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【レビュー】寺西化学工業「ギター万年筆」【ブラック】

万年筆
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寺西化学工業という企業をご存知ですか?

社名を聞いてもピンとこない人もいるかもしれませんが、このマークはご存知かと思います。

この「?」マークといえば「マジックインキ」ですね。

この「マジックインキ」を開発、製造している会社が寺西化学工業です。

その寺西化学工業から発売されている万年筆が「ギター万年筆」です。

「ギター万年筆」が登場したのが2022年8月。

税込定価が2750円とお手頃な価格帯です。

軸やキャップは金属製で程よい重みがあり、ペン先はステンレス製、コンバーターが使えます。

それでは詳しく紹介します。

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寺西化学工業 ギター万年筆をおすすめする人

日本製の万年筆を使いたい

金属軸でしっかりした重みのある万年筆が好き

コンバーターを使っていろんなインクを入れたい

寺西化学工業について

「マジックインキ」は有名ですが、寺西化学工業という社名をご存知だった方はいますか?

僕はてっきり「マジックインキ」という会社が「マジックインキ」を作っていると思っていました(寺西化学工業さんごめんなさい)

「マジックインキ」は知っているし、よく使うのになんで社名を知らなかったのかと思いながら家にあったマジックインキを見ると…

どこにも社名が書いていない!

控えめすぎです。

マジックインキの包装には控えめに書いていました。

寺西化学工業は創業がなんと大正5(1916)年!

100年以上も続いている老舗です。

大阪市に本社があり、東京支所、名古屋営業所、大阪と島根に工場があります。

油性のサインペンと言えば今では「?」マークを連想するかと思います。

今ではこの「?」マークが有名ですが、創業時に開発、販売していたインクのトレードマークが音符をモチーフにした「ギター印」なんですね。

マジックインキの包装をよく見ると、しっかりギター印がありました。

「?」マークより歴史のある「ギター印」を冠しているのが今回紹介する万年筆です。

寺西化学工業の詳細についてはこちらのホームページを参照してください。

寺西化学工業 ギター万年筆の特徴

金属軸でしっかりとした作り

軸やキャップの素材は真鍮。

真鍮は金属製の筆記具ではよく使われている素材です。

重さはコンバーターやカートリッジなどをつけていない状態で27.59gでした。

普段樹脂製のボールペンを使っている人には少し重いと感じるかもしれませんが、程よい重みがある方が扱いやすいです。

キャップは嵌合式(かんごうしき)

