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【軟調の万年筆】パイロット(PILOT)エラボー(ELABO)【レビュー】

パイロット エラボー 万年筆
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エラボー(ELABO)は日本語に適した万年筆として、パイロットが6年もの歳月を費やして開発した万年筆です。

初代エラボーが誕生したのは1978年。

現在販売されているのは3代目(2009年~)になりますが、万年筆の命ともいえるペン先の基本設計は初代を受け継いでいます。

30年以上前から使われ続けているエラボー(ELABO)の特徴は、なんといっても軟らかく弾力のあるペン先です。

日本語の「とめ」「はね」「はらい」を美しく書けるようにと開発され、今でも人気の高い万年筆です。

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こんな人におすすめ!

日本語が書きやすい万年筆が欲しい

軟調の万年筆を探している

ナミキファルコンの動画を見て感動した

エラボー(ELABO)の特徴

軟らかく弾力のあるペン先

エラボーの一番の特徴は何といってもこのペン先の弾力ですね。

ペン先が独特な形をしています。

鳥のくちばしのような形をしていますね。

写真左がエラボー、写真右はパイロットのコクーンです。

比べるとエラボーが独特な形状になっているのかがよく分かりますね。

この独特な形状のおかげで適度な弾力があり、そしてよくしなってくれます。

この弾力としなりのおかげで筆記時に独特の書き味になるんですね。

ペン先の種類は4種類

ペン先の太さはSEF(軟極細)、SF(軟細字)、SM(軟中字)、SB(軟太字)の4種類です。

すべてS(ソフト・軟調)として表記されていますね。

僕は今回SF(軟細字)を選んでみました。

書き味については後述しますね。

Youtubeで有名な例の動画

例の動画はご存知ですか?

パイロットの海外輸出用ブランドがナミキ、そしてエラボーは海外ではファルコンという名で販売されていました。

例のナミキファルコンの動画で知った方も多いのではないでしょうか。

僕もそのひとりで、あの動画にはかなり影響されました。

「NAMIKI」と刻印されたペン先がかっこいいですよね。

ただ、残念なことに「NAMIKI」と刻印されたナミキファルコンはもう製造されていません。

現在Namiki(ナミキ)は蒔絵、漆といった高級万年筆を製造しており、高級ブランドとしての位置づけになっています。

トヨタとLEXUSの関係みたいな感じかな?

もしナミキファルコンとして販売している場合でも、ペン先の「NAMIKI」刻印が確認できない場合は、おそらくエラボーだと思います。

探せば「NAMIKI」と刻印されたナミキファルコンに出会えるかもしれませんが、購入する際はしっかり確認してくださいね。

それと、あの動画で使われているナミキファルコンはさらにしなるように改造(CUSTOM)されたものです。

動画と同じように高い筆圧でガシガシ書いているとペン先が壊れてしまいますので、注意してくださいね。

樹脂軸と金属軸

エラボーは樹脂軸と金属軸の2種類があります。

まずそれぞれの値段、スペックについて表にまとめました。

金属軸樹脂軸
価格25000円+税18000円+税
サイズ最大径 14.0㎜
全長  139㎜
最大径 14.4㎜
全長  137㎜
重さ約30g約18g
コンバーターCON-70付CON-40付
カラーバリエーション・ブラック
・レッド
・ライトブルー
・ブラウン
・ブラック

・レッド

ペン先は共通ですが、軸の素材が違うことで

「値段」「重さ」「カラーバリエーション」「軸の内側の広さ」が違います。

「値段」は7000円の差

定価で比べると7000円も違いますね。

これは樹脂と金属、どちらにするかお財布と相談ですね。

「重さ」は12gの差

樹脂軸が18g、金属軸が30gということで、その差12g。

30gあるとけっこうずっしりするって感じるかと思います。

金属軸で使用されている素材は黄銅です。

カラーバリエーションは樹脂軸は2種類で金属軸は4種類

樹脂軸はブラックとレッドの2種類です。

金属軸は、ブラックとレッドの他にライトブルー、ブラウンがあり、全部で4種類ありますね。

軸の内側の広さが違う

樹脂はある程度厚みが必要な為、内側の広さが狭くなり、CON-40しか使えません。

それに比べ金属軸は薄く作ることが出来るので、その分内側が広くなります。

そのため、金属軸ではコンバーターがCON-40だけでなくCON-70も使えるようになっているということですね。

僕はまずエラボーの書き味を知りたかったので、安い(といってもけっこう高いですが)樹脂軸を選びました。

皆さんは樹脂軸と金属軸、どちらを選びますか?

