ノック式万年筆「キュリダス」は、構造が複雑です。
かなりバラバラに分解できるようになっています。
まず「キュリダス」ってどんな万年筆?という方はこちらの記事からどうぞ。
それでは、分解、メンテナンスの方法を写真とあわせて説明していきます。
この記事はこんな疑問を持っている人におすすめ
「キュリダス」に興味はあるけど、メンテナンスってどうやってするの?
分解しても元に戻せるの?
メカニカルな構造が苦手だけど大丈夫?
クリップの取り外し
まずはクリップの外し方、つけ方です。
外すには、写真の右に写っているこのパーツを使います。
もちろん「キュリダス」を買うとついてきます。
クリップの外し方と注意点
まず、クリップの接続されている部分に、このシルバーのパーツをぐっと押し当てます。
すると、クリップが止まっている部分がすこし浮きます。
そして、クリップを浮かしたまま、引き下げるとクリップが外れます。
これが割と難しい。
最初はちょっと戸惑うし、うまく外せません。
ただ、無理やり外そうとすると、クリップを止めている本体側の突起が削れたり折れたりしてしまうので注意してください。
クリップの取り付け方と注意点
基本、外し方と同じく、取り外し用のパーツを使って取り付けます。
クリップとパーツで本体を挟むように取り付けます。
パーツの取り付ける方向には注意してください。
動かしたい方向にパーツの矢印が向くように取り付けます。
このとき、クリップの先端部と本体の突起部がきちんと合わさるようにします。
クリップが本体の突起部にハマるように、ゆっくりと入れ込んでいきます。
横の突起部にクリップを固定できる場所まで入れ込めたら、パーツを本体から外します。
雑に扱うと、本体に傷がついてしまうので、慎重に作業してくださいね。
取り扱い説明書に載っている外し方の図解はこんな感じです。うまく付け外しできましたか?
本体の分解方法
本体を分解するときは、必ずペン先を収納した状態で行うようにしましょう。
クリップがついている側が前軸、ノックがついているほうが後軸です。
取り扱い説明書に載っている図に沿って説明していきます。
前軸と後軸を外す
説明書にあるように、後軸を回すと取り外せます。
後軸を外したらペン芯部分が見えてきます。
前軸とペン芯を外す
「コ」の字型に溝があり、ペン芯にある突起を溝にそって動かして外します。
まず、前軸に向かってペン芯を押し込み、溝に沿ってペン芯を回します。
そして引き抜けば、ペン芯と前軸が外れます。
ペン芯部をペン先ユニットとペン芯カバーに分解する
ペン芯カバーに「L」型に溝があるので、溝に沿って外します。
これですべてのパーツを分解することができました。
インクの補充
カートリッジの補充
ペン先ユニットにこんな感じでカートリッジを接続します。
あとは、ペン芯ユニットを取り付け、前軸にペン芯部を取り付け、前軸と後軸をねじ込めば完成です!
コンバーターでのインク補充
手順はカートリッジと一緒です。
platinumでスライド式のコンバーターがあったので珍しいなーと思って買ってみました。
で、に取り付けて組み立ててみると…
ペン先の蓋が開きっぱなしになる?なぜ?
写真ではわかりずらいかもしれませんが、ノックの部分にコンバーターの部分が入り込んで詰まってしまっていました。
大きさを見てみるとこれだけ長さが違う!
ペン芯とはきちんとハマったので、規格は確かにプラチナでしたが、このサイズ違いのおかげで「キュリダス」にはこのタイプのコンバーターは使えませんでした…
ちなみに公式ホームページのこの形式のコンバーターは載っていません。
正規品なのか、ちょっとわからないですが…
まあ他のプラチナ万年筆には使えそうなのでいいかな!
で、金色のコンバーターでは、ちゃんとつきましたし、蓋も閉まってるし、きちんとノックもできました。
コンバーターが取り付けれたら、あとは普通の万年筆と同じように、コンバーターのノブを回してインクを吸引します。
コンバーターの取り扱いについては、こちらの記事を参考に。
コンバーターを使えば、ペン先の洗浄もできます。
たくさんパーツがありますが、水に浸けるなどの洗浄はペン先ユニットとコンバーターだけにしてください。
ほかの、パーツを一緒に水などに浸け込んでしまうと、金属パーツが錆びてまったり、正常に動かなくなったりしてしまいます。
細かなところは綿棒で、軸は柔らかい布で拭くようにしてくださいね。
最後に
分解の方法、インクの補充方法について説明してきましたが、うまく分解できましたか?
構造が複雑なので、戸惑うこともあるかと思いますが、慣れてしまえば説明書を見なくてもできるようになります。
このメカっぽい感じが好きな人には、この分解と組み立て作業を楽しめるのではないかと思います。
使って便利なノック式の万年筆「キュリダス」。
ぜひ分解、組み立て方法をマスターして使ってほしいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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