昨年も紹介させてもらった「ペン工房キリタ」の福袋、今年も中身を公開します。
前回は5000円の分だけでしたが、今回は3000円と5000円の2種類を購入してみました。
それでは順に紹介します。
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「ペン工房キリタ」の福袋の中身を知りたい
3000円の福袋
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袋から中身を取り出してみました。
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メインはボールペンが2種類にシャープペンが1種類。
さらに小袋にシャープペンが2本おまけで入っていました。
「オロビアンコ ルニーク」回転式シングルボールペン マットブラック
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まずはこちら、オロビアンコの回転式シングルボールペンです。
オロビアンコは1996年にイタリアで創設されたバッグ発祥のブランドです。
現在はバッグだけでなく、ネクタイ、ネックレス、腕時計などの幅広い分野に進出する総合ブランドとして有名です。
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クリップにはオロビアンコのロゴが刻印され、リング部分はイタリアンカラーになっています。
オロビアンコのシングルボールペンには「ラ・スクリヴェリア」というモデルと「ルニーク」という2種類のモデルがあります。
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クリップ部分を見ると「Orobianco(オロビアンコ)」のロゴの横に「L’unique(ルニーク)」とありますね。
福袋に入っていたオロビアンコのボールペンは「ルニーク」というモデルになります。
このふたつあるモデルの違いは、替え芯の規格です。
「ラ・スクリヴェリア」というモデルの替え芯は「G2」規格。
通称「パーカータイプ」と呼ばれる規格の替え芯です。
そして「ルニーク」というモデルは替え芯が通称「クロスタイプ(クロス芯)」と呼ばれる規格の替え芯となっています。
オロビアンコの筆記具は高級感がありますね。
真鍮製の軸でずっしりとした重みを感じます。
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塗装はマットブラック。
手になじみやすく、とても持ちやすいですね。
装飾が金メッキされていてキラキラしています。
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替え芯の交換方法ですが、クリップがついている部分をぐっと引っ張ると外れ、替え芯を交換することができます。
オロビアンコのボールペン、1本5000円+(税)という値段で販売されています。
今紹介している福袋、3000円なんですが1本目の紹介だけでもうすでに2000円お得!
ジバンシィ KW型 回転式シングルボールペン
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「ペン工房キリタ」独自のKW型と呼ばれる造形のボールペンです。
ストレート軸に頭冠が丸いのが特徴です。
ペン先に向かって緩やかに細くなっていてとても持ちやすいです。
軸はおそらくアルミの削りだしかと思います。
程よく手になじむ手触りがいいですね。
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クリップにはジバンシィのロゴ、リング部分には「GIVULENCHY」の刻印があります。
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ジバンシィは1952年にフランスで創業されたラグジュアリーブランド。
世界的な大女優「オードリー・ヘップバーン」がジバンシィの衣装を映画で着用したことで、一気に知名度を上げています。
ただ、ジバンシィは筆記具から撤退しており、現在はジバンシィの製品は手に入れることができません。
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そのため、このボールペンの価値がいくらかは分かりません。
オークションサイトでも取引が少ないようで、けっこうレアなもののようです。
はっきりした値段は明示できませんが、かなり高価なものかと思います。
ジバンシィ シャープペン 赤
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こちらはジバンシィのシャープペンですね。
樹脂製の軸で、真っ赤な軸に金色の装飾がとても鮮やかで綺麗な一本です。
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芯の入れ方はクリップのある部分を引き抜き、消しゴム部分を外すと芯を補充できるようになっています。
こちらもボールペンと同様、はっきりした価値は分かりませんが、かなり高価なシャープペンになりますね。
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トンボ「KANKYO YUSEN」シャープペン
