今回はOHTOのふでボールカラーという水性ボールペンを紹介します。
ふでボールカラーの特徴は
- 水性顔料インクでサラサラの書き味でさらに水や光に強い
- 太さが1.5mmと極太なので、筆で書いたような筆跡になる
- カラフルな10色がラインナップされている
- 値段が定価150円+(税)と安価
という感じです。
使っていて楽しいボールペンですよ。
それでは詳しく紹介します。
OHTO(オート)ふでボールをおすすめする人
サラサラ書けるボールペンを探している
いろんな色のボールペンが使いたい
ペン習字に使えるボールペンが欲しい
OHTO(オート)ふでボールの特徴
純国産のボールペン
OHTOは大正8年に創業。
OHTOの本社工場は茨城県結城市にあり、ボールペンチップの製造、インクの調合、ボールペンの製造、組み立てに至るまで全て日本国内にある自社工場で行っています。
製造から組み立てまで日本製と、ふでボールは純国産のボールペンです。
OHTOの会社概要などについては公式ホームページをご覧ください。
太さが1.5mmと極太
一番の特徴といえばこの太さです。
ペン先のボールが大きいですね。
OHTOの「GS02」というボールペンとペン先を比べてみます。
「GS02」に使用している替え芯の太さは0.5mmです。
ペン先を並べてみるとひと目でその違いが分かりますね。
すごく大きなボールがペン先にありますね。
この極太のペン先がいろんな筆跡を生み出してくれます。
インクは水性顔料インク
水性インクについて
水性インクは、油性インクに比べ粘度が低くサラサラとした書き味が特徴です。
このサラサラした感じが、油性インクやゲルインクでは味わえないほどのサラサラ感です。
難点としてはかなりインクフローがよく、紙に浸透しやすいというところです。
ふでボールに使われているインクは水性インクなので、紙の質によっては裏写りしてしまう場合があるので注意してください。
インクは大きく「水性インク」「油性インク」「ゲルインク」に分けられます。
インクについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
顔料インクについて
顔料というのは、インクに含まれる着色料の種類になります。
着色料は大きく「染料」と「顔料」に分けられます。
それぞれの特徴は
「染料インク」
- 発色がよく、種類が豊富
- 万年筆のメンテナンスがしやすい
- 水や光に弱い。
「顔料インク」
- 種類は染料インクに比べると少ない
- メンテナンスがすこし大変
- 水や光に強く、退色しにくい
という感じです。
ふでボールに使われているのが「顔料インク」です。
水や光に強いので長期保存に適しています。
顔料インクはいろんな色を作るのが大変だそうです。
ふでボールはカラーが「ブラック」「ブルー」「スカイブルー」「グリーン」「ライトグリーン」「オレンジ」「レッド」「ピンク」「ワイン」「バイオレット」と全部で10種類。
これを外注ではなく、全て自社で製造しているというのがすごいですよね。
「染料インク」「顔料インク」については万年筆インクとして使われています。
「染料インク」や「顔料インク」についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかった参考にしてください。
インク供給は直液式
ペンのインク供給方法は大きく直液式と中綿式に分けられます。
直液式ボールペンというのは、インクがペン先に直接供給されるタイプです。
これに対し中綿式ボールペンは、ペン先に綿やスポンジ状の繊維が入った貯蔵体を持ち、その貯蔵体にインクが染み込んでいるタイプです。
中綿式はよくサインペンに用いられていますね。
直液式の特徴をまとめると
- インクタンクが透明でインクの残量が一目で確認できる。
- ペン先に適量のインクを供給するための構造が複雑で、密閉性を高くする必要がある
- 直液式は中綿式よりも書きやすく、最後まで滑らかに書くことができる
というところです。
あらためてふでボールを見てみます。
軸が透明なので、中でインクが流動しているのが見えますね。
残量がひと目で分かりますし、インクの色を見て楽しめます。
それから、やはりこのペン先の構造ですね。
適量のインクを供給するための構造が複雑だということですが、ここもすべて自社生産されているというのは改めてすごいです。
この技術のおかげで、しっかりと密閉性を高くし、最後までサラサラした気持ちのいい書き心地が楽しめるようになっているんですね。
軸やキャップは樹脂製で軽い
軸やキャップは樹脂でできています。
軸にはインクの色に合わせたラッピングが施され、キャップの天冠にはインクと同じ色があしらわれていますね。
重さを測ってみると10.60gでした。
