以前万年筆のカスタムヘリテイジ912というモデルを紹介しました。
今回は同じカスタムヘリテイジシリーズ、パイロットカスタムヘリテイジ91というボールペンを紹介します。
万年筆のカスタムヘリテイジ912と同じくシャープで落ち着いたデザインのボールペンです。
ボールペンのカスタムヘリテイジ91は回転繰り出し式とキャップスライド式の2種類あります。
今回紹介するのは型番が「BKVHN-5SR」、キャップスライド式の方になります。
それでは詳しく紹介します。
パイロット ボールペン カスタムヘリテイジ91をおすすめする人
パイロットのボールペンが好き
ノック式のボールペンが欲しい
低粘度インクでサラサラと書けるボールペンを探している
ボールペンのカスタムヘリテイジ91は2種類
最初にも書きましたが、ボールペンのカスタムヘリテイジ91は2種類あります。
この2種類の違いをざっくり説明すると
- ノック方式(ひとつは回転繰り出し式、もうひとつはキャップスライド式)
- サイズ(回転繰り出し式の方が少し大きい)
- カラー(回転繰り出し式はブラックのみ、キャップスライド式はブラック、ダークブルー、オレンジの3種類)
- 型番(回転繰り出し式は「BKVH-1MR」、キャップスライド式は「BKVHN-5SR」)
- 値段(回転繰り出し式は税込み定価11000円、キャップスライド式は税込み定価5500円)
という感じです。
回転繰り出し式が欲しいな~と思いつつもキャップスライド式が気になったので買ってみました。
参考に回転繰り出し式のカスタムヘリテイジ91のリンクを貼っておきます。
よかったら参考にしてください。
パイロット ボールペン カスタムヘリテイジ91の特徴
ノック方式はキャップスライド式
キャップスライド式ってあまり聞きなれないですよね。
パッと見た感じ、よくあるノックする部分が見当たらないのでノック式とは分からないですよね。
このキャップ全体がノックになっていて、キャップ全体が上下するように動きます。
キャップ全体が動くのでキャップスライド式と名付けられたんじゃないかと思います。
ノック感はほどよい弾力感
ノックの手ごたえですがキャップ全体が動き、購入直後だと少し樹脂が擦れるような音がします。
動きはなめらかで、ほどよくバネの弾力が感じられます。
音はやや控えめに「カチッ」という音がします。
ノック式のメリットは片手で操作ができるという手軽さです。
もうひとつのカスタムヘリテイジ91「BKVH-1MR」と大きく違うのがこのノック方式ですね。
全長は136mmで回転繰り出し式よりひとまわり小さい
ペンの全長は136mmです。
回転繰り出し式のカスタムヘリテイジ91が全長145mmなので、キャップスライド式の方が9mmほど短いです。
一般的なボールペンと比べるとそれほど小ぶりな感じはなく、使用するには十分な長さです。
回転繰り出し式のカスタムヘリテイジ91がないので、パイロットのコクーンと並べてみました。
コクーンの長さがだいたい140mmなので、キャップスライド式のカスタムヘリテイジ91とそれほど変わらない感じです。
軸やキャップは樹脂製で軽量
軸やキャップは樹脂製で軽量です。
重さは20.68gでした。
樹脂製なので傷つきやすいのが難点ですね。
持ち運ぶときに他のペンに当たって傷がついてしまう可能性があります。
一本ずつ収納できたりクリップで止められるなど、他のペンに当たらないペンケースがいいですね。
回転繰り出し式のカスタムヘリテイジ91は31.75g。
同じ樹脂製ですが、回転繰り出し式の方はけっこう重みがありますね。
カラーが3種類
キャップスライド式のカスタムヘリテイジ91は軸のカラーが3色。
今回紹介するブラックの他、ダークブルーとオレンジです。
どれも派手さはなく、落ち着いた雰囲気です。
また回転繰り出し式のカスタムヘリテイジ91はブラックのみです
キャップリングやクリップはシルバートリム
装飾はどれも銀色です。
この「黒×銀」の組み合わせはかっこいいですよね。
口金も銀色なので、落ち着いた雰囲気です。
装飾の色は回転繰り出し式も同じですね。
カスタムシリーズでは「91」はシルバートリム、「74」はゴールドトリムというように型番で区別できます。
クリップとキャップリングに刻印がある
クリップをみると縦に「PILOT」と刻印が入ってます。
またキャップリングには「PILOT JAPAN CUSTOM HERITAGE 91」の刻印が入っています。
こうした細工がさらに高級感を演出してくれていますね。
替え芯の型番はBRFN-30
BRFN-30はアクロインキの替え芯です。
