今回は2024年12月に発売された三菱鉛筆(uni)のJETSTREAM PRIME(ジェットストリームプライム)シリーズの回転繰り出し式3色ボールペンを紹介します。
インクは2024年3月に登場したJETSTREAM Lite touch ink(ジェットストリームライトタッチインク)が搭載され、見た目も書き味もこれまでのプライムシリーズとはデザイン、書き味ともにガラッと変わっています。
それでは詳しく紹介します。
- 三菱鉛筆(uni)ジェットストリームプライム回転繰り出し式3色ボールペンをおすすめする人
- 三菱鉛筆(uni)ジェットストリームプライム回転繰り出し式3色ボールペンの特徴
- 三菱鉛筆(uni)ジェットストリームプライム回転繰り出し式3色ボールペンの使い心地
- 三菱鉛筆(uni)ジェットストリームプライム回転繰り出し式3色ボールペンをおすすめする理由
- 最後に
三菱鉛筆(uni)ジェットストリームプライム回転繰り出し式3色ボールペンをおすすめする人
なめらかな書き味のボールペンが使いたい
シンプルでかっこいい多色ボールペンが欲しい
使いやすい多色ボールペンを探している
三菱鉛筆(uni)ジェットストリームプライム回転繰り出し式3色ボールペンの特徴
これまでのプライムシリーズにはない高級感を兼ね備えた普段着感

これまでのプライムシリーズと並べてみました。
重厚感のあるこれまでのプライムシリーズにはない、明るさ、軽やかさが感じられますね。
高級感のあるボールペンの質感はそのままにカジュアルさをプラスし、「ちょうどいい上質感」
三菱鉛筆の公式ページより
というコンセプトでデザインされたようです。
普段着のような機能性、快適性のある、それでいてプロフェッショナルを感じさせる高級感を両立させた一本といえますね。
それでは細部を見ていきたいと思います。
高級感のある金属ボディ

先軸には真鍮とアルミが使われています。

中をのぞいてみると、ペン先側が真鍮、グリップ部分がアルミのようです。
重心をペン先になるよう真鍮を使っているんですね。

また後軸もアルミでできており、ペン先の真鍮部分以外をアルミにすることで高級感をそのままに全体の軽量化を実現しています。
重さは19.30g


重さを測定したところ19.30gでした。
同じ回転繰り出し式のジェットストリームプライムの重さは約30gとかなり重量級でした。
かなりずっしりとした持ち心地でしたが、10gも軽量になっています。
僕のイメージでは「プライム=(イコール)重いペン」となっていたので、持った瞬間「軽っ!」てなりました。
長さは133.21mmと少し短くなった


長さを測定したところ133mmでした。
再度プライムの回転繰り出し式と比較すると、プライムが138.92mmだったので約6mmほど短くなっています。
クリップは銅性で黒塗装


クリップには銅が使われています。
プライムシリーズではクリップはクロムメッキ処理がされていましたが、リニューアルされたプライムは黒の塗装となっています。
煌びやかさはありませんが、ちょっと引き締まった感じがしますね。
装飾・ロゴは控えめ

プライムシリーズは軸に小さく「uni JETSTREAM」とロゴがありました。
ですが、回転繰り出し式3色ボールペンにはロゴがなく、クリップに「uni JETSTREAM」と刻印されています。
実にシンプルで、遠目では文字を確認できないほど目立たないですね。
このさりげなさがかっこいいです。
ボディリング部にカラー表示がスタイリッシュ

黒いボディリング部にカラー表示があります。
これまでカラーのみでの表示でしたが、「-BLK」「-RED」「-BLU」とカラーを示す文字が書かれていますね。


シンプルながらひと目でインクカラーが確認できるし、文字での表示もこれまでのプライムシリーズにないデザインになっています。
文字表示にすることでかなりスタイリッシュな印象になりますね。
シンプルなフォルムで飽きがこない

リニューアルされたプライムには、賛否のある石がついていません。
回転繰り出し式なので、クリップ周りは非常にシンプルなデザインになっています。
全体的にもストレート軸でシンプルで飽きがこないですね。
グリップ部付近がわずかに絞られていて持ちやすい


