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【初心者向け】万年筆の基本的な洗浄方法

万年筆
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お気に入りの万年筆は長く使いたいですよね。

万年筆はきちんとお手入れをすることで長く使うことができます。

万年筆は

  • 万年筆のインクの色を変えたい
  • しばらく使わない
  • インクの出が悪くなった

といった時には万年筆を洗浄する必要があります。

今回は基本的な万年筆の洗浄方法を紹介します。

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万年筆の洗浄方法を知りたい

万年筆の洗浄方法

洗浄の基本は水で洗う

万年筆は水洗いが基本です。

特別な洗剤などは使わなくても大丈夫です。

インクの吸入方法別に紹介していきたいと思います。

インクの吸入方法についてはおおまかに

  • カートリッジ方式
  • コンバーター方式
  • 本体吸入式

に分かれます。

カートリッジインク方式の場合

写真はジンハオの「X450」です。

こちらを例にカートリッジ式万年筆の洗浄手順を紹介します。

カートリッジを外す

まず使用済みのカートリッジを首軸から外します。

流水で流す

カートリッジを外したら、首軸のカートリッジが刺さっていたところにめがけて流水を当てます。

すると首軸の中に残っているインクが流れ出てきます。

首軸を一晩水につける

しばらく流してインクが出なくなったらコップなどに水を貯めて、首軸を入れます。

水につけるのは首軸の中で固まったインクを溶かすためです。

固まったインクは流水だけでは洗い流しきれないので、必ず水の中につけるようにしてください。

それから写真で見やすいように透明の瓶に浸けていますが、ガラスなどの硬い素材を使う場合はペン先を瓶などに投げ込んだりぶつけたりしないようにしてくださいね。

ペン先が痛んでしまい、なめらかに書けなくなったり、インクがかすれたりする原因となります。

もう一度流水で洗いながす

一晩つけると首軸の中に残っていたインクが溶け出します。

水から出して再度流水で洗います。

乾燥する

洗い流してインクが流れ出なくなったら乾燥させます。

まずは柔らかい布かティッシュなどで水分を拭き取ります。

ペン先を拭く時は根本から先に向かって拭きましょう。

先から拭くとペン先を傷めてしまう場合があるので注意してください。

布やティッシュにインクがつかなければ洗浄は完了です。

もしインクが付くようであれば、再度流水で洗ってください。

水分が拭き取れたら、あとは陰干しをして十分に乾燥させます。

この時、日光に当てたり、はやく乾かそうとドライヤーや乾燥機など熱を加えたりしないようにしてくださいね。

日光や熱で樹脂部分が変形したり劣化してしまいます。

コンバーター方式の場合

ペン習字ペンを例にコンバーター式万年筆の洗浄手順を紹介します。

回転式のコンバーター

コンバーター方式の場合は、コンバーターを首軸につけたまま洗います。

コップなどに水を入れ、首軸を水の中につけます。

インクを吸い上げる要領で水を吸入し、すぐ吸入した水を出します。

これを何度か繰り返して、コンバーターや首軸の中に残っているインクを流し出します。

プッシュ式のコンバーター

今回紹介するのは回転式のコンバーターですが、プッシュ式の場合もほぼ手順は同じです。

首軸を水の中につけ、水を吸い上げたら首軸を水から出してプッシュするとコンバーターの中にある水が出てきます。

これを何度か繰り返し、インクの色が流れ出てこなくなるまで繰り返します。

コンバーターと首軸のインクが洗い流せたらコンバーターを外す

コンバーターを外したら、あとはカートリッジインクと同じ要領です。

首軸を流水で洗い流す

一晩水に浸ける

再度流水で洗い流す

一晩浸けておくと、流水では流しきれなかったインクが溶け出してきます。

写真は一晩浸けておいたものです。

流しきれていなかったインクがこれだけ溶け出してきています。

乾燥させる

干す時の注意点はカートリッジ式と同じです。

キャップの洗浄

キャップや軸の中にインクが付いた場合も流水で洗浄します。

インクが固着してしまっている場合は、首軸と同じように水に浸けておくのもいいと思います。

水気を拭きとる場合は、綿棒などでやさしくふき取るようにしてくださいね。

インナーキャップを傷めてしまうと、ペン先が乾きやすくなってしまいます。

本体吸入式の場合

ペリカンのM205クラシックデモンストレーターを例に洗浄の手順を紹介します。

ペリカンのM205クラシックデモンストレーターはペン先が簡単に外せるようになっています。

ですが、今回は外せないものとして紹介します。

本体吸入式の場合はカートリッジ式やコンバーター式のようにインクの吸入機構を取り外すことができません。

きちんとした知識がないまま分解してしまうと、その後正しくインクが吸入できなくなってしまう場合があります。

絶対に分解しないようにしてください。

本体内にあるインクを洗い流す

洗浄の要領としては、最初は回転式コンバーターと同じです。

コップなどに水を入れ、ペン先を水につけます。

インクを吸入するように、尾栓を回して水を吸引と排出をします。

インクが流れ出なくなるまでこれを繰り返します。

一晩水に浸ける

ペン芯に残っているインクを溶かすため、一晩水につけておきます。

この時、本体内に水を吸入して満たしておきます。

浸けておく時の注意点として、浸けるのはグリップ部分までにしてください。

ペン全体を浸けてしまうと吸入機構に水が入ってしまい、きちんとインクが吸入できなくなる場合があります。

最悪の場合、故障してメーカー修理、なんてこともあるので気をつけてください。

再度洗い流す

一晩浸けてペン芯のインクが溶けていたら、再度ペン先を水に浸けて、インクを吸入する要領で尾栓を回して水を出し入れして洗い流します。

インクが流れ出なくなるまで繰り返します。

洗い終わったら乾燥させる

インクが出なくなったら、柔らかい布かティッシュで水気を拭き取ります。

水気がとれたらあとは陰干しで乾燥させます。

透明の樹脂軸をメンテナンスする際の注意点

透明の樹脂をアルコールで拭いたことがありませんか?

コロナ禍の影響でアルコールを多用するようになり、ペンもアルコールで拭いてしまったという人がいるかもしれませんね。

透明樹脂はアルコールで拭くと表面の樹脂が溶けて白く濁ってしまいます。

一度白く濁ってしまうとなかなか元に戻すことはできません。

元に戻す方法がまったくない訳ではないですが、けっこう大変なのでアルコールで拭かないように注意してくださいね。

洗浄後のお手入れ

万年筆に使われている素材には、樹脂や金属、木や竹などの自然素材、セルロイドなどがあります。

素材それぞれにメンテナンス方法が違うので注意してくださいね。

各メーカーの洗浄キット

パイロット、プラチナ、セーラー各社から洗浄キットが販売されています。

なくても洗浄できますが、あるととても便利ですよ。

カートリッジ式やコンバーター式の万年筆を洗浄する時に使えます。

スポイトや注射器で素早く大量に水を流すことができ、首軸の中のインクを押し流すことができます。

顔料インクが固着してしまったら

顔料インクが固着してしまった場合は洗浄液を使って洗浄します。

ここで活躍するのかセーラーの洗浄キットについてくる洗浄液。

透明な樹脂にこびりついた顔料は完全に洗い流せませんが、インクの流れはかなりの確率で回復します。

またその効果については次の機会に詳しく紹介したいと思います。

最後に

万年筆はその名の通り、大切に扱えば長く使える筆記具です。

お気に入りの万年筆をずっと使い続けたいですよね。

メンテナンスをしっかりして万年筆ライフを満喫しましょう!

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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