装飾はシンプルなデザイン

クロムメッキ

クリップ、キャップリングはクロムメッキ処理されていて落ち着いた色合いになっています。

クリップはシンプルなデザイン

このクリップはエラボー用にデザインされたものでしょうね。

カスタム912などはクリップの先が玉状になっていてけっこう特徴的な形ですが、エラボーのクリップすごくシンプルですね。

キャップリングのデザイン

キャップリングには「PILOT JAPAN」と刻印されています。

その周囲には見慣れないデザインの模様が施されていますね。

カートリッジ・コンバーター両用式

パイロットの万年筆は、カートリッジやコンバーターは独自規格となっています。

ですので、他のメーカーのカートリッジやコンバーターは使えません。

カートリッジやコンバーターの規格について、こちらの記事でくわしく紹介しています。

よかったら参考にしてください。

おすすめのカートリッジインク

パイロットの万年筆用インクと言えば色彩雫シリーズですね。

この色彩雫シリーズは24種類ありますが、その中で人気の12種類のインクがカートリッジになって販売されています。

僕が好きな「深海」や「紅葉」などがカートリッジで使えます。

カートリッジは手軽ですし、携帯しやすいので便利ですよね。

おすすめのボトルインク

僕が持っているのは樹脂軸なのでCON-40が付いてきました。

コンバーターを使えばいろんなボトルインクを入れて楽しめますね。

コンバーターの使い方についてはこちらで紹介しています。

よかったら参考にしてください。

ボトルインクのおすすめも色彩雫シリーズです。

色んな色を楽しみたい人にはこのミニボトルがおすすめです。

小さいボトルなのでコンパクトに収納できますし、好きな色を3色選ぶことができますよ。

こちらの記事で色彩雫のミニボトルを紹介しています。

よかったら参考にしてください。

エラボー(ELABO)の書き味

インクは色彩雫の深海

今回レビューするエラボー(ELABO)は樹脂軸、ペン先はSF(軟細字)です。

インクはパイロットの色彩雫「深海」を使ってみました。

このコンバーターでインクを吸入するひと手間が万年筆を使っているって感じがして楽しいですね。

字幅を変化させやすい楽しい書き味

少しの力加減で字幅が変化して書いていて楽しいです。

細字ですが、力を入れると太字程度までの太い線が書けます。

(くどいようですが、高い筆圧で書き続けると壊れます。注意してくださいね。)

思ったより弾力があります。

ペン先が跳ねるような感覚かなと思います。

書き味は少しカリッとしています。

紙とペン先の摩擦具合が心地いい感じです。インクの流れは良くて途切れたりかすれたりしません。

あのナミキファルコンの動画のようにカリグラフィーを楽しむのもいいですが、やはり日本語を書く方が気持ちいいですね。

エラボーで書いていると自分の字が上手くなったように感じる時があります。

ペン先の適度な弾力が書字をサポートしてくれているのかな?

普段使いで手帳やノートに筆記するにはSEF(軟極細)、~SF(軟細字)で問題ないと思います。

よりサラサラと滑らかに書きたい、いろんなインクを入れて楽しみたいという人、考えたことを文字にする時や日記を書く時、勉強する時など集中して筆記したいという人にはSM(軟中字)~SB(軟太字)の方がよさそうですね。

おすすめする理由

ほどよい弾力のあるペン先で楽しく書ける

エラボーをおすすめする理由はこれにつきるかと思います。

軟調の万年筆は初心者には難しいと思われるかもしれませんが、このほどよい弾力のあるペン先は初心者にも使いやすいかと思います。

樹脂軸、金属軸と2種類ありますが、おすすめは樹脂軸ですね。

金属軸に比べて安く買えるし、手になじみやすくて使いやすいです。

CON-70が使いたい人や筆記する時に少し重みがあるほうが書きやすいという人は値段が高くなりますが金属軸になりますね。

最後に

今回はエラボーの樹脂軸を紹介しました。

この書き味はクセになりますね。

初心者はもちろん、2本目、3本目の万年筆を探している人にもおすすめの一本ですね。

軟調の万年筆の中でも特に日本語を書くのに最適な「エラボー」。

レギュラーで活躍していて、これからも大切に使い続けていく一本です。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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