2021年12月にセーラーの万年筆のペン先を使ったつけペン「hocoro(ホコロ)」が発売されました。
まずhocoo(ホコロ)ってどんなものなの?という人はこちらでレビューしています。
よかったら参考にして下さい。
その第2弾として2022年8月に追加された
- 2.0mm幅カリグラフィーペン先
- 筆文字タイプペン先
この2種類のペン先を紹介します。
Hocoro(ホコロ)の2.0mm・筆文字ペン先はこんな人におすすめ
手軽なつけペンを使いたい
簡単に使えるカリグラフィーペン先が欲しい
ふでDEまんねんのような特殊なペン先を試してみたい
2.0mm幅と筆文字タイプそれぞれの特徴
2.0mm幅カリグラフィーペン先
カリグラフィーが楽しめる
第1弾ではペン先の幅が1.0mmでした。
今回、2.0mmとかなり太い線が書けるようになっていますね。
2.0mmは根本の樹脂部分(メーカーホームページを見ると大先という名前だそうです)が明るい緑色になってます。
1.0mmカリグラフィーペン先の大先は濃い緑色でした。
ハイエースネオクリアカリグラフィーのペン先との比較
ハイエースネオクリアカリグラフィーのペン先と比較してみます。
基本的には同じ形をしていますね。
先端が平らになっていて、その両端はすこし丸みがあります。
どちらもセーラーのメーカーロゴと字幅を示す「2.0」の文字がありますね。
ハイエースネオクリアカリグラフィーについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
リザーバーがついている
線が太くなると、その分インクをかなり消費します。
つけペンだと、何度もインク瓶につけることになるので結構面倒だったりします。
その面倒な手間を減らすため、第2弾で発売されたペン先には「リザーバー」というものがついています。
ペン先の裏側についているグレーの樹脂が「リザーバー」です。
この「リザーバー」があるおかげで、ペン先にかなりのインクを持たせることができます。
筆記距離や書き味については後述しますね。
リザーバーだけを買えることができる
第1弾で発売された細字と1.0mmにはこの「リザーバー」がついてなかったです。
この第1弾のペン先2種用として「リザーバー」もこの第2弾で発売されました。
何度もインクをつけるという手間をかなり省くことができますね。
ただ、一度「リザーバー」をつけると外せなくなるということです。
それから書き味が固くなったりするようです。
ですので、インクをつける手間を省くか、書き味を優先するかというところで悩みますね。
僕はインクをつける手間を省きたいけど書き味が変わるのもちょっとな~と思ってまだ使っていません。
筆文字タイプ
ふでDEまんねんのような特殊な形のペン先
ペン先がぐっと反ったようになっているのが特徴の筆文字タイプです。
セーラーの万年筆で特殊ペン先になっている2種類の万年筆とペン先を比べてみます。
プロフィットふでDEまんねんとの比較
プロフィット ふでDEまんねんのペン先と比べてみます。
プロフィットふでDEまんねんのペン先の曲がりは55度です。
奥がhocoro、手前がプロフィットふでDEまんねんです。
見た感じ、色やサイズが違いますが一番違うのがペン先の曲がり具合ですね。
プロフィットふでDEまんねんの方が角度がついてますね。
プロフィット ふでDEまんねんは色んな線が書ける楽しい万年筆です。
こちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
ふでDEまんねんのパールホワイトとの比較
ふでDEまんねんのパールホワイトと比べてみます。
パールホワイトはペン先の角度が40度です。
手前がhocoro、奥がふでDEまんねんのパールホワイトです。
hocoroの筆タイプのペン先の角度は、このふでDEまんねんの角度と同じようですね。
これも筆記距離や書き味については後述しますね。
筆文字タイプにも「リザーバー」がついている
カリグラフィーの2.0mmタイプと同じく「リザーバー」がついています。
この筆文字タイプもかなりインクを消費しますからね。
2.0mm幅と筆文字タイプそれぞれの書き味
2.0mmカリグラフィーペン先の書き味
