今回はセーラー万年筆のプロフィットライト銀をレビューします。
プロフィットライトはプロフィットシリーズの中で金ペン入門用としておすすめのモデルです。
両端が丸いバランス型のクラシックなスタイル、ペン先には14金が使われている王道仕様の万年筆です。
それでは詳しく紹介します。
セーラー万年筆「プロフィットライト銀(シルバートリム)」をおすすめする人
本格的な金ペンの万年筆が欲しい
インクフローが良くなめらかな書き心地の万年筆を探している
装飾などが銀色(シルバートリム)の万年筆が好き
セーラー万年筆「プロフィットライト銀(シルバートリム)」の特徴
プロフィットシリーズについて
セーラー万年筆のプロフィットシリーズは21金ペン先からステンレスペン先まで種類が豊富にあります。
フラッグシップモデルであるキングプロフィット、次いでプロフィット21、プロフィットスタンダードと続きます。
プロフィットスタンダードの次になるのが、今回紹介するプロフィットライトです。
さらにスチールペン先のプロフィットカジュアル、プロフィットジュニアと実に幅広いラインナップで価格や仕様で自分好みのモデルが選べます。
また、12/3のプレスリリースでプロフィット14、プロフィット18というプロフィットに新たなシリーズが12/13より発売開始という情報がでていましたね。
多様なペン先が揃うセーラー万年筆のプロフィットシリーズは何年かかっても揃えてみたいです。
プロフィットライトと他のプロフィットシリーズとの価格比較
プロフィットライトはプロフィットシリーズの金ペンの中では一番安価なモデルになります。
安価といっても他のモデルに比べてという意味で、プロフィットライトは税込定価19800円とかなり高価です。
購入にはちょっと勇気のいる価格ですよね。
他のプロフィットシリーズとの価格を比較してみると、スタンダード(14金ペン先)は税込定価22000円でライトとの価格差は2200円。
スタンダード21は税込30800円、さらに上位モデルのプロフィット21は税込定価35200円とさらに高価になります。
尾栓を回転させて本体にインクを吸入するプロフィットレアロは税込49500円。
キングプロフィットはモデルにもよりますが12万円とかもう雲の上の存在に(汗)
またライトより下位モデルのプロフィットカジュアルは税込8800円、プロフィットジュニアは税込2750円とステンレスペン先で購入しやすい価格が魅力です。
セーラー万年筆のステンレスペン先も書きやすくていいですが、金ペンが使ってみたいけど出費は抑えたいという人は価格的に19800円のプロフィットライトか22000円のプロフィットスタンダードで悩むところかなと思います。
全長は収納時134.65mmで筆記時は146.95mm


まずは全長を測定してみました。
収納時は134.65mm、本体は116.67mm、キャップを尻軸につけた状態では146.95mmでした。
程よい長さで取り回しがしやすく、扱いやすいサイズですね。
カタログを確認するとライトとスタンダードと同じサイズのようです。
本体の最大径は12.12mm
本体の最大径を測定したところ12.12mmでした。

またキャップリング辺りで14.80mm、クリップを含めたいちばん厚みのある部分で16.87mmでした。


軸は樹脂製で重さは16.74g

軸に使われている素材はPMMAという樹脂です。
PMMAというのはポリメタクリル酸メチル(Polymethyl Methacrylate)の略で、一般に「アクリル樹脂」や「アクリルガラス」と呼ばれる透明性の非常に高い熱可塑性プラスチックです。
ガラスよりも軽く割れにくい特性を持ち、紫外線や屋外環境に強いという特徴があります。
カートリッジやコンバーターを着けていない状態で重さを測定したところ16.74gでした。


また本体だけが9.57g、キャップが7.18gでした。
結構軽量なので、長時間使っても疲れにくいですね。
軸のカラーはブラックのみ

プロフィットライトの軸カラーはブラックのみとなっています。
セーラー万年筆の他モデルではレッド、ブルーといったカラーもありますが、プロフィットライトはブラックだけの設定です。
オーソドックスなバランス型

プロフィットシリーズは両端が丸くなっているバランス型という形になります。
バランス型という名前はSHEAFFER(シェーファー)の「シェーファーバランス」が由来と言われています。
モンブランなどでもよく見る万年筆としてはオーソドックスな形ですが、両端が平らになっているベスト型という形があります。
実はベスト型の方が万年筆の歴史としては古いそうですよ。

