LAMY(ラミー)というメーカーをご存じですか?
1930年にドイツで創業した筆記具メーカーです。
LAMY(ラミー)のコンセプトは「機能美」。
無駄を省き、機能を追求したデザインは、一目見てLAMYの筆記具と分かるほどです。
そのなかでもこのsafari(サファリ)はカジュアルさと手軽さで大ヒットした万年筆です。
それでは詳しく紹介します。
こんな人におすすめ!
海外メーカーの筆記具を使ってみたい。
おしゃれでカジュアルな万年筆が欲しい。
5000円以下で買える万年筆を探している。
カートリッジ・コンバーター両用式の万年筆が欲しい。
LAMY(ラミー)safari(サファリ)の特徴
軸やキャップは樹脂製
今回紹介するのは「スケルトン」カラー。
ラミー サファリはキャップや軸が透明の樹脂でできています。
キャップから軸まですべてが透明になっているのでペン先やコンバーターまで中が見えますね。
この透明でシンプルなカラーは飽きがこないですし、インクの色や残量が見えるのがいいですよね。
定番カラーと限定カラー
定番カラーとして今回紹介する「スケルトン」の他、「シャイニーブラック」「ホワイト」「レッド」「ブルー」「イエロー」「ブラック」があります。
これだけのカラーを展開している上に、毎年限定カラーも展開しています。
2020年の限定色はキャンディをテーマに「マンゴー」、「アクアマリン」、「ヴァイオレット」の3色でした。
このサファリの限定カラーですが、2004年の「オレンジ」から始まっています。
毎年ラインナップされていて、限定カラーはすごく人気がありますね。
カラーによってはかなりのプレミアが付いて価格が高騰する場合もありますよ。
もし限定カラーで欲しいものがあれば早いうちに買っておいた方がよさそうですね。
ラミー サファリのデザインの特徴
グリップ、軸、ペン先に至るまでラミーらしさを感じることができます。
それぞれ詳しく見ていきます。
機能美を追求したグリップデザイン
この三角形をした独特な形のグリップデザインですね。
これは人間工学に基づいてデザインされていて、正しく握ることができるように三角形のような形をしています。
なぜこんなグリップの形をしているかということですが、
ドイツでは小学校から万年筆を使う習慣があります。
そのため、正しいペンの持ち方が身につくようにこのような形をしているんだそうです。
子供たちが初めて手にするのに最適な筆記具としてデザインされていますが、全体的にスタイリッシュなデザインなので子供から大人まで使うことができますね。
ベスト型
両端が平らになっているので、いちおうベスト型に分類はできそうですね。
万年筆の形についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
軸は平面と曲面が合わさった独特な形
軸は平面と曲面とが合わさった独特の形をしています。
平らな面を作ることによって、キャップを外した状態でも転がってしまうのを防ぐことができます。
見た目をよくするだけでなく、機能的にも配慮されたデザインになっているんですね。
尻軸をよく見ると「GERMANY」の文字
透明軸なので分かりにくいかもしれませんが、この尻軸の部分に「GERMANY」と書いてありますね。
肉眼では気付かなかったですが、写真を撮っていて気が付きました。
軸に小窓がある
グリップの上部分に小窓が開いています。
軸に色がついている場合は、この小窓からインクの色や残量が見えるようになっているんですね。
今回紹介するのはスケルトンカラーなので、小窓がなくてもインクの色や残量がひと目でわかりますけどね(笑)
キャップ部分の十字
軸の形は独特ですが、キャップは円柱の形になってます。
この天冠のデザインも独特です。
シンプルながら、この天冠だけでもラミーのサファリだと分かりますね。
ワイヤークリップ
このワイヤークリップの形も特徴的ですね。
この独特な形はラミーのサファリと、サファリの上位モデルであるアルスターにも採用されています。
スケルトンのクリップカラーはシルバー。
軸に書かれた「LAMY」もシルバーカラーとなっているので統一感があってかっこいいですね。
限定モデルでは、軸の色はもちろんですがこのクリップの配色も限定カラーが採用され、いろんなカラーのクリップがあります。
限定モデルを探す時は、軸の色だけでなくこのクリップの色にも注目してみてください。
キャップは嵌合式
キャップは「パチン」と閉める嵌合式です。
嵌合式は簡単に開閉ができるので、手軽に使えるのがいいですよね。
キャップの開閉方法についてこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
インナーキャップでペン先の乾燥を防いでいる
スケルトンカラーなのでキャップの構造までよく見えますね。
このシルバーカラーになっている部分がインナーキャップです。
しっかりとペン先を密閉してくれるので、インクが乾きにくくなっています。
書きたいときにすぐ書けますね。
