンブランをご存じの方ならナンバーを見るだけでサイズが想像しやすいかと思います。
#146(ミディアム)サイズ

今回紹介する2冊は#146(ミディアム)サイズ。
150mm×210mmとA5を少しスリムにしたようなサイズで、セットされている紙は96枚です。
定番モデルでの価格は14850円~となっています。
#145(スモール)サイズ
#145(スモール)のサイズですが、90mm×140mmとコンパクトでセットされている紙は76枚。
ジャケットの内ポケットに収まるサイズ感は持ち歩くのに適しています。
価格は11550円~となっています。
#149(ラージ)サイズ
#149(ラージ)のサイズは210mm×260mmでA4に近いサイズで重厚感があります。
紙は96枚、こちらは持ち運ぶというよりは、書斎でゆったりと使うのに適しています。
ラージサイズになると価格は22000円~と、ノートという域をはるかに超えた存在になりますね。
外装は高級レザーを使用
モンブランのレザー製品はイタリアのフローレンス(フィレンツェ)にある自社工場「プレッツェリア」で制作されています。
厳選されたカーフレザー(生後6ヶ月以内の子牛の皮)が使用されていて、手になじむしなやかさと軽さを兼ね備えています。
表紙のレザーによっていろんなラインナップがある
モンブランのノートは表紙のレザー加工が多彩で、いろんなラインナップがあります。
ノートの表紙に使われるレザーはその種類や加工によって触り心地、耐久性、経年変化などが変わってきます。
今回紹介する#146「ユニセフコレクション」と#146「デニムコレクション」は先にも触れましたが期間限定モデルになります。
メッセージ性の強い#146「ユニセフコレクション」

「ユニセフコレクション」はその名の通り、UNIDEF(国際連合児童基金)とのパートナーシップ(2004年~)に基づいて作られた特別エディションで、2017年に発売されたモデルになります。

表紙にはいろんな言語の文字がレザーに型押しされています。


デザインに使用されている言語は全部で6種類。
日本語の「あ」、アルファベットの最初の文字「Aa」、中国語の「你」、ヒンディー語の「あ」にあたる「अ」、韓国語の「가」、アラビア語の「ا(アリフ)」が大小さまざまに配置されています。

これは世界の「教育」と「識字率向上」への願いが込められているそうです。
表紙はカーフレザーが使用されており、深みのある紺色に着色されています。
当時の価格は税込10260円(海外定価は85ドル)でした。
昨今の物価上昇を受ける前に販売されていたノートなので、現行より安かったんですね。
ただ、当時の定番ラインナップが9000円程度だったので、定番ノートよりプレミアムな位置づけだったのが分かりますね。
デニムのデティールをレザーで表現した「デニムエディション」

表紙にデニムパンツのポケットがついているのが印象的なモデルです。
「ユニセフコレクション」が発売された翌年、2018年に発売されたモデルになります。
モンブランのノートにはファッションやライフスタイルから強く影響を受けたモデルがあり、「デニムエディション」もその一環です。
過去には「ピザ」や「ジャングル」といったモデルもあったようです。

サルトリアルレザーが使用され、デニム特有のインディゴブルーを思わせる染め上げが美しいですね。
表面の加工もデニム生地のような加工がされていて、ザラっとした手触りはほぼデニムです。
さらに糸で縫われたステッチがデザインされていて、まさにデニムパンツをノートにしたかのようです。
ポケットを模したパッチワーク状の型押しはちゃんとポケットになっているのが面白く、モンブランの遊び心が伺える一冊になっています。