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おまけとしてついてきたシャープペンです。
トンボの「KANKYO YUSEN」と言う木軸のシャープペンで、30年ほど前に発売されていたもののようです。
木の手触りがとてもやさしいですね。
太さは鉛筆と同じくらいで細身です。
かなり長く、芯を引っ込めた状態で約17cmあります。
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ノックすると芯をホールドする部分がにょきっと飛びだしてきます。
重さは約6.5gとかなり軽いです。
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ノックするこの部分を外して芯を補充することができます。
30年も前のシャープペンということで、はじめはどこの何のシャープペンかも分かりませんでした。
「ペン工房キリタ」ホームページの「キャンペーン2021」というページに載っていた以外には情報はみつかりませんでした。
すでに価値を推し量るようなレベルではないですね。
かなり貴重なものかと思いますが、これが「ペン工房キリタ」の「おまけ」です。
OHTO グリッパー シャープペン
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こちらのシャープペンも「ペン工房キリタ」の「キャンペーン2021」に載っていました。
40年位前にオート社で作られたグリッパーというシャープペンだそうです。
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このページには日本で始めてグリップ部にゴムが巻かれたシャープペンだそうです。
トンボのシャープペンが30年前というところで驚きましたが、こちらはさらにさかのぼり40年前ですよ。
状態が良く、40年前のものとは思えないです。
ゴムはしっかりしていて、手触りがいいです。
当然ちゃんとノックして芯を出すことができます。
もう一度書きますが、これが「ペン工房キリタ」の「おまけ」です。
3000円の福袋開封を終えて
3000円の福袋の中身はいかがでしたか?
いきなり「オロビアンコ」から始まり、「ジバンシィ」のボールペンにシャープペン。
さらに筆記具としては歴史的な価値もありそうなものもありました。
「得した!」と思いつつ「こんなの放出して大丈夫なのか?」という思いも混じりつつ、もう値段にできない価値が詰め込まれていた一袋でした。
さて、続いて5000円の福袋を開けてみます。
5000円の福袋
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それでは5000円の福袋を開封していきます。
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メインはボールペンが3本、シャープペンが2本です。
それでは順に紹介します。
「オロビアンコ ルニーク」 グリーン×ブラックのチェック柄
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まずは一本目、「オロビアンコ ルニーク」です。
現在販売されているオロビアンコにはこのグリーン×ブラックのチェック柄の軸は販売されていません。
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グリーンにブラックがクロスしている部分が複雑な色を醸し出していて、とても深みがあります。
実は去年の福袋にもこの同じ柄のオロビアンコが入っていました。
うれしくて常にポケットに挿して持ち歩いていたんですが、いつの間にか無くしてしまっていました。
気が付いたときにはもうどこに行ったのかも分からず、かなりショックでしばらく落ち込んでいたのですが、再びこの柄に出会えることができました!
思わず声を出しながらガッツポーズしてました(笑)
「オロビアンコ ルニーク」 シャンパンゴールド
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2本目も「オロビアンコ ルニーク」です。
とても上品なカラーですね。
パール塗装になっていてとても煌びやかです。
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こんなにきれいな軸のボールペンは持ってなかったので、これも箱を開けた瞬間ガッツポーズでした(笑)
こちらの色も現在は販売されていませんね。
「CERIO 6角シャープペン」ワインレッド
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こちらは「CERIO」の6角シャープペンです。
「CERIO」を調べてもどういうブランドなのかよく分からなかったです。
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ヒントになりそうな単語としては「北沢バルブ」「東洋金属」というところでした。
中途半端な情報でごめんなさい…
真鍮を使用した、細身でありながらしっかりとした作りのシャープペンですね。
