三菱鉛筆のジェットストリームは低粘度油性インクでサラサラと書ける人気のボールペンです。
その中でプライムシリーズはジェットストリームの上位モデルとしてなめらかな書き味はそのままにデザイン、使いやすさなどを格段に向上させたシリーズです。
以前プライムシリーズの3色ボールペンを紹介しました。
今回紹介するのはノック式の「2&1」。
2色(黒・赤)ボールペンにシャープペン機能がついた多機能ボールペンです。
今回は「2+1」を「3」と比較しながら紹介したいと思います。
ジェットストリームプライム2+1をおすすめする人
2色ボールペンにシャープペン機能をもった多機能ボールペンを探している
重量感があり書きやすい多色ボールペンを使いたい
ジェットストリームプライムの書き味が好き
ジェットストリームプライム2+1の特徴
軸は頑丈で重量感がある
「2&1」も「3」も軸の素材は軸の先端には真鍮、中軸にはステンレスが使用され、耐久性が高いです。
真鍮はステンレスより重い素材で、その真鍮を軸の先端に使い、また中軸にはステンレスを使用することで重心がペン先側になります。
カタログ値では「2&1」の重さは26.8g、「3」の重さは26.7gとなっていました。
0.01g単位で測れるスケールで測定した結果、写真左の「2&1」が「26.49g」、右の「3」が「27.33g」でした。
どちらも重すぎることなく、扱いやすい重さになっています。
持った時はずっしりとした重量を感じますが、重心が先端にあるので書くときにはペン先が安定し、ほどよい重さで筆記できますよ。
マット塗装で手になじみ滑りにくい
「2&1」も「3」もどちらもブラックを選びました。
ブラックは光沢のないマット塗装になっていて落ち着いた雰囲気ですね。
マット塗装というのは表面が細かな凸凹になっている塗装のことで、塗装表面は触るとすこしザラっとした感じです。
滑りにくいですし、とても手になじみやすいです。
マット塗装の難点は他のペンなどに当たると、細かな凹凸が削れてしまい、傷がついたように見えてしまうというところ。
ペン立てに無造作に立てたり、ペンケースにいれるとマットの凹凸が削れてしまいます。
マットの質感を維持するためには、他のペンと当たらないように保管しておく必要があります。
ペン一本一本が独立して収納できるペンケースに入れておくといいと思います。
僕はこの一本ずつ収納できるペンケースに入れてます。
もちろん、「ガンガン使って経年変化を楽しみたい」という人はそのままガンガン使うのもありですね。
僕は多分最初は大事にしつつ、ある程度傷がついてきたら諦めてガンガン使うようになってくるかなと思います。
軸のカラーバリエーションは6種類
「ブラック」の他に「ライトピンク」「ダークネイビー」「ダークボルドー」「ネイビー」「シルバー」と全部で6種類。
また、「3」と同様「2&1」にもクリップ部分の石がついていないのがあり、カラーは「ブラック」「ベージュ」の2種類です。
ブラックはマット仕上げとなっていますが、その他のカラーは光沢仕上げになっています。
手触りがツルっとした感じなので、マット仕上げが苦手な人は「ブラック」以外にした方がいいですね。
以前はブラックも光沢仕上げだったんじゃなかったかな?
僕が持っているプライムのノック式シングルは「ブラック」ですが、光沢仕上げになっています。
カラーによってボールペンの太さが違う
軸のカラーによって、最初に入っているボールペンの太さが違います。
これは「2&1」でも「3」でも同じ仕様ですね。
「ライトピンク」「ダークネイビー」「ダークボルドー」は0.5mm
「ブラック」「ネイビー」「シルバー」は0.7mm
それから石のついていない分は「ブラック」「ベージュ」どちらも0.5mmです。
シャープペンはどれも0.5mmとなっています。
替え芯は「D型」
「D型」というのは今回紹介する「2&1」、「ジェットストリームプライム3」などに使用される替え芯の規格の事です。
「uni」の品番でいうと0.5mmが「SXR-200-05」、0.7mmが「SXR-200-07」です。
ボールペンの太さはこの2種類で、値段はどちらも税込み定価220円。
金属製の替え芯なので樹脂製の替え芯と比べると高価ですね。
0.5mm、0.7mmのどちらにも「黒」「赤」「青」の3色が設定されています。
「2&1」で使用するのは「黒」「赤」の2色ですね。
「D型」という規格は他のメーカーでも採用されている規格で、いろんなボールペンで使うことができます。
この「D型」の替え芯についてはこちらの記事でくわしく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
さりげないメーカーロゴ
「3」と同じく「2&1」もこの胴軸部分に「uni」「JETSTREAM」とグレーで書かれていますね。
メーカーロゴが目立たないので、ジェットストームと分からないですね。
このあたりのデザインも「3」も「2&1」も同じですね。
シャープペンも沈み込まないなめらかなノック感
プライムシリーズではこのノック感もかなりこだわって作られています。
「ジェットストリームプライム3」はノック3か所すべてボールペンでしたが、「2&1」は赤、黒、そしてシャープペンという組み合わせ。
