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【万年筆インク】ボトルインクのpH測定【SlyfoxのpH(水素イオン指数)計】

インク
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これまでは、万年筆インクのpHは趣味の文具箱を参照していましたが、どうにか自分で調べることができないかと思ってました。

いろんなpH計測器を見ていたらアマゾンでニードル型のpH計を見つけました。

比較的安価だったのと、インクボトルに電極部分を入れるだけでpHが測定できそうだったので思い切って買ってみました。

今回はこのSlyfoxのpH計を使って、その使用感や実際に測定したインクのpHなど詳しく紹介します。

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  1. この記事はこんな人におすすめ
  2. SlyfoxのpH計がどんなものか知りたい
    1. 買ったときの値段は6999円
    2. 意外と大きい
    3. ニードル型になっている
      1. なぜニードル型になっているのか
    4. pHだけでなく温度も測定できる
    5. 電源は「LR44」ボタン電池が4個
    6. カートリッジインクは測定できない
  3. 酸性かアルカリ性かを調べるメリット
  4. インクのpHを測定して酸性かアルカリ性かを調べる
    1. 今回測定するインク
      1. パイロット「深海」「紺碧」「松露」「紅葉」「蛍火」
      2. セーラー 「青墨」「蒼墨」「夜長」「夜焚」「夜桜」
      3. プラチナ 「富士」「カシスブラック」「フォレストブラック」
      4. モンブラン「ミステリーブラック」「ミッドナイトブルー」
      5. ペリカン「ブラウン」「ロイヤルブルー」「ブルーブラック」「ブラック」
      6. パーカー「ブルーブラック」
    2. 測定方法
    3. 測定結果
      1. パイロット「深海」「紺碧」「松露」「紅葉」「蛍火」
      2. セーラー 「青墨」「蒼墨」「夜長」「夜焚」「夜桜」
      3. プラチナ 「富士」「カシスブラック」「フォレストブラック」
      4. モンブラン「ミステリーブラック」「ミッドナイトブルー」
      5. ペリカン「ブラウン」「ロイヤルブルー」「ブルーブラック」「ブラック」
      6. パーカー「ブルーブラック」
    4. 測定結果
  5. インクの劣化具合を調べる
    1. モンブランのミステリーブラック新旧のpH測定
    2. 古いインクと新しいインクの使用感を比べてみた
      1. 古くなるとサラサラしてくる
      2. 色は少し黒が薄まっている感じ
      3. 匂いには変化がなかった
      4. 古くても使えなくもないけど万年筆には入れないほうがいいかな
  6. SlyfoxのpH測定器をおすすめする理由
  7. 最後に

この記事はこんな人におすすめ

SlyfoxのpH計がどんなものか知りたい

自分でインクのpHを測定してみたい

インクの劣化具合を調べたい

SlyfoxのpH計がどんなものか知りたい

買ったときの値段は6999円

趣味の文具箱でインクのpH測定に使用されていたのは堀場製作所LAQUAtwinというpHメーターでした。

最初これを見つけたのですが、20000円以上したのでちょっと僕の小遣いでは厳しいので諦めてました。

諦めきれず探していたらSlyfoxpH計を見つけました。

値段が6999円とまだ自分の小遣いの範囲内で買える値段だったので思い切って購入しました。

通常は8299円のようなので、結構安く買えたかなと思います。

意外と大きい

かなりコンパクトなものを想像していましたが、結構大きかったです。

万年筆やボールペンと比べるとこんな感じです。

液晶の部分が大きいので見やすいですね。

ニードル型になっている

このニードル型になっているという点がこのpH計を選んだ一番の理由です。

インクをボトルから出す必要がなく簡単に測定できます。

どのインクボトルでもこの太さなら差し込むことができますね。

なぜニードル型になっているのか

水質を調べるだけでなく、半固形物や柔らかい食品などのpHも測定できるようになっています。

パンの生地やお肉、チーズなどに突き刺して測定できるようなっているようですね。

取扱説明書にはさすがに万年筆インクのpHを測定できる!とは書いてなかったです。

pHだけでなく温度も測定できる

本体には大きな液晶画面があり、測定結果が大きく表示されます。

真ん中に大きくpHが表示され、その下には温度が表示されます。

たぶんパン生地などの発酵具合などを調べるためにあるんじゃないかと思います。

電源は「LR44」ボタン電池が4個

この本体の上にある緑のキャップを回すと外れます。

ここに電池を入れるようになっています。

「LR44」ボタン電池4個使用するようになっていますね。

最初から電池もついていたのですぐに使い始めることができました。

カートリッジインクは測定できない

ボトルインク であれば差し込めば測定できますが、カートリッジインクはちょっと無理ですね。

カートリッジのインクを調べようとするなら、やはり趣味の文具箱で使っていたpH計がいいですね。

酸性かアルカリ性かを調べるメリット

インクのpHを測定することで、

  • 具体的なpH値を知ることができ、酸性かアルカリ性かを知ることができる
  • インクの劣化具合をしらべることができる

というメリットがあります。

酸性かアルカリ性かでインクの性能が違ってきます。

酸性を示すインクの特徴

  • 使える染料の種類が限定されるため色が限定的
  • 微細な沈殿物が発生することがある(筆記性能には大きな影響はない)
  • ペン先を痛めてしまう可能性があるため、使う万年筆のペン先が耐食性のあるステンレスや金ペンに限られてしまう
  • インクが徐々に酸化してインク内の鉄分が定着し、耐水性、耐光性が増す(古典インクの特徴)

