プラチナ万年筆のブルーブラックは筆記時には濃い青、乾燥し時間経過と共に青が褪色していき、徐々に黒に変化していくインクです。
古典インクに分類されるプラチナ万年筆のブルーブラック。
富士山麓の天然水を使用して作られたブルーブラックインク「富士」を紹介します。
「富士」はこんな人におすすめ
古典インクに興味がある
ブルーブラックが好き
保存に適したインクを使いたい
ブルーブラックインク「富士」の特徴
古典インク
プラチナ万年筆のブルーブラックは古典インクに分類されるインクです。
古典インクってなに?という人はまずはこちらの記事を参考にしてください。
多くのメーカーが製造を中止している古典インクですが、プラチナ万年筆は今も製造し続けています。
インクの中にある第一鉄イオンが酸化して第二鉄イオンになり、黒く沈殿して紙に定着します。
インクの中に