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【万年筆レビュー】SAILOR(セーラー万年筆)「プロフィットJr. 透明感万年筆」【入門用におすすめ】

万年筆
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今回はセーラー万年筆の万年筆、「プロフィットJr. 透明感万年筆」を紹介します。

セーラーの透明感万年筆には「プロカラー500」「レクル」、そして今回紹介する「プロフィットJr.」があります。

「プロフィットJr.」はこの中で一番安価で手に入れることができ、万年筆入門用にもおすすめできる1本です。

それでは詳しく紹介します。

SAILOR(セーラー万年筆)「プロフィットJr. 透明感万年筆」をおすすめする人

3000円以内で買える万年筆を探している

軸やキャップなどが透明な万年筆が欲しい

カートリッジ・コンバーター両用式の万年筆を使いたい

SAILOR(セーラー万年筆)「プロフィットJr. 透明感万年筆」の特徴

樹脂パーツすべてが透明

透明感万年筆と銘打つ通り、樹脂パーツは全て透明になっています。

透明万年筆はインクの色を見て楽しめ、インクの残量がひと目で分かるなど、美しさと実用性を兼ね備えています。

パーツに使われている素材はPMMA樹脂です。

PMMA樹脂とは

PMMAはあまり聞きなれないかもしれませんが、アクリル樹脂といえば分かりやすいかもしれませんね。

PMMA(アクリル樹脂)は

  • 透明率がガラス92%に対しアクリル93%と、透明性が極めて高い
  • 耐候性が良く、雨風や紫外線に強く劣化しにくい
  • 耐衝撃性が高く、ガラスの10倍~16倍あり、たとえ割れても飛散しない
  • -40℃~60℃までの温度まで耐えられる

