今回はパイロットのカスタム74ゲルインキボールペンとC300系リフィルの互換性を検証したいと思います。
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パイロットのカスタム74ゲルと互換性のあるリフィルが知りたい
カスタム74ゲルインキボールペンについて

「カスタム74」はパイロットの創業74周年を記念し、1992年に誕生したモデルです。
最初に万年筆が発売され、順次油性ボールペン、シャープペンが登場。
1990年代にゲルインクボールペンが大ヒットを受け、「高級軸でゲルインクを使いたい」という需要に応える形で「カスタム74ゲルインキボールペン」が登場。
カスタム74の中でゲルインキボールペンは後発になりますが、それでも30年以上もの歴史があるモデルになります。
カスタム74ゲルインキボールペンの詳細についてはこちらの記事で紹介しています。
よかったら参考にしてください。
カスタム74ゲルに使われているリフィルについて

カスタム74ゲルインキボールペンに使用されているリフィルの品番は「BLG-7-B」でボールサイズは0.7mmです。
リフィルを採寸し、ゲルインクリフィルの規格と比較したところゲル「L」型に準拠していました。


測定結果がこちら。
全長 | a | b | ペン先径 | 外径 | |
| 「BLG-7-B」 | 110.18 | 8.99 | 19.76 | 2.50 | 6.00 |
| ゲル「L」型 | 111±1.0 | 8.9以上 | 20±1.5 | 2.5±0.05 | 6.0±0.15 |
残念なのはカスタム74ゲルの純正リフィルはこれ1種類のみ。
書き味も悪くないですが、せっかくのカスタム74ゲルという高級軸を使って、違うボールサイズのものや黒以外のカラーなどもいろんなリフィル使いたいですよね。
ゲル「L」型とC300系リフィル
ゲルインクリフィルの規格は「J」「K」「L」「G2」に分類され、形状やサイズが異なるものは「N」に分類されます。
ゲルインクリフィルの規格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
ゲル「L」型とC300系リフィルとで大きな違いはペン先径。
ゲル「L」型が2.5mmに対してC300系リフィルは2.3mm。
ペン先のカタつきなどの不具合が生じる場合がありますが、ゲル「L」型軸にはペン先は数値上入る可能性はあります。
ただ、ペン先辺りの形状の違いからノック式のボールペンであればノック時に不具合が生じる場合もあります。
カスタム74ゲルはキャップ式なので、ノック時に関する問題はないですが、軸内での固定やペン先の固定など実際にはどうなのかというのが気になるところですね。
いろんなC300系リフィルを試してみたいと思います。
「カスタム74ゲル」とC300系リフィル

今回検証するC300系リフィルは以下の通りです。
- 水性「A」型:OHTO「C-305」
- ゲル「J」型:サクラクレパス「R-GBN-05(サインボールiD)」
- ゲル「K」型:ゼブラ「JF-0.5(サラサ)」
- ゲル「N」型:パイロット「LFBKRF(フリクション)」
- 油性「H」型:三菱鉛筆「SXR-5(ジェットストリーム)」
それでは順に試してみます。
水性「A」型 OHTO「C-305」

OHTOの「C-305」は水性顔料インクが使われており、サラサラとした書き心地が気持ちよく、また耐光性、耐水性にも優れています。


軸内には収まりましたね。
ペン先と口金は肉眼で見ても分かるくらいの隙間があります。

純正リフィルよりもややペン先が飛び出てきている感じですね。
筆記時に若干カタつくことはありましたが、筆記に大きな支障はなかったですね。
ゲル「J」型 サクラクレパス「R-GBN-05(サインボールiD)」

水性「A」型やゲル「K」型に比べ、軸径がやや細いのがゲル「J」型。
ペン先の形状はゲル「K」型に似ていますが、若干の違いがあります。


リフィルは軸内には収まり固定は問題なさそうですが、ペン先はやや飛び出てきている感じですね。
ペン先部分をアップにしてみると、やはり口金とリフィルのペン先部分とにわずかな隙間が見えます。

筆記時にペン先が若干カタつく感じですね。
思ったほど気にはならなかったですが、わずかにペン先が動く感じには違和感があります。
リフィルのペン先にセロテープなどで隙間を埋めるなどすれば、ペン先のカタつきは抑えられるかなと思います。
ゲル「K」型 ゼブラ「JF-0.5(サラサ)」

ゲル「K」型のリフィルはいろんなメーカーから発売されています。
今回はゼブラの「JF芯」を試してみました。


リフィルは軸内に収まりました。
ペン先の出方はゲル「J」型と同じく、やや飛び出てくる感じになりますね。
チップと口金の間にわずかな隙間がありますね。

筆記時にわずかにカタつく感じはありますが、筆記にそこまで大きな影響はなさそうです。
ゲル「K」型は今回検証したゼブラの「JF芯」以外に、ぺんてるの「(エナージェル)」や三菱鉛筆の「(ユニボールシグノ)」などがあります。
水性インクのZENTOリフィル(三菱鉛筆)もゲル「K」型と同じ規格なので、「JF芯」と同じ使い心地になるかなと思います。
ゲル「N」型 パイロット「LFBKRF(フリクション)」

