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【レビュー】Orobianco(オロビアンコ)「ルニーク」ボールペン【クロス芯】

ボールペン・ローラーボール
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今回はOrobianco(オロビアンコ)の回転式シングルボールペンを紹介します。

オロビアンコのボールペンには回転式、ノック式、革巻き、多色などいろんな種類があります。

その中で僕が持っているのは替え芯がクロスタイプの「ルニーク」です。

「ルニーク」はオロビアンコ創立10周年を記念して作られたそうです。

それでは詳しく紹介します。

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Orobianco(オロビアンコ)ボールペンをおすすめする人

オロビアンコに興味がある

イタリアが好き

高級な回転式ボールペンが欲しい

Orobianco(オロビアンコ)について

Orobianco(オロビアンコ)は1996年にイタリア・ミラノ近郊で創設されたバッグ発祥のファクトリーブランドです。

ファクトリーブランドとは

ファクトリーブランドとは、工場が自ら制作したファッションブランドを指しています。

通常ファッションブランドでは外部の縫製工場や繊維工場にアイテムの制作を委託しています。

ですが、ファクトリーブランドは工場自体がデザインしてブランド名を付けて展開しています。

ファクトリーブランドの特徴、メリット

  • 高品質なアイテムを制作できるのでクオリティが高いこと
  • デザインを依頼する手間が省け、ブランドバリューがないため、コストパフォーマンスが良い

ファクトリーブランドのデメリット

  • 知名度が低く、無難なデザインのアイテムが多い

ということが挙げられます。

「Orobianco(オロビアンコ)」とは、イタリア語で「白金」、「貴重なるもの」という意味だそうです。

創始者はイタリア出身でデザイナー、革職人のジャコモ・ヴァレンティーニという方です。

ジャコモ氏がチベットを旅している際、現地人がカシミヤを“ホワイトゴールド”と呼び、敬意を持って取り扱っている事に感銘し、「ORO(金)」「BIANCO(白)」=『OROBIANCO』と命名したということです。

