今回はカランダッシュの万年筆「849」を紹介します。
「849」と言えば1969年に誕生したボールペンが有名ですよね。
個性的なデザインに加え、いろんなメーカーとのコラボなどバリエーションが豊富なのが魅力です。
この「849」の特徴はそのままに2017年に登場したのが「849」の万年筆です。
それでは詳しく紹介します。
CARAND’ACHE(カランダッシュ)849万年筆をおすすめする人
海外ブランドのおしゃれな万年筆を探している
カートリッジ・コンバーターのどちらも使いたい
カランダッシュの筆記具が好き
CARAND’ACHE(カランダッシュ)849万年筆の特徴
鉛筆のような六角形のボディ

「849」と言えば鉛筆のような六角形が特徴ですね。
ボールペンと同じく万年筆も六角形になっています。
ボールペンと並べてみるとサイズに多少違いはあるものの、同じ六角形になっていますね。
六角形になっていることで、手にフィットしやすいので持ちやすく、また机においても転がりにくくなっています。
収納時の長さは141.51mmで重さは17.12g
「849」ボールペンと比較し長さサイズや重さを見ていきます。


ボールペンはペン先が収納された状態で長さが127.49mm、万年筆は141.51mm。
万年筆の方が約14mm長いです。


重さはボールペンが15.67g、万年筆がカートリッジやコンバーターが装着されていない状態で17.12gでした。
万年筆の方が少し重いですが、体感的にはそれほど大きな違いはないですね。
太さはボールペンが8.17mm、万年筆は10.59mmでした。
数字以上に万年筆の方が太く感じますね。
同じデザインのクリップ

「849」のクリップは、シンプルながらも機能的なデザインが特徴です。
直線的でスリムなラインで余計な装飾はなく洗練された形状になっています。
クロムメッキ処理が施されており、渋く銀色に光るのがかっこいいですね。
軸にしっかり沿うようにデザインされていますが、このクリップはボールペン、万年筆そのどちらもクリップは脱着が可能です。
脱着方法ですが、そのまま引っ張ると壊れてしまいます。


クリップの根元部分を少し持ち上げてからずらします。
キャップはストレートなので上下どちらでもずらせます。

クリップを外した部分に小さな突起が見えますね。
この突起でクリップを固定しているんですね。
クリップが脱着できるメリットとしては、よりシンプルな見た目にしたい時や、クリップや軸を洗浄したい時などにいいかと思います。
カラーバリエーションが豊富

今回紹介するのは「ブラック」ですが、その他「グリーン」「イエロー」「オレンジ」「ピンク」「ブルー」「ホワイト」に装飾まで全て黒の「ブラックエディション」、さらにEC限定の「レッド」を含めると全部で9種類。
「グリーン」「イエロー」「オレンジ」「ピンク」は蛍光カラーになっています。
「レッド」のEC限定というのは、オンラインストア限定という意味ですね。
ハッキリとした色合いが多く、好みは分かれそうですが、僕は「黒×銀」コンビが好きなのでブラック一択でした(笑)
ブラックエディションもかなり惹かれましたけどね。
キャップは嵌合式

キャップはパチンと開け閉めする嵌合式というタイプです。
軽い手ごたえで開閉できますね。
このキャップですが、ちょっと変わった構造になってます。


キャップを外すと、接続部分から銀色のリングが出てきます。
軸側を見ると、後軸と首軸との接続部分にわずかな隙間があります。
この隙間に銀色のリング部分がハマり、カチッと嵌合します。

キャップを閉めきると、リング部分が軸内に収まって見えなくなります。
なかなか凝った造りになっていますね。
キャップは軸につけることができる

キャップは軸にスポッとつけることができます。
収納する時と同じく、尻軸部分に首軸部分と同じように隙間があり、銀のリング部分が軸内に収まるようになっています。

きちんとハマってくれるので、筆記時にグラグラすることはないですね。


収納する時もそうですが、軸もキャップも六角になっているので、この角がずれていたら合わせたくなりますね(笑)


キャップをつけていない時の長さが123.40mmと短めですが、キャップをつけると182mmとかなり長くなってしまいます。
キャップを尻軸につけてしまうと重心が中央よりも上になります。