全体はストレートで非常にシンプルですが、グリップ部分がちょっと細くなっています。
測定すると、先軸の太い部分では外径が11.51mmですが、グリップするあたりでは10.48mmでした。
多色ボールペンでは軸が太くなりがちですが、グリップ部をわずかに細くして持ちやすくしているんですね。
マット塗装で光沢を抑え手になじみやすい

これまでのプライムシリーズもマット塗装が施されています。
光沢が抑えられ、高級感を演出してくれています。
ただ、回転繰り出し式3色ボールペンは他のプライムよりも手触りがなめらかな感じがします。
滑りにくい摩擦感はありつつ、キメが細かくなめらかな手触りです。
上手く表現できませんが、例えるなら「上質なレザー」という印象ですね。
軸のカラーはどれも華やかでありつつ落ち着いた印象

今回紹介するのは「アイビーグリーン」というカラーです。
「アイビー」という蔦(つた)の葉をイメージした色で、暗い黄緑色を指しています。
暗い黄緑と表現するとネガティブな印象もあるかもしれませんが、実際には黄緑のフレッシュさと落ち着いた感じとが混在する魅力的なカラーです。
その他、「クラウディーホワイト」「コットンピンク」「シトロンイエロー」の全部で4種類です。
「コージーブルー」「ブリックオレンジ」という限定色もありましたが、現在はもう入手困難となっていますね。
「アイビーグリーン」同様、どれも華やかでありつつ落ち着いたカラーになっています。

カジュアルさを演出するためか、この回転繰り出し式3色ボールペンには「ブラック」が設定されていません。
「あえて」設定してないのかもしれませんが、できれば「ブラック」もあったらいいのにな~って思います。
ジェットストリームライトタッチインクを搭載
文頭にも書きましたが、2024年3月に登場したJETSTREAM Lite touch ink(ジェットストリームライトタッチインク)が搭載されています。
これまでのプライムシリーズで採用されていた油性「D」型リフィルではなく、樹脂製リフィルが採用されたのもちょっと驚きでした。
ですが使っていてこれが正解だったのかと思う点がふたつありました。
ひとつはランニングコスト

「D」型リフィル、「SXR-200-05」「SXR-200-07」は税込定価220円です。
ライトタッチインクの樹脂製リフィル「SXR-L80-05」は税込定価132円。
長く使用する上でランニングコストがかからないほうが断然いいですよね。
もうひとつはリフィル同士がぶつかるカチャカチャ音がしない

「D」型リフィルは金属製で、軸内でリフィル同士がぶつかることでカチャカチャと音がします。
僕は特に気にならなかったのですが、人によってはペンから聞こえてくる音が気になる人もいますよね。
ただ、この回転繰り出し式はこのカチャカチャという音がほぼしません。
軸内の構造によるところもあるかと思いますが、リフィルが樹脂製というのも音がしない大きな要因のひとつかなと思います。
まったく音がしないという訳ではありませんが、多色ペンでここまで音が気にならないものはかなり珍しいんじゃないかと思います。
多色用のライトタッチインクリフィルボールサイズは0.5mmのみ
多色用のライトタッチインクリフィルはボールサイズが0.5mm一択になります。
普段使いとしては全く問題ないですが、もっと小さいボールサイズのリフィルが使いたい人もいますよね。
多色・多機能用リフィルが流用可能
三菱鉛筆のジェットストリーム替え芯互換表で確認したところ、他の多色・多機能用リフィルと互換があり使用できます。
「SXR-203-28」「SXR-203-38」

いちばん小さいボールサイズはジェットストリームエッジ用のリフィルで0.28mm。

エッジ用のリフィルの品番は「SXR-203-28」で、ペン先がポイントチップという形状になっているのが特徴です。
写真右に写っているのがポイントチップです。
ポイントチップには0.38mmと合わせ2種類のボールサイズがあります。
「SXR-80-(38・05・07・10)」

そして従来の多色用リフィルには0.38mm、0.5mm、0.7mm、1.0mmの4種類があります。
品番は「SXR-80-○」。
(○にはボールサイズに合わせ38、05、07、10が入ります。)
エッジ用リフィル、多色用リフィル合わせ5種類ものボールサイズから好みの太さが選べます。
「SXR-ML-05」「SXR-ML-07」

