今回紹介するのはラミーのローラーボールのリフィルをジェットストリームに変換できるアダプターです。
アダプターは安く手に入りますし、さらにリフィルにかかる費用を抑えることができる優れものです。
あくまで「ローラーボール」に使うアダプターで、ラミーのノック式ボールペンには使えないので注意してくださいね。
それでは詳しく紹介します。
香取製作所の「LAMY×JET」アダプターをおすすめする人
ラミーの「サファリ」や「アルスター」は好きだがリフィルが高いので何とかならないかと思っている
ジェットストリームの書き味が好き
多少ペン先がカタカタしてもあまり気にならない
香取製作所について
千葉県千葉市にある会社で創業は2012年。
オリジナル製品の製作・販売、さらに新製品開発支援などの事業を展開しています。
「サイレントピック」という、ギターの弦を弾く道具は累計30万枚以上の販売実績があるそうです。
ピックを替えるだけでアコースティックギターの音が小さくなるという優れもので、同居家族や集合住宅での他の入居者への配慮ができるので重宝しそうです。
その他、スパイスボックス、コーヒードリッパーなど「おっ!」と思わせる製品を製作・販売されています。
詳しくは公式ホームページをご覧ください。
香取製作所の「LAMY×JET」アダプターの特徴
ランニングコストがぐっと安くなる

アダプターを使う上で一番のメリットはランニングコストがぐっと安くなるというところです。
ラミーのローラーボールに使われるリフィル「M63」は1本の税込価格が880円。


これに対しアダプターは2個で税込定価440円なので、1個220円。
アダプター対応のジェットストリームはノック式シングル用のリフィルで「SXR-5」などで、1本の税込定価110円です。
これにアダプターと合わせても1本330円。
ラミーの「M63」からジェットストリームに替えるだけで550円も安くなります。
アダプターは使い捨てではなく、壊れるまで使い続けられます。


耐久性についてはこれからの検証になりますが、触った感じは割としっかりしている印象です。
アップで見ると3Dプリンターで作ったんだな~って感じますね。
アダプターを繰り返し使えるので、かかる費用はリフィル代のみになるので、ランニングコストはさらに抑えられますね。
リフィルの選択肢が増える
ラミー 「M63」

まずはサファリのローラーボールに使われている「M63」についてですが、ボールサイズはM(中字・0.7mm)とB(太字・1.0mm)の2種類です。
またカラーバリエーションはどちらのボールサイズも「黒」「赤」「青」「緑」の4色があります。
三菱鉛筆 ジェットストリーム(低粘度油性インク)「SXR-〇」

次に三菱鉛筆のジェットストリーム「SXR-〇」は「SXR-38」「SXR-5」「SXR-7」「SXR-10」の数字はそれぞれボールサイズを表していて、それぞれ順に「0.38mm」「0.5mm」「0.7mm」「1.0mm」と全部で4種類となっています。
またどのボールサイズにもインクカラーが「黒」「赤」「青」の3色があります。
三菱鉛筆 ジェットストリーム ライトタッチインク 「SXR-L-〇」

さらに同じ規格でライトタッチインクもあります。
ライトタッチインクはジェットストリームのサラサラした書き味をさらにサラサラにしたインクシリーズです。
品番は「SXR-L-5」と「SXR-L-7」の2種類で、ボールサイズは「0.5mm」と「0.7mm」となっています。
インクカラーは「黒」「赤」「青」の3種類ですが、期間限定で「ブルーブラック」もあります。
使用できるリフィルまとめ
ちょっと分かりにくいので一覧にして見ました。
ラミー 水性インク 「M63」 | 三菱鉛筆 ジェットストリーム 「SXR-〇」 | 三菱鉛筆 ライトタッチインク 「SXR-L-〇」 | |
ボールサイズ | 0.7mm 1.0mm | 0.38mm 0.5mm 0.7mm 1.0mm | 0.5mm 0.7mm |
インクカラー | 「黒」 「赤」 「青」 「緑」 | 「黒」 「赤」 「青」 | 「黒」 「赤」 「青」 「ブルーブラック」 (期間限定) |
ボールサイズの種類が多いのは圧倒的に三菱鉛筆のジェットストリームですね。
ライトタッチインクも含めると選択肢がかなり多くなるのはもちろん「0.38mm」や「0.5mm」といったボールサイズが小さいものを選べるようになるのもメリットですね。
カラーバリエーションは期間限定の「ブルーブラック」を含めると4色から選べますね。
どちらも素晴らしいリフィルですが、純正の水性インクリフィルだけでなく、アダプターを使うことでジェットストリームが使えるようになり、単純に選択肢が増えるというのがいいですね。
「ブルーブラック」は期間限定じゃなくレギュラー化してくれないかな…
アダプターの対象はキャップ式のローラーボール