ペン先はステンレススチール
サファリのペン先はホームベース型でしっかりとしています。
シンプルなデザインで、メーカーの「LAMY」とペン先の太さを示す「F」とだけ書かれていますね。
ペン先の種類はEF(極細字)とF(細字)、M(中字)の3種類から選べます。
今回はF(細字)を選んでみました。
書き味については後述します。
5000円以下で買える手軽さ
定価は約4000円ほどですが、通販を利用すると結構安く買えます。
この手軽さから万年筆の1本目にサファリを選ぶ人も多いようです。
万年筆初心者にとってこの値段は、若干敷居が高く感じるかもしれませんが、この機能とデザインで、この値段は魅力的じゃないかと思います。
カートリッジ・コンバーター両用の万年筆
ラミーのカートリッジやコンバーターは独自規格となっています。
ラミーはドイツのメーカーですが、ヨーロッパ規格ではなくメーカー独自の規格となっているので、専用のカートリッジ・コンバーターが必要になります。
他のメーカーのカートリッジやコンバーターは使えないので注意してくださいね。
カートリッジやコンバーターの規格についてこちらでくわしく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
ラミーのカートリッジインク
ラミーのカートリッジインクはレギュラーラインでブラック、ブルー、ブルーブラック、レッド、グリーン、ターコイズ、パープルの7種類があります。
また、本体と同様に限定カラーのインクも販売されています。
2020年の限定カートリッジインクは「マンゴー」。
これも限定ですので、その時々で欲しいカラーのインクがあれば早めに手に入れておいた方がよさそうですね。
ラミーのコンバーターは2種類
コンバーターはノブの色が赤と黒の2種類あります。
インク容量は一緒です。
ノブの部分に「LAMY」
どちらもノブの部分に「LAMY」のロゴがあります。
さらに反対側には小さく「GERMANY」とありますね。
赤と黒の違いは突起の有無
形状はほぼ一緒なのですが、赤にはインクが入るところに突起がついています。
首軸のへこみに合わせていれるとカチッとハマるようになっているんですね。
かなりしっかり固定されます。
黒にはこの突起はついていません。
この突起はたぶんインクを吸入するときにノブと一緒にコンバーターがクルクルと回ってしまわないように、またコンバーターが抜けにくいようにデザインされているんだと思います。
書き味
限定カラーのチャージグリーンを使ってみる
LAMY(ラミー)ボトルインクの限定カラー、チャージグリーンを入れてみました。
ラミーのボトルインクは独特な形をしていますね。
このボトルの横から紙が出てくるようになっています。
これはペン先のインクをぬぐう為にあるんだそうです。
割と固めの書き味
ペン先はステンレススチールで太さはF(細字)です。
F(細字)ですが、思ったよりは太くなりますね。
線の太さは日本製の万年筆だとM(太字)と同じくらいかと思います。
EF(極細字)にすればよかったかな?
ペン先は硬めの印象です。
ほとんどしなりがなく、ぐっと力を入れてもペン先はそれほど開きませんね。
力を入れたときにインクの流れが増えて色が濃くなる感じですね。
ペン先が紙に引っかかるような感じはなくなめらかに書けますね。
紙の上を滑るように気持ちよく書けますよ。
インクの流れ(インクフロー)も良くヌラヌラと書けます。
ちょっと変わった色のインクで書いたので写真では分かりづらいですね。
このインクは細い線を書くより、もっと太い線を書くのに向いてそうです。
カリグラフィーに使ってみようかな?
LAMY(ラミー)safari(サファリ)をおすすめする理由
機能美も兼ね備えたおしゃれなデザイン
樹脂軸で軽く、初心者でも使いやすい
ドイツの技術を堪能できる
というところかと思います。
海外メーカーの万年筆の入門用として、デザイン性、機能性ともに申し分ないクオリティでぜひ持っておきたい一本です。
書き味が気に入ったらいろんな色のボディを集めてみてはどうでしょうか?
スケルトンボディでインクの色を楽しむのも楽しいし、毎年発表される限定カラーを集めてみるのも楽しいですよ。
最後に
今回はラミー サファリ 万年筆 スケルトン(透明軸)を紹介しました。
インク選びにちょっと失敗しましたが、また違うインクを入れて使ってみたいと思います。
また、サファリは万年筆だけでなく、シャープペン、ボールペン、ローラーボールがあります。
全部スケルトンで揃えたら統一感が出てかっこよさそうですよね。
ちょっと気になっているので、また手に入れたらレビューしたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
万年筆初心者向けに「万年筆の使い方」という記事を書いています。
よかったら参考にしてください。
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