今回は三菱鉛筆のジェットストリーム エッジ3を紹介します。
エッジ3は0.28mmという超極細の3色ボールペン。
線が細く書けるだけでなく、見た目も書き心地も特徴的な多色ボールペンです。
それでは詳しく紹介します。
三菱鉛筆 ジェットストリーム エッジ3をおすすめする人
とにかく細い線で書けるボールペンを探している
多色ボールペンで色分けして使いたい
スラスラと書きやすいボールペンが欲しい
三菱鉛筆 ジェットストリーム エッジ3の特徴
エッジらしいトータルデザイン
ワイヤークリップや全体的に受ける印象は先に発売されたエッジと同じです。
ですが細部を見ていくと、シングルボールペンのエッジにはない3色ボールペンとしての機能を十分に発揮できるエッジ3らしい機構が満載です。
それではじっくりと見ていきたいと思います。
0.28mmの超極細ボールペン
ジェットストリーム エッジが登場したのは2019年12月。
油性ボールペンで世界初の0.28mmという超極細のボールサイズに驚かされました。
エッジの最大の特徴はこの0.28mmというボールサイズで、とにかく細く書けるという事です。
その翌年、2020年11月25日にエッジ3が発売。
0.28mmという超極細でしかも黒、赤、青の3色。
細書きに徹し、色分けまでできる使い勝手のいいボールペンです。
頭冠回転式
ボールペンの後軸部分にあるダイヤルを回転させてリフィルを繰り出すタイプです。
シングルの回転繰り出し式ボールペンでは見たことがありますが、多色ボールペンとしては珍しいタイプかなと思います。
スピロテック機構
スピロテック機構という聞きなれない言葉ですが、三菱鉛筆が新たに開発したもので、これが実にいい仕事をしています。
回転式の多色ボールペンではリフィルの位置は変わらず、出たり引っ込んだりします。
でもエッジ3はこのダイヤルを回すと、リフィルの位置も一緒に回転します。
使いたいリフィルが必ず同じ位置から出てくるようになっているんです。
一見特殊な形に見える先軸は実に理にかなっているポイントノーズ
ペン先の形状を見ると、口金が真ん中にありません。
これはポイントノーズという形状だそうです。
一般的な多色ボールペンでは口金が真ん中にあるのでリフィルが斜めになって出てきます。
これに対し、エッジ3のスピロテック機構では常に同じ位置からリフィルが出てくるようになっていますね。
そして口金が真ん中ではなくポイントノーズになっているので、開口部に対してまっすぐにリフィルが出てくるようになっているんです。
リフィルがまっすぐに出てくる利点
0.28mmとボールサイズが極小なので、0.5mm、0.7mmといったボールサイズよりもペンの角度がシビアになります。
つまり、ボールサイズが小さい分ペンになるほど、できるだけペンを立てて使う必要があります。
シングルボールペンであれば、常にリフィルはまっすぐ出てきますよね。
ですが先に比較したように多くのの多色・多機能ボールペンではリフィルに最初から角度がついていると、持ち方によってペンの筆記角度よりもリフィルが傾いてしまう場合があります。
写真はジェットストリーム4+1のペン先をアップで撮ったものです。
わずかですが、下に傾いているのが分かりますね。
ペン先の傾きに加え、筆記角度の傾きが加わると、角度がつき過ぎてかすれたり書けなくなってしまったりします。
ですがリフィルがまっすぐに出てくることで、ペンとリフィルの角度が同じなので、ペンの筆記角度にだけ気を付けて使えばいい事になります。
また、リフィルがまっすぐ出てくることで、ペン先からの圧がまっすぐリフィルにかかるようになるのでペン先がグラグラせずに安定した筆記ができるという利点もありますね。
使われている素材は樹脂とアルミ
口金、グリップ部分のある先軸、頭冠にあるダイヤル部分は樹脂製ですね。
複雑な機構が詰まっている後軸部分にはアルミが使われています。
重さは17.27g
エッジ3の重さを測ったところ17.27gでした。
ジェットストリームの多色ボールペンとしてはかなり軽量に仕上がっていますね。
素材を厳選し、シングルボールペンのような重さで取り回しがとても楽ですね。
ジェットストリームプライム3+1が30.31g、ジェットストリーム4+1が23.84gという重さですから、その軽量さが分かりますね。
僕はどちらかというと、重いペンの方が好きなのでちょっと物足りなく感じてしまいます。
リフィル(替え芯)は多色用の替え芯と互換性がある
ジェットストリーム エッジ3に使われているリフィルは多色用の替え芯と互換性があります。
多色用のリフィルはいろいろ販売されています。
エッジ用のリフィルはペン先がポイントチップという形で、その他のリフィルはペン先が砲弾型になっています。
互換性のあるリフィルについて一覧にまとめてみました。
種類 | ボールサイズ(mm) | 品番 | 値段(税込) |
ポイントチップ | 0.28 | SXR-203-28 | 220円 |
ポイントチップ | 0.38 | SXR-203-28 | 220円 |
砲弾型 | 0.38 | SXR-80-38 | 110円 |
砲弾型 | 0.5 | SXR-80-05 | 110円 |
砲弾型 | 0.7 | SXR-80-07 | 110円 |
砲弾型 | 1.0 | SXR-80-10 | 110円 |
長持ちリフィル | 0.5 | SXR-ML-05 | 143円 |
長持ちリフィル | 0.7 | SXR-ML-07 | 143円 |
ライトタッチ | 0.5 | SXR-L80-05 | 132円 |
(ライトタッチは2024年3月18日に登場した、より筆記抵抗を減らし、さらになめらかにした新しいシリーズのインクです。)
これらの互換性については公式ページで公表されています。
