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【初心者向け】万年筆のCT、GTってなに?【メッキの話】

万年筆
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万年筆などを探している時に「○○ホワイトCT」とか「○○ブラックGT」とかを見たことがあるかと思いますが、この「CT」「GT」ってなに?って思ったことはありませんか?

この「CT」「GT」ですが

CT」=「Chrome Trim(クロームトリム)」

「GT」「Gold Trim(ゴールドトリム)」

の略になります。

「Chrome(クローム)」とは、クロームという金属でメッキ処理を行っているという意味。

「Gold(ゴールド)」とは金でメッキ処理を行っているという意味。

「Trim」とは、装飾という意味。

なので、

「CT」は「クロームメッキ処理をした装飾」

「GT」は「金メッキ処理をした装飾」

という意味になります。

具体的にどういったものかについて、それから装飾に着目したお手入れや保管の方法などについてもすこし詳しく説明していきたいと思います。

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この記事はこんな人におすすめ

CT、GTの意味を知りたい

どうしてメッキ処理をするのか知りたい

メッキ処理された装飾のお手入れってどうするの?

クロームメッキ・金メッキの特徴

クロームメッキ

クロームは金属の一種

「CT」「GT」の意味については先ほど書いた通りですが、クロームという言葉、あまり聞きなれないですよね。

クローム(クロム)というのは、「Cr」で表される金属の一種です。

クロームの特徴

硬くて頑丈で、サビにくく、色があせにくいという特徴があります。

なので、素材にクロームメッキを施すことで、丈夫で傷つきにくく、サビや変色もしにくくなります。

表面が光沢のある膜で覆われるので、見た目にも美しくなります。

この特徴を生かしていろんなものにこのクロームメッキが施されています。

例えば、よく目にするものとしては、水道の蛇口。

サビにつよいので、水回りに多く使用されています。

他にも自動車のバンパーやグリルなどのパーツにも使用されています。

万年筆×クロームメッキ

万年筆のパーツでは、クリップやキャップの装飾、ペン先などに施されています。

特にペン先にクロームメッキを施すことで、サビにくくなります。

また硬くて頑丈なので筆記による摩耗に強くなります。

見た目も光沢のあるきれいな状態になります。

つまり、クロームメッキを施すことで見た目が美しく、長く使えるペン先に仕上がるということですね。

金メッキ

金メッキの特徴

金メッキという言葉はよく耳にするかと思います。

指輪やネックレスなどの装飾品などでよく使われている手法ですね。

金メッキをすることで見た目がとてもきらびやかで美しくなります。

金という金属は腐食につよくサビにくいという特徴があります。

また、電気を通しやすいという特徴があります。

この電気を通しやすいという特徴を生かして、身の回りの電化製品などにはこの金メッキが多く使われています。

万年筆×金メッキ

万年筆に使う金メッキを施すのは、金色に美しく輝かせ、またサビにくくなるというメリットがあるからです。

ただ、金は金属の中では軟らかく、摩耗に弱いという特徴があります。

金の純度が高いほど柔らかい傾向にあるので、装飾用金メッキでは、銅や亜鉛、銀などとの合金メッキを、コバルトやニッケルと合金化して摩耗に強くするといった手法がとられています。

クロームメッキ・金メッキのお手入れ方法

お手入れが必要な訳

メッキは長く使っていると変色したりサビたりしてしまいます。

筆記具のメッキが変色したりサビたりする原因は手からついた汗や脂です。

メッキ部分についた汗や脂が空気に触れることで、メッキが酸化して変色したりサビたりしてしまうのです。

なので、長期間美しい状態で使用し続けるためには、定期的なお手入れが必要です。

毎日の乾拭きが一番のお手入れ方法

車のバンパーなど大きなメッキ部分には市販のメッキ専用クリーナーを使います。

しかし、万年筆の装飾部分にはこういったクリーナーはパーツが小さいですし、軸やキャップの材質によっては傷つけてしまったり、劣化させてしまう可能性があるのでおすすめできません。

