使っているボールペンの替え芯が分からない。
貰ったボールペンの替え芯を交換したいけど、どの替え芯を買えばいいか分からない。
替え芯を探しに文具店に行ってもズラッと並んだ替え芯を見て、どの替え芯がどのボールペンのものか分からなかい。
そもそも替え芯をどうやって探せばいいのか分からない。
結局替え芯が分からず、使わなくなってしまったボールペンはありませんか?
愛着のあるボールペンはずっと使ってあげたいですよね。
今回はボールペンのリフィル(替え芯)が分からない時の対処方法について解説します。
この記事をおすすめする人
自分が使っているボールペンの替え芯が分からない
リフィル(替え芯)の調べ方が知りたい
リフィル(替え芯)のボールサイズを変えたい
ボールペンリフィル(替え芯)が特定するために必要な情報
ボールペンリフィル(替え芯)を特定するためにはいろんな情報が必要になります。
必要な情報は
- 「メーカー」
- 「ボールペンの名前」
- 「ボールペンの種類」
- 「使われているインクの種類」
- (もし分かれば)「ボールペンや替え芯の品番」
- 「リフィル(替え芯)の規格」
これらが分かれば、ほぼ替え芯が何かを特定できます。
ひとつずつ解説していきます。
ボールペンのメーカーを知る方法
まずは本体やクリップ、貼ってあれば製品シールを見てください。
大手メーカーであれば、軸にこのようにメーカー名が入っているのを確認できます。
写真左は「CROSS(クロス)」、写真右は「Pentel(ぺんてる)」と分かりますね。
また写真のようにシールがあれば、ボールペンは違っていてもメーカー名が「PILOT(パイロット)」と分かりますね。
シールがない、また本体にメーカー名がなくても、天冠に装飾としてブランドマークがあると特定しやすいですね。
「ホワイトスター」があれば「モンブラン」と分かりますし、「ペリカンの親子」が描かれていれば「ペリカン」と分かります。
またクリップに特徴があれば分かる場合もあります。
例えば、写真にある「矢羽クリップ」があれば「PAEKER(パーカー)」のボールペンだと分かりますね。
メーカー名やブランドマークがなければ他の方法でボールペンを特定します。
ボールペンの名前を知る方法
メーカーが特定できてもボールペンの種類によって替え芯が違う場合が多いです。
また、商品名が分かればメーカーも特定できる場合があります。
例えば、「JETSTREAM」と書いていれば「三菱鉛筆(uni)」と分かりますし、「SARASA」と書いていれば「ZEBRA(ゼブラ)」と分かるといった感じですね。
ボールペンのメーカーと商品名が特定できれば替え芯の種類が分かります。
メーカーとボールペンの商品名が分かればメーカーのホームページにあるウェブカタログなどで探すこともできますね。
メーカーも商品名も分からないときの対処法
ボールペンのどこにもメーカー名も商品名も書いていないボールペン、また塗装が剥げてしまって読めなくなっている場合などもメーカー名など分からないですよね。
お土産でもらったボールペンなどでもメーカー不明の場合があります。
高級ボールペンではあえて何も書いていないデザインのものがあります。
この場合、特定の仕方は至ってシンプル、「グーグルレンズ」を使う方法です。
これまで使ったことがないという人は「グーグルレンズ 使い方」で検索すればすぐに出てきます。
使い方はとっても簡単。
グーグルレンズを起動して、写真を撮るようにボールペンを画面内に収め、虫メガネのマークのついたシャッターボタンを押すだけです。
するとすぐに結果がでてきて、写真にあるボールペンは「LAMY(ラミー)」の「LAMY2000」というボールペンであることが分かります。
ただ、必ずメーカーやボールペンの種類が正確に特定できないこともあります。
メーカー名や商品名がある場合はそちらから検索する方が確実です。
メーカーなどが特定できれば、メーカーサイトで替え芯を確認できるかと思います。
ボールペンの種類を特定する
これはだいたい見ればすぐに分かると思います。
「単色」と「多色・多機能」とで替え芯が全く違うので、ボールペンの種類も特定しておく方が替え芯を探しやすいです。
ボールペンの種類はざっくり「単色」「多色」「多機能」に分けられます。
「単色」ボールペンとは
シングルとも呼ばれ、黒、赤、青などボールペン1本にリフィル(替え芯)が1本だけのもの。
「多色」ボールペンとは
