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【万年筆の基本】万年筆の「インクが出ない」または「インクフローが悪い」時の対処法

インク
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万年筆を使っていて「インクが出ない」または「インクフローが悪い」という経験をしたことはありませんか?

インクが出ない(フローが悪い)原因にはいろんな事が考えられます。

故障の場合もありますが、まずは個人でできる対処法があるので、原因別にそれぞれの方法を紹介します。

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万年筆のインクが出なくなったので困っている

万年筆を使っていてインクが掠れることがあるので改善したい

「インクが出ない」「インクフローが悪い」原因別対処法

新品の万年筆なのにインクが出ない

新品の万年筆でもインクが出ない場合、初期不良の可能性があります。

インクの通り道に何らかの不具合が起こっていてインクが流れない状態になっているかもしれません。

外側から見て、ペン先やペン芯に損傷がないかを確認してみます。

明らかな損傷がなくても、内側に損傷がある場合もあります。

分解したりせず、購入先やメーカーに相談してください。

カートリッジインクからインクが出てこない

新品の万年筆にカートリッジインクを差し込んでもすぐには出てきません。

ペン先までインクが降りてくるには、万年筆の構造やインクの粘度にもよりますが、数分はかかると思ってください。

すぐに書きたいという人は、カートリッジの中央辺りを軽く押してインクを押し出すようにしてみてください。

ただやり過ぎるとペン先からインクが垂れたり噴き出したりしてしまうので、優しく押すようにしてください。

また、10分、20分と待っても書ける様子がない場合は初期不良の可能性があります。

その時は購入先かメーカーに問い合わせしてみてください。

持ち方や筆記角度に問題がある

最初に見直してほしいのは持ち方と筆記角度です。

これが間違っていると、インクがかすれたり出なかったりすることがあります。

万年筆を使う上で大切なのは、リラックスして使うことと、ペン先の左右の傾きです。

インクがかすれてしまう場合、ペン先が左右に傾き過ぎている場合です。

ペンの傾きを修正することでインクがかすれずに書けることがあります。

万年筆の持ち方や筆記角度についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

よかったら参考にしてください。

万年筆と相性の悪いインクを使っている

僕はあまり経験がありませんが、万年筆とインクの相性が悪いとインクフローが悪くなったりインクが出なくなったりします。

万年筆と同じメーカーのインクを使うのを推奨されていますし、一番トラブルになりにくいです。

またほとんどの場合、万年筆とインクとは別々のメーカーのものを使用しても大きな問題はありません。

いろんなメーカーのインクを使って楽しみたいですよね。

ここでの万年筆とインクの相性で一番影響があるのが「粘度」です。

インクフローが渋めの万年筆に粘度の高いインクを入れたら、インクが出にくくなってしまいます。

例えば、細いストローでトロミのついたスープを飲もうとしたら、かなり吸い込む力がないと飲めませんよね。

相性の悪いインクをそのまま使い続けているとインクが固着して詰まってしまうこともあります。

インクを入れてもフローが悪いなと感じたら、ちょっともったいないですけど、インクを捨てて洗浄し、同じメーカーのインクに入れなおしてみてください。

同じメーカーのインクで問題なく書ければ、万年筆とインクの相性が悪かったということになります。

インク切れ

見落としがちですが、インクが切れている場合は当然書けませんよね。

まずはインクが切れてないか、もしくは切れかかっていないかを確認してください。

空気が入ってしまいインクが降りてこない

インクは入っているけど書けない原因のひとつにコンバーターやカートリッジの中、ペン芯内に空気が入ってしまっている場合です。

空気が入ってしまうとペン先にインクが流れず書けなくなります。

ペン先とインクの間に空気が入り込むと、表面張力の関係でインクが下に降りてこなくなってしまいます。

対処法は簡単で、要は入り込んだ空気を抜けば書けるようになります。

その方法はペン先を下にして持ち、ペン先とインクの間にある空気の部分を「デコピン」の要領で軽く指で弾きます。

表面張力が解けて、空気が上がりインクが下に落ちてきます。

しばらくしても書けない場合は、カートリッジであれば軽く横腹を押してインクを押し出すようにします。

コンバーターであれば、ピストンを少し下げてインクを押し出します。

そうする事によってペン芯内に入っていた空気が抜けます。

入っていた空気が抜ければ書けるようになりますよ。

インク詰まり

「長時間使っていない」、「キャップを開けたままにしていた」ことが原因で万年筆のどこかでインクが固まってしまい、インクが流れなくなります。

どのインクを使っていたかによって、対処法が変わってきます。

水性染料インクが詰まった

水性染料インクであれば、個人で回復できる可能性が高いです。

万年筆の基本的な洗浄を行います。

