今回はカヴェコのローラーボール「スカイラインスポーツ」を紹介します。
ローラーボール「スカイラインスポーツ」は
コンパクトで持ち運びに便利
ゲルインクでヌルヌルの書き味
リフィルは「G2」規格
といった特徴があります。
それでは詳しく紹介します。
カヴェコ ローラーボール「スカイラインスポーツ」をおすすめする人
コンパクトで持ち運びに便利なローラーボールを探している
ゲルインクでヌルヌルした書き味が好き
「G2」リフィルのボールペンが欲しい
カヴェコについて
カヴェコはドイツの老舗筆記具メーカー

カヴェコというメーカーは、ハインリッヒ・コッホ(Koch)と、ルドルフ・ウェバー(Weber)という人によって1883年にドイツのハイデルベルグで創業されました。
このふたりのイニシャルにcompanyを加え、KAWECO(カヴェコ)と名付けられたそうです。
1976年に業績悪化により一度廃業しますが、1994年にドイツのニュルンベルグに拠点をおく筆記具部品メーカー「h&m gutberlet gmbh(グットバレット社)」が「KAWECO」の商標を所得。
廃業から18年後、グットバレット社によって当時の名品が復活を遂げています。
カヴェコ、グットバレット社についての詳しい情報はこちらの公式ホームページを参照してください。
カヴェコ ローラーボール「スカイラインスポーツ」の特徴
収納時はコンパクト

キャップをした状態では106.20mmととてもコンパクトです。
キャップが目立つデザインが特徴で、シルエットを見るだけでカヴェコのスポーツシリーズだと分かりますね。


スカイラインスポーツの万年筆も収納時は同じデザインなので、キャップをした状態だとパッと見はどっちが万年筆でどっちがローラーボールか分からないですね。


このキャップを外した状態では100.12mmとかなり短いですが、キャップを軸につけると128.39mm。
使用には十分なサイズになりますよ。
軸やキャップは樹脂製で軽量

軸やキャップは樹脂製です。
重さを測定したところ12.27gでした。
軽量で取り回しがしやすいですね。
キャップはネジ式

キャップは万年筆と同じネジ式になっています。
ネジ式のキャップなので、ペン先の気密性が高く乾燥しにくいのが特徴です。
ローラーボールといえば水性インクでサラサラとした書き心地が魅力ですが、ペン先の乾燥(ドライアップ)には注意する必要があります。
ただ、カヴェコのローラーボールにはゲルインクが採用されており、水性インクに比べペン先が乾きにくくなっています。
水性インクのローラーボールに比べると、ゲルインクなのでペン先のドライアップに対してそれほど気を使わなくても大丈夫かと思います。
ただ、全くドライアップしないわけではないので使用しない時はしっかりとキャップを閉めておくようにしてください。
8角形のキャップで転がりにくい

キャップは8角形になっています。
本体は円柱形なので机上などで転がってしまいますが、キャップがあれば転がっていくことはないですね。
キャップにメーカーロゴ


キャップには「KawecoSport」の文字、さらに天冠にはカヴェコのロゴ。
スカイラインスポーツは装飾が銀色で統一されているので、とてもシンプルでかっこいいです。
クリップは別売り

カヴェコのスポーツシリーズはクリップが別売りになっています。
スポーツシリーズのクリップはデザインがシンプルなものと、装飾のあるものの2種類、さらにカラーはそれぞれにシルバー、ブロンズ、ゴールド、ブラックの4種類あります。
スカイラインスポーツにはシルバーかブラックが似合いそうですね。

僕はこの装飾のあるシルバーのクリップを使っています。
スポーツシリーズはクリップが共通なので、同じシリーズであれば流用可能です。
以前購入したスカイラインスポーツの万年筆とクリップを共有して使っています。
スポーツシリーズのクリップについてはこちらの記事で紹介しています。
よかったら参考にして下さい。
スカイラインスポーツのカラーは全部で6種類