セーラー万年筆で両端が平らになっているベスト型という形になっているのはプロフェッショナルギアシリーズとかですね。
写真はセーラー万年筆の透明感万年筆のレクルですが、この形がベスト型です。
両端が平らになっているフォルムもかっこいいですね。
装飾はクロムメッキ仕上げ

クリップやキャップリングなどはクロムメッキ仕上げとなっています。
銀色に光る装飾がかっこいいですね。
樹脂のつややかな黒にギラっと銀色に光る装飾がたまらないですね。
僕がスタンダードとライトで悩んだ末、ライトに決めた理由はこのシルバートリムの存在でした(笑)
やっぱり「黒×銀」の組み合わせは最高です!


キャップリング部分には「SAILOR FOUNDED 1911」という刻印があります。
「セーラー万年筆創業1911年」という意味ですね。
ペン先は14金でロジウムプレート仕上げ

ペン先には14金が使用されています。
ロジウムプレート仕上げで銀色に光っていて、実に美しいですね。
ロジウムプレート仕上げというのは、「ロジウム」という白金族金属を電気メッキ(電解メッキ)によって薄く被覆する工法です。
これによりインクの酸やアルカリに強く、長期使用でも変色しにくくなります。
硬度が高くなり耐摩耗性が向上、また薄い皮膜なので金ペンの柔らかさや書き味には影響はありません。
ロジウムプレート仕上げは耐摩耗性、耐食性に優れ、さらに銀白色の美しい輝きを放つペン先にしてくれる優れた工法なんです。
書き味については後述しますね。
ペン先に繊細な刻印

中央にはセーラーブランドを象徴するいかりマーク。
周囲の刻印が繊細で美しいですね。
以前のペン先にはセーラー万年筆の創業年である「1911」が刻印されていましたが、仕様変更に伴いなくなってしまったのはちょっと寂しいですけどね。

こちらは以前紹介したプロカラー500透明感万年筆のペン先です。
いかりマークの上にしっかりと「1911」が刻印されていますね。

並べてみると、いかりマークもデザインが変更されているのが分かりますね。
いかりマークの下には14金を表す「14K」、そして金の純度を示す「585」。
その下の「Ste いかりマーク SPE」ですが、旧モデルでは同じ位置にセーラーのロゴ、モデルによってはと「JAPAN」と刻印されていました。

刻印の変更と共に「Ste いかりマーク SPE」へと変更となっています。
ただこの文字が何を表しているのか分かりませんでした(汗)
シェーファーやクロスなど他メーカーのペン先にも似た刻印があるようですが、こちらも詳細は不明でした。
ご存知の方はいらっしゃいますか?
ペンの横に字幅の種類が刻印されている

ペン先の左側に字幅の種類が刻印されています。
僕はM(中字)を買ったので「M」と刻印されています。
ペン先の種類が豊富

今回紹介するのはM(中字)ですが、その他にEF(極細)、F(細字)、MF(中細)、B(太字)、Z(ズーム)、MS(ミュージック)と全部で7種類あります。
EF~Bは税込19800円ですが、Z(ズーム)、MS(ミュージック)の場合は税込22000円と高くなります。
カートリッジ・コンバーター両用式

プロフィットライトはカートリッジインクはもちろん、コンバーターも使えます。
手軽に使えるカートリッジインクを使うのもいいですし、コンバーターを使っていろんなボトルインクを入れて楽しむのもいですね。
カートリッジやコンバーターは独自規格

セーラー万年筆のカートリッジやコンバーターはメーカー独自の規格です。
ここでいう規格というのは、首軸とカートリッジやコンバーターを接続する部分のサイズになります。
日本3大メーカーであるセーラー万年筆、パイロット、プラチナ万年筆はそれぞれメーカー独自の規格なので互換性はありません。