万年筆の基本的な洗浄方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

参考にしてください。

放置していた期間が長かったり、ペン先を下に向けて保管していたりするとペン芯内にインクが溜まった状態で固まってしまいます。

一度の洗浄で書けない場合は再度洗浄し、首軸をしっかり水に浸けてインクを溶かし出すようにしてください。

何度洗浄しても全くインクが出てこない場合は、インクが完全に固着してしまい洗い流せないか、もしくはインク詰まり以外の原因が考えられます。

染料インクが完全に固着してしまっている

いくら水で流せる染料インクであっても、通常の洗浄で洗い流せないほどインクが固着してしまっている場合は、インククリーナーを使った洗浄をします。

インククリーナーを使った洗浄方法については、後述する「顔料インクが詰まった場合」で紹介していますので、そちらを参照してください。

水での洗浄だけで解決しない原因

顔料インクが詰まった場合

顔料インクは水に溶けない性質を持っています。

ただ、万年筆用の顔料インクは完全に詰まってしまわないように、多少水に溶ける性質を残して作られています。

ですので、早期に洗浄する習慣をつけておけば大きなトラブルにはなりません。

それでもインクフローが悪くなった、インクが詰まって書けなくなった場合はインククリーナーを使って洗浄をします。

顔料インクの洗浄方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

よかったら参考にしてください。

ラメ入りインクを使っていて詰まってしまった場合

まず「万年筆にラメ入りインクを使わない」というのが大前提です。

万年筆でのラメ入りインクの使用はトラブルのもとです。

「ラメ入りインク」のラメが固まってしまった場合、洗浄だけではラメが洗い流せません。

まずは水を使って洗浄してみます。

ペン芯部分にある程度水圧がかかるように、何度も水を出し入れして詰まったラメを洗い流します。

洗浄しても詰まりが解消されない場合は分解、パーツごとの洗浄が必要になります。

いろんなインクを混ぜたインクを使った場合

「いろんなインクを混ぜた」場合、インク以外のものが固まってしまっているので洗浄だけでは解決しません。

インクの特性として酸性とアルカリ性のインクを混ぜることで染料が分解されて固形物が生成されてしまいます。

意図してインクを混ぜなくても、インクを入れ替える時に十分洗浄せずにpHの違うインクを入れてしまうと万年筆の中で固形物が生成されて詰まってしまいます。

生成された固形物は基本的な洗浄では流せません。

水洗いで解決する可能性はあるので一度水で洗浄します。

それでも解決しない場合はインククリーナーを使った洗浄をします。

それでも解決しなければ分解して固形物を取り除く必要があります。

万年筆インクのpHについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

よかったら参考にしてください。

万年筆を分解しようとしない

先に紹介した洗浄をしても回復しない場合、分解してパーツごとに洗浄する必要があります。

ですが個人で万年筆を分解するのはおすすめしません。

洗浄して組み上げたものの、きちんとした調整が出来なければ結局書けない状態のままということもあります。

分解する際にパーツが壊れてしまったら、回復すらできない状態になってしまいます。

万年筆の構造を熟知し、これまで何度も分解と組み上げをした経験がある人は別として、自分で分解せずに専門店に持ち込んで相談するのが一番です。

ペン先が損傷している

使っている時に万年筆を落としてしまった、ペン先が机など固い所にぶつけてしまった場合、ペン先が損傷します。

また落としたりぶつけたりしていなくても、筆圧が強すぎる場合でもペン先は損傷します。

ペン先が曲がる、ペン先とペン芯がずれる、ペン芯が折れたり変形したりすると、インクの通り道が歪んだり狭くなったり閉じてしまったりしてしまいます。

その結果インクフローが悪くなったり、書けなくなったりしてしまいます。

ペン先の歪みは肉眼で見ても分からない場合でも、微妙にずれたりしていると途端にインクフローが悪くなったり、書き味が悪くなったりします。

これまで紹介した原因に当てはまらず、洗浄してもインクが出ないときはペン先が損傷している可能性が高いです。

損傷は個人で直すのは難しいです。

購入先、メーカー、ペンクリニックなどの専門店で相談してください。

トラブルを防ぐために

トラブルになった場合の対処法を紹介してきましたが、トラブルを防ぐのが一番の対処法です。

万年筆は長期間使わない時は、しっかり洗浄・乾燥して安全な場所に保管しましょう。

最後に

今回は「インクフローが出ない」「インクフローが悪くなった」場合の対処法について紹介しました。

万年筆はきちんとメンテナンスをすれば長く使える筆記具です。

今回紹介したようなトラブルを防ぐには普段からのメンテナンスが大切です。

ちょっと面倒だなと思う事もあるかもしれませんが、それがまたいいんですよ(笑)

愛着のある万年筆とは末永く付き合っていきたいですよね。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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