今回紹介するスカイラインスポーツのカラーはブラックですが、その他グレー、ピンク、ホワイト、マキアート、ミントと全部で6種類あります。
また、スポーツシリーズには装飾が金色の「クラシックスポーツ」、装飾が金色でスケルトンカラーの「フロステッドスポーツ」とカラーバリエーションが豊富です。
いろんなカラーがあって楽しいですよね。
僕は「黒×銀」が好きなのでスカイラインスポーツのブラック一択なんですけどね(笑)
また、価格帯がぐっと上がりますが、軸の素材がアルミニウムの「アル」、真鍮製の「ブラス」、スチール製の「スチール」などスポーツシリーズはカラーだけでなく、素材のバリエーションが豊富なのでいろいろと集めてみたくなります。
リフィル(替え芯)はゲルインク

スポーツシリーズのリフィルにはゲルインクが採用されています。
書き味は後述しますが、フローが良くサラサラ、ヌルヌルで気持ちのいい書き味が楽しめます。
ゲルインクはボールペンかローラーボールか

ちょっと話は変わりますが、水性インクを採用しているボールペンを「ローラーボール」と定義されていたように思いますが、ゲルインクはどちらに分類されると思いますか?
ゲルインクというのは、水性インクをゲル化させたものですよね。
水性インクと同じく、サラサラとした書き心地でインクフローがよく発色もいいです。
またインクが乾くと水に溶けにくくなる性質がありますし、顔料を使用しているゲルインクであれば耐光性もあります。
水性インクのようにサラサラ、ヌルヌルとした書き味であり、さらに耐水性、耐光性にも優れているゲルインクは非常に人気がありますね。
さて、「ボールペン」か「ローラーボール」かという話ですが、これは筆記具メーカーによって違います。
一般的には「ボールペン」は油性インク、「ローラーボール」は水性インクと分類されています。
ゲルインクは油性インクの耐水性や耐光性、また水性インクのサラサラとした書き心地といったそれぞれの長所をもったインクであり、またそのどちらでもない新しいインクです。

ゲルインクを使ったボールペンを「ローラーボール」と呼ぶメーカーが多いですが、「ゲルインクボールペン」と呼ぶところもあります。
OHTOはゲルインクボールペンを「ローラーゲル」と呼んでいますね。
「ボールペン」か「ローラーボール」かはっきりと分類できないですが、どちらかというと「ローラーボール」寄りかな?というのが現状かと思います。
リフィルは「G2」規格

リフィルの規格は「G2」と呼ばれる規格です。
「G2」規格は「パーカータイプ」とも呼ばれ、いろんなメーカーから同一規格のリフィルがでています。
実に汎用性が高く、いろんなメーカーのリフィルが流用可能です。


例えば三菱鉛筆のジェットストリーム「SXR-600」を使えば、カヴェコをジェットストリーム化することができます。
「G2」リフィルについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
カヴェコ ローラーボール「スカイラインスポーツ」の使い心地
重心はほぼ中央にあり扱いやすい


キャップを軸につけた状態で重心はほぼ中央にあります。
キャップがない状態でもそこまで不便に感じるほど短くはないです。
バランスはいいし、見た目もよくなるので僕はキャップを着けた状態で使っています。
軽量で取り回しがしやすいですね。
ゲルインクらしいヌルヌルとしたフローのいい書き心地で発色がいい

インクフローはかなりいいですね。
ゲルインクらしいヌルヌルとした書き心地です。

発色がよく色が濃いですね。
他のゲルインクと比べてもかなり黒みが強い印象です。
カヴェコのリフィルを含むいろんな「G2」規格のリフィルをインク別に書き比べてみました。
よかったらこちらの記事も参考にしてください。
リフィル(替え芯)の交換方法


まずはキャップを外します。
次に軸を回すとペン先側と胴軸に分かれリフィルが取り出せるようになります。


ペン先側にバネがあるので、バネにリフィルの先が入るように入れます。
胴軸を戻せば交換完了です。
カヴェコ ローラーボール「スカイラインスポーツ」をおすすめする理由
収納時はコンパクトで持ち運びに便利
軸が樹脂製で軽量で取り回しがしやすい
ゲルインクでヌルヌルと気持ちのいい書き味
「G2」リフィル採用でいろんなメーカーのリフィルが使用できる
といったところかと思います。
カヴェコのスポーツシリーズは他にはない独特なデザインが魅力ですよね。
このデザインが1930年代に登場しているというのが驚きです。
さらにゲルインクを採用することで扱いやすい魅力的な一本となっていますよ。
最後に

今回はカヴェコのローラーボール「スカイラインスポーツ」を紹介しました。
この記事が皆さんのローラーボール選びの一助となれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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