インクの量で重さは変わってくるかと思いますが、購入時はこれくらいの重さですね。
とても軽くて扱いやすいです。
クリップはステンレス製でシンプル
クリップはステンレス鋼が使用されています。
ストレートな形状でとてもシンプルな構造になっています。
ほどよくしなってくれるので、ペンケースに差し込みやすいです。
今の定位置はこのツバメノートA4マルチケースです。
ノートと一緒に入れておけるので、使いたいときにまとめて取り出せるのでとても重宝しています。
ツバメノートA4マルチケースはこちらの記事で紹介しています。
よかったら参考にしてください。
ふでボールの製造している動画が見える
OHTOの公式ホームページで見つけたふでボール製造過程の動画です。
興味深く拝見させて頂きました。
OHTO(オート)ふでボールの使い心地
とにかく楽しい書き心地
筆圧を強くすると、わずかですがペン先のボールから「カリカリッ」という音が聞こえます。
筆圧やペンの運びによってしっかりと日本語らしいとめ、はね、はらいが表現できますね。
公式でもあるような丸文字を書くのも楽しそうです。
線の強弱をつけるには多少慣れが必要ですが、書き分けられるようになればカリグラフィーも楽しめますね。
10色全部を紹介
「ブラック」
やや濃淡のある黒ですね。
水性インクらしい濃淡が楽しめます。
インクフローがかなりいいので、ちょっとにじんでしまっていますね。
「ブルー」
青に少し白を混ぜたような明るめの青色ですね。
こちらもほどよい濃淡が楽しめますね。
「スカイブルー」
明るく澄んだ空のような爽やかな水色ですね。
色が薄くなるとよりインクの濃淡が楽しめます。
はらいやはねがしっかり表現できますね。
「グリーン」
若干青っぽい部分が見える緑色です。
パイロットの色彩雫にある「松露」を思わせる色合いですね。
この太くてヌルヌルとした書き味がとにかく楽しいです。
「ライトグリーン」
こちらがライトグリーンですが、むしろこちらの方が緑っぽく感じますね。
「オレンジ」
まさにオレンジって感じの色です。
じっくり見ているとちょっとおいしそうに感じてきます(笑)
「レッド」
ちょっと写真が白っぽくなって分かりにくいですが、肉眼ではちょっと朱色っぽい明るめの赤です。
「ピンク」
これは派手ですね。
まさにピンク色という感じで、かなり目立ちますね。
「ワイン」
落ち着いた赤色で、赤色が沈んだようなどっしりとした印象です。
「バイオレット」
かなりにじんでしまってますね(笑)
すこし青みがつよいちょっと高級な感じがする紫色です。
やっぱりこの濃淡具合が楽しいですね。
インクフローがとにかくいいので用紙を選んでつかう必要がある
とにかくインクフローがいいです。
インクフローが良すぎるので滲みやすいですし、インクが浸透しやすい紙だとかなり裏写りしてしまいます。
裏写りを前提にして表しか書かないのが一番良さそうな気がします。
表も裏も書く場合には裏抜けしにくくかったり、またユポ紙のようなインクをある程度はじいてくれるような紙にするか、かなり厚めの紙を使用した方がいいと思います。
とりあえず今回使用したノートの裏側です。
マルマン スパイラルノート
ほぼ裏抜けはしてませんね。
文字が書いているのは分かりますが、裏側はどうにか使えるレベルじゃないかと思います。
といっても、できれば表面だけにとどめておく方がよさそうですけどね。
ロディア dotPad No.16
色に関係なく結構裏抜けしている感じがしますね。
ロディアの場合は、先にちぎってから使うか下敷きを使うなどしたほうがよさそうです。
次の紙にまでインクがついてしまうんじゃないかというレベルです。
ツバメノート 縦太罫
じんわり裏に抜けてきている部分が見えますね。
これも全く使えなくなるという訳ではないですが、やはり表面だけを使用する方がよさそうな気がします。
OHTO(オート)ふでボールをおすすめする理由
水性インクでサラサラの書き味が気持ちいい
顔料を使っているので水や光に強く、長期保存に向いている
極太でとにかく目立つ字が書ける
日本語特有のとめ、はね、はらいができる
10色の個性的な色が楽しめる
というところかと思います。
また値段が定価150円+(税)と安いのも魅力ですね。
ただ、使う紙によって滲んだり裏写りしたりするので注意してくださいね。
最後に
今回はOHTO(オート)のふでボールカラーを紹介しました。
これはとにかく使っていて楽しいです。
僕は最近ずっとペン習字にふでボールを使っています。
気分によって色を変えて使っているので飽きがこないですね。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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