程よい重さで手にしっくりきます。
マット塗装になっていて、滑りにくく持ちやすいです。
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芯の補充方法はジバンシィのシャープペンと同じように、クリップがついている胴軸部分を引き抜きます。
中の消しゴム部分を外して芯を補充します。
ブランドについても、このシャープペンの価値についても僕には難問過ぎて分からなかったです。
素材や使い心地からしても、安く手に入れられるものではなさそうですけどね。
KW型 回転式シングルボールペン
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2本セットになってケースに入っていたうちの1本目。
黒い樹脂製の回転式シングルボールペンです。
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黒い軸に金色の装飾がかっこいいですね。
なめらかな回し心地で、芯を繰り出せます。
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このボールペンも替え芯は「クロス芯」という規格です。
軸が樹脂なので、それほど重くないです。
樹脂なので手に吸い付くような感じで滑りにくいですね。
ただ重心が真ん中よりも上に寄っています。
ペン先側を持って使う人にはちょっと扱いにくいかもです。
ジバンシィ シャープペン 青
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2本セットになっていたうちの2本目。
ジバンシィのシャープペンです。
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くっきりとした青色、金の装飾がとても合っていてかっこいいです。
昨年の福袋に入っていたジバンシィのシャープペンが赤と黄色だったので、これで赤、青、黄色と3色が揃ったことになります。
すごい原色って感じがします(笑)
おまけは3000円の福袋と同じ
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おまけはトンボの「KANKYOYUSEN シャープペン」とOHTOの「グリッパー シャープペン」でした。
貴重なシャープペンがこちらにも惜しげもなく入っていました。
ほんと、こんなに簡単に放出してよかったんでしょうかね?
5000円の福袋開封を終えて
最初に紹介したオロビアンコのボールペン2本で10000円を超えています。
さらにCERIOのシャープペン、KW型ボールペン、ジバンシィのシャープペンと続き、とどめはおまけのシャープペン2本…
3000円の福袋同様、その価値を推し量れない内容で大変満足できる福袋でした。
ペン工房キリタの今後は?
ペン工房キリタは、昭和22年に創業され、オリジナルの高級ボールペンやペンケースなどを製作している会社です。
高品質なボールペンを作り続けてきた工房ですが、残念ながら2023年1月末で生産は終了してしまいました。
キリタの主力商品であった「ケーファー」や「KWシリーズ」は完売となったようです。
その他、在庫限りとはなりますが、まだ魅力的なキリタのオリジナルボールペンは購入することができます。
ここでいくつか紹介します。
G5ジバンシー/ロンソン 8角ボールペン・シャープペン
真鍮製の8角ボールペンとシャープペンです。
マット塗装で手になじみやすく、ずっしりとした重みがあります。
いろんなカラーがありましたが、売り切れて選べるカラーはわずかです。
東京国立博物館コラボ ボールペン
緑青は売り切れで、今残っているのは銅色です。
東京国立博物館のロゴなどがあしらわれていています。
塗装した後に、サンドペーパーで地金を露出させるエイジング処理がされています。
HM-Hクロムエンジンタン 8角ボールペン
エンジンタンというのは、本体に入っているラインを彫る技術用語で、ラインの1本1本を刃物で彫っていく時間の掛かる工程を指しています。
本体は真鍮を削り出し、さらに細かな編み目模様も削り出されているという、かなり手間をかけた1本です。
高価ですが、その技術や手間を考えると納得できる1本かと思います。
他にもまだ購入できる商品はありますが、これらの今ある商品がなくなり次第「ペン工房キリタ」の幕が下りる事になります。
非常に残念ですが、設備の老朽化、職人の高齢化、外注先の廃業など避けられない現実ですね。
おそらく今年が最後の福袋になるようです。
「キリタ」からのメルマガには福袋が今年最後になるだろうということで通常の2.5倍の注文があったようです。
袋詰め作業お疲れ様でした。
こちらのリンクは「ペン工房キリタ」のホームページです。
これまでの製品なども掲載されていますので、よかったらご覧になってください。
最後に
今回は「ペン工房キリタ」福袋の中身を紹介しました。
昨年同様、今年もとても満足のいく福袋でした。
こちらは昨年紹介した福袋のレビュー記事です。
「キリタ」の福袋がもう買えなくなるというのはやはりさみしいですね。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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