三菱鉛筆の「ピュアモルトジェットストリームインサイド」で「パイロットのアクロインキが好きで、これに入ったら嬉しいです」とのコメントを頂きました。
今回、C300系リフィルとアクロインキリフィルで互換性があるかの検証、またどうすればアクロインキリフィルが使えるようになるかを検討してみたいと思います。
この記事をおすすめする人
C300系リフィルとアクロインクリフィルは互換性があるのか知りたい
どうすればC300系軸でアクロインキが使えるようになるのか知りたい
C300系軸とアクロインキ搭載フィリルとの互換性検証
まずはアクロインキが搭載されているリフィルについて確認したいと思います。
パイロットの単色用アクロインキ搭載リフィルの種類
「BRFV」シリーズ

コメントでも少し触れましたが、ご提案いただいていたアクロボール150に採用されているリフィルは「BRFV」シリーズになります。

対応軸はアクロボール150の他、アクロ300、アクロ1000などです。
ボールサイズは0.3mm、0.5mm、0.7mm、1.0mmの4種類で、インクカラーは黒、青、赤の3種類です。
価格は税込定価110円です。
「BRFV」シリーズのリフィルサイズ

全長は114.70mmでした。


最大径(軸径)は3.82mm、ペン先径は2.28mmでした。
「BRFN-10」

こちらも単色用のアクロインキ採用のリフィルです。
公式カタログでの対応軸はドクターグリップ、コクーン、S20、レグノ(モクメ)など。
ボールサイズは0.5mmと0.7mmの2種類、インクカラーは以前は青、赤もありましたが廃盤となってしまったため現在は黒のみです。
価格は税込定価110円です。
「BRFN-10」のリフィルサイズ

全長は86.12mm。


最大径は5.87mm、ペン先径は2.27mmでした。
「BRFN-30」

「BRFN-30」は「BRFN-10」とほぼ同じサイズで、金属製のリフィルです。
カタログでの対応軸はアクロドライブ、レグノ(カバ材)、タイムライン、カスタム74など。
ボールサイズは0.5mm、0.7mm、1.0mmの3種類で、「BRFN-10」同様に青と赤のインクカラーが廃盤となってしまったため現在は黒のみです。
価格は税込定価330円です。
「BRFN-30」のリフィルサイズ

全長は86.66mm。


最大径は5.99mm、ペン先径は2.27mmでした。
改めて計測してみましたが、「BRFN-10」と「BRFN-30」はほぼ同じサイズで、誤差範囲と言っていいと思います。
今回の検証とは直接関係ないですが、「BRFN-10」と「BRFN-30」の互換性を検証しています。
もしよければこちらの記事も参考にしてください。
C300系リフィルとのサイズ比較
C300系リフィルとアクロインキ搭載リフィルとのサイズを比較してみます。
今回は「ピュアモルト ジェットストリームインサイド」にアクロインキリフィルを使用する目的での検証なので、ジェットストリームリフィルのサイズと比べてみました。

まずは「SXR-5」を採寸してみます。(写真はSXR-L-5)

全長が111.17mmでした。


最大径(ペン先側の一番太い部分)が6.18mm、ペン先径が2.30mmでした。
それぞれ一覧にして比較してみます。
| 全長 | 最大径 | ペン先径 | |
| C300系 油性「H」型 「SXR-5」 | 111.17mm | 6.18mm | 2.30mm |
| 「BRFV」 | 114.70mm | 3.82mm | 2.28mm |
| 「BRFN-10」 | 86.12mm | 5.87mm | 2.27mm |
| 「BRFN-30」 | 86.66mm | 5.99mm | 2.27mm |
C300系リフィルで一番注目するのは、全長とペン先径です。
まずペン先径ですがどれも約2.3mmなので、数値上は問題なく使用できそうです。
ただ全長が、アクロインク搭載リフィルは「BRFV」がわずかに長く、「BRFN」はかなり短いですね。
この結果からリフィルの規格としてはアクロインキリフィルはC300系ではないですね。
ペン先からインクのタンク部分までの長さと形状も比較する

