以前パイロットのアクロドライブのレビュー記事に読者の方より
「BRF-25BB(油性インキ)まで含むと0.5mm、0.7mm、1.0mm、1.2mm、1.6mmが選択可能ってのはありがたいです。」
という貴重なコメントを頂きました。
これは僕もぜひ全部試してみたいと思い、替え芯5種揃えてみました。
ということで、今回はアクロインキ3種、油性インキ2種の全部で5種類の太さの替え芯を書き比べしてみたいと思います。
この記事をおすすめする人
パイロットの替え芯の太さの違いが見たい
太さによってどれだけ書き味が違うのか知りたい
検証に使用したボールペンは「アクロドライブ」
今回使用したのは以前紹介した回転繰り出し式の「アクロドライブ」です。
使用した「アクロドライブ」についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にして下さい。
今回比較する替え芯の規格(サイズ)とインキの種類
替え芯はパイロット独自の規格
今回比較する替え芯はパイロットのボールペン専用の規格です。
他のメーカーとの適合はないので、パイロットのボールペンに使用してください。
アクロインキと油性インキ
アクロインキはパイロットが開発した低粘度の油性インキです。
とてもなめらかな書き味が特徴で人気がありますね。
今回比較する替え芯ですが、0.5mm(極細)、0.7mm(細字)、1.0mm(中字)はアクロインキです。
1.2mm(極太)、1.6mm(超極太)は油性インキです。
それでは順に装着感と書き心地をレビューしていきます。
アクロインキ「0.5mm」
EF(0.5mm)の品番はBRFN-30EFです。
インクの色はそれぞれ黒(B)、赤(R)、青(L)の3色あります。
BRFN-30EFの装着感
回転はスムーズに行えます。
繰り出したり、引っ込めたりする動作には特に問題はなかったです。
EF(0.5mm)は繰り出すと先だけ出てきてるような感じですね。
EF(0.5mm)の書き心地
ペン先は特にカタカタすることなく、安定して書くことができました。
アクロインキらしい、なめらかな書き心地でした。
F(0.7mm)に比べるとほんのすこしですが、ザラっとした感覚があります。
これくらいの細さであれば、ノートや手帳などに小さな文字を書くのに十分使用できますね。
アクロインキ「0.7mm」
F(0.7mm)の品番はBRFN-30Fです。
色も0.5mmと同じく黒(B)、赤(R)、青(L)の3色あります。
BRFN-30Fの装着感
「アクロドライブ」のダークグレーを購入時に入っている替え芯がこのBRFN-30Mです。
当然ながら装着感には問題ないです。
繰り出しの回転なども問題なく行えます。
F(0.7mm)の書き心地
僕は普段使い慣れた太さというのもありますが、とても書きやすいですね。
F(0.7mm)はEF(0.5mm)よりもサラサラとなめらかに感じますね。
細い線が好きな人ならEF(0.5mm)一択かもしれませんが、ちょっと太いですがサラサラした書き味が好みならF(0.7mm)の方が断然おすすめですね。
スケジュール手帳などには少し太く、やや不向きかもしれませんが、ノートなどへの筆記にはちょうどいいかと思います。
アクロインキ「1.0mm」
M(1.0mm)の品番はBRFN-30Mです。
色は黒(B)、赤(R)、青(L)の3色あります。
1.0mm(BRFN-30M)の装着感
繰り出す動作には全く問題なかったですね。
ボールが大きくなってくると、当然先端が太くなるので、にょきっと飛び出てきているように見えますね。
それほど違和感はありません。
M(1.0mm)の書き心地
かなりヌルヌルとした書き心地ですね。
ペン先が滑っていくような感覚で、ちょっと滑りすぎるかと感じるほどです。
僕はこの滑りをコントロールするには少し慣れが必要かなと思いました。
太い分、線の強弱がつけやすくなり、とめ、はね、はらいがしっかり表現できますね。
もうこの太さだと、小さな手帳につかうのは厳しいですね。
ノートへなんかに書き込む場合は、このヌルヌル感になれたらとても気持ちよく書けるのでおすすめです。
書き心地はもちろんですが、フィット感もよく、ペン先がカタカタとブレることはなかったです。
文字をアップにすると、ところどころムラがあるように見えますね。
肉眼で見る分にはほぼ問題ないですけどね。
油性インキ「1.2mm」
この太さになるとアクロインキではなく油性インキになります。
品番はBRF-25B-Bです。
色は黒のみとなっています。
1.2mm(BRF-25B-B)の装着感
ボールが大きくなり、ペン先が普段見慣れない感じになってます。
肉眼でも替え芯のボールがはっきりと見えますね。
繰り出しなど、動作には全く問題ないです。
B(1.2mm)の書き心地
