今回はOHTO(オート)のゲルインクボールペン、「GS02」を紹介します。
生産が追いつかず入手困難な状況が続いているほど人気のボールペンです。
僕もなかなか入手できませんでしたが、今回運よく手に入れることができました。
入手困難な状況が続いていますが、少しずつ流通されています。(2024年2月現在)
希望のカラーが欠品となっている場合があります。
欠品の際はご了承ください。
またオート公式ページから「GS02」を購入し、レビューすると日本未発売の「G2」規格で青インクの金属リフィルをプレゼントしてくれます。
期間は2024年2月28日までとなっているので、ぜひ本体と金属リフィルをゲットしてください!
それでは詳しく紹介します。
OHTO(オート)GS02をおすすめする人
金属軸でずっしりとした持ち心地のボールペンを探している
ゲルインクでヌルヌルとした書き心地が好き
みんなに人気のボールペンが欲しい
「GS02」は純国産のボールペン
OHTOという会社をご存知ですか?
OHTOは大正8年に創業。
OHTOの本社工場は茨城県結城市にあり、ボールペンチップの製造、インクの調合、ボールペンの製造、組み立てに至るまで全て日本国内にある自社工場で行っています。
製造から組み立てまで日本製というのがすごいですよね。
OHTOの会社概要などについては公式ホームページをご覧ください。
僕はOHTOの製品が好きで、いろんなボールペンや万年筆を買って楽しんでいます。
これまでに紹介したボールペンや万年筆はどれも特徴的で面白いものばかりですよ。
ページの最後に僕がこれまでに紹介したOHTOのボールペンや万年筆のリンクを貼っておきますので、よかったら参考にしてください。
OHTO(オート)GS02の特徴
「GS02」は以前に紹介した「GS01」の後継のような立ち位置かと思いますが、今回紹介する「GS02」はかなり作り込まれています。
全体のフォルムはどちらもスマートで持ちやすい形状をしています。
「GS01」と細部を比較しながら紹介していきます。
軸はアルミニウム製
「GS01」「GS02」はどちらも軸の素材はアルミニウムです。
違いはその厚み。
口金を外して断面を見てみるとその差がはっきりと分かります。
「GS02」はかなり肉厚な感じですよね。
替え芯を取り出している写真ですが、替え芯が軸の内側にぴったりで隙間があまりないです。
外見だけでは分からない部分ですが、こうしてみるとアルミニウムを贅沢に使っていて、しかもしっかり作り込まれているのが分かりますね。
口金やノック部分は真鍮製
この口金やノック部分には真鍮が使われています。
真鍮はアルミよりも重いのが特徴ですが、軸が分厚いアルミになっているので全体がずっしりした感じです。
それぞれのパーツが上手くバランスを取り合っていて一体感があります。
重さは22.78gとまずまずの重量級
軸の厚さの違いもあり、「GS01」に比べてかなり重くなっています。
実測で22.78gありました。
「GS01」が17gだったので、約5g重くなっています。
心地いい重みを感じることができます。
持ってみると重心は中央あたりにあるのでそれほど重量を感じない、いいバランス感です。
マット塗装で手になじみやすい
塗装はマット仕上げになっています。
すこしザラっとした感じの手触りで、滑りにくくしっかりとグリップすることができます。
「GS01」は光沢のある塗装だったので、ツルっとした手触りでした。
並べてみるとその塗装の感じの違いがよく分かりますね。
軸の形状は6角形から円柱形へとなだらかに変化
「GS01」「GS02」とも6角形から円柱形へと変化していく独特の形状をしています。
ただ、「GS01」はグリップ部分が円柱形、「GS02」はグリップ部分が6角形になっています。
グリップ部分を6角形にすることで、ペンを指で支えやすくなるため、しっかりとグリップすることができますよ。
スマートになった口金の形状
口金というのは、このペン先にある替え芯の先をしっかりホールドする部分です。
「GS01」の口金は丸くかわいらしい形状でした。
これに対して「GS02」はスマートな砲弾型になっています。
口金の精度は良く、替え芯をノックしたときにグラつくことはありません。
替え芯のバネが口金についていてバラバラにならない
OHTOのボールペンはこのバネが外れてしまうのが、僕にとってはちょっと難点でした。
写真左が「GS02」、右が「GS01」です。
「GS02」はこの口金部分にバネがしっかりとついていますね。
バネをなくす心配はないですし、これはちょっとポイント高いですね。
ノック部分もスマートに
「GS01」のノック部分は大きくて丸いので、ノックしやすい形状でした。
「GS02」はスマートな円柱状になっています。
スマートですが、先が丸くなっていて、ノックする時に指に刺さるような感じはしません。
口金と同じ色になっているので統一感があってかっこいいです。
クリップ部分はSK材
OHTOのボールペンのほとんどがこのSK材という素材が使われています。
SK材というのは炭素工具鋼鋼材と呼ばれています。
SK材は「エス・ケー材」と読み、SはSteel(鋼)、Kは日本語の工具(Kougu)を指しています。
「炭素工具鋼鋼材」という名前のとおり工具類をはじめあらゆる製品に広く使われます。
とにかく頑丈なのがウリのSK材なので、簡単に壊れることはありません。
「GS01」はかなり厚めの形状で変形しづらく固すぎるかなと思っていましたが、「GS02」は板状に加工されていて適度にしなるので、ポケットやメモ帳などにも挟みやすくなっています。
細かなところまでしっかりとアップデートされているなって感じがしますね。
ブラックは僕が好きな「黒×銀」でかっこいい
ノック部にあるこのリング部分(頭冠というそうです)、ここは真鍮をクロームメッキした部品でここだけが銀色になっています。
文字は白で書かれており、とてもシンプルな配色になっています。
そして軸、ノック部、口金、クリップがすべてブラック。
使用する色を絞り、全体に統一感があってかっこいいですね。
ブラックが買えてよかったです!