以前水性「C」型軸(ハコアの木軸ローラーボール「SLEEK」)で使えたので、カスタム74ゲルにも試してみました。


リフィルは軸内に収まり、ペン先も口金部分からちゃんと出てきました。
ペン先の形状が他のC300系リフィルとかなり違い、口金部分にはリフィルの樹脂が当たるようになり、隙間もあまり気にならないですね。

この樹脂部分がある為、筆記時にペン先のカタつき感がほとんどなく、結構安定して筆記できますね。
ただ消えるインクなので公文書など保存が必要な書類には使えないというのが、ちょっと残念なんですよね。
油性「H」型 三菱鉛筆「SXR-5(ジェットストリーム)」

他の検証するリフィルよりタンク部分が細いので一見すると互換がなさそうに見えてしまいます。


リフィルのタンク部分が細いので軸内には特に問題なく収まりました。
ゲル「J」型や「K」型と同じようにペン先がちょっと飛び出てくる感じで固定されました。
口金との隙間の具合もゲル「J」型や「K」型と同じ感じですね。

わずかなカタつきはありますが、筆記に大きな影響があるほどではないです。
「カスタム74ゲル」とゲル「L」型&水性「C」型

ペン先径が2.5mmのリフィルも試してみました。
検証したのは以下のふたつです。
- ゲル「L」型 パイロット「LP2RF-8UF(ジュース)」
- 水性「C」型 シュミット「888」
それでは順に試してみます。
ゲル「L」型 パイロット「LP2RF-8UF(ジュース)」

カスタム74ゲルのリフィル「BLG-7-B」と同規格となる、パイロットのジュースに使われているリフィルです。


同じ規格なので、特に問題なく軸内に収まりました。
ペン先も問題なく出てきましたし、ちょうどいい感じの出具合です。
口金とペン先部分の隙間は肉眼では殆どないように見えますね。

筆記時にペン先のカタつきはなく、スムーズに書けました。

「BLG-7-B」と「LP2RF-8UF」を並べてみました。

バネ受け部分の形状も同じなので違和感なく使用できますね。
「BLG-7-B」はインクカラーが黒のみで、ボールサイズも0.7mmだけですが、ジュースのリフィルは種類が豊富です。
リフィルだけの販売の場合はボールサイズが0.38~1.0mmの4種類、インクカラーは黒、青、赤の3種類。
本体込みの場合、定番カラーだけでなく、ネオンカラーやくすみカラーなどを含めると全部で54種類!
お気に入りのインクカラーを探すのにも一苦労しそうなくらい種類が豊富です。
いろんなリフィルを入れて楽しめますね。
水性「C」型 シュミット「888」

水性「C」型はペン先径が2.5mmなので、カスタム74に使用できそうかなと思ったので試してみました。


リフィルは軸内に収まりましたね。
「888」の黒い部分が口金部分から少し見えているので隙間がある様に見えてしまっていますが、実際はほとんど隙間なく固定されています。
ペン先の飛び出具合も違和感なく収まっていますね。

筆記時もカタつくことなく使用できました。
検証結果まとめ
検証の結果をまとめて一覧にしてみました。
◎:ペン先のカタつきがなく問題なく使用できる
〇:わずかにカタつきはあるが気になるほどではない
△:カタつきが気になるが筆記は可能
×:ペン先が出てこないなど筆記ができない
| 水性「A」型 OHTO 「C-305」 | 〇 |
| ゲル「J」型 サクラクレパス 「R-GBN-05(サインボールiD)」 | 〇 |
| ゲル「K」型 ゼブラ 「JF-0.5(サラサ)」 | 〇 |
| ゲル「N」型 パイロット 「LFBKRF(フリクション)」 | 〇 |
| 油性「H」型 三菱鉛筆 「SXR-5(ジェットストリーム)」 | 〇 |
| ゲル「L」型 パイロット 「LP2RF-8UF(ジュース)」 | ◎ |
| 水性「C」型 シュミット 「888」 | ◎ |
という感じになりました。
パイロットの「LP2RF-8UF」は当然互換があり問題なく使えますが、シュミットの「888」も安定して使用できますね。
他に検証したリフィルはペン先のサイズが違うため、若干のカタつきは仕方ないかなと思います。
ただ、どれもが軸内で固定でき、使用できないリフィルがなかったのには驚きですね。
筆記に大きな影響があるほどの不具合はなかったので「ちょっとカタつくくらいは気にならないよ」という人はぜひ使ってみてください。
最後に

今回はパイロットのカスタム74ゲルとC300系リフィル等との互換性を検証しました。
この記事が皆さんのリフィル選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。





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