今回はパイロットのレグノというボールペンを紹介します。
レグノには2種類あり、値段、デザイン、使用感など違いますが、大きく違うのは使用されている木材です。
ひとつはカバ材、もうひとつはメイプル材が使用されています。
今回紹介するのはカバ材という木材が使用されているレグノで、税込定価2750円です。
それでは詳しく紹介します。
パイロット レグノ(カバ材) ダークブラウンをおすすめする人
長く使える木軸のボールペンを探している
スリムなデザインのボールペンが欲しい
アクロドライブでサラサラの書き味が好き
パイロット レグノ ダークブラウン(カバ材)の特徴
木軸のボールペン
レグノで一番目を引くのは軸が木製であるというところです。
今回紹介するレグノには「樹脂含浸カバ材」が使われています。
カバ材とは
カバ材は、明るめの黄色がかった淡い白色の木材で、白樺(シラカバ)の仲間です。
マカバ、ウダイカンバ、バーチなどとも呼ばれます。
カバ材の大きな特徴は、キメ細かく光沢のある美しい木肌です。
北欧インテリアなどによく使われているようです。
もうひとつ、傷や衝撃に強いという特徴があります。
体育館などの床材としても使用されている材なので長く愛用できます。
経年による色の変化が起こりにくいのもカバ材の特徴です。
経年による色の変化が起こりにくいということなので、購入時の雰囲気を保ってくれます。
経年変化を楽しみたいという人はかなり長い年月を費やす必要がありそうですね。
樹脂含浸とは
樹脂含浸とは木材にグリオキザール樹脂という樹脂を浸み込ませる技術のことです。
これにより木材繊維と結び付け固定し、木材の弱点である変形や割れを回避し、大きさが安定します。
使用されているグリオキザール樹脂は、化粧品や衣服の形状記憶等に使われる樹脂で、毒性はなく、人体や環境に悪影響を及ぼすものは使用されていないとのことです。
カバ材特有のきめ細かい美しい木肌に、さらに樹脂含侵によって頑丈で安定させた材を使ってできたのが、今回紹介するレグノの軸ということですね。
購入したときから同じ風合いをずっと維持してくれますね。
ただ自然素材が使われた筆記具では経年変化を楽しむという醍醐味があります。
経年変化を楽しみにしている人にとってはかなり気の長いお付き合いが必要そうですね。
購入当時の美しさが保たれているのが好きか、経年変化を楽しみたいかで意見が分かれそうですね。
軸の色は3種類
軸の色は今回紹介するダークブラウンの他、ブラウン、ディープレッドの3種類です。
いろんな色を展開せず、落ち着いた色に絞られていますね。
ダークブラウンは光の加減や角度によっては黒にも見えてかっこいいですよ。
自然素材の為個体差がある
何十本も見比べている訳ではないですが、文具店で見た限りでは多少ではありますが、木目の具合に個体差があります。
重さや形は持った感じはほぼ同じくらいに感じました。
木目の状態にこだわりたい方であれば、ネット通販は避けて文具店でじっくりと自分好みの一本を探すのがいいと思います。
スリムなデザイン
ほぼストレートなデザインでスリムですね。
グリップ部分が少し細くなっていて、持ちやすくなっています。
装飾はシンプル
装飾は銀色に統一されており、とてもシンプルなデザインです。
クリップには「PILOT」の文字がみえますね。
中央部分のリングには、「LEGNO」と「JAPAN」の刻印。
使用する色を抑えていて高級感がありますね。
重さは22.86g
スケールで測定したところ、重さは22.86gでした。
ぎゅっと圧縮された木軸の為か、思ったよりも重めですね。
けっこうずっしりとした持ち心地です。
自然素材を使用しているので、重さは多少は個体差があると思います。
極端に何gもの違いはないかと思いますが、多少前後することがあるのでご了承ください。
ノックはソフトな手ごたえ
レグノはノック式です。
ノックは軽くソフトです。
音も小さく「シュカッ」という感じの音がします。
ノック部分に遊びがあるのか、振るとわずかにですが「カチャカチャ」という音がします。
といってもわざと振ってみたら音が鳴ったという程度で、筆記に「カチャカチャ」という音が鳴るわけではありません。
気になる人は気になるかもしれませんが、僕は特に気にならないです。
替え芯はアクロインキ
購入時に入っている替え芯は「BRFN-30F-B」です。
金属製の替え芯です。
太さは0.5mm、0.7mm、1.0mmの3種類で、さらにインクの色は黒、赤、青の3種類です。
また油性インキの「BRF-25」も使えます。
「BRF-25」は太さが1.2mm、1.6mmと極太でヌルヌルとした書き味が特徴です。
「BRFN-30」、「BRF-25」のそれぞれの書き味についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
「BRFN-10(樹脂製)」の替え芯も使用できる
ボールペンを使っている上で避けられないのが替え芯のコストです。
レグノに適応する替え芯「BRFN-30」は1本が税込定価330円。
これを何とか安くしたいですよね。
パイロットには「BRFN-10」という樹脂製の替え芯があります。
こちらは税込定価110円とお手頃です。
レグノに「BRFN-10」を入れてみました。
写真は「BRFN-10」を入れているところです。
ペン先を見ても特に隙間ができるとかの違和感はありませんよね。
ノック感は特に変わりありませんし、筆記時にペン先がカタカタするようなこともありませんでした。
パイロットの替え芯は独自規格で他のメーカーとの互換性はありませんが、パイロットの替え芯で「BRFN-30(金属製)」と「BRFN-10(樹脂製)」にはある程度の互換性が認められます。
ボールペンの種類によっては不具合がある場合があるので注意してくださいね。
「BRFN-30(金属製)」と「BRFN-10(樹脂製)」の互換性について、今回紹介するレグノを含めアクロドライブやタイムラインなどで検証しています。
よかったら参考にしてください。
パイロット レグノ(カバ材) ダークブラウンの使い心地
木のあたたかみがあり、手になじみやすい
木ならではの持ち心地で、金属とは違いあたたかみがあります。
木目の溝が手になじみ、滑りにくく持ちやすいです。
程よい重みが心地よく、ペンバランスもいいですね。
アクロインキならではのサラサラの書き心地
購入時の替え芯の太さは0.7mmです。
アクロインキらしい黒で、書き味はサラサラで気持ちがいいです。
アクロインキはサラサラな書き味はもちろんですが、発色がいいのも特徴です。
油性インキにはレッドフラッシュという現象が見られることがあります。
ですがアクロインキはまったくフラッシュすることなく、黒々とした文字が書けますよ。
パイロット レグノ(カバ材) ダークブラウンをおすすめする理由
樹脂含侵カバ材は長く美しい状態を保ってくれる
木軸の温かみ、程よい重みが手になじんで使いやすい
アクロインキ、油性インキどちらも使える
というところかと思います。
木軸のボールペンは高価なものが多いです。
このレグノは税込定価2750円と高価な部類には入りますが、他の木軸ボールペンよりは安く手に入れることができます。
原木から削り出した手作りの本格的な木軸ボールペンを手にする前に、まず木軸ボールペンを試してみたいという人にはぴったりの一本じゃないかと思います。
このレグノで木軸の良さを十分堪能できると思います。
個体差があるので、こだわる人はしっかりと自分好みの一本を探してみてくださいね。
最後に
今回は「パイロット レグノ(カバ材) ダークブラウン」を紹介しました。
これからじっくりと長い年月をかけて木軸の変化を楽しみたいと思います。
この記事が皆さんのボールペン選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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