メッキ部分がいくら摩耗に強くても、ブラシなどを使って磨くと表面に細かい傷がついて、メッキの光沢がなくなってしまいます。

特に金メッキはクロームメッキに比べると、摩耗に弱いのでゴシゴシこするとメッキ剥がれの原因になります。

また研磨剤を含んだクリーナーを使うとメッキが剥がれてしまいます。

長く美しい状態を維持するためには、使ったあとには必ずお手入れをするのが大切です。

使ったあと、軟らかい布でサッと拭くようにしましょう。

これを習慣化すると、万年筆に付いた汗や脂を拭き取れて、変色やサビを防ぐことが出来ます。

汚れがひどい時には中性洗剤

脂汚れがひどい場合には中性洗剤を使います。

ぬるま湯に中性洗剤を入れて布に含ませ、万年筆の表面を拭き取ります。

洗剤が残らないように洗剤で拭き取ったあとは、硬く絞った布で拭き取ります。

より汚れがひどい場合には、ぬるま湯に中性洗剤を入れた洗浄液の中に万年筆をしばらくつけておきます。

熱いお湯を使うと、樹脂やプラスチックの軸やキャップが変形してしまいます。

つけてしばらくすると汚れが浮き上がってくるので、あとは容器から出して洗剤が残らないように拭き取ります。

このつけおき洗いの方法は、軸の素材が金属やプラスチック、樹脂製のものに限ります。

木や竹などで作られた軸では、変色や割れの原因になるので、くれぐれもつけおき洗いはしないようにしてくださいね。

その他、宝石などで装飾されたものも変色などの可能性があるので注意してください。

それでもサビが発生した時は専門店に

サビを防ぐのは普段のお手入れが一番大切ですが、使い方や保管の方法によってはサビがきてしまうこともあります。

サビが発生してしまった場合は研磨剤やブラシを使って錆びた部分を取り除かなければなりません。

ただ、そうすることで軸やキャップ部分が傷つき、メッキが剥がれる原因にもなります。

サビが発生した場合は、自分で処理しようとせず、専門店にお願いするのが一番かと思います。

使わない時の保管方法

普段からお手入れをしていなかったり、湿気の多い所で保管したりするとサビて見た目が悪くなってしまいます。

メッキ部分が衝撃を受けると欠けたり剥がれたりするので保管の方法にも注意が必要です。

自宅での保管

湿気を避け、ペン同士がぶつからないように収納できる木製のケースがおすすめ。

湿気を防ぐために乾燥材などを一緒にいれておくといいと思います。

インテリア性も高く、保管、観賞用にとても適しています。

木製の収納ケースを置く場所がない!という人には、何本も収納できる大型のペンケースがいいと思います。

これも万年筆が個別に入れられて、ペン同士がぶつからないようにしているものを選ぶといいと思います。

持ち運ぶ際の保管

一本しか持ち歩かないという人には、一本刺しのペンケースがいいと思います。

カバンの中にいれても、他の荷物にぶつかっても大丈夫なように、蓋のついたペンケースを選ぶといいですよ。

何本も持ち歩く場合は、普通のペンケースだと、ペン同士がぶつかって傷がつく可能性があるので、一本ずつ収納できるペンケースがいいと思います。

僕が使っているペンケースはロールタイプ。

筒状の内ポケットに万年筆を差し込んでそのまま巻いて紐で固定して使うタイプです。

一本ずつ収納でき、収納も取り出しも簡単でおすすめです。

このロールタイプは革製で、使えば使うほど手に馴染んでくる、経年変化を楽しめるのが魅力です。

最後に

「CT」「GT」について、またメッキに焦点をあてて、お手入れの方法や保管方法について詳しく見てもらいました。

せっかく買った万年筆、きれいな状態を保ち、長く使ってもらえたらと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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