注意する点としては、ノック式のボールペンではなく、キャップ式のローラーボールが対象というところです。
ノック式のボールペンは2025年2月に「サファリ ジェットストリームインサイド」が発売されましたね。

このサファリに使用されているジェットストリームインク搭載のリフィル「M17」と並べてみました。
「M63」と並べると形が全然違うのが分かりますね。
今回変換するのは水性インクを搭載した「M63」が採用されているローラーボールが対象です。
使用する際は間違えないようにしてくださいね。
「M63」が採用されているラミーのローラーボールいろいろ
「M63」はキャップ式ローラーボールに採用されています。
採用モデルは「サファリ (Safari)」「アルスター (Al-Star)」「ステュディオ (Studio)」「スカラ(scala)」「ラミー2000 (LAMY 2000)」などです。
サファリ以外は検証できていないので今回紹介するアダプターが適合するかは不明です…
香取製作所の「LAMY×JET」アダプターの使い心地
アダプターを使うのはラミーのローラーボール「サファリ」

今回アダプターを使用するのはラミーのローラーボール「サファリ」です。
メーカーのページでは対応モデルが「サファリ」のローラーボールとだけ記載されていますが、先に紹介したように「M63」の採用モデルがいろいろあるので試してみたいですね。
他のモデルもまた手に入ったら試してみたいなと思います。
ローラーボールの「サファリ」についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
アダプターの使用方法

それでは早速アダプターを使ってリフィルを替えてみます。
今回はライトタッチインク「SXR-L-7」ブルーブラックを使ってみました。

「M63」を取り出し、「SXR-L-7」の後ろ部分にアダプターを装着します。

アダプターを装着した「SXR-L-7」と「M63」を並べてみると、アダプターを着けた「SXR-L-7」の方がちょっと長いですね。
長さが違うけど大丈夫かなと不安になるかもしれませんが、気にせずアダプター付きの「SXR-L-7」を軸内に入れます。

写真では分かりにくいかもしれませんが、後軸の突起部分とアダプターの突起部分がかみ合うようになって固定されます。


「M63」はこの突起に押し付けるようにして固定されています。

リフィルをセットしたら前軸を閉めれば完成です。
特に加工する必要もなく簡単に装填することができましたね。
もちろん他の「SXR-〇」も同様にアダプターを使えば軸内にきれいに収まりますよ。
注意点としてはアダプターが後軸の突起部分にスポッとかみ合っている状態で前軸を閉めるようにしてください。
かみ合っていない状態で閉めてしまうとアダプターが壊れてしまいます。
香取製作所の「LAMY×JET」アダプターの書き心地

リフィルはしっかり固定されているので、軸内でカタカタすることはないですね。
ただ、筆記時にペン先が少しグラグラしてちょっと不安定ですね。
ペン先がカッチリしている方が好みの人にとってはちょっと気になるグラグラ感かなと思います。


改めて、リフィルを比べてみると「SXR-L-7」のペン先径は2.3mm、「M63」のペン先径は2.5mmあり、その差0.2mm。
わずかではありますが、この差がペン先のグラグラ感の原因ですね。


写真左が「SXR-L-7」、右が「M63」です。
写真左は口金部分とリフィルとの間に隙間があるのが分かるかと思います。
筆記にそれほど支障はないですし、軸内でのリフィルの固定がしっかりしているので僕は思ったよりは気にならなかったです。
気になる人はリフィルのペン先部分にセロテープなどで隙間を埋めればグラグラ感は解消できますよ。
香取製作所の「LAMY×JET」アダプターをおすすめする理由
リフィルにかかるコストが減らせる
ジェットストリームのリフィルが使えるようになり、リフィルの選択肢が増える
というところかと思います。
「M63」は水性インクなので使用場面が限られてしまうと思いますが、ジェットストリームインクが使えるようになるのは大きなメリットかなと思います。
またキャップ式のボールペンをサッと使っているのってちょっとカッコよくないですか?
ただ難点としてはペン先径が違うので、どうしてもグラグラしてしまうというところです。
多少グラグラするは気にならない、もしくはリフィルを交換するたびにペン先部分にセロテープを貼るのは苦にならないなど、ある程度許容できる人にはおすすめですよ。
耐久性についてはこれから検証することになりますが、通販サイトの口コミですぐ壊れるといった書き込みもありました。
口コミのあと、耐久性については改良されたようなのでもうしばらく使って様子を見たいと思います。
最後に

今回は香取製作所の「LAMY×JET」アダプターを紹介しました。
この記事が皆さんのボールペン選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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