大きく違う点は、シャープペンのノック部分です。
左の写真が「2&1」のシャープペンのノック部分、右が「3」の青のノック部分です。
ボールペンよりも少し大きくなっているのが分かるかと思います。
シャープペンのノック部分ですが、ここもボールペンと同じようにノックしてもノック部分が沈み込みません。
さらにノックするとシャープペンの芯が出てきます。
このシャープペンの芯を出す時のノック感はちょっと力がいりますね。
構造上仕方のない部分かもしれませんが、この部分もなめらかだったらよかったかなと思います。
最初にノックする時はなめらかなだけに、シャープペンの芯を出す時のノックの感触はちょっと残念かな。
天冠にカラー表示
ノック部分にはカラー表示はなく、天冠の部分にカラーが表示されています。
写真の上が「3」、下が「2&1」です。
ボールペン部分はそれぞれ「黒」「赤」と表示されています。
カラー表示がない部分がシャープペンになります。
天冠部分に消しゴムがない
シャープペン機能があればついているであろう消しゴムがついていません。
「3」とほとんどが共通パーツなので、消しゴムまではつけれなかったんでしょうね。
シャープペン機能がついている多機能ペンならついていた方が良かったんじゃないかなと思います。
クリップは頑丈な銅材
クリップは銅材が使われています。
「3」も「2&1」もクリップデザインは同じですね。
銅をつかうことで、ほどよい弾力と高い耐久性を兼ね備えています。
メッキ処理されているので、輝いています。
万年筆もそうですが、僕はこの「銀×黒」の組み合わせが好きで、つい同じような色合いの筆記具を買ってしまいます。
クリップ部分にある石
「3」も「2&1」も同じ「ブラック」を選んだので、同じ青い石がついていまね。
メーカーロゴはかなり控えめですが、この石は目立ちますね。
この石だけでジェットストリームプライムって分かってしまいます。
この石については賛否が分かれるところですが、石がついてないデザインのプライムもあります。
かなり不評な石ですが、僕はついている方が割と好きだったりします。
ジェットストリームプライム2&1の書き心地
ジェットストリームの書き心地はもちろん期待通りのサラサラ感ですね。
これに慣れてしまうと他の油性ボールペンが物足りなく感じてしまいます。
最初に入っている替え芯の太さは黒が0.7、赤が0.7、シャープペンは0.5mmです。
どれもよく使うので、これ1本持っていれば十分ですね。
持った時のこの程よい重量感、マットな質感が手になじみますね。
軸のサイズ、少し真ん中が膨らんで両端に向かって徐々に細くなるデザインは「3」と「2&1」共通ですね。
どちらもグリップの辺りが程よい太さになっているので持ちやすいです。
ジェットストリームプライム3をおすすめする理由
ボールペン、シャープペンのどちらもノック部分が沈み込まないなめらかなノック感がいい
ジェットストリームならではのサラサラとした書き味
ペンバランスがよく、ちょうどいい重さで使いやすい
ブラックはマット塗装で手になじみやすい
というところかと思います。
値段は「3」と同じく「2&1」も税込み定価3300円です。
高級感があり、これだけ使い心地がいいと納得できる値段設定かと思います。
シャープペン機能については、期待していたノック感より重めだったのでちょっと残念な点かなと思います。
「3」と「2&1」のほとんどは共通パーツなので、使い心地はシャープペン機能以外はほぼ同じです。
共通パーツになっているので消しゴム機能がないのも残念な点かな?
先に「3」を紹介して完成度が高かっただけに、「2&1」はちょっと後付けの感じがしました。
なのでボールペンだけ必要な人は「3」を選ぶ方が間違いないかと思います。
どうしてもシャープペンが必要な人は「2&1」ということになりますが、「3」に比べるとちょっと見劣りするかもしれません。
僕がかなり高いレベルを期待していたからちょっと辛口になってしまいました。
完成度がかなり高いレベルなので「3」も「2&1」も十分満足できると思います。
比較したジェットストリームプライム3についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
最後に
今回はジェットストリームプライム2+1ノック式多色ボールペンを紹介しました。
プライムシリーズの程よい重みと使用感は、まさにプライムシリーズならではですね。
これでプライムシリーズの多機能ペン3種とも紹介することが出来ました。
あ、まだ石がついていないプライムシリーズがまだですね。
この3本があるからいいかな?と思ってましたが、やっぱり気になるので近日中には買ってしまうと思います(笑)
また手に入れたら、レビューしたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
多機能ボールペンのノック方式について、こちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
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