さらに「SXR-80」よりインク量が約70%増量した長持ちリフィルも使用できますよ。
長持ちリフィルの品番は「SXR-ML」。
こちらはボールサイズが0.5mm、0.7mmの2種類があります。
インクは従来のジェットストリームインクなので、書き味についてはご存じの通りですよね。
5種類もの選択肢があるので、お好みのボールサイズを選んだり、シーンによって使い分けたりもできますね。
三菱鉛筆(uni)ジェットストリームプライム回転繰り出し式3色ボールペンの使い心地
回転の手ごたえはなめらかだが摩擦音が気になる

回転繰り出し式のボールペンとしてはかなりなめらかな方かなと思います。
前述したように筆記時などにカチャカチャする音はほとんどしないのですが、繰り出す際に「シャリシャリ」という摩擦音がします。
おそらくリフィルと先軸の内側が擦れる際に出る音かと思います。
そこまで気にすることはないですが、気になる人には気になるんじゃないでしょうか。
回転は往復タイプ
プライムの回転繰り出し式3+1はどちらにもずっとくるくると回せるタイプでした。
ですが今回紹介するプライムは左右に往復するタイプになります。
クリップがついている後軸を一番左に回すと「赤」、真ん中が「黒」、右が「青」が繰り出され、さらに右に回すと先軸が外れてリフィルが交換できるようになっています。
ペンバランスは中央で安定している

ペン先に真鍮が使われているので筆記時のバランスがとてもいいですね。
安定して筆記できますし、取り回しがしやすいです。
ライトタッチインクの軽やかさ

ずっとジェットストリームを愛用していますが、ライトタッチインクはまたもう一段なめらかでサラサラしていますね。
さすがにサラサラし過ぎて、コントロールしづらいと感じることもあります。
ジェットストリームが登場した当初はサラサラし過ぎて書きにくいなど酷評されていたこともあったようです。
今では低粘度油性インクの代表として、ちょうどいい書き味として大多数の人に好評ですよね。
今書きづらいと感じていても、この書き味がスタンダードになるときが来るかもしれませんね。
ジェットストリームとライトタッチの比較


写真左が従来のジェットストリーム、右がライトタッチインクで書いたものです。
発色具合に関してはほぼ見分けがつかないです。


アップにしてみるとほんのわずかですがライトタッチインクの方が薄く感じますね。
またアップにして見て分かりましたが、筆記線を比べると従来のジェットストリームだとちょっとボタっとした感じで、ライトタッチインクは線がシャープな感じですね。
軽量でグリップが滑りにくいので長時間の筆記に向いている
本体はこれまでのプライムシリーズより軽量、グリップしやすいデザイン、手になじみやすい塗装、軽い力でサラサラと書けるライトタッチインク搭載と、筆記時のストレスをごっそりと解消してくれています。
そのため疲れにくく、長時間の筆記に向いているかと思います。
三菱鉛筆(uni)ジェットストリームプライム回転繰り出し式3色ボールペンをおすすめする理由
高級感と普段着感を併せ持つビジネスカジュアルで使用するシーンを選ばない
ライトタッチインクが搭載されこれまでよりさらにサラサラの書き味が楽しめる
従来のジェットストリーム多色用リフィルと互換性があり、いろんなボールサイズのリフィルが使える
これまでのプライムシリーズからすると、ちょっと異色の多色ボールペンになりますが、それでもプライムらしい高級感は十分に感じられます。
税込定価2750円とこれまでのプライムシリーズよりリーズナブルになっているのもうれしい点ですね。
最後に

今回は三菱鉛筆(uni)のジェットストリームプライム回転繰り出し式3色ボールペンを紹介しました。
この記事がみなさんのボールペン選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
比較したジェットストリームプライム3&1回転式多機能ボールペンのレビュー記事です。
よかったらこちらの記事も参考にしてください。
三菱鉛筆のカタログを見ると、現行は生産終了しリニューアル商品発売予定となっていましたね(汗)
また欲しいものが増えそうです(笑)
コメント