全長、ペン先径はとても大事ですが、次に注目するのがペン先からインクのタンク部分までの長さと形状です。
口金部分にあるバネがしっかりと機能しないとノックできませんからね。
また、ペン先部分の形状によっては口金の内部に干渉してしまいます。
それぞれペン先からタンク部分までの長さを測定します。




| 長さ | |
| C300系 油性「H」型 「SXR-5」 | 21.70mm |
| 「BRFV」 | 20.98mm |
| 「BRFN-10」 | 21.10mm |
| 「BRFN-30」 | 21.72mm |
長さはどのリフィルもほぼ同じですね。
次に口金部分にあるバネがきちんと引っかかるかを確認します。
「BRFV」


リフィルが細いのでちょっと心配でしたが、ピュアモルトの口金部分にあるバネにはしっかりと引っかかりました。
ペン先も特に問題なく口金部分から出てきます。
「BRFN-10」


インクのタンク部分が「BRFV」より太いので、ちゃんとバネが引っかかってくれました。
口金の内部に干渉することなくペン先が出てきています。
「BRFN-30」


「BRFN-10」同様、バネはしっかりと引っかかり、ペン先も問題なく出てきました。
C300系軸でアクロインキを使う場合は加工が必要
長さを調節する必要がある
さて、ペン先など形状は何とかなりそうですが、問題はリフィルの長さです。


試しに無加工の状態でピュアモルトに「BRFV」を入れてみました。
軸内には収まりますが、ノックしていない状態でペン先が出てきてしまっています。
そのためノックしても固定されず、ずっとこの状態です。
つまり、無加工の状態ではアクロインキ搭載のリフィルはC300系軸には入りません。
そのためアクロインキリフィルをC300系軸に使うためには加工が必要となります。
「BRFV」は約4mmカットする、また「BRFN」は延長すればC300系リフィルに使用できそうです。
実際に加工してみた
数値で確認できたので、実際に加工して見たいと思います。
「BRFV」は4mmカット


このちょっと長い部分をカットしてしまいます。

カットした状態がこちら。
「SXR-L-5」と長さが揃いましたね。

カットした部分を測定したところ4.12mmでした。
「BRFN」は延長

延長には使い切ったリフィルの軸などでいいと思います。
先日記事にしたタイムラインにC300系リフィルを使おうとゼブラの「JF芯」を切り落した部分がちょうとぴったりだったので、これを使うことにしました。

軸内に延長材が入り込んでしまわないように、セロテープで固定した状態です。
長さがぴったり合いましたね。
太さも申し分ないですね。

延長に使った部分の長さは24.30mmです。
加工したリフィルを実際に軸に入れてみる
今回コメントでいただいた「ピュアモルト ジェットストリームインサイド」の他、いくつかC300系軸で試してみたいと思います。
ピュアモルト ジェットストリームインサイドと改造アクロインキリフィル
「BRFV」4mmカット



無加工ではペン先が飛び出してしまっていましたが、4mmカットすることで軸内に収まりました。
きちんとノックできましたし、筆記も大丈夫でした。
「BRFN-10」延長



リフィルは軸内にちょうど収まりました。
「JF芯」は軸内で結構ギリギリのサイズなので、延長部分が脱落しないようしっかりと固定しておいてください。
問題なくノックでき、筆記も問題なかったです。
「BRFN-30」延長



「BRFN-10」と同じく軸内にきちんと収まり、ノック、筆記ともに問題なくできました。
ピュアモルト ジェットストリームインサイド ダークブラウンの詳細についてはこちらの記事でレビューしています。
よかったら参考にしてください。
「ゼブラ サラサグランド モノクロームブラック」と改造アクロインキリフィル
2025年10月に限定で発売されたサラサグランドのモノクロームブラックです。
カッコ良すぎて、発売と同時に即決購入した軸です(笑)
「BRFV」4mmカット



サラサグランドの口金部分にあるバネがリフィルにまったく引っかかってくれません。
タンク部分をテープなどで太くすればバネが引っかかって使えるかもしれませんが、軸内にテープが残ってしまうリスクもあるので、実証はやめておきました。
「BRFN-10」延長



タンク部分が太いので、ちゃんとバネが引っかかってくれました。
ノックも問題なくできましたし、筆記も大丈夫でした。
「BRFN-30」延長



「BRFN-10」同様、リフィルは軸内におさまり、ノックも出来ました。
ちょっと手を抜いて「BRFN-10」と同じ延長材を使ったため、「BRFN-30」ではペン先が長めに出てきていますね(汗)
使用には問題ないですが、「BRFN-30」の延長材は「BRFN-10」よりちょっと短くした方がよさそうですね。
「ぺんてる エナージェルフィログラフィ」と改造アクロインキリフィル
回転繰り出し式のC300系軸も試してみたかったので、エナージェルフィログラフィを選んでみました。
「BRFV」4mmカット


