今回はOHTO(オート)のGS01というボールペンを紹介します。
GS01はノック式のシングルボールペンで、グリップ部は丸く、クリップあたりは六角形と特徴的なデザインになっています。
アルミニウム製の軸は軽くて扱いやすく、OHTOならではのニードルチップで筆記視野が広いのが特徴です。
替え芯が「G2」という規格になっているのも特徴です。
それでは詳しく紹介します。
OHTO(オート)GS01をおすすめする人
国産のボールペンを使いたい
独特なフォルムのボールペンが好き
「G2」規格の替え芯が使えるお手頃なボールペンを探している
OHTO(オート)GS01の特徴
純国産のボールペン
OHTOは大正8年に創業。
OHTOの本社工場は茨城県結城市にあり、ボールペンチップの製造、インクの調合、ボールペンの製造、組み立てに至るまで全て日本国内にある自社工場で行っています。
製造から組み立てまで日本製というのがすごいですよね。
OHTOの会社概要などについては公式ホームページをご覧ください。
独特なフォルムのボールペンが好き
OHTOの製品で魅力的だなと思うのはこの独特なデザインです。
以前紹介した「アメリカンテイスト」というボールペンは、同じ名前でいろんなタイプのものがありました。
かなり独特なフォルムのものがあり、僕の好きなボールペンのひとつです。
今回紹介する「GS01」は「アメリカンテイスト」ほど奇抜というわけではないですが、六角形と円柱とが組み合わさった独特な形をしています。
ペン先が丸くなっているのがちょっとかわいらしいですよね。
重さは17.00g
重さを測定した結果17.00gでした。
金属軸のボールペンにしては軽量な方だと思います。
軸の素材はアルミ製
アルミの特徴は、軽量で頑丈、サビに強い、塗装の発色がいいというところです。
今回紹介するカラーはブラック。
この光沢のある軸は、塗装ムラなどなくきれいですね。
口金やノック部分は真鍮製
真鍮はアルミよりも重いです。
全体をアルミで軽量化しつつ、重心バランスをとる為に真鍮を使っているようですね。
ノック側が重いとどうしてもペンを振り回すような感じになります。
真鍮とアルミという違う金属を使って全体のバランスをとりつつ、中央よりややペン先側に重心がくるように設計されているようです。
なので、ペンの取り回しはとてもいいですよ。
クリップはSK材
OHTOの筆記具では、このクリップ部分はSK材という素材がよく使われています。
SK材というのは炭素工具鋼鋼材と呼ばれています。
SK材は「エス・ケー材」と読み、SはSteel(鋼)、Kは日本語の工具(Kougu)を指しています。
「炭素工具鋼鋼材」という名前のとおり工具類をはじめあらゆる製品に広く使われます。
とにかく頑丈なのがウリのSK材なので、簡単に壊れることはないですが、ちょっと紙に挟んだりするには固すぎるかなと思います。
「G2」規格の替え芯
GS01の替え芯は「G2」と呼ばれる規格です。
「G2」はパーカータイプとも呼ばれていて、OHTOだけでなくいろんなメーカーから同じ規格の替え芯がでています。
汎用性が高いので、いろんなメーカーの替え芯を入れて簡単なカスタムを楽しむことができます。
替え芯の「G2」規格についてこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
OHTOの替え芯はニードルポイントといって、このペン先部分が細く長く伸びているのが特徴です。
そのため筆記時の視野が広がって、文字が見やすいというメリットがあります。
書き味については後述しますが、この形はなかなかいいですよ。
お手頃な値段
かなりのクオリティですが、驚くのはその値段。
公式ホームページに出ている値段では、税込み825円!
けっこうしっかりした作りでこの値段は安いです。
替え芯も安い
この「G2」規格の替え芯、他のメーカーの値段をみると1本で500円とかします。
ですが、OHTOの「G2」規格の替え芯は5本で税込550円。
1本換算では110円という安さです。
樹脂製というのもあるかもしれませんが、この安さはOHTOならではですね。
OHTO(オート)GS01の使い心地
軽量で持ちやすい
ペンバランスについては前述したとおりですが、とても持ちやすいです。
少しペン先側に重心があるので、筆記しやすいですね。
ちょうどグリップする部分は六角の角がとれて鉛筆のようなグリップ感です。
程よい柔らかさのノック感
替え芯の部分とノック部分にもバネがついています。
アメリカンテイストのノックタイプのは、ノックするのが固い感じでしたが、GS01は程よいかたさですね。
替え芯を引っ込めるときもつよい跳ね返りはなく、ポンっ軽く戻ってくる感じです。
このノック感は悪くないですね。
またこの形もノックしやすいですね。
バネがつよく先が細くなっていたアメリカンテイストはノックする時に指にささるような感じでした。
対してGS01のノック形状は広くなっているので指にささることがなく、ノックしやすいですね。
バネの程よいかたさと、ノックの形状にも工夫しノックしやすくなっているんですね。
低粘度のインクでけっこうサラサラと書ける
OHTO独自で配合した低粘度インクはかなりサラサラとした書き味です。
普段ジェットストリームやアクロインキといった低粘度インクのボールペンを使っている人にはちょっと物足りなく感じるかもしれませんが、そんなに悪い書き味ではないですよ。
口金の精度がよく筆記時にカタカタしない
口金と替え芯とがぴったりなので、筆記時にカタカタと揺れることがないです。
この口金の精度って、筆記時にはかなり大切なポイントですよね。
ノック部分がカタカタする
ノック部分が中で揺れてカタカタします。
ふたつ原因が考えられ、ひとつは軸とノックの部分の隙間。
もうひとつはノックしやすい形になっている分、振り子のようにノック部分が揺れやすいのかと思います。
軸とノック部分の隙間、そしてノックの形状による揺れやすさが重なり軸にあたってカタカタと音が出ているようです。
このカタカタと音がするのはちょっと気になりますね。
ドライアップしやすいかも
しばらく使わないでいると、ペン先が乾いて、筆記時にかすれることがあります。
といっても毎日使っている分には特に問題はないですよ。
替え芯を交換するときに一緒にバネが出てくる
これもOHTOらしい感じですが、替え芯を交換するときに一緒にバネが出てきます。
構造上口金部分にバネが仕込めないので仕方がないと思いますが、いつもここはちょっと残念だなと感じる点です。
替え芯を交換する時はこのバネをなくさないように気を付けてくださいね。
OHTO(オート)GS01をおすすめする理由
純国産のボールペン
六角と円柱が組み合わさった独特なフォルムがかっこいい
「G2」規格の替え芯が使える
税込定価825円とお手頃価格ながらしっかりした作り
という感じかと思います。
ノックのカタカタ音はちょっと残念でした。
とはいえ、値段を考えるとさすがのクオリティだなと感心します。
丁寧に作られていて、それでいてオリジナリティを感じるOHTOらしい一本だなと思います。
最後に
僕はOHTOの製品が好きで、これまでもボールペンを何本か紹介してきました。
どのボールペンも楽しいですよね。
今回紹介したGS01はアメリカンテイストで不満だった部分がかなり解消された感じでした。
やはりバネが出てくる使用になってたので、ここだけはなんとかして欲しいかなと思いました。
とはいえ僕はOHTOから目が離せないほど好きなので、どんどんレビューしていきたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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