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【検証20日後】万年筆インクの耐光性を検証してみた【染料・顔料・古典】

インク
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インクの基本性能の項目に耐光性というのがあります。

実際に自分の目で見たいという好奇心から今回耐光実験をしてみました。

実験の対象は万年筆用のボトルインクです。

今回は、検証20日後の様子を紹介します。

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この記事をおすすめする人

それぞれのインクの耐光性がどの程度か知りたい

顔料インクや古典インクは光によってどう変化するのか知りたい

染料インクは色によって耐光性はちがうのか知りたい

実験方法

方法はいたってシンプルです。

  • ツバメノートのインクコレクションカードにインクを塗る
  • 一枚の額にまとめて貼る
  • ベランダに設置して太陽の光に当てる

という感じです。

耐光性実験の準備編はこちらになります。

よかったら参考にしてください。

検証20日後の結果報告

20日間光を浴びたコレクションカード達です。

光、熱、湿気などでカードが少しゆがんでしまっています。

パッと見た目ではインクの色合いが少し変わってきたって感じがしますね。

それでは1枚ずつ見比べてみたいと思います。

写真は1枚目が準備時に撮影した分で、2枚目が20日後です。

モニターによっては色が分かりづらいかもしれませんがご了承ください。

染料インク

染料インクは光に弱いといわれています。

20日間光を浴びることによってどのように変化したでしょうか。

パイロット

色彩雫「紅葉」

金色にフラッシュするのが特徴の「紅葉」です。

鮮やかな赤でしたが、かなり退色してくすんだ色になってきていますね。

まったくフラッシュしませんね。

20日でこんなにまで変わってしてしまうんですね。

色彩雫「深海」

筆記直後はかなり深い青でしたが、かなり退色して、青というよりグレーっぽい感じになってしまいました。

冬季に行っている実験ですが、日照時間が短くても20日でこれだけの変化がでるんですね。

色彩雫「蛍火」

強めの黄色の、強さが少し和らいだ感じがします。

でも先に見てもらった「紅葉」や「深海」ほどは退色していませんね。

「青」「赤」「黄色」などの色素によって、耐光性能に違いがあるんでしょうか。

セーラー

四季織「夜桜」

「夜桜」は僕が大好きなインクです。

かなり薄いピンク色に変化してしまいました。

儚く消えていきそうな印象です。

四季織「夜長」

「夜長」らしい深みのある青色から、明け方の薄明るい青色に変化してきていますね。

思ったより大きな変化はなく、ほんの少し退色していますがちゃんと青色と分かりますね。

色素だけでなく、インクの添加物とかも耐光性能に関連しているんでしょうか。

寺西化学工業

ハイカラインキ アンティークブラック

ほんの少し退色してますが、まだ十分黒と分かりますね。

むしろ味が出ていい感じの色になった印象です。

スパークルインク「ミスティブラック」

銀色に光るラメが入った寺西化学工業のスパークルインク「ミスティブラック」です。

ラメの輝きは健在ですね。

黒が若干退色したからか、よりラメが光っている感じです。

ペリカン

「ブリリアントブラック」

少し退色してグレーっぽくなってますね。

でもまだ黒と言っても差し支えない程度の退色具合です。

「ブリリアントブラウン」

元が赤っぽい明るめの茶色ですが、明るみが増して赤茶色っぽい感じになりました。

「ブルーブラック」

こちらはかなり変化しましたね。

青みがかなり少なくなり、グレーっぽい色になりました。

(追記)

「趣味と物欲」で古典インクについて執筆されている「がりぃ」さんより、ペリカンのブルーブラックは古典インクであるとのご教示いただきました。

ですので、現在染料インクに分類していますが今後は古典インクに分類してレビューします。

モンブラン

「ミステリーブラック」

グレーっぽい感じに退色していますが、少しインクに赤っぽい感じが見えますね。

うまく撮影できなかったんですが、ちょっとフラッシュしているようで、やや金属っぽい光沢がみえます。

「ミッドナイトブルー」

深く沈み込むような青色でしたが、光によってかなり退色し、グレーっぽい感じになりました。

もうほとんど青みは感じられないですね。

パーカー

「ブルーブラック」

明るめのブルーブラックでしたが、青が落ち着いて深い青色に変化しています。

この退色した青色がいい感じですね。

同じような染料インクの「青」だけ見ても、それぞれ違う変化がみられるのが面白いですね。

カヴェコ

「ミッドナイトブルー」

青みが退色してきていますが、まだ若干青っぽい感じは残っていますね。

グレーっぽい感じもありますが、まだブルーブラックとうい感じです。

また、わずかにですが赤みが感じられ、少しレッドフラッシュしているような感じです。

顔料インク

顔料インクは耐光性に優れているということですが、20日後はどう変化しているでしょうか。

セーラー

ストーリア「レッド」

すこし朱色っぽい明るめの赤です。

若干赤色が薄まった感じがしますが、明るめの朱色は維持されています。

ストーリア「パープル」

こちらも若干退色したような感じはしますが、上品な紫色は維持されています。

「蒼墨」

ほんの少し白を混ぜた感じになっていますが、大きな変化はなさそうです。

「青墨」

蒼墨と同じく、インクに少し白を混ぜた感じの変化ですね。

染料インクの青系インクは退色してグレーっぽく変化していましたが、顔料インクは青色が維持されていますね。

古典インク

古典インクは、インクの中にある第一鉄イオンが酸化して第二鉄イオンになり、黒く沈殿して紙に定着します。

インクの中に鉄分と酸性分を含み、鉄分が酸化して黒く定着します。

光によって水性染料インクが褪色していくと、定着している鉄分の黒が残るということですが、実際どんな変化が起こっているでしょうか。

プラチナ

「富士」

「富士」はプラチナの創業100年を記念し、富士山麗の天然水を使ったインクです。

青色が退職してきていますね。

若干青っぽい印象は残っていますが、ややグレーに近い感じになりました。

クラシックインク「カシスブラック」

深みのある赤でしたが、赤が退色してきてくすんだような赤色に変化してきています。

くすんだ赤色の奥に少し黒みが感じられますね。

クラシックインク「フォレストブラック」

光が十分届かないほど生い茂った森の中にいるような緑色でしたが、少し光が差し込む茂みに移動してきたようです。

すこし緑が退色してきていますが、まだ十分緑色と分かりますね。

最後に

今回は万年筆インクの耐光性実験「20日後」の変化を見てもらいました。

こうして比較してみると、使用後すぐの色味もいいですが退色していく様子もとても興味深く、面白いですね。

この実験はまだまだ続けますので、続報をお楽しみに!

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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