今回はパイロットのゲルインキボールペン「カスタム74」をレビューします。
万年筆のような風格、ゲルインクの手軽さが魅力のキャップ式ゲルインキローラーボールです。
それでは詳しく紹介します。
PILOT(パイロット)ゲルインキボールペン「カスタム74」をおすすめする人
万年筆のような高級感があるローラーボールを探している
黒と金のコンビカラーが好き
樹脂軸で軽量な筆記具が使いたい
PILOT(パイロット)ゲルインキボールペン「カスタム74」の特徴
万年筆のような風格あるデザイン

「カスタム74」はパイロットの創業74周年を記念し、1992年に誕生したモデルです。
当時のパイロットが「これからの時代のスタンダードを作ろう」という意気込みで開発したそうです。
ちなみにカスタム(CUSTOM)という名は「使う人の注文(カスタム)に応える」と言う意味が込められているそうです。
「カスタム74」は最初に万年筆が発売され、順次油性ボールペン、シャープペンが登場。
1990年代にゲルインクボールペンが大ヒットし、「高級軸でゲルインクを使いたい」という需要に応える形で「カスタム74ゲルインキボールペン」が登場しています。
「仏壇カラー」という万年筆そのものの風格あるデザインはそのままに、にゲルインクの手軽さや書きやすさが備わった一本に仕上がっています。
それでは詳しく見ていきたいと思います。
万年筆とのデザイン比較

カスタム74の万年筆と並べてみました。
キャップをしている状態ではどちらが万年筆でどちらがゲルインクボールペンかパッと見では分けがつかないですね。
「黒×金」の仏壇カラー、先端の球体が独特なクリップ形状、パイロットの刻印、キャップリングなど基本デザインはほぼ同じです。
サイズなど比較しながら見ていきたいと思います。
デザインは「バランス型」

「バランス型」というのは、両端が丸くなっている万年筆の事を指します。
「バランス型」はモンブランなどに代表される高級筆記具の形として有名です。
カスタム74もこの「バランス型」という形をしていて高級感がありますね。
高級感のある「バランス型」万年筆と同じデザインで手軽に使えるゲルインクボールペンはなかなかないですよね。
バランス型と同じく高級筆記具の形で有名なのが、両端が平らになっている「ベスト型」という形です。
パイロットの「ベスト型」と言えばカスタムヘリテイジシリーズですね。
写真はカスタムヘリテイジ912というモデルの万年筆です。

「ベスト型」「バランス型」という形についてはこちらの記事で紹介しています。
よかったら参考にしてください。
収納時は142.64mmで本体は125.49mm

キャップをした収納時の全長は142.64mmでした。


キャップを外した本体の全長は125.49mm、キャップを軸につけた状態での全長は162mmでした。
キャップをつけるとかなり長くなりますね。


収納時の最大径はキャップリング辺りで14.63mm。
キャップを外した状態でグリップ辺りの外径は11.23mmでした。
グリップした際に太すぎず、持ちやすいですね。
重さはキャップ込みが22.64gで本体だけだと15.6g

軸の素材は樹脂製です。
重さを測定したところ22.56g。


キャップを外した本体だけの重さは14.53gでした。
程よい重さでコントロールはしやすいですね。
キャップだけの重さが8.13gでした。
ちなみにカスタム74の万年筆の重さは、コンバーターなどがついていない状態で17.00gでした。

キャップはネジ式

キャップの作りも万年筆と同じ、ねじ込み式のキャップになっています。
ノック式の手軽なボールペンと違い、キャップを回しながら外す行為がより高級感を演出してくれます。
キャップを外すというひと手間が煩わしいと感じる人もいるかもしれませんが、このひと手間がまたいいんですよね。
ゲルインクボールペンにはキャップの天冠に金の印

ゲルインクボールペンと万年筆でデザインはほぼ一緒ですが、キャップの天冠部が違います。
万年筆には何もないですが、ゲルインクボールペンには金の印が入っています。
キャップをした状態で万年筆がゲルインクボールペンかを見分けるにはこの天冠を見ればひと目で分かりますね。
ちなみに万年筆もゲルインクボールペンもこのネジ部分が同じなので、キャップを交換しても使えます。
ただ、うっかりそのままにしてしまうと万年筆と思って手にしたらゲルインクボールペンだったなんてこともあるので、ちゃんとそれぞれに合ったキャップをしたほうがいいですね(笑)
装飾は金メッキ仕上げで美しい

カスタム74の万年筆とゲルインクボールペンを並べて
クリップやキャップリングには金メッキ仕上げが施されています。
金色に輝く装飾と黒い軸、先にも触れた「黒×金」の仏壇カラーが醸し出す独特の雰囲気がいいですね。

またキャップリングには「☆ CUSTOM ☆ 74 PILTO MADE IN JAPAN」という刻印が入っています。
軸のカラーはブラックのみ

同じカスタム74の万年筆やボールペンにはブラックの他、ダークグリーン、ダークブルー、ディープレッドと軸のカラーが4種類あります。
対してカスタム74ゲルインキボールペンは軸のカラーはブラックのみとなっています。
またシャープペンもブラックのみですね。
万年筆やボールペンに比べるとあまり売れないでしょうかね(汗)
税込定価は11000円

カスタム74ゲルインキボールペンは税込定価11000円です。
通販サイトではもう少し安く購入できるかな(2026年3月時点で約8000円)と思いますが、ちょっと勇気がいる価格帯ですよね。