ノートを開けると最初のページにカリグラフィーのお手本が印刷されています。
モンブランノートのラインナップを紹介
その他にどんなラインナップがあるのか簡単に紹介します。
サルトリアルレザー
モンブランのレザーグッズの代表的なラインになります。
「サルトリアル」という言葉は「仕立屋」が語源で、高級なスーツのような洗練された佇まいをイメージして名づけられています。
サルトリアルレザーはサフィアーノと呼ばれる細かな格子状の型押し加工が施されています。
型押しによって皮表面が硬く締まり、擦り傷や汚れに非常に強くなります。
表面には特殊コーティングが施されており、多少の水分を弾いてくれます。
スフマートレザー
「スフマート」とはレオナルド・ダ・ヴィンチが編み出した、色彩をぼかす技法のことです。
職人が手作業で皮の端に向かって色を濃くしていく「パティーナ(影付け)」が施されています。
クロコエンボスレザー
カーフレザーにクロコダイルのパターンを型押ししたものです。
節の並びや色の濃淡がリアルなのが特徴です。
エクストリームレザー
カーボンファイバーのような幾何学的なエンボス加工が特徴です。
ソフトレザー
フルグレインカーフレザー(表面を削らず自然なままの状態でなめした革)が使用されています。
革本来のしなやかさを最大限に引き出す加工が施され、使い込むほどに手になじみます。
表紙がしなやかなため、ノートが開きやすいのが特徴です。
コルテッチャレザー
「コルテッチャ」はイタリア語で「樹皮」を意味する言葉で、その言葉通り木の皮のような有機的な模様が表現されています。
グレインレザー
グレインとは「粒」の事で、革本来の自然なシボを活かしたレザーです。
手触りが柔らかく、しっとりと手に吸い付くような感触があります。
「革製品らしさ」を感じられる為、長く愛用する日記帳などに選ばれています。
マイスターシュテュック
モンブランの代名詞であるマイスターシュテュックのような滑らかで深い光沢があるスムースレザーです。
革本来の質感を楽しめます。
スターウォーカー
スターウォーカーシリーズのコンセプトである「宇宙探索」をイメージしたラインで、レザーにマット加工を組み合わせたり、パンチング加工を施したりと、現代テクノロジーをイメージしたデザインが特徴です。
限定シリーズ
限定シリーズには作家シリーズ、グレートキャラクターズなどがあり、万年筆と連動して発売されます。
その年にしか手に入らないものが多く、希少性が高いです。
レジェンド オブ ゾディアック
毎年、その年の干支をテーマに発表するシリーズです。
干支が精巧な型押しやプリント、刺繍のような技法で描かれます。
赤や金が基調になることが多く、華やかで縁起のいいデザインが特徴です。
その年の願いを込めた特別なノートとして、また自分の生まれた干支が巡ってきたときに自分用に特別なギフトとして選ばれています。
ヴェルサイユ宮殿を巡る旅
18世紀フランスのヴェルサイユ宮殿の庭園や建築から着想を得ているシリーズです。
バロック様式の豪華な文様が型押しやプリントで施されています。
宮殿に使われているロイヤルブルーやゴールドが基調となっており、ひと目で特別仕様であることが分かります。
各ノートの詳細などはモンブランの公式ページをご参照ください。
モンブランノートのスペック詳細
いろんなノートを紹介してきましたが、次にノートの詳細や中身などのスペックを見ていきたいと思います。
表紙にホワイトスター


表紙の下中央にはモンブランの象徴であるホワイトスターのエンブレムがついています。
ホワイトスターは、ヨーロッパ最高峰であるモンブラン山の山頂を覆う「万年雪」を象徴しており、ヨーロッパ最高峰の山と同じように、最高品質の製品を作り続ける」という誓いのシンボルです。
ノートについているホワイトスターは立体的なパーツで、手作業で取り付けられているそうです。
ホワイトスターの周囲はパラジウムコーティングされたリングが囲んでおり、高級感を演出するとともに、引き締まった印象を与えてくれますね。
モデルに合わせたブックマークカラー


ノートにはブックマーク(しおりになるリボン)がついています。
「ユニセフコレクション」には鮮やかな青、「ユニセフコレクション」にふさわしい「ユニセフブルー」カラーとなっています。
「デニムエディション」はエッジのピンクゴールドと調和する「ピンクゴールド」になっています。
これらのブックマークは単なるしおりという役目だけでなく、そのノートのモチーフカラーをしっかりと表しています。
万年筆で書くのを前提に設計された高品質紙


紙を触ってみると繊維が非常に高密度に漉きあがっているのが分かると思います。
ノートの帯に「85g/㎡ premium paper」と書かれています。
これは、「このノートに使われている紙は高級紙で厚みは85g/㎡」という意味ですね。
今回紹介する限定シリーズでは85g/㎡という厚さの紙が使われています。
その他スケッチブックやカリグラフィー用などにも85g/㎡や、さらに厚みのある100g/㎡が使われているモデルもあるようです。
僕がよく使っているブロックロディアはべラム紙という紙が使われており、厚さが80g/㎡。
ブロックロディアもかなり厚みのある紙ですが、モンブランのノートに使われている紙の方がさらに厚みがあるということですね。
万年筆での筆記に特化したモンブランのノート

モンブランのノートに使われている紙には、その万年筆に特化した書きやすさへの工夫が施されています。
ひとつめは、インクが繊維に沿って広がらないように表面及び内部に「サイズ剤」という薬品が配合されています。
このサイズ処理によって万年筆の筆跡がシャープに再現されます。
もうひとつは紙の表面が非塗工であるというところです。
ブロックロディアのべラム紙は表面が滑らかになるようサテン加工が施されているのに対し、モンブランのノートに使われている紙の表面にはコート加工がされていません。
そのため、ブロックロディアはヌルヌルと滑るような書き心地であるのに対し、サリサリとした適度な抵抗を感じられるようになっています。
高密度な紙繊維、サイズ剤による適度な撥水性のおかげで裏抜けしにくい構造になっています。
85mg/㎡という厚みに裏抜けしにくい構造、非塗工による万年筆でのサリサリとした書き味を楽しめる、まさに万年筆の使用を前提に設計された紙ということですね。
長期保存を可能にする無酸紙