まさに油性インキという感じです。
書き出しのかすれ具合が油性インキ感でてますよね。
この太さになると、1.0mmよりもさらにとめ、はね、はらいなどしっかりと表現できます。
ペン先のカタつきはなかったです。
アクロインキのサラサラした感じとは違い、油が滑っていくようなヌルヌルとした書き味です。
インクのほどよい粘度が感じられ、思いのほか書きやすかったです。
油性インキ「1.6mm」
こちらも油性インキです。
品番はBRF-25BB-Bです。
こちらも1.2mmと同じく色は黒のみです。
1.6mm(BRF-25BB-B)の装着感
ペン先の迫力が半端ないです。
この替え芯の規格ではこれが限界じゃないかな?と思うほどにペン先にあるボールの存在感がすごいですね。
BB(1.6mm)の書き心地
ボールサイズが大きいためか、インキがガンガン出てきます。
ボタっとした部分がどうしてもできてしまいます。
インクのダマ部分をちょっと触ってしまい、紙が汚れてしまいました。
ダマができにくい書き方を実践しつつ、手の下に紙を敷くとか、指ぬきの手袋を着用するなどの工夫が必要かもしれませんね。
でもこのねっとりしつつも、ヌルヌルとかける書き心地はかなり面白いですね。
1.6mmもの大きなサイズのボールペンは見かけないので、書いていて楽しいですね。
この油性インキらしいムラのある感じが、低粘度インクにはない味がでてますね。
油性ボールペンのダマは避けたい現象ですが、僕はこれも油性インキらしさが感じられるので好きですね。
書き比べてみて
太さの違い
こうして並べて書いてみると違いが分かりやすいかと思います。
アクロインキと油性インキ、インキの種類は違いますが同じ規格の替え芯で太さが5種類あるので、用途に合わせて選べるのがいいですよね。
アクロインキがサラサラで書きやすいのはもちろんですが、1.2mm、1.6mmの油性インキもけっこうヌルヌルと書きやすかったです。
インクは同じでも、ボールのサイズによって書き心地が違うのも改めて比較できたのが良かったです。
発色の違い
太さもそうですが、アクロインキと油性インキで発色もけっこう違いますね。
写真の上がアクロインキ、下が油性インキです。
黒いのはもちろんアクロインキですが、油性インキのグレーっぽい感じもいい感じです。
油性インキはちょっとはフラッシュするかなと思いましたが、今回は観察できませんでした。
今回紹介した替え芯が使えるボールペンを紹介
今回紹介したBRFN、BRFの替え芯が適合するボールペンをいくつか紹介します。
レグノ
レグノは軸に木材が使用されているのが特徴ですね。
レグノには2種類ありますが、金属軸を使用しているのは「カバ材」を使用している方ですね。
木材を使用しつつ、上品なデザインでかっこいいです。
ノック式のシングルボールペンです。
替え芯は購入時「BRFN-30F」が入っています。
こちらは税込定価2750円です。
タイムライン
以前紹介したことのある2段階回転繰り出し式のボールペンです。
繰り出しを2段階にすることによって収納時はコンパクトになり、ペン先がしっかり収納されるのが特徴ですね。
タイムラインにはグリップや胴軸の素材によって「PAST」「ETERNAL」「FUTURE」「PRESENT」と4種類あります。
僕が紹介した「PRESENT」はグリップ部分や胴軸の素材が樹脂製で、税込定価3300円です。
替え芯は購入時「BRFN-30F」が入っています。
タイムラインについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
カスタムヘリテイジ91
パイロットのカスタムシリーズは洗練されたカッコよさがあります。
ボールペンではないですが、同じシリーズの万年筆「カスタムヘリテイジ912」は僕が一番気に入っている万年筆です。
装飾を銀色で統一し、シンプルながら大人を演出してくれるデザインが魅力です。
回転式のシングルボールペンです。
替え芯は購入時「BRFN-30M」が入っています。
税込定価は11000円と高価ですが、クオリティを見るとその価値は十分にあると思います。
最後に
今回は読者の方の情報から、とても興味深いコメントを頂いたのでどうしてもレビューしたく記事にしました。
5種類の太さが選べるのは確かにありがたいですよね。
特に1.6mmという超極太のボールペンは初体験だったので、いい経験になりました。
「zak_eve」さん、ありがとうございました。
皆さんからの貴重なご意見お待ちしております。
この記事が皆さんの替え芯選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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