ちなみにカスタム74の万年筆は税込定価27500円。
昨今材料費の高騰で、高級筆記具、特に万年筆は高価格帯のものがさらに高くなっていますからね。
同じデザインで手軽に使えるゲルインキボールペンが11000円で買えると思ったら、お得な気になったりは…さすがに無理がありますね(笑)
リフィルの品番は「BLG-7-B」

カスタム74ゲルインキボールペンに使用されているリフィルの品番は「BLG-7-B」。
名前の通り、ゲルインキが採用されています。
また先にも触れたように、インクは水性顔料インクをゲル化したもので、長期保存に向いていて、公文書にも使用可能です。
ボールサイズは0.7mm。
税込定価220円です。
以前はボールサイズに0.5mm、インクカラーもブラック以外に青、赤がありました。
残念ながら現在リフィルがこれ1種類のみであとは廃盤となっており、インクカラーもボールサイズも選べないというところですね。
「BLG-7-B」はゲル「L」型
リフィルを採寸してみました。



全長が110.18mm、ペン先径が2.50mm、外径が6.00mmでした。


さらに「a:ペン先から樹脂部分までの長さ」が8.99mm、「b:ペン先からタンク部分までの長さ」が19.76mmでした。
採寸結果をゲルインクリフィルの規格と比べてみました。
| 全長 | a | b | ペン先径 | 外径 | |
| 「BLG-7-B」 | 110.18 | 8.99 | 19.76 | 2.50 | 6.00 |
| ゲル「L」型 | 111±1.0 | 8.9以上 | 20±1.5 | 2.5±0.05 | 6.0±0.15 |
比較したところ、ゲル「L」型の規格に準拠していますね。
ゲル「L」型はC300系リフィルと比べるとペン先径が少し太いですが、全長などはほぼ同じです。
カスタム74はいろんなリフィルが使えるという情報をいただいていましたので、次回じっくりと検証してみたいと思います。
ゲルインクリフィルの規格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
PILOT(パイロット)ゲルインキボールペン「カスタム74」の使い心地
万年筆よりは立てて使う方がよさそう


デザインが万年筆と同じなので、つい寝かせてしまいます。
ですがペンを寝かせてしまうとカリカリした書き心地になってしまったり、寝かせすぎるとインクがかすれたりします。
他のボールペンと同じく、万年筆よりは少し立てて使った方が、ゲルインキのヌルヌルした書き心地が楽しめますね。
キャップは外して使う方が扱いやすい
キャップを外した状態での本体の長さは125mm。
キャップを軸につけた時の長さは162mmとかなり長くなります。

またキャップだけの重さが8.13gあり、キャップを軸につけてしまうと重心が中央より上にきてしまいます。
万年筆のように寝かせて使う場合は、手に乗せる感じになるのでそれほど気にならないですが、立てて使うボールペンでは、重心が高いとコントロールしにくくなります。


サイズ的にキャップなしでも短すぎることはなく持ちやすいので、僕はキャップなしで使っています。
ペンに重みがある方が好みの方、重心が上にある方が書きやすいという方もおられるので、キャップをつけるか外すかは自分に合った使い方をするのが一番ですね。
インクフローがまずまずでコントロールしやすい

インクフローはゲルインクとしてはまずますですね。
ヌルヌルというほどではなく、ほどよいフローで線が太くなることなくコントロールがしやすいです。
線の強弱やトメ・ハネ・ハライがちゃんと表現できるところがいいですね。
筆記時の摩擦感はほとんどなく、サラサラとした書き心地です。
インクは発色がいいですね。
しっかりとした黒色で、文字がくっきりと見えます。
いろんな紙で裏抜けチェック
いくつか試してみたので参考にしてください。
キャンパスノート



裏抜けするなかと思いながら書きましたが、全く裏抜けしていないですね。
インクフローが程よくコントロールされていて、インクの性質とも相まって裏抜けしにくいのかなと思います。
ブロックロディア

使用したのはロディア生誕90周年限定の「ペーパーピープル」NO.13です。
罫線がオレンジ色なのがかわいらしいです。


まったく裏抜けしていないのはさすがロディアという感じですね。
紙の厚さが80g/㎡と厚みがあり、さらにキメ細かい紙質でペン先が引っかかることがなく、とても書きやすいです。
にじみも少なく、線の輪郭もはっきりしていますね。
マルマン スパイラルノート

マルマンのスパイラルノートは書き味が良くて気に入って使っています。
紙の厚さが70g/㎡と結構厚めになっています。


サラサラした書き心地が書いていて気持ちがいいですね。
そして裏抜けもないですね。
ツバメノート



インクフローのいい万年筆でも裏抜けしないツバメノートは間違いないですね。
当然書き心地も最高ですね。
滲みや裏抜けはなく、文字がはっきりとして見えます。
PILOT(パイロット)ゲルインキボールペン「カスタム74」をおすすめする理由
万年筆と同じ高級感のあるデザインでビジネスシーンに最適
顔料インクで耐水性、耐光性に優れており公文書にも使用できる
ゲルインクのヌルヌルした書き心地が楽しい
といったところかと思います。
高価格帯のボールペンになるので購入にはちょっと勇気がいりますが、万年筆と同じ贅沢な造りは十分満足できる仕上がりになっているんじゃないかと思います。
最後に

今回はカスタム74ゲルインキボールペンをレビューしました。
この記事が皆さんのボールペン選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。




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