キャップはパチンと開け閉めする嵌合式というタイプです。

嵌合式のキャップで注意する点としては、片手で無理に引っ張って外そうとしないことです。

キャップを外した際にインクが飛び散ってしまったり、ペンを机などにぶつけて傷めてしまったりすることがあります。

そのため、両手でしっかりと支え、ゆっくりと外すようにしてくださいね。

インクが乾きにくいようにインナーキャップがある

写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、キャップの内側にインナーキャップが見えます。

インナーキャップは、ペン先をしっかりと包むようになっています。

インナーキャップがあることで、外力からのペン先の保護、ペン先の乾燥を防ぐといったメリットがあります。

ペン先のインクが乾きにくいので、使いたいときにすぐに筆記できるのがいいですね。

マットな質感が手になじみやすい

マット塗装で、手になじみやすく滑りにくいです。

光沢を抑え、落ち着いたブラック軸がかっこいいですよ。

ベーシックなカラーがラインナップ

今回紹介するのはブラックですが、その他レッド、グリーン、パープルと全部で4種類のカラーがあります。

どのカラーもしっかりした濃い色で綺麗ですよ。

焼付塗装をされているので色落ちしにくく、耐久性が高く鳴るため長く使う事でできますね。

注意点としては軸やキャップに粘着テープなどをつけると、塗装が弱っているとテープをはがしたときに一緒に塗装がはがれてしまうことがあるようです。

焼付塗装とは

塗料に120~200℃の温度で30分以上熱を加え、被膜を硬化させる塗装方法です。

焼付塗装には加熱をして硬化する専用の塗料で行います。

焼付塗装のメリットは硬度や耐久性が高くなることです。

デメリットとしては、塗装する素材が120~200℃の高温に耐えられるものに限られるということです。

そのため、樹脂などは焼付塗装には適していません。

クリップや天冠などの装飾はクロームメッキ

ギター万年筆の装飾はどれもがクロームメッキ処理されています。

ガンメタリックカラーで黒光りしていてとてもかっこいいですね。

僕は「黒×銀」の組み合わせが好きなので、どストライクでした。

「黒×銀」の組み合わせはやっぱりかっこいいですよね。

三か所にギターロゴ

まずこの化粧箱にロゴが入っています。

おしゃれできれいな化粧箱ですね。

しっかりしているので高級感がありますよね。

次に天冠です。

しっかりとギターのロゴが見えます。

最後にペン先です。

同じロゴを三か所に配置することで統一感がでますね。

ペン先はステンレススチール

ペン先の素材はステンレスです。

俗に鉄ペンと呼ばれます。

ペン先もクリップなどと同じようなガンメタリックカラーで黒光りしていてかっこいいです。

先に紹介したようにギターのロゴとペン先の太さを示す「F」の文字が入っていますね。

ペンポイントにはイリジウムが使われているので、摩耗につよく、滑らかに書けるようになっています。

書き味については後述しますね。

ペン先の太さはF(細字)のみ

ちょっと残念なのがペン先の太さがF(細字)のみというところ。

僕は最近太めのペン先を好んでつかうようになっているので、せめてM(中字)は欲しかったかなと思いました。

とはいえ、一番需要があるのはF(細字)かなと思います。

特に万年筆の初心者にとっては、選択肢が多いとどれを使っていいのか迷ってしまいますよね。

そういう意味では商品を絞ってくれているので、初心者にはありがたいのではないかと思います。

ギター万年筆に新しいグレードの「ブリランテ」が発売された

ギター万年筆の新しいグレード「ブリランテ」が2023年4月に登場しています。

ギター万年筆は装飾が銀色でしたが、「ブリランテ」は装飾が金色です。

軸のカラーもブラック、ローズピンク、グリーン、ホワイトの4種類。

柔らかい優しい色合いに金色の装飾で華やかな万年筆です。

値段は税込み定価4400円とギター万年筆よりすこし高価ですが、より華やかな万年筆が好みの方はこちらを検討してもいいかと思います。

コンバーター式でいろんなボトルインクが使える

メーカーカタログではコンバーター式とあります。

統一規格のカートリッジインクと並べて撮ってみました。

接続部を見ると、規格はヨーロッパ統一規格(欧州規格)のようですね。

欧州規格のカートリッジインクやコンバーターであれば使用可能です。

ただし寺西化学工業以外のメーカーのものを使用する場合は、保証外となります。

使用については自己責任でお願いします。

カートリッジインクやコンバーターには規格があります。

この首軸とコンバーターの接続部分のことで、大きく独自規格と欧州規格とに分けられます。

この規格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

よかったら参考にして下さい。

コンバーターは回転式

こちらが付属のコンバーターです。

ノブを回すとピストンが上下してインクを吸入するタイプです。

コンバーターは消耗品ですので、長く使っているとどうしても劣化して上手くインクが吸い上げられなくなってきます。

インクの吸い上げが悪くなってきたなと思ったら新しいコンバーターに替えましょう。

ギター万年筆用のコンバーターも販売されています。

コンバーターは税込み定価550円です。

ギター万年筆の使い心地

使用インクは寺西化学のハイカラインキ「メランコリックブルー」

使用したインクはハイカラインキのメランコリックブルーです。

箱のデザインからおしゃれですね。

大正時代の男女の制服がデザインされています。

1978年に放映されていた「はいからさんが通る」というテレビアニメをちょっと思い出しました。

僕は多分再放送とかで見た記憶があります。

「はいからさんが通る」は映画やドラマ、さらには宝塚歌劇でも公演されるなど長く親しまれている作品です。   

話がそれましたね(汗)

コンバーターの吸入は特に漏れなどなくスムーズに行えました。

キャップは軸にしっかりつく

軸にキャップをつけたところです。

隙間なくきっちりと軸につけることができます。

キャップをつけると重心はやや後ろ側にきます。

特に筆記に影響があるほどではないです。

キャップがなくてもしっかりとした重みと長さがあるので特に不便はありませんね。

キャップをつけるかどうかは好みでいいと思います。

ヌルヌルとした書き心地

かなりインクフローはいいですね。

F(細字)ですが、FM(中細字)くらいの太さに感じますね。

ヌルヌルとした書き心地で気持ちよく書けます。

ペン先の滑りはなめらかですね。

線が太めなのであまり小さな文字を書くのは難しく、メモ帳などには不向きかなと思います。

またインクフローがかなりいいので、にじみやすい紙は避けた方がよさそうです。

日常で使うというよりは、書写であるとか、メッセージカードの作成などによさそうです。

絶妙な色合い「メランコリックブルー」

割としっかりとした色で、パイロットの色彩雫「孔雀」っぽい感じがしますね。

青と緑を混ぜたような感じで、どちらとも表現しがたい絶妙な色合いです。

メランコリックとは「憂鬱」という意味ですが、そのどちらの色とも言い難い不安定さが「憂鬱」を表現しているんでしょうかね。

いつも思いますが、インクを命名する人ってすごいと思ってます。

どのインクもネーミングからして秀逸ですよね。

つい使ってみたくなってしまいます。

つけペンとかでも使ってみようかと思います。

ギター万年筆をおすすめする理由

金属軸でしっかりした作りで見た目がかっこいい

コンバーターを使っていろんなインクで楽しめる

インクフローがよく、ぬるぬるした書き心地が気持ちいい

というところかと思います。

ペン先の太さが選べないのはすこし残念な点かなと思いますが、それを差し引いてもいい万年筆だと思います。

パッと見はシンプルな感じですが、マットな質感が手になじみやすく、装飾がきれいなので使っていて楽しいですよ。

最後に

今回は寺西化学工業のギター万年筆を紹介しました。

他にも寺西化学工業では、ハイカラインキの他にラメ入りのインクも製造、販売されています。

さらにガラスペンも販売されていて、こちらもかなり興味深いですね。

また手に入れたら、じっくりレビューしたいと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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コメント

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