紙のもうひとつの特徴として、無酸紙という紙が使われています。
これは紙を劣化させる原因となる「酸」を生む物質を含まない紙になります。
木材本来の成分であるリグニンは空気や光に触れて酸性物質を生成します。
この酸性物質が紙の強度の要となるセルローズの分子鎖を切断し、紙がボロボロに劣化していきます。
無酸紙はこのリグニンを除去し、さらに酸性の薬品は使わず中性~弱アルカリ性の状態で紙を漉きます。
加えて緩衝材として炭酸カルシウムなどのアルカリ性物質を充填剤として混ぜ込むことで、酸性物質が入り込んできても、紙の中に蓄えられたアルカリ成分が酸を中和し、紙が酸性に傾くのを防いでくれます。
紙が酸化すると黄色く変色してしまいますが、これら酸への対策を行うことで紙の色を保ち、また紙が劣化するのを長期間防いでくれます。
紙のエッジ(小口)は箔押し


ノートについている帯に「ユニセフコレクション」には「silver cut」、「デニムコレクション」には「pink gold cut」と書かれています。
これはノートを閉じた際に側面に箔押し加工をしているという意味で、「ユニセフコレクション」は銀色に、「デニムコレクション」はピンクゴールドで箔押しされています。
モデルによりゴールドでの箔押しがされていますものもあります。
装飾としても美しいエッジの箔押しですが、紙の酸化(日焼け)や湿気による劣化を防ぐという実用的な役割があります。
先に無酸紙による劣化を防ぐ対策がされているということについて触れましたが、エッジの箔押しによって、さらに長期保存が可能になります。
その時々の想い、思考、大事にしている言葉など、モンブランのノートに書き留めておけば後世までずっと残る貴重な一冊となるんじゃないでしょうか。
浮かび上がるモンブランのロゴは信頼の証


紙を光にかざすとモンブランのロゴが浮かび上がってきます。
高い製紙技術で漉きあげられた透かしは、その技術の高さを示すとともに信頼の証でもあります。
透かし部分は手で触っても、凹凸を感じることはなく平坦です。
モンブランミディアムノートブックの使い心地
使うのは正直すごく緊張する

モンブランのノートを調べれば調べるほど、その品質の高さに感嘆します。
そして僕は、知れば知るほどこのノートを使うのに躊躇してしまう小心者です(笑)
といっても筆記具は使ってこそ価値があるので、勇気を振り絞って文字を書き込んでみました。
使ったのはモンブランのマイスターシュテュック145、インクはモンブランのミッドナイトブルー(ブルーブラック)です。
適度な摩擦を感じるサリサリ感

コーティングされたツルっとした紙に比べると、わずかに紙との摩擦が感じられます。
ペン先が滑りすぎず、程よい摩擦感があるのでコントロールがしやすいですね。
にじみにくく裏抜けもしにくい

にじみにくいので、書いた線がシャープですね。


裏抜けもしにくいので、表だけでなく裏にも十分筆記できますね。


比較の為にレポート用紙に同じ文字を書いてみましたが、かなりにじんでしまうので線の太さが違いますね。
ねらい目はアウトレット
どうしても欲しいラインナップ、デザインがある場合は正規店での購入が一番です。
ただ、そこまでこだわってはないが1冊はモンブランのノートが欲しい!という人はアウトレット店がおすすめですよ。
商品によりますが、半額かまたはそれ以上割引されているものもあり、かなりお得に購入できる場合もあります。
正規店なのでもちろん本物が手に入りますよ。

今回紹介した2冊のうち、「デニムコレクション」はアウトレットで購入しました。
キチンとフィルムで保護されていて、目立った傷などはなくきれいな状態でかなり満足しています。
正確な購入価格は忘れてしまいましたが定価の半額以下で購入できたかと思います。
御殿場、神戸三田にあるので、出向いた際にはチェックしてみてください。
モンブランミディアムノートブックをおすすめする理由
高価格帯だが全てが高品質で納得
万年筆で書くという時間を特別なものに昇華してくれる
自分史を後世に残すには最適
というところかと思います。
「自分用のノートにこんなにお金を出せないよ」と思うかもしれませんが、自らの足跡を残すには最適だと思います。
後世に残せるクオリティのノートを使って、世界でたった一冊しかない自分史をぜひ作り上げてください。
もちろん自分用だけでなく、就職祝いなどの人生の節目にプレゼントするのもいいと思いますよ。

ちなみに今回紹介した「ユニセフコレクション」はかなり前にプレゼントとして頂いていたものです。
とても自分では購入できない価格でもったいな過ぎてずっとしまい込んでいました(笑)
扱いはかなり慎重になるかと思いますが、後世に残っても恥ずかしくないような一冊に仕上げるように、じわじわとページを埋めていきたいと思っています。
最後に

今回はモンブランのミディアムノートブックを紹介しました。
この記事が皆さんのノート選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。


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