アルカリ性を示すインクの特徴

  • 濃度が高く、鮮明な色が出る
  • 耐水性や耐光性が酸性インクに比べると低い
  • アルカリ域で使える防カビ剤が限られるので防腐対策が難しい

簡単にまとめるとそれぞれこんな特徴があります。

酸性かアルカリ性かによって扱い方や万年筆への影響も変わってきます。

できればインクのpHは知っておいたほうがいいと思います。

インクのpHについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

よかったら参考にしてください。

インクのpHを測定して酸性かアルカリ性かを調べる

それでは実際にこのpH計を使って万年筆インクのpHを測定していこうと思います。

今回測定するインク

パイロット「深海」「紺碧」「松露」「紅葉」「蛍火」

セーラー 「青墨」「蒼墨」「夜長」「夜焚」「夜桜」

プラチナ 「富士」「カシスブラック」「フォレストブラック」

モンブラン「ミステリーブラック」「ミッドナイトブルー」

ペリカン「ブラウン」「ロイヤルブルー」「ブルーブラック」「ブラック」

パーカー「ブルーブラック」

とりあえず今回はこの20種類を選んでみました。

測定方法

インク瓶にニードル型の電極を突き刺すだけです。

簡単ですね。

数値が安定するまで電極を突き刺しておきます。

1回の測定ごとに電極を水道水で洗浄してしっかり乾燥させました。

測定結果

パイロット「深海」「紺碧」「松露」「紅葉」「蛍火」

セーラー 「青墨」「蒼墨」「夜長」「夜焚」「夜桜」

プラチナ 「富士」「カシスブラック」「フォレストブラック」

モンブラン「ミステリーブラック」「ミッドナイトブルー」

ペリカン「ブラウン」「ロイヤルブルー」「ブルーブラック」「ブラック」

パーカー「ブルーブラック」

測定結果

メーカーインクSlyfox趣味の文具箱
パイロット深海8.758.7
紺碧9.559.6
松露9.089.2
紅葉9.039.5
蛍火8.91
セーラー青墨8.708.7
蒼墨9.099.1
夜長9.379.7
夜焚8.608.6
夜桜9.279.7
プラチナ富士(ブルーブラック)1.692.0
カシスブラック1.691.2
フォレストブラック1.781.3
モンブランミステリーブラック4.703.7
ミッドナイトブルー4.674.2
ペリカンブラウン4.435.2
ロイヤルブルー2.872.9
ブルーブラック2.222.0
ブラック8.067.5
パーカーブルーブラック7.757.5

参考に趣味の文具箱での測定結果も合わせて載せました。

測定した結果はこんな感じになりました。

同じインクでも測定の度に微妙な差が出ます。

といっても室温や測定日時など、よく似た条件であればせいぜい0.1~0.2程度の差でした。

そこまで大きな違いがなかったので、この測定器の精度は特に問題ないかなと思います。

趣味の文具箱での測定値と比べても、そこまで大きな差がなかったのでちょっと安心しました。

インクの劣化具合を調べる

モンブランのミステリーブラック新旧のpH測定

はっきり覚えてないですが、たぶん7年くらい前に買ったモンブランの墨水(ブラック)のpHを測定してみます。

最近またモンブランのインクボトルのデザインが新しくなったみたいなので、より古さを感じますね。

比較的新しい方のpHが「4.70」、古い方が「3.02」という結果になりました。

その差「1.68」。

これだけの差がありました。

古いインクが新しかったころのpHが分からないので、かならずしもこれだけのpHの値に差ができたのかというのは比較できません。

が、インクが同じ製法で作られていたとしたらこれだけ酸化がすすんだということになります。

酸化がすすんだことでpHが酸性へと傾いていきます。

酸化するということはインクがそれだけ劣化しているということになります。

インクの劣化を調べるにはpHを測定することである程度は分かるんじゃないかと思います。

古いインクと新しいインクの使用感を比べてみた

pHの違いについては測定することで分かりましたが、それがどれだけ筆記に影響するのか実際に使ってみました。

万年筆に入れて使うのはちょっと怖かったので、つけペンを使ってインクを書き比べてみました。

紙はツバメノートのインクコレクションカードを使いました。

古くなるとサラサラしてくる

左が古いモンブランの墨水(ブラック)、右が新しいモンブランのミステリーブラックです。

書いているときのインクの粘度は、古い方がサラサラした感じでつけペンへのインクの乗りが悪かったです。

書いてみるとサラサラなためか、若干にじみやすくなっていました。

色は少し黒が薄まっている感じ

左が墨水、右がミステリーブラックです。

コレクションカードにインクをのせ、しっかり乾かした状態です。

乾く前はそれほど差を感じませんでしたが、乾いた状態でみると墨水は黒というよりブルーブラックのような色になっていますね。

酸化によって色素にもある程度影響があるんでしょうか。

匂いには変化がなかった

インクを嗅いでみましたが、それほど変わった感じはなかったです。

古くても使えなくもないけど万年筆には入れないほうがいいかな

実際、つけペンであれば使えなくもないかなって感じでした。

ただ、使いたい色とはやはり変わってくるのでそのまま使い続けるのはどうかなって感じですね。

インクの使用期限は2年程度と言われています。

万年筆に入れるとやはりこのpHが酸性に偏ってきてしまうのでペン先への影響があるかと思いますので、あまり期限が過ぎたインクの使用はおすすめできませんね。

SlyfoxのpH測定器をおすすめする理由

自分で簡単にpHを測定できる

インクの劣化具合を確認できる

割と高い機材を導入しなくても自分で測定できるし、簡単なので興味がある人にはおすすめです。

あとは耐久性が問題ですね。

これからしばらく使ってみたいと思います。

最後に

今回はSlyfoxのpH測定器について、それからいろんなインクのpH測定結果についてレビューしました。

アマゾンのページでレビューが全然なかったのでかなり恐る恐るでしたが、意外と簡単に使えたので良かったです。

これからいろんなインクのpHを測定していきたいと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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