ボールペン1本にリフィルが2本以上あるもので、ボールペンとしての機能以外のものはないもの。
「多機能」ボールペンとは
ボールペン以外の機能があるもの。
シャープペンシル、印鑑などとボールペンが一緒になっているものです。
ボールペンのリフィルは1本でも、他の機能があれば「多機能」ボールペンに含まれます。
「多色」ボールペンも「多機能」に含まれることがあります。
インクの種類を特定する
ボールペンに使われているインクには「油性」「水性」「ゲル」があります。
また、公文書では使用できませんが、消せるボールペンも人気ですね。
消せるボールペンはパイロットのフリクションだけなので、すぐに検索できると思います。
メーカーのホームページでは、さらに「油性」には従来の「油性インク」と「低粘度油性インク」とに分けているところが多いです。
「低粘度油性インク」は各メーカーで独自の名前がついていて、三菱鉛筆の「ジェットストリーム」、パイロットの「アクロインキ」、ゼブラの「エマルジョンインク」などですね。
インクの種類が分かれば、メーカー名、ボールペンの商品名と合わせ、替え芯の種類がぐっと探しやすくなると思います。
(もし確認できれば)「ボールペンや替え芯の品番」
ボールペンや替え芯にはすべてではないですが、品番が書かれています。
この品番が分かれば、確実に替え芯がどれなのか分かります。
ボールペンの品番
これはボールペン本体に貼ってある製品シールがあれば確認できます。
メーカーによってはこの品番が軸に印刷されている場合もあります。
写真はジェットストリームのライトタッチというボールペンです。
購入時はこのようなシールが貼っています。
シール左上に「SXN-LS-07」と書いているのがボールペンの品番です。
品番が正確に分かれば、替え芯がどれなのか特定できます。
替え芯の品番
例えばこの「単色」ボールペンの替え芯を見てみましょう。
このリフィルは品番が白く塗られているので、とても見やすいですね。
この樹脂部分に「ZEBRA NC0.5 JAPAN 2209」と書かれていますね。
この中の「NC 0.5」とあるのが替え芯の品番です。
替え芯は文具店などでは替え芯はこのように包装された状態で販売されています。
写真はボールサイズが違うので「NC-0.7」となっていますが、同じように袋に「NC-0.5」と書かれています。
さらにこの包装には「適合商品 ●ブレン 0.7(BA88)」と書かれていますね。
替え芯の包装さえあれば、替え芯の品番に加え、適合するボールペンの種類まで分かるようになっています。
この品番通りに買えば、間違う事はないと思います。
ただ、この品番がけっこう間違いやすいです。
ゼブラの替え芯はまだ分かりやすいですが、三菱鉛筆のジェットストリーム替え芯はどれも「SXR」から始まります。
多色用の樹脂製リフィルは「SXR-80」、同じく多色でもライトタッチは「SXR-L80」。
写真上が「SXR-80」、写真下が「SXR-L80」です。
この2種類は見た目はほぼ同じですし互換性はありますが、欲しかった替え芯と違うものを買うとちょっとがっかりしますよね。
他のメーカーでは品番が数値だけだったり、もっと複雑な品番だったりする場合もあります。
リフィルを探す場合は品番は省略しないようにしてくださいね。
品番が分かればきちんとメモをしておくのがいいと思います。
一度でも替え芯を購入したことがあるのであれば、替え芯の入っていた包装を捨てずに保管しておくのが一番間違わないですよ。
ボールペンのリフィル(替え芯)の規格
ボールペンの替え芯にはいろんな種類がありますが、それぞれサイズが細かく定められています。
細かく定めて分類したのが「規格」です。
替え芯の「規格」はインクによって分類されています。
「油性インク(低粘度油性インクを含む)」「水性インク」「ゲルインク」に分類され、それぞれの規格があります。
ボールペンリフィルの規格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
興味のある人はよかったら参考にしてください。
「D」型、「G2」型、「C300系」リフィル
規格化された替え芯であれば、仮に同じメーカーでなくても使用可能な替え芯があります。
「D」型、「G2」型と呼ばれれる規格や「C300系」は非常に互換性の高いリフィルです。
もし探しているリフィルがこれらに該当するようであれば、メーカーにこだわらなくても代用が可能です。
