ジェットストリームの高級ラインであるプライムシリーズが2025年6月に回転繰り出し式シングルと回転繰り出し式多機能ペン 3&1がリニューアルされました。
プライムシリーズのこだわりぬかれた機能美と高級感が人気ですね。
今回はリニューアルされた回転式多機能ボールペンを初代と比較しながら紹介します。
三菱鉛筆「ジェットストリームプライム回転繰り出し式多機能ペン 3&1」をおすすめする人
上質で落ち着いたデザインのボールペンを探している
回転式の多機能ボールペン(ボールペンとシャープペン)が使いたい
ジェットストリームの書き味が好き
三菱鉛筆「ジェットストリームプライム回転繰り出し式多機能ペン 3&1」の特徴
プライムシリーズ初登場から回転繰り出し式多機能ペン 3&1があった

プライムシリーズはジェットストリームの高級ラインとして2013年10月に登場しました。
この時発売されたのは「回転繰り出し式多機能ペン 3&1」と「ノック式3色ボールペン」の2種類。
「回転繰り出し式多機能ペン 3&1」はプライムシリーズ初登場時からあったモデルなんですね。

プライムシリーズもいろんな変遷はありましたが、初登場から約12年の時を経て2025年6月に回転繰り出し式多機能ペン 3&1がリニューアルされました。
三菱鉛筆のカタログを確認するとリニューアルされた回転繰り出し式シングルと同様に、旧モデルは生産終了予定となっており、在庫には限りがあるそうです。
それでは新旧でどれほど変わったのかじっくり比較していきたいと思います。
価格は550円高くなった

旧モデルは税込価格5500円、新モデルは税込価格6050円とその差550円。
物価が高騰しているのも影響しているかもしれませんが、多機能ボールペン一本が6050円は結構高価ですね。
価格も確認せずに会計に行ってしまうと、つい「おっ!」と声が出てしまう額です(笑)
まだあまり値引きは期待できないと思うので、購入はしっかり悩んだ方がいいかなと思います。
どちらも回転繰り出し式でボールペン3種とシャープペン

機能としては新旧どちらも回転繰り出し式の多機能ボールペンで、黒、赤、青のボールペンにシャープペンです。
天冠のキャップ形状と消しゴムの規格は同じ

後軸の天冠部を外すと消しゴムが付いていますね。
どちらも同じネジ式で回して消しゴムカバーが外せるようになっています。

デザインは違いますが、消しゴムカバーの規格は同じですね。
また消しゴムの規格も同じです。
軸のデザインはほぼ変わらない印象

ぱっと見軸は大きな変更はないようですね。
まずはサイズ比較からしてみます。
サイズ変更はほとんどない
旧モデル採寸


新モデル採寸


| 旧モデル | リニューアルモデル | |
| 全長 | 138.83mm | 138.89mm |
| 軸最大径 | 11.68mm | 11.74mm |
軸の全長や最大径はわずかに違いますがほぼ同じで測定誤差範囲内かなと思いますね。
大きく違いがあるのはクリップを含めた部分のサイズです。


| 旧モデル | リニューアルモデル |
| 14.68mm | 13.59mm |
クリップの石がある装飾部分はかなり厚みがありますが、クリップデザインがシンプルになったことで全体としてスリムになったという印象です。

ペンケースに入れたり、胸ポケットに差し込んだときにクリップがぐっと主張してくる感じがなくなり、かなりスマートになりました。
重さもほぼ変わらない


| 旧モデル | リニューアルモデル |
| 30.29g | 30.16g |
カタログ値では旧モデルが30.6g、リニューアルモデルで30.0gとなっていましたが、実際に測ってみるとそれほど大きな差はないですね。
どちらも約30gとボールペンとしては割と重い部類になり、持つと結構ずっしりとした持ち心地ですね。
先軸と後軸とを別々に測定してみました。




| 旧モデル | リニューアルモデル | |
| 先軸 | 6.93g | 7.00g |
| 後軸 | 23.34g | 23.13g |
前後軸ともほぼ同じですが、旧モデルの方が後軸が若干重いですね。
クリップデザインが変わったことでわずかに変わったのかと思います。
使用素材はほぼ同じ

使用されている素材は先軸や消しゴムカバーには真鍮が使われており、後軸はステンレス、クリップは鋼材と大きな変更はありませんね。
どちらも金属中心で組み上げられており、リニューアル後もプライムシリーズらしい高い耐久性と高級感は維持されています。
クリップデザインが大きく変わった


石を含めクリップデザインは大幅に変わっています。
2021年にスリットの入ったフラットクリップが採用されたプライムシリーズの3色ボールペンが登場して以降、採用され続けているフラットクリップに変更されています。
プライムシリーズが登場した当初の立体的でシャープな印象のクリップからは大きく様変わりしましたね。


石の付いたクリップはかなり酷評だったようですが、フラットクリップになったことで全体のボリューム感が押さえられただけでなく見た目がかなりシンプルになりました。
装飾性という意味では旧クリップの方がクロムメッキ処理をされていて煌びやかな感じなので僕は好きでしたが、リニューアルモデルではブラックに塗装されていて装飾性は抑えめですね。
僕は普段ボールペンを胸ポケット入れていますが、リニューアルモデルの方がスッと刺すことができてポケットに引っかからないところがいいですね。
使用感がよく、機能性はかなり向上していると思います。
クリップを含め全体が黒で統一されメッキ部分がない

クリップもそうですが、消しゴムカバーの部分もメッキ部分がなくなり、全体的に黒で統一されています。
黒で統一されているので、かなり引き締まった感じになりましたね。
マットブラックの質感はほぼ同じ