軸の色は全部で4種類
今回紹介するブラックの他、ミント、カーキ、ホワイトがあります。
ミントとカーキはブラックと同じマット塗装で仕上げられています。
ホワイトは偏光パール塗装という塗装が施されています。
見る角度によって変化するパール系の塗装はきれいですよね。
金属製のゲルインク替え芯
「GS01」に使われていた替え芯は樹脂製で品番は「PS-107NP」です。
低粘度の油性インクで、割と書きやすかったです。
こちらは値段が定価100円+(税)と安く手に入れることができます。
また筆記距離が約2000mと長いのが特徴です。
「GS02」に使われている替え芯は金属製で、油性インクではなく速乾ゲルインクとなっています。
品番は「PG-M05NP」です。
ペン先のニードルチップという形状は同じです。
こちらは値段が定価500円+(税)。
筆記距離は約700mと低粘度油性インクの比べると短いですが、同じ距離を書いたときにそれだけインクフローがいいということですね。
ゲルインクの書き味については後述しますね。
インクは大きく油性、水性インク、ゲルインクに分けられます。
それぞれのインクの特性について、こちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
替え芯は「G2」規格
「GS01」「GS02」に使われている替え芯「PS-107NP」「PG-M05NP」はどちらも「G2」と呼ばれる規格です。
俗に「パーカータイプ」とも呼ばれています。
汎用性が高く、いろんなメーカーが「G2」規格を採用しています。
ボールペンの替え芯の規格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
OHTO(オート)GS02の使い心地
程よい弾力のノック感
中が詰まってるなって感じでギシギシっという手ごたえのノック感です。
ノック音は割とソフトな感じで「ガシュッ」という音がします。
替え芯を収納する時のキック感は結構あって元気な感じがします。
長時間の筆記でも疲れにくい
重さは前述のとおり約23gありますが、ペンに一体感がありとても扱いやすいです。
重心が中心部にあることで、持ってしまうとそれほど重く感じないです。
ペン先のコントロールがしやすいので、長時間使用していても疲れにくいですよ。
ゲルインクのヌルヌルとした書き心地が気持ちいい
かなりヌルヌルとインクが出ます。
ペン先の滑りがとてもいいです。
ペン先のボール部分にはセラミックが使われているという事で、乾燥しにくく、またサビないので長期保存にも向いているという事だそうです。
保存や耐久性については今後観察していくとして、やはりこの書き味はいいですね。
発色がよく、黒が際立ちますね。
インクフローがとてもいいので、筆圧をかけなくてもスラスラと書くことができます。
ニードルポイントと、スマートな口金でペン先の視野が広い
ペンを持つ角度にもよるかと思いますが、ペン先がニードル型になっていると確かに文字は見やすいです。
下の写真は「GS01」の視野です。
ペンニードルになっているので筆記部分が見やすいですが、それでも「GS02」に比べるとちょっと死角がありますね。
左から右に横線を引くときに手やペン先で文字が見えない場合、勘で引いていると思います。
ですがニードルポイントのおかげで、しっかり見て書けるので、横線が短かったり、長かったりすることが少なくなるかと思います。
同じゲルインクで樹脂製の替え芯もある
樹脂製の替え芯もあります。
金属軸と同じ「G2」規格なので使用することができます。
樹脂製の替え芯はパッと見では油性インクかゲルインクか分かりにくいですが、よく見ると油性インクには「SOFT」、ゲルインクには「GEL」という文字が見えます。
筆記距離は金属製に比べ500mと短くなりますが、値段が定価100円+(税)という安さ。
ゲルインクのヌルヌルした書き味を楽しみたいけど、消耗品はできるだけ安く済ませたいという人はこちらの替え芯にしてみてはどうでしょうか。
品番は「PG-105NP」です。
OHTO(オート)GS02をおすすめする理由
出荷停止になるほど人気がある
ずっしりとした重みがあり、重心が安定しているので扱いやすい
ブラックは「黒×銀」でかっこいい
ゲルインクでヌルヌルとした書き味が楽しい
というところかと思います。
細部を見てもらいましたが、本当によくできていると思います。
値段は定価1500円+(税)です。
ちなみに「GS01」は定価750円+(税)。
仕様だけでなく、値段もアップデートされています(笑)
その使い心地やクオリティは十分納得できる値段かと思います。
最後に
今回は「GS02」というゲルインキボールペンを紹介しました。
完成度が高く、僕がおすすめするまでもなく、すでに人気のあるボールペンです。
これまで紹介してきたOHTOのボールペンや万年筆はどこかクセのある、面白いものが多かったのですが、今回は本気で売れるボールペンを開発したんだなって感じがしました。
僕としては面白みやツッコミどころがなかったのでちょっと寂しい気もします(笑)
この記事が皆さんのボールペン選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
今回比較にした「GS01」、これまでに紹介してきたOHTOのボールペン達です。
他にもありますが、よかったらまずはこちらから参考にしてください。
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