「D」型、「G2」型、「C300系」の規格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
リフィル探しの参考にしてください。
クロスタイプ替え芯(リフィル)
また「D」型、「G2」型、「C300系」の他、互換性の高いリフィルに「クロスタイプ」があります。
僕が持っているボールペンの中で、ハワイのお土産でもらったボールペンがあります。
見たところハワイらしさ満載ですがどこのメーカーのボールペンかを判別できる情報はありませんね。
でも替え芯を確認するとすぐに分かりました。
この黒いつまみを回すと替え芯が外せます。
「クロスタイプ」の替え芯でした。
「クロスタイプ」は「クロス」というメーカーの替え芯ですが、同じ規格でオロビアンコ、三菱鉛筆、モンテベルデ、エス・テー・デュポンといったメーカーが製造、販売しています。
探しているリフィルが「クロスタイプ」だったなら、おすすめの替え芯は三菱鉛筆の「SK-8」という替え芯です。
写真右は「SK-8」を装着したところです。
黒いノブの部分は若干サイズが違いますが、その他は同じなのでちゃんと入れることができました。
ボールサイズが0.8mm一択でインクカラーも黒だけですが、比較的書きやすい油性リフィルですよ。
その他の互換性リフィル(替え芯)について
メーカー独自の規格は他のメーカーとの互換性はほぼありません。
ただ、一部他のメーカーであっても互換性のあるリフィルがあります。
日本筆記具工業会のホームページにリフィル(替え芯)互換表があります。
「メーカー名」「ボールペンの名前」「インクの種類」「リフィル(替え芯)の品番」が分かれば、互換リフィルがあるかどうか分かるようになっています。
油性リフィル、ゲルリフィルと別々にあり、下にリンクを貼っておきますのでそちらをご確認ください。
日本筆記具工業会 ゲルインキボールペン リフィル(替え芯)互換表
替え芯のボールサイズを変更したい
替え芯を交換する際にボールサイズを変えたいけど、どれを買えばいいか分からない場合です。
メーカーによっては、ボールサイズが豊富にあるものと、1種類しかない場合とがあります。
同じメーカーで、同じようなサイズの替え芯でも互換がある場合とない場合があります。
それぞれ互換があるかどうかは、各社ホームページを参照してください。
主要な国内メーカーの替え芯に関するページ
メーカーやボールペンの商品名、インクの種類が分かればこちらのページでほぼ探せるかと思います。
また替え芯に互換があるかどうかについても分かると思います。
パイロットの替え芯適応一覧表には他のメーカーの替え芯との互換性まで表示してくれていますよ。
以下に各メーカーの替え芯に関するページを貼り付けておきますので参考にして探してみてください。
特定できないボールペン
廃盤になっているボールペンなどは特定できない場合もあるかと思います。
あまり古いボールペンだと、替え芯も製造されていないという場合もあります。
この場合は、インターネットなどで探しても期待する情報が得られないことが多いです。
そのボールペンは実用を諦めて観賞用にするか、どうしても使いたい場合は文具店で相談するのが一番いいかと思います。
替え芯の交換ができないモデル
いわゆる使い捨てのボールペンですね。
景品で配っていたり、テーマパークで売っていたボールペンなどです。
中にはメーカー名が残っているものであれば特定可能なので、替え芯が交換できる場合もあります。
写真のボールペンは景品か何かでもらったボールペンです。
替え芯が交換できるのか見てみましたが、一度外した替え芯をもとに戻すのにかなり苦労しました。
また、かなり短い替え芯で一般に流通している替え芯を加工しないと使えなさそうなものでした。
頑張れば替え芯を交換できそうですが、そんなに無理して使わなくてもいいかなって感じですね。
見た目はかわいいので、飾っておくつもりです(笑)
最後に
今回はボールペンの替え芯が分からない時の対処法について紹介しました。
上記でも特定できず、文具店の店員さんでも分からない場合はいさぎよくあきらめるしかないかなと思います。
新たな相棒となるボールペンを探すのも楽しいですよ。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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