サラサグランドと同じく、口金部分にあるバネが全く引っかかってくれませんでした。
「BRFN-10」延長



こちらはバネがしっかりと効いて、軸内でリフィルが固定できました。
問題なく回転してペン先を繰り出すことができ、筆記も大丈夫でした。
「BRFN-30」延長



ペン先の飛び出し具合は先述の通りですが、軸内の固定、回転、繰り出し、筆記は問題なかったです。
ぺんてる エナージェルフィログラフィについてはこちらの記事でレビューしています。
よかったら参考にしてください。
「セーラー万年筆 TUZUボールペン」と改造アクロインキリフィル
TUZUはいろんなC300系リフィルが使える優れた軸だったので、キャップ式代表として選んでみました。
「BRFV」4mmカット


口金部分のバネはほぼ素通りでした。
軸内で固定されず、ペン先が出たり引っ込んだりしてしまうので筆記は無理ですね。
「BRFN-10」延長



こちらはバネがしっかり効いて軸内でリフィルが固定されました。
写真ではペン先に隙間がかなりあるように見えますが、筆記時にペン先がカタカタせず安定していました。
「BRFN-30」延長



「BRFN-10」と同様、バネの効きに問題はなく、軸内のリフィル固定、筆記にも問題はなかったです。
TUZUについてはこちらの記事で詳しくレビューしています。
よかったら参考にしてください。
検証のまとめ
結果を一覧にまとめてみました。
| 「BRFV」 4mmカット | 「BRFN-10」 延長 | 「BRFN-30」 延長 | |
| 三菱鉛筆 ピュアモルト ジェットストリームインサイド | 〇 | 〇 | 〇 |
| ゼブラ サラサグランド フルブラック | × | 〇 | 〇 |
| ぺんてる エナージェルフィログラフィ | × | 〇 | 〇 |
| セーラー万年筆 TUZU | × | 〇 | 〇 |
加工必須ですが、今回検証した軸では使用することができました。
「BRFV」は径が細く使用できる軸が限られる
「BRFV」はリフィルを毎回カットする必要がありますが、細いので加工は簡単でお手軽です。
ただ、残念ながらピュアモルト以外は軸が細すぎでバネが効かないという結果になってしまいました。
もうちょっとバネが効く軸があったかもしれませんが、今回の検証はここまでにしておきます。
「BRFN-10」「BRFN-30」はC300系軸に十分使用できるレベル
「BRFN-10」「BRFN-30」は一度延長材を作ってしまえば、壊れない限りリフィルを交換するだけで大丈夫そうですね。
ただ軸内に延長材が入り込んでしまう可能性があるので、しっかりと固定してから使用してくださいね。
リフィルの改造は故障リスクがあるのでご利用の際は慎重に
「BRFV」「BRFN」とどちらのリフィルを使うにしろ、C300系軸に使おうとする場合は改造必須なので、故障などのリスクが伴います。
使用する場合は慎重に、故障の際はメーカー保証もききませんので、あくまで自己責任ということでお願いします。
最後に

僕はかなり面倒くさがりなので、リフィルの加工はこれまでほとんどしてこなかったですが、加工するのもちょっと楽しいですね。
この記事が皆さんのボールペン選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。







コメント
あははです。
今回は検証ありがとうございました!
ちょっと無茶苦茶なコメントだと思ったのですが、嬉しいです。
早速、やってみます!
あははさんこんにちは。
ぜひ試してみてください。
コメントありがとうございました。
木軸関連でEVERDRAWのボールペンを買おうと思っているのですが、スペックが知りたいです
G2を搭載しているらしいので、海外に行くときに便利だと思ったので、お願い致します
BVFGTYさんこんにちは。
エバードロー良いですねぇ。
ただ残念ながら手持ちにないのですぐにレビューはできないです(汗)
また手に入ったら詳しくレビューしたいと思います。
材をどちらにするか、装飾をどちらにするかとても悩みます。