まずはカリグラフィーペン先から試してみます。
使用するインクはセーラー万年筆 四季織シリーズの「夜桜」にしました。
この淡く深い、まさに夜に咲く桜のようなインクですごく気に入っているインクです。
筆記距離
インクをハート穴くらいまでインクに浸し、余分なインクはボトル口でしごいて落としています。
一回インクをつけただけでこれくらいは書けました。
ちょっと想像以上に書けたのでびっくりしました。
「リザーバー」の効果はすごいですね。
書くときのコツ
2.0mmと太くなった分、綺麗な線を書こうとしたらきちんとペン先が紙に平行になるようにしないといけないですね。
線の両端が欠けないようにするためには、ちょっと練習したほうがいいかなと思います。
いろんな文字を書いても楽しい
カリグラフィーにこだわらなくてもいろんな文字を書くだけでも楽しいです。
「夜桜」と書いてみました。
縦と横の線の太さが違うので、いつもの文字と雰囲気が変わりますね。
これだけでも十分楽しいですよ。
筆文字タイプペン先の書き味
使用するインクはセーラー万年筆 四季織シリーズの「夜長」です。
太陽が沈み、青空から夜の空へと暗く沈んでいく空のような深い青です。
四季織シリーズは、その色から情緒ある風景を思い浮かべさせるいい色とネーミングで、使っていて楽しいですね。
筆記距離
カリグラフィーペン先と同じく、このハート穴までインクに浸して、余分なインクを落とした状態から書いています。
一度でこれくらいは書くことができました。
想像以上に書けましたね。
「リザーバー」は本当に優秀ですね。
インクをペン先にしっかり持たせられるので、つけペンの何度もインクをつけなおさないといけないというわずらわしさがかなり解消されています。
筆文字タイプはカリグラフィーより難しい
あくまで僕の感想ですが、本当に難しいと感じます。
細いだけの線、太いだけの線は割と書きやすいですが、これを筆文字っぽく書こうとすると線がよれてあまり美しくない文字になってしまいます。
ペンの傾き加減を調整しながら書くのは結構難しいですね。
でも楽しい!
この線の幅を自在に変えることができるペン先は楽しいですね。
もっと練習して、筆文字っぽい字が書けるようになりたいと思います。
使い終わったら水で流すだけ
使い終わったらさっと水で流すだけです。
水でインクを流し終えたら、柔らかい布かキッチンペーパーで拭くだけです。
つけペンの魅力であるこの手軽さがいいですね。
ティッシュだとこのリザーバーに引っかかって線維がペン先やリザーバーの中に入り込んでしまう場合があるので、僕はキッチンペーパーで拭いています。
Hocoro(ホコロ)の2.0mm幅と筆文字タイプをおすすめする理由
2.0mmの太い線でカリグラフィーを楽しめる
ふでDEまんねんのような筆文字をつけペンで楽しめる
リザーバーがついているのでペン先に一度でたくさんインクを持たすことができる
使い終わったら水で流すだけなのでお手入れが簡単
という感じですね。
つけペンでありながら、万年筆のペン先が使えるというのがいいですね。
ふでDEまんねんに興味があったけど「万年筆はちょっと敷居が高いな」って思っていた人にはちょうどいい手軽さじゃないかと思います。
ただ当然ですが万年筆に比べると筆記距離が短いです。
「リザーバー」のおかげでかなりの量を筆記できますが、それでもインクを何度もつける手間が必要なのでわずらわしさを感じてしまうかもしれません。
最後に
今回はセーラー万年筆 hocoro(ホコロ)の2.0mmカリグラフィーペン先と筆文字タイプペン先の2種類を紹介しました。
どちらもある程度練習が必要になりますが、使っていて楽しいペン先ですね。
筆文字タイプなんかはまさにセーラー万年筆ならではの特殊ペン先なので、興味がある人はぜひ使ってみてほしいです。
あとは先に買っていた細字と1.0mmカリグラフィーペン先にリザーバーをつけるかどうか…いまだ悩み中です。
一度付けたら外せないというところがかなり気になるんですよね。
もうすこし悩んでみます。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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