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【準備編】万年筆インクの耐光性を検証してみた【染料・顔料・古典】

インク
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インクの基本性能の項目に耐光性というのがあります。

一般に

  • 染料インクは光に弱く保存書類には向いていない
  • 顔料インクや古典インクは光に強く保存書類に向いている

と言われています。

何となくは知っているけど、実際に光にずっとさらされていたらどんな変化を起こすのか。

実際に自分の目で見たいという好奇心から今回耐光実験をしてみました。

実験の対象は万年筆用のボトルインクです。

それでは詳しく紹介します。

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この記事をおすすめする人

それぞれのインクの耐光性がどの程度か知りたい

顔料インクや古典インクは光によってどう変化するのか知りたい

染料インクは色によって耐光性はちがうのか知りたい

実験の準備

使用する紙はツバメのインクコレクションカード

愛用しているツバメノートのコレクションカードです。

準備する時は何も考えずツバメノートのインクコレクションカードを選びましたが、この記事を書きながら光に強いユポ紙にすれば良かったかかなとちょっと後悔してます(汗)

このカードは罫線が染料インクで引かれているので、光によって退色してしまうなど耐光実験に用いる紙としては不向きかもしれません。

後付け感満載ですが、光というストレスに対してツバメノートのフールス紙がどんなふうに変化していくのかも実験できますね(苦笑)

今回はすでに準備してしまっているのでこのまま観察していきたいと思いますが、今回選んだインク以外のインクでも耐光実験をしてみたいと思っているので、次はユポ紙で実験してみます。