アクロインキはサラサラの書き味で愛好家も多いです。
BRFN-30は太さが0.5mm(極細)、0.7mm(細字)、1.0mm(中字)3種類あります。
さらに油性インキになりますが、同じ規格の替え芯BRF-25が使えます。
BRF-25は太さが1.2mm(太字)、1.6mm(極太字)の2種類。
用途に応じて使い分けられるのでとても重宝しますよ。
この替え芯の書き味についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
BRFN-10も使える
BRFN-30は金属製の替え芯で値段も税込定価330円、BRF-25でも税込定価275円とちょっと高いですよね。
でもBRFN-10という樹脂製の替え芯があり、こちらは税込定価110円です。
パイロットの公式カタログでは適応商品としては載っていませんが使用できます。
BRFN-10とBRFN-30の違いは値段はもちろんですが、もうひとつは太さの種類です。
BRFN-10は0.5mmと0.7mmの2種類、BRFN-30は0.5mm、0.7mmに加え1.0mmがあります。
ただ普段使いであれば0.5mmか0.7mmを使うことが多いと思うので、BRFN-10にすることでランニングコストを抑えられるというメリットがありますね。
パイロット カスタムヘリテイジ91の使い心地
購入時に入っている替え芯はBRFN-30F-B
カスタムヘリテイジ91は購入時にBRFN-30F-Bという替え芯が入っています。
アクロインキでインクの色が黒、太さが0.7mm(細字)の替え芯です。
手になじむ扱いやすいペンバランス
持った時に違和感なくすっと手になじむ感じがします。
ほどよい重さを感じられ、とても扱いやすいです。
太さもグリップ部分は直径が約1.0mmほどで握りやすいです。
アクロインキはサラサラと書きやすい
アクロインキは油性インキに比べ黒がくっきりとしているところです。
また油性インキによくあるレッドフラッシュがありません。
低粘度でサラサラとした書き心地でとてもなめらかな書き味ですね。
BRFN-10の装着感
BRFN-10の0.7mmの替え芯を装着してみました。
ノックは問題なくできます。
口金部分のカタツキはありません。
他のBRFN-30が適応する商品すべてが使用できるのかは試していないので分かりませんが、少なくともこのカスタムヘリテイジ91は問題なく使用できますね。
僕はBRFN-30が適応するボールペン「タイムライン」「アクロドライブ」にも樹脂製のBRFN-10を使用しています。
しばらく使い続けていますが、今のところ特に問題はないですね。
タイムライン、アクロドライブについてはこちらの記事で詳しくレビューしています。
よかったら参考にしてください。
ノック時の持ち方がちょっと独特
よく見るノック式のボールペンでは、軸をしっかり握った状態でノックできますよね。
でもこのキャップスライド式では、ノックする時の手が写真のように、軸を薬指と小指で支えた状態でノックするようになります。
なれれば特に違和感は感じませんが、人差し指と中指をすこし浮かさないとノックできないのがちょっと独特ですよね。
パイロット カスタムヘリテイジ91をおすすめする理由
ノック式(キャップスライド式)のボールペンで手軽に使える
「黒×銀」のかっこいいデザインで高級感がある
ペンバランスがよく、長時間使用しても疲れにくい
アクロインキで書きやすい
0.5mm、0.7mmを使う人は安い替え芯が使える
というところかと思います。
気になるのはノックする時が若干独特な持ち方になるというくらいでしょうか。
普段使いはもちろん、来客の際に出しても恥ずかしくないボールペンです。
最後に
今回はパイロットのカスタムヘリテイジ91「BKVHN-5SR」を紹介しました。
かっこいいボールペンが胸ポケットにさしているだけでちょっとできる人っぽいですよね。
一見回転繰り出し式と思わせてキャップスライド式なので、初見の人に手渡して反応を見るのも面白いですよ(笑)
皆様のボールペン選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
こちらは以前紹介したカスタムヘリテイジ912という万年筆です。
カスタムヘリテイジシリーズで見た目がかっこよく、またペン先がフォルカンという特殊ニブで書き味が楽しい万年筆です。
こちらの記事もよかったら参考にしてください。
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