この「Orobianco(オロビアンコ)」ロゴ中央に見える動物は、このカシミヤヤギがモチーフになっているんですね。

ブランドコンセプトは「デザイン性と機能性を兼ね備えたイタリアンファッション」。

バッグだけでなく革小物、シューズ、サングラス、ベルト、腕時計、傘など幅広く手掛けられています。

現在は伊藤忠商事に買収され、本家イタリアのオロビアンコは倒産して本社も工房も閉鎖。

イタリア発祥のブランドですが、現在は伊藤忠商事が所有する日本のブランドとして創業時のブランドコンセプトであるイタリアンファッションを維持しつつ展開しています。

ただ、ファクトリーブランドとしての機能はなく、現在は外注で国内外の工場で商品を製作しているようです。

Orobianco(オロビアンコ)ボールペンの特徴

オロビアンコのボールペンは「made in Japan」

オロビアンコはバッグその他いろんな商品を手掛けており、筆記具もそのひとつ。

バッグなどは海外工場ですが筆記具については日本の企業がOEM製作しているんです。

以前レビューした「ペン工房キリタ」の福袋にもオロビアンコのボールペンが入っていました。

OEMなのでおおっぴらには明かせないようですが、「ペン工房キリタ」が請け負っていたようですね。

「ペン工房キリタ」は中小企業が抱えるいろんな問題から新たなボールペンの製作が終了しているので、現在はその他の工房が請け負っているのかと思います。

「ペン工房キリタ」の製品もそうですが、日本製で丁寧に作り上げられたボールペンなので、品質の高さは間違いないと思います。

回転繰り出し式のボールペン

替え芯がクロスタイプの「ルニーク」は回転繰り出し式となっています。

ずっしりとした中に軽やかさも感じられるような回し心地です。

ぐりっと回すと出てくるペン先がなんとも言えません。

この重みのある回し心地については「キリタ」の社長もかなりこだわって作られていたようです。

ストレート軸でイタリア国旗をモチーフにしたデザイン

軸はストレートですっきりとしたデザインになっています。

軸中央にあるリング部分はイタリアの国旗をモチーフにした3色がアクセントになっています。

オロビアンコはボールペン以外の製品にもこのイタリア国旗をモチーフにしたアクセントがついていますね。

クリップは剣のような形

クリップは正面から見ると西洋の騎士が持つ剣のような形をしています。

厚みがあり、しっかりとしていてかなり頑丈そうです。

装飾はGTとCTの2種類

今回紹介する「ルニーク」はGT(ゴールドトリム)です。

クリップ、天冠、口金部分がゴールドカラーでゴージャスなデザインになっていますね。

ムラなく綺麗にメッキ処理されています。

クリップに「Orobianco L’unique」と刻印

クリップ部分には「Orobianco L’unique」と刻印されています。

刻印は厚みのあるクリップにくっきりと見えるほど深く彫り込まれていますね。

「ルニーク」以外のオロビアンコのボールペンは「Orobianco」とだけ刻印されています。

軸の素材は真鍮でずっしりとした持ち心地

「ルニーク」は軸の素材に真鍮が使われています。

それぞれの重さを測ったところ、個体差はありますが37~38gほどでした。

かなりずっしりとした持ち心地です。

現在販売されている「ラ・スクリヴェリア」は軸の素材がアルミニウムと素材が違っています。

使われている素材が違うので重さも違い、「ラ・スクリヴェリア」はカタログ値では25gでした。

ラッカー塗装で発色がいい

僕が持っているのは、ブラック、マットブラック、ゴールド、ブラック×グリーンのチェックの4種類です。

ラッカー塗装によって着色されていて発色がきれいですね。

贈答用として喜ばれるんじゃないかと思います。

替え芯が1種類しかない

オロビアンコの純正品ではボールサイズの表記がなく、また1種類しかありません。

ここは筆記具好きなものとしては、ちょっと不親切な点かなと思います。

純正品の書き味については後述しますが、違う太さの替え芯を使いたいのであれば、他メーカーのものを選ぶ必要があります。

替え芯は「クロスタイプ」

「ルニーク」は「クロスタイプ」と呼ばれる替え芯です。

「クロスタイプ」という替え芯の規格ですが、その名の通り「CROSS(クロス)」というアメリカで最も歴史の長い筆記具メーカーが作った替え芯の規格です。

多くはありませんが、クロスの替え芯と同じ規格の替え芯を制作しているメーカーがあり互換性があります。

クロスはもちろんですが、僕が知る限りではオロビアンコ、三菱鉛筆、モンテベルデでも同規格の替え芯を制作されています。

難点としては「クロスタイプ」の替え芯は油性インクらしいもったりした書き味であまり人気がないというところです。

「クロスタイプ」の替え芯を製造しているメーカーも少ないので選択肢が限られています。

対して、現在販売されている「ラ・スクリヴェリア」の替え芯は「G2」と呼ばれる規格で、俗に「パーカータイプ」とも呼ばれています。

汎用性が高く、いろんなメーカーから同じ規格の替え芯が販売されています。

油性インキだけでなくゲルインキの替え芯もあり、好みの替え芯を使うことができます。

Orobianco(オロビアンコ)ボールペンの使い心地

ペンバランスはちょうどトリコロール部分

ペン中央よりやや上あたりが重心です。

ずっしりとした持ち心地で重厚感があります。

重心は中央より上にあるとちょっと扱いにくい印象があるかと思いますが、思ったより扱いやすいです。

ねっとりとした油性インクらしい書き心地

オロビアンコの替え芯に関しては公式ホームページではボールサイズなど詳細が表記されておらず、また1種類しかなさそうです。

書いてみた感じではボールサイズは0.7mmくらいかなと思います。

書き味はインクフローはよくヌルヌルと書けます。

ねっとりとした感じはいかにも油性インクのボールペンという感じです。

サラサラとした低粘度の油性インクを使っている人にはちょっと重く感じるかもしれないですね。

サラサラした書き味が好きな人は純正リフィルではなく同規格の他メーカーのリフィルを使うほうがいいかなと思います。

でもなかなか「クロスタイプ」のリフィルって良さそうなのがないんですよね。

アダプターと口金拡張で「D」型リフィルに改造してみるのもいいかも

「クロスタイプ」ではなく、アダプターを使って「D」型リフィルを使ってみるというのもいいかもしれません。

「D」型リフィルを使うために必要な手順は①アダプターの準備と②口金の拡張です。

改造についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

よかったら参考にしてください。

Orobianco(オロビアンコ)ボールペンをおすすめする理由

メイドインジャパンクオリティで品質は高い

高級感があり贈答用として喜ばれる

というところかと思います。

ファッションの延長としてのボールペンという印象で、筆記具が好きな人にとってはちょっと物足りなく感じるかもしれません。

ですが品質はやはり「メイドインジャパン」。

しっかりした作りで、見た目もいいので贈答用として喜ばれるんじゃないかと思います。

純正の替え芯に選択肢がないのは残念ですね。

筆記具としてしっかり活用するのであれば改造ありきなのかなと思いました。

最後に

今回はオロビアンコの回転式シングルボールペン「ルニーク」を紹介しました。

オロビアンコのボールペンと初めて出会ったのは「ペン工房キリタ」の福袋でした。

その時手に取った「ルニーク」の完成度が衝撃的でとてもうれしかったのを覚えています。

今でもペンケースに入れて大事に保管しています。

この記事が皆さんのボールペン選びの一助になれば幸いです。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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