今回紹介するのはモンブランのマイスターシュテュックP145というモデルです。
カートリッジ・コンバーター両用式でメンテナンスしやすく、細身、軽量で携帯にも便利なモデルです。
ペン先は14金でできており、バイカラー(金色と銀色のコンビ)で美しく、金ペンらしい柔らかい書き味も魅力です。
それでは詳しく紹介します。
モンブラン P145はこんな人におすすめ
モンブランの万年筆が欲しい
カートリッジ・コンバーター両用式の万年筆が使いたい
携帯に便利な万年筆を探している
モンブランはドイツの老舗高級筆記具メーカー
モンブランはドイツで創業した老舗の高級筆記具メーカーです。
1906年の創業当初は「シンプロ・フィラーペン・カンパニー」という社名でしたがブランドイメージを生かし1934年に「モンブラン・シンプロ・GMBH」という社名に変更。
ダンヒルに買収後、そのダンヒルがリシュモンに買収されたため、現在モンブランはリシュモン傘下となっています。
リシュモンはスイスに本社があり、宝石、時計、ファッションブランドなどの会社を傘下に保有する企業グループです。
モンブランの他、カルティエやダンヒルなどもリシュモン傘下となっています。
近年は高級筆記具だけでなく腕時計や革製品なども販売されています。
モンブラン 145の特徴
細身で軽量
キャップや軸は樹脂でできています。
樹脂製のため軽量で重さは約21gです。
P145は細身で軽量のため携帯に便利ですね。
天冠にホワイトスター
天冠にはモンブランの象徴であるホワイトスター。
このモンブランのホワイトスターは、フランスとイタリアの国境に位置するアルプス最高峰であるモンブランの山頂を覆う雪をイメージして作られたブランドロゴです。
このホワイトスターをみるだけでモンブランと分かりますよね。
僕は特にこのホワイトスターが好きで憧れていました。
銀色の装飾が美しい
今回紹介するP145の「P」は「プラチナライン」の頭文字で、装飾がプラチナカラーという意味です。
「黒×金」もいいですが、僕はこの「黒×銀」の組み合わせが好きなので「プラチナライン」を選びました。
クリップ、キャップリングなどの装飾が銀色でかっこいいですよね。
キャップリングに「MONT BLAMC – MEISTERSTUCK」
文字が斜めのラインで彫られています。
細工がとても繊細です。
クリップリングには「GERMANY」とシリアルナンバー
この細いクリップリングに「GERMANY」と彫られています。
反対側にはシリアルナンバーが彫られていますよ。
シリアルナンバーが入っていると世界に1本だけという特別感がありますね。
キャップはネジ式
145のキャップはネジ式になっています。
嵌合式のように引っ張ってキャップを外そうとしないように注意してくださいね。
キャップの開閉方式にはネジ式と嵌合(かんごう)式の2種類があります。
こちらの記事で詳しく紹介していますので、よかったら参考にして下さい。
ペン先は14金
ペン先の素材は14金でできています。
ペン先の装飾は金と銀のバイカラーになっていますね。
マイスターシュテュックのペン先には「4810」という数字が刻まれています。
この「4810」というのはモンブラン山の標高を表しているというのは有名な話ですね。
なぜ「4810」という数字が刻まれているかというと、このマイスターシュテュックは万年筆の最高峰を目指し、アルプス最高峰であるモンブランの標高を掲げたということなんだそうです。
146のペン先と比較
146も同じ14金でできています。
装飾も同じくバイカラーです。
145のペン先は146と比べると小ぶりですが、装飾はしっかりと仕上げられていてきれいですね。
カートリッジ・コンバーター両用式
モンブランのフラッグシップであるマイスターシュティック146や149は本体吸入式です。
サイズもそうですが、この本体吸入式というのは携帯しようとすると一緒にボトルインクも携帯する必要がある為持ち歩くには不向きかと思います。
ですが、今回紹介する145はカートリッジ・コンバーター両用式。
カートリッジインクであれば携帯するのに便利ですよね。
カートリッジやコンバーターは欧州規格
モンブランのカートリッジやコンバーターは欧州規格です。
同じ規格であれば、モンブラン以外のカートリッジインクも使えます。
カートリッジやコンバーターには規格があります。
この規格というのは首軸とカートリッジやコンバーターを接続する部分のサイズの事です。
カートリッジやコンバーターの規格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら参考にしてください。
モンブラン145に付属するコンバーターは145専用
この145に付属しているコンバーターは145専用に作られています。
どこが専用かというと、このコンバーターの接続部分がネジ式になっているんです。
一般のコンバーターでは差し込むだけですが、モンブラン145のコンバーターは首軸にネジ込んで固定します。
ネジ式で固定できるので簡単には外れにくくなるうえに、インクの漏れも少ないというメリットがあります。
ネジで固定しているので、無理に引っ張ったり押し込んだりしないように気を付けて下さいね。
専用というだけあってコンバーターにもモンブランの刻印が入っています。
コンバーターだけ見てもかっこいいですよね。
モンブラン P145の書き味
インクはモンブランのミッドナイトブルー
インクはモンブランのミッドナイトブルー(ブルーブラック)を入れてみました。
モンブランのミッドナイトブルーは深みがあってかなり好んで使っています。
モンブランのボトルインクはこのボトルの形が特徴的ですよね。
インクフローが良く柔らかい書き味
今回紹介する145のペン先はF(細字)です。
日本製の万年筆と比べるとやや太めで、M(中字)くらいの印象ですね。
インクフローはよく、ゆっくりと書いても素早く書いても線が途切れたりかすれたりせず気持ちよく書けます。
グッと力を入れて書いてみましたが、ペン先が少し開いてフローが良くなりましたが線の太さには変化はなく、一定の太さで書けます。
金のペン先は結構滑らかです。
紙へのあたりは柔らかで、鉄ペンのなめらかさとはまた違った手ごたえ、書き心地ですね。
紙とペン先がキュッキュッと摩擦しているな~という感じがわずかにします。
総じて「書く」という事に対してストレスはまったくありません。
絶妙なペンバランス
細身で持ちやすく、程よい軽さです。
キャップは軸にしっかり固定できます。
キャップを尻軸に固定したほうが、ペンバランスがちょうどクリップリングあたりになりますね。
キャップをつける方が適度な重みを感じながら筆記できるので、僕はキャップをつけています。
モンブラン P145をおすすめする理由
モンブランというブランドを手にした満足感が得られる
細身で軽量なので携帯に便利
カートリッジ・コンバーター両用式でメンテナンスがしやすい
装飾が美しく宝飾品としての価値がある
というところかなと思います。
モンブランは万年筆メーカーの象徴的な存在として、万年筆が好きな人は必ず知っているブランドです。
いまや万年筆としてだけでなく宝飾品としての価値もあり、単なる筆記具としての域を超えています。
高額なので簡単に手を出せるものではないかと思いますが、一生ものの万年筆を探している方で、携帯しやすく使い勝手の良い万年筆を探している人にはおすすめです。
最後に
今回はモンブランのマイスターシュティック145プラチナラインを紹介しました。
僕が万年筆に興味を持ったきっかけがモンブランでした。
プラチナのプレジールを紹介した記事で書きましたが、上司の胸ポケットから見えたホワイトスターがすごくかっこよかったのを今でも覚えています。
モンブランのホワイトスターにずっと憧れていて、コツコツとお金を貯め、やっと手に入れることができました。
これからもずっと大切に使っていきたい万年筆です。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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