といった特徴があり、この特性から水族館の巨大水槽などにも使われています。

その他、自動車のテールランプなどの部品、サンルームなどにも使われています。

透明度が高く耐久性も高いアクリル樹脂でできているので、透明度が高い状態が維持できますね。

お手入れには注意が必要

アクリルの弱点は有機溶剤です。

有機溶剤というのは、アルコール、シンナーや除光液などがそうです。

有機溶剤を使うと透明ではなくなり、白く濁ったようになってしまいます。

お手入れの際にはアルコールなどで拭かないようにして下さいね。

白濁してしまったアクリル樹脂を元の透明に戻す方法はありますが、かなり手間がかかります。

アクリル用の研磨剤などで磨けば、ある程度透明な状態に戻せます。

ただ、研磨剤では深い傷やヒビなどは修復できないので注意してください。

それでは改めて細部を見ていきたいと思います。

キャップはネジ式

キャップはネジ式というタイプです。

キャップをくるくる回して脱着します。

比較的低価格な万年筆でネジ式を採用しているあたりは、さすがセーラー万年筆という感じです。

キャップを着け外しする際にちょっと手間がかかりわずらわしいと感じる方もおられるかともいます。

ですがネジ式はペン先の気密性が高く、ペン先が乾きにくいという利点があるし、なによりこの手間が「万年筆を使っている」という満足感が得られます。

キャップの開閉方法にはネジ式ともうひとつ、パチンと閉める嵌合式というタイプがあります。

嵌合式は手軽に扱えるので便利ですね。

ペン芯が透明

ペン先の裏側にある樹脂部分、この部分をペン芯と言います。

例えば、セーラー万年筆のプロフィット「ふでDEまんねん」だとこのペン芯は黒い不透明な樹脂になっています。

ですがプロフィットJr.透明感万年筆はこのペン芯が透明になっていますね。

インクを入れていない状態だと透明ですが、インクを入れるとペン芯までインクの色に染まって綺麗ですよ。

ただ、使用後しっかり洗浄してもペン芯に多少インクの色が残ってしまう場合が多いです。

樹脂が多少着色されていても、綺麗に洗っていれば色が混ざってしまったりすることはありません。

軸が透明で中の状態がひと目で分かる

コンバーターを装着した状態で、中がしっかりと見えますね。

インクの色やインクの残量がひと目で分かります。

透明軸の一番の醍醐味はやはりこのインクの色を見て楽しめるというところかと思います。

装飾はクロムメッキ

キャップリング、クリップなどの装飾部分はクロムメッキが施されています。

透明な軸、銀色の装飾は落ち着いた雰囲気でかっこいいですね。

形はバランス型

万年筆の形を大きく分けると2種類。

ひとつは「バランス型」といって両端が丸くなっているものを指し、もうひとつは「ベスト型」といって両端が平らになっているものを指します。

今回紹介するプロフィットJr.は両端が丸くなっている「バランス型」。

海外では「魚雷型」(ドーピード)ととも呼ばれているようです。

重さは13.0g

重さを測ったところ13.0gでした。

軸やキャップが樹脂なのでかなり軽量ですね。

ペン先はステンレススチール

ペン先はステンレス製です。

中央部分にセーラーのロゴが入っています。

装飾部分のような光沢はなく、まさにステンレスっぽい感じですね。

低価格帯の万年筆なのでペン先がちょっと安っぽい感じはしますが、値段相応かと思います。

ペン先の太さは中細のみ

ペン先の太さは中細のみとなっています。

他のペン先は選べないので、購入する際はご注意ください。

書き味については後述しますね。

万年筆のペン先は大きく分けると今回紹介するステンレススチール製の他、金製のペン先とがあります。

また様々な形があり、それぞれに特徴があります。

ペン先についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

よかったら参考にしてください。

カートリッジ・コンバーター両用式で独自規格

プロフィットJr.透明感万年筆のインク吸入方式はカートリッジ・コンバーター両用式。

またセーラー万年筆のカートリッジやコンバーターは独自規格となっています。

カートリッジやコンバーターの規格というのは、首軸とカートリッジなどを接続する部分のサイズの事です。

セーラー万年筆独自の規格となっているので、セーラー以外のカートリッジインクやコンバーターは使えません。

カートリッジインクやコンバーターを購入する際は注意してくださいね。

コンバーターは別売り

プロフィットJr.透明感万年筆は購入時カートリッジインクが2本ついてきます。

コンバーターを使いたい場合は別途購入する必要があります。

せっかくの透明軸なのでコンバーターを使っていろんなインクを入れてみるのも楽しいですよ。

セーラー万年筆のコンバーターはノブの部分がカラフルで、10色から選べます。

インクの色に合わせてコンバーターを使い分けたりして、自分好みにカスタマイズできますよ。

また金属部分がクロムカラーの他、ゴールド使用のコンバーターもあります。

僕はこの金属部分がクロムメッキされたノブが白のコンバーターを使っています。

装飾の銀色と合わせて統一感がでるし、インクの色が際立って見えるのでおすすめです。

コンバーターの使い方についてはこちらの記事でくわしく紹介しています。

よかったら参考にしてください。

透明感万年筆におすすめのインク

カートリッジインクはお手軽ですし、いろんな色のカートリッジもありますね。

セーラー万年筆でおすすめのカートリッジインクは四季織シリーズです。

春夏秋冬を感じられる多彩なインクを手軽に楽しめます。

四季織シリーズのカートリッジインクは全部で28色。

1種類につきカートリッジ3本入りがセットになって税込定価385円です。

手軽にいろんなインクを楽しむならカートリッジインクがおすすめです。

コンバーターを使えばさらにいろんなインクを入れて楽しむことができます。

セーラー万年筆のボトルインクはカートリッジインクよりさらに種類が豊富です。

四季織シリーズのボトルインクは全部で32色もあります。

四季に合わせた特徴的なカラーが揃っています。

僕が四季織シリーズの中で一番好きなのは「夜桜」ですね。

SAILOR(セーラー万年筆)「プロフィットJr. 透明感万年筆」の使い心地

セーラー万年筆の四季織シリーズ「夜桜」を使ってみた

今回は僕がおすすめするセーラー万年筆の四季織シリーズ「夜桜」を使ってみます。

インクの吸入はスムーズでした。

ペン芯が透明なのでしっかり夜桜色に染まっているのが分かりますね。

インクフローややや渋めだがカリカリせずスムーズな書き味

ペンポイントはとてもなめらかでスラスラと書けます。

ペン先の太さは中細ですが、思ったより細めな印象ですね。

インクフローは若干渋い印象はありますが、インクが擦れることはなく安定していますね。

ペン先はあまりしならず、やや硬めかなと思います。

SAILOR(セーラー万年筆)プロフィットJr. 透明感万年筆をおすすめする理由

透明度の高いアクリル樹脂製で見た目が美しい

インクの色や残量がひと目で分かる

透明軸の万年筆が低価格帯で購入できる

というところかと思います。

ややチープな印象は否めないですが、なにより税込定価2750円という値段で透明軸を堪能でき、さらにこの書き味を楽しめるので十分満足できるかと思います。

低価格帯で購入できるので透明軸の入門用としてもおすすめですよ。

最後に

今回はセーラー万年筆の「プロフィットJr.透明感万年筆」を紹介しました。

この記事が皆さんの万年筆選びの一助になれば幸いです。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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