ツバメノートのインクコレクションカードについてはこちらで詳しく紹介しています。

よかったら参考にしてください。

用意したインクはこちら

染料インク

光による変化が一番起こるといわれているのが染料インクです。

メーカーやインクの色によって変化に違いがあるのかを調べてみたいので、いろんなメーカーや色を選んでみました。

パイロット
色彩雫「紅葉」

金色にフラッシュするのが特徴の「紅葉」です。

鮮やかな赤が印象的ですが、どのように変化するでしょうか。

「紅葉」についてはこちらの記事で紹介しています。

色彩雫「深海」

「深海」は書いた直後は明るめの青色ですが、時間の経過とともにずっしりと深みのある蒼色に沈み込むのが印象的なインクです。

「深海」についてはこちらの記事で紹介しています。

色彩雫「蛍火」

「蛍火」はくっきりとした黄色で濃淡が楽しいインクです。

光によってどのように変化するでしょうか。

楽しみです。

セーラー
四季織「夜桜」

「夜桜」は夜空に浮かぶ桜の花のように暗く儚い感じがする、大好きなインクです。

「夜桜」についてはこちらの記事で紹介しています。

四季織「夜長」

「夜長」はどっぷりと深まる夜の空に月や星の明かりで、うっすらと空の青を感じられるような深みのある青色です。

寺西化学工業

「マジックインキ」でおなじみの寺西化学工業の万年筆インクです。

ハイカラインキ アンティークブラック

寺西化学工業のハイカラインキはその名の通り、大正時代を思わせる古いけど新しさを感じさせてくれるインクです。

アンティークブラックは少しくすんだようなセピア色の黒です。

スパークルインク「ミスティブラック」

銀色に光るラメが入った寺西化学工業のスパークルインク「ミスティブラック」です。

ラメの入ったインクがどのように変化するのかも見てみたくて選びました。

ペリカン
「ブリリアントブラック」

墨のような濃淡が楽しいペリカンの「ブリリアントブラック」です。

「ブリリアントブラウン」

すこし赤っぽい明るめの茶色です。

「ブルーブラック」

以前インクのpHを測定した時にペリカンのブルーブラックは「2.22」と酸性を示していました。

染料インクとして分類していますが、古典インクのような変化がみられるかもしれませんね。

インクのpH測定についてはこちらの記事で紹介しています。

よかったら参考にしてください。

モンブラン
「ミステリーブラック」

モンブランのミステリーブラックは黒の万年筆インクでは定番ですね。

濃淡が楽しめる使いやすい黒インクです。

「ミッドナイトブルー」

僕が一番好きなブルーブラックがこのモンブランのミッドナイトブルーです。

深く沈んでいく様子が見ていてとても楽しいインクです。

パーカー
「ブルーブラック」

僕が初めて買ったブルーブラックがこのパーカーでした。

かなり明るめのブルーブラックで、鮮やかな印象です。

顔料インク

顔料インクは耐光性に優れているということですが、実際に光に当てたらどう変化するか楽しみです。

セーラー
ストーリア「レッド」

すこし朱色っぽい明るめの赤です。

少し淡い感じがするインクで、光を当てると消えてしまいそうなイメージがあります。

さて、どうなるでしょうか。

楽しみですね。

ストーリア「パープル」

ストーリアのパープルは上品な紫色です。

藤の花を連想する綺麗な色です。

「蒼墨」

ブルーブラックにすこし白を含ませたような、濃淡を楽しめるインクです。

セーラーインクらしいこの濃淡具合が好きです。

「青墨」

青墨はセーラーの「ハイエースネオクリアカリグラフィー」という万年筆で愛用しています。

顔料インクはにじみにくく線がくっきりと書けるので、線がシャープになりますよ。

ハイエースネオクリアカリグラフィーについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

よかったら参考にしてください。

古典インク

古典インクは、インクの中にある第一鉄イオンが酸化して第二鉄イオンになり、黒く沈殿して紙に定着します。

インクの中に鉄分と酸性分を含み、鉄分が酸化して黒く定着します。

光によって水性染料インクが褪色していくと、定着している鉄分の黒が残るということです。

実際どのように変化していくのか楽しみです。

プラチナ
「富士」

プラチナのブルーブラックは古典インクの製造方法をずっと守り続けてきた貴重なインクです。

この「富士」はプラチナの創業100年を記念し、富士山麗の天然水を使ったインクです。

光によってどんな変化をしていくのかとても楽しみですね。

クラシックインク「カシスブラック」

古典インクの楽しさを広げてくれたのがこのクラシックインクシリーズですね。

カシスブラックは書いた直後からしっかり沈み込んでいく、深みのある赤です。

さらにこれがどう変化していくのか楽しみですね。

クラシックインク「フォレストブラック」

こちらもプラチナのクラシックインクシリーズのひとつです。

名前のイメージ通り、光が十分届かないほど生い茂った森の中にいるような緑色です。

古典インクは酸化することで紙に鉄分が定着するように作られたインクなので、万年筆で使う場合には十分注意する必要があります。

酸化しやすい鉄はサビてしまいます。

普段からきちんと手入れしていれば、そう簡単にはサビてしまうことはないので、普段からマメに洗浄してくださいね。

全てのカードをこの額に並べて入れる

染料インク、顔料インク、古典インクからそれぞれ選んでみました。

もっとほかのインクも試してみたかったのですが、スペースの都合上で以上の21種類になりました。

どのカードも同じように光が当たるように、ひとつの額に並べて入れました。

こうして額に入れてみると、けっこう綺麗ですね。

これを光に当てて退色していってしまうのは少し惜しい気もしますが、変化の様子を見たいという興味の方が強いので実験は実行します。

南向きの窓に額を設置

ベランダに額を設置しました。

写真では少し影になっていますが、設置したベランダは南向きで日当たりがよく、周囲に高い建物がないので晴れていれば日中はずっと太陽光が当たります。

また、ベランダはサッシで囲っているので雨を防ぐことができます。

湿気や風からは守りたいので、透明のビニールで包みました。

比較しやすいように一枚ずつ写真撮影

ビニールをかぶせる前に、それぞれのカードを一枚づつ撮影しました。

さてどんなふうに変化するのか楽しみですね。

最後に

今回は万年筆インクの耐光性実験「準備編」でした。

記事を書きながらそれぞれのインクがどんな変化をみせてくれるのかワクワクしています。

日照時間の短い冬に実験を開始するので、日照時間の長い夏とでは変化の日数に違いはあるかもしれません。

光が当たった時間、天候などに左右されると思いますが、なにせ素人の実験なので細かい点にはツッコみなしでお願いします(汗)

この実験については定期的にその変化を観察していきたいと思います。

続報をお楽しみに!

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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