手に触れる感じとしては質感はほぼ同じように思います。
黒の感じもほぼ同じに見えます。
写真で見てもクリップなどの識別できるパーツが写っていないとどっちがどっちが分からないですね(汗)
違いがあるかじっくり見ていると、光の加減にもよって同じような気がしつつ、違うような気もしてきて脳がバグりそうになりました(笑)
新旧でロゴの位置が一緒

後軸部分に「uni JETSTREAM」の文字が見えますね。
位置やカラーなども一緒ですね。
この辺りのパーツやデティールは新旧でほぼ変わりはないようです。
インクカラーやシャープペンを示すマークは文字に変更された




旧モデルでは〇マークに青や赤、シャープペンは◇マークで表されていました。
リニューアルモデルではマーク部分が黒ボールペンは「BLK」、赤は「RED」、青は「BLU」、シャープペンは「0.5」という表示に変更されています。

ライトタッチインク搭載の回転繰り出し式3色ボールペンでも同じように文字になっていましたね。
マークだけのもシンプルでよかったですが、視認性がよくなったので、どれが出てきているのか分かりやすくなりました。
リニューアルモデルは今のところカラーバリエーションは2種類だけ

回転繰り出し式シングルと同じく、リニューアルモデルでは「ブラック」と「ダークネイビー」の2種類です。
旧モデルでは2013年登場時は「ブラック」と「ピンク」の2種類でしたが、2015年に「シルバー」、2019年に「ダークネイビー」「ダークボルドー」が追加されています。
「ピンク」は既に廃盤となっており、現在は全部で4種類ですが旧モデルは生産が終了予定となっています。
旧モデルも登場時はカラーが2種類しかなかったんですが、また順次新たなカラーが追加されていくのかなと思います。
レッド系か、それともシルバー系か、新しいカラーも気になるところです。
ただ旧モデルでは新色の追加タイミングが登場から2年とかなり期間があいていたので、リニューアルモデルでもかなり先の話になりそうですね。
初期充填されているリフィル(替え芯)は0.7mm

ブラックに初期充填されているリフィルのボールサイズは0.7mmです。
これは新旧共通ですね。
旧モデルではダークネイビーとダークボルドーは初期充填リフィルが0.5mm、リニューアルモデルでもダークネイビーが0.5mmです。
リフィルの品番は0.5mmが「SXR-200-05」、0.7mmが「SXR-200-07」です。
またどちらも税込定価220円です。
リフィルは「D」型

3&1に採用されているリフィルは国際規格で油性「D」型に分類されます。
「D」型リフィルはいろんなメーカーのボールペンに採用されています。
互換性が高くいろんなメーカーが製造・販売している規格で、多色・多機能ペンに限らず、シングルボールペンにも採用されています。
ジェットストリームインクのような低粘度油性インクはもちろん、油性インクのリフィルもありますし、ゲルインクを搭載した「D」型リフィルもありますよ。
注意しなければならないのは、ゼブラの「4C芯」との混同です。
見た感じよく似ていますが、実は違う規格になります。
誤って使うと、リフィルを差し込む穴が拡張されてしまうなどの不具合が起こります。
リフィルを購入する際は注意してくださいね。
「D」型リフィルについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
「4C芯」との違いについても解説していますので、よかったら参考にしてください。
三菱鉛筆「ジェットストリームプライム回転繰り出し式多機能ペン 3&1」の使い心地
グリップ感は新旧でほぼ同じ


サイズは同じで、塗装も同じマット塗装なのでグリップした感じはほぼ同じですね。
ペンバランスはほぼ同じ


どちらも先軸に真鍮、後軸にステンレスと低重心設計となっているので非常にバランスがいいです。
クリップがシンプルになった分、若干リニューアルモデルの方が低重心になったような感じがしますが、印象としてはほぼ同じですね。
回転の手ごたえもほぼ変わりなく回しやすい


回転の手ごたえは新旧モデルで大きな違いはなさそうですね。
おそらく回転の機構部分は同じものを使っているんじゃないかなと思います。
回転繰り出し式3&1は登場時点からかなり完成度が高かったですからね。
左右どちらにでもずっと回せるのが便利ですね。
シャープペンのノック感も同じ


シャープペンをノックする時は後軸をグッと押せばノックしてシャー芯が出てきます。
シャープペンの機構も見た感じ同じものが使われているようで、ノックする感じも同じですね。
ジェットストリームならではのサラサラした書き味


ジェットストリームインクならではのサラサラした書き味は間違いないですね。

このサイズ感でボールペン3色にシャープペン機構もあるので、いろんな場面で重宝しますね。
ブラックは初期充填リフィルが0.7mmとちょっと太めですが、0.5mmのリフィルに替えれば手帳などに書き込みやすいですよ。
三菱鉛筆「ジェットストリームプライム回転繰り出し式多機能ペン 3&1」をおすすめする理由
リニューアルしてクリップがスマートでシンプルなデザインになりいろんな使用場面でもマッチしやすい
金属軸で質感が高く高級感がある
低重心でずっしりとした持ち心地なので使いやすい
ボールペン3色にシャープペン機能があるので1本でいろんな用途に対応できる
といった感じかと思います。
新旧比較しましたが、旧モデルの良さをそのままにデザインが洗練されたという印象ですね。
価格は税込6050円とお高めですが、上質な多機能ペンを探している人にはおすすめですよ。
最後に

今回は三菱鉛筆のジェットストリームプライム回転繰り出し式多機能ペン3&1を紹介しました。
この記事が皆さんのボールペン選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
こちらは今回比較した旧モデルのレビュー記事です。
2023年に投稿した記事ですがよかったら参考にしてください。





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