下にリンクを貼っておきますので、詳しくはこちらをご確認ください。
エッジはその細さが売りですが、普段あまりそこまで細いは使わないのであれば0.38mm、0.5mmのリフィルに替えてみるのもいいかと思います。
軸はストレート
エッジはペン先から後軸にかけて徐々に細くなるデザインになっていましたが、エッジ3は軸がストレートです。
多色ボールペンでリフィルを装着するスペースが必要ですし、回転などの機構もあるのでシングルと同じようなデザインは難しかったんでしょう。
ボディカラーは3種類
通常ラインは今回紹介するブラックの他、ホワイトレッド、ツートンターコイズの3種類です。
さらに限定のツートンレッド、ネイビー、サイレントグリーン、オフホワイトを含めると全部で7種類。
ただツートンレッドとネイビーは2019年のエッジ3発売と同時にリリースされたカラーで、今はほぼ手に入れることはできません。
2021年に登場したサイレントグリーン、オフホワイトも生産は終了していますが、今ならまだ手に入れることができそうです。
狙ったカラーがあるなら早いうちに手に入れておきたいですね。
しっかりしすぎるワイヤークリップ
エッジと同様、ワイヤークリップはけっこうな力があります。
メモ用紙程度だと簡単にクシャッとなってしまいます。
胸ポケットや手帳のペンホルダーには挟みやすいですね。
三菱鉛筆 ジェットストリーム エッジ3の使い心地
ポイントノーズ、スピロテック機構の実力をジェットストリーム4+1と比較
ポイントチップ(0.28mm)リフィルで比較
ジェットストリーム4+1、エッジ3にポイントチップ(0.28mm)リフィルを装着して比較してみました。
筆記角度が90度
エッジ3
ジェットストリーム4+1
60度
エッジ3
ジェットストリーム4+1
45度
エッジ3
ジェットストリーム4+1
0.28mmはエッジ3の方がかすれにくい
写真では分かりにくいかもしれませんが、ペンが傾くほどエッジ3の方がかすれにくいです。
リフィルがまっすぐに出てくるエッジ3のと、リフィルに少し角度がつくジェットストリーム4+1との違いが分かりますね。
ポイントノーズというちょっと変わった形ですが、極細な線をきれいに書けるような技術が詰まっているんですね
ただいくらエッジ3といえど、やはりペンを寝かせすぎると線がかすれてしまいます。
ボールペンの筆記角度は60度~90度といわれています。
線がかすれるという人は、ペンをいつもより立てて使うようにするとあまりかすれなくなると思います。
多色用リフィル(0.7mm)で比較
次に多色用リフィル(0.7mm)をジェットストリーム4+1、エッジ3に装着して使ってみました。
90度
エッジ3
ジェットストリーム4+1
60度
エッジ3
ジェットストリーム4+1
45度
エッジ3
ジェットストリーム4+1
エッジ3はペン先が安定
どの筆記角度でもどちらも擦れることなく書くことができました。
リフィルの安定性はエッジ3の方が良かったですね。
0.28mmとは思えないほど安定した書き心地
重量は約18gと軽量なので取り回しがしやすいですね。
回転式の多色ボールペンで複雑な機構がペンの後ろ側にありますが、パーツが樹脂製なのでペンバランスはほぼ中央ですね。
口金部分とリフィルとの隙間はほとんどなく、リフィルは安定しています。
0.28mmとは思えないほどサラサラとした書き心地です。
小さい手帳でもたっぷりと書き込め、色分けもできるので見やすくなりますね。
ダイヤルの手ごたえ
ダイヤルの手ごたえは割と軽やかです。
ダイヤルにあるカラー表示がかなり控えめな感じなので、ちょっと見にくいかもしれません。
筆記視野はちょっと微妙
ポイントチップの採用によって、リフィルのインクフローを安定させ、筆記視野を広くなるようにデザインされています。
ですが、エッジはペン先のデザインも細くなっているのに対して、エッジ3はすこし丸みのある太めなデザインになっています。
多色ボールペンはシングルボールペンに比べどうしても軸が太くなりがちです。
機能的にはこのポイントノーズは素晴らしいですが、筆記視野についてはちょっと改良の余地があるかなと感じます。
リフィル(替え芯)の交換方法
グリップ部をまっすぐ引き抜きます。
ネジ式ではないので、無理に回してしまうと故障の原因になるので、うっかり回してしまわないように注意してくださいね。
グリップ部分が外せたら、古いリフィルを引き抜きます。
新しいリフィルを差し込み、グリップ部を押し込めば完了です。
グリップ部を押し込むときに、差し込める角度が決まっているのでちゃんとガイドに合わせて押し込むようにして下さいね。
角度を合わせていないと、壊れてしまったり、リフィルが出てこなくなったりしてしまいます。
三菱鉛筆 ジェットストリーム エッジ3をおすすめする理由
超極細の3色ボールペンで手帳に色分けでたくさん書き込める
ポイントノーズ、スピロテック機構でペン先が安定して書きやすい
多色用リフィルと互換性があるので、0.38mmや0.5mmのリフィルも使える
というところかと思います。
細書きに徹した作りで、安定した書きやすさにもつながっています。
細書きだけでなく、軸の完成度が高いので十分使いやすいボールペンです。
ペン先のポイントノーズという機能は素晴らしいですが、筆記視野が微妙なのが残念ですね。
また、税込定価2750円とけっこう高価なので気安く買える値段ではないかな~というのが正直なところです。
最後に
今回は三菱鉛筆のジェットストリーム エッジ3を紹介しました。
皆さんのボールペン選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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