全体的に軽量なので重心はそれほど気にならないかなと思いますが、それよりもこの長さです。
キャップなしと、キャップありとでこんなに違いが出てしまいます。
持った感じも全然違いますね。
もうちょっとちょうどいい長さで調整して欲しかったですね。
キャップありだと僕には長すぎるので、キャップは外した状態で使用しています。
ただ、キャップを外して使う場合はキャップをなくさないように気を付けて下さいね。
天冠にはカランダッシュのロゴ

天冠部分にはカランダッシュのメーカーロゴである鉛筆のマークがついています。
クリップの色と同じくクロムメッキ処理がされていて、統一感があっていいですね。
キャップに「849 CARAND’ACHE」と「SWISS MADE」


キャップ部分に「849 CARAND’ACHE」と「SWISS MADE」の文字があります。
メーカー名がクリップの下になっていて角度によっては見えなくなってしまいます。
「SWISS MADE」の文字はしっかり見えるようになっているのがちょっとおもしろいですね。
ペン先はステンレススチール


ペン先に使われている素材はステンレススチールです。

ペン先はシャープな五角形で、中央にはブランドロゴ、その下には字幅が刻印されています。
切り割り(ペン先の真ん中にある切れ目)はありますが、ハート穴が開いていないタイプですね。
僕は太い字幅が好きなのでB(太字)を購入しました。
書き味については後述します。
カートリッジ・コンバーター両用式

849万年筆はカートリッジ・コンバーター両用式となっています。
購入時にはカートリッジインクが一本セットになっていて、軸内に収まっています。

カラーは「アイデリックブルー」。
鮮やかな青色のインクです。
コンバーターは別売りとなっています。
カートリッジ・コンバーターは欧州規格

849万年筆の規格は欧州規格となっています。
欧州規格は「ヨーロッパタイプ」「ヨーロッパ統一規格」「共通規格」などとも呼ばれています。
呼び方は様々で混乱してしまいそうですが、どれも同じ意味で使われています。
規格というのは、首軸とカートリッジやコンバーターを接続する部分のサイズを指しています。
このサイズが合わないとコンバーターやカートリッジが取り付けられません。
欧州規格であれば、カランダッシュ以外のメーカーであってもコンバーターやカートリッジが使用できますよ。
ただ、同じ欧州規格であっても誤差程度のサイズ違いがあり、きつくて入らなかったり、緩くて外れてしまったりなどの不具合がある場合があります。
心配な方は同じメーカーの製品を使用すれば間違いはないかと思います。
カートリッジやコンバーターの規格には、カランダッシュのような欧州規格ともうひとつ、独自規格があります。
独自規格というのはメーカー独自の規格になっていて、他メーカーのカートリッジやコンバーターは使えません。
購入時には注意してくださいね。
カートリッジやコンバーターの規格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
CARAND’ACHE(カランダッシュ)849万年筆の使い心地
Amazonで買った激安コンバーターを使ってみる


今回はカランダッシュ製ではなく、Amazonで購入した激安コンバーターを使ってみます。
ちょっと安っぽいですが、インク漏れなどなく重宝しています。
接続は問題なく、また緩くもなくきっちりと接続できました。
インクはパイロットの色彩雫「紺碧」を入れてみた

コンバーターが接続できたので、インクを吸入します。
接続がしっかりできているので、インクの吸入も無駄な空気をかむことなく、スムーズに吸入できました。
コンバーターの使い方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にして下さい。
ペン先はなめらかでインクフローがよくぬるぬるの書き味

ペン先はほぼしならず、かっちりした感じの手ごたえですね。
ペンポイントはとてもなめらかで、紙との摩擦はほぼ感じません。

字幅がB(太字)というのもありますが、かなりインクフローがよくぬるぬると気持ちよく書けます。
フローが安定していて、インクがかすれることはないですね。
とても書きやすいと思います。
CARAND’ACHE(カランダッシュ)849万年筆をおすすめする理由
849独特の六角形軸がシンプルながらおしゃれで使いやすい
欧州規格なので他メーカーのカートリッジやコンバーターも使える
鉄ペンながらインクフローがよく気持ちのいい書き心地
というところかと思います。
ただ、税込定価が12100円とちょっと高価なのが難点かなと思います。
小売売価はもう少し安く購入できるかと思いますが、ちょっと悩んでしまう価格かなと思いますので万年筆初心者にはあまりおすすめはしません。
もちろん、とても書きやすい万年筆なので、カランダッシュが好きな方にはおすすめですよ。
最後に

今回はカランダッシュの849万年筆を紹介しました。
この記事が皆さんの万年筆選びの一助になれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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