独自規格とは別にヨーロッパ統一規格という規格があります。
ヨーロッパ統一規格は、欧州規格、欧州共通規格、統一規格、国際基準などいろんな呼び方があります。
ペリカン、ラミー、モンブランなどのドイツのメーカー主導で生まれた規格で、現在は国際標準サイズとして全世界で採用されている規格です。
数多のメーカーがこの規格に準じてカートリッジやコンバーターを製造していますが、欧州規格のものはセーラー万年筆には使えません。
もちろんパイロットやプラチナ万年筆のものも含め、セーラー万年筆以外のメーカーが製造したカートリッジやコンバーターは使用できないので、購入する際はメーカーを必ず確認してくださいね。
カートリッジやコンバーターの規格についてはこちらの記事でも紹介しています。
よかったら参考にして下さい。
セーラー万年筆のカートリッジインク
セーラー万年筆から発売されているカートリッジインクは種類が豊富です。
用途にもよるかと思いますが、黒インクなら「極黒」ですね。
水性顔料インクで、使用されている顔料が超微粒なので目詰まりしにくいです。
また顔料インクなので耐光性に優れており、滲みにくく、裏抜けもしにくいです。
カラーインクであれば四季織シリーズですね。
春夏秋冬のイメージに合わせて作られたインクで、寒色、暖色、中間色と幅広いカラーがあり、全部で32種類ありますよ。
セーラー万年筆のボトルインクはさらに豊富


顔料インクでは「極黒」「蒼墨」「青墨」、そして混ぜて自分だけのインクを作ることができるストーリアミックスがありますね。(写真はミックスが発売される前のストーリアです)


染料インクでは四季織シリーズはもちろん、100色もあるインク工房、ゆらめくインクなど特徴あるインクが実に豊富です。

写真はモデルチェンジする前のジェントルインク(ブルーブラック)です。
現行モデルは四角いボトルに変わっています。
コンバーターを使っていろんなインクを入れて楽しみたいですね。

セーラー万年筆のコンバーターはノブ部分がカラフルなのが特徴で、全部で10色あります。
ノブがカラフルなので軸の中が見える透明軸万年筆だと、インクと合わせたコーディネートも楽しめますよ。
コンバーターの使い方についてはこちらの記事で紹介しています。
よかったら参考にしてください。
セーラー万年筆「プロフィットライト銀(シルバートリム)」の使い心地
コンバーターを使って四季織シリーズ「霜夜」を入れてみた

セーラー万年筆のインクは魅力的なものがたくさんありますが、今回は四季織シリーズの「霜夜」を入れてみます。
首軸にコンバーターを接続しインクを吸入します。

吸入はスムーズに行えました。
インクフローは良好でちょっとサリッとする感じの書き味

M(中字)というのもあるかと思いますが、インクフローがいいですね。
途切れたりかすれたりすることはないです。
線の太さは一定で安定しています。
ペンポイントはカリッというほどでもないですが、ちょっとサリッとする感じですね。
これは紙質にもよるかと思いますが、筆記時にペンポイントが紙とわずかに擦れるような感じがします。

このわずかに擦れるのが文字を書く際に適度な抵抗があり、ペン先が走り過ぎないので書きやすいと感じました。
またやや硬めのペン先ですが少ししなりがあります。
そのため日本語特有のトメ・ハネ・ハライが表現しやすいですね。
軽量でバランスがよく長時間使っても疲れにくい


樹脂が指に吸い付くような感じで指に力を入れなくてもグリップが安定します。
軽量なのでずっと使っていても疲れにくいですね。
キャップを軸につけるかどうかでペンバランスは変わります。
キャップを着けた状態で重心は中央やや上くらいにあります。
グリップするとちょうど手が当たるあたりになり、ペン先のコントロールがしやすいです。
僕はャップをつけたほうが長さやバランスが好みなのでキャップを軸につけて使っています。
セーラー万年筆「プロフィットライト銀(シルバートリム)」をおすすめする理由
オーソドックスなバランス型の万年筆で落ち着いた雰囲気がかっこいい
装飾はクロムメッキでペン先のロジウム仕上げと全体が「黒×銀」で統一感がある
14金ペン先は硬めだがわずかにしなるので日本語が書きやすい
というところかと思います。
金ペンのエントリーモデルといっても税込定価が約20000円と購入に勇気がいる価格なのがちょっとネックかなとは思います。
ペン先に金が使われている万年筆はどんどんと高価になり、どのモデルも高嶺の花になってしまいました。
その中でライトはまだ比較的安く購入できるモデルですし、ペン先の仕上がり、見た目の美しさは十分満足できるモデルかなと思います。
最後に

今回はセーラー万年筆のプロフィットライト シルバートリムを紹介しました。
この記事が皆さんの万年筆選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
こちらは記事内で登場したプロカラー500透明感万年筆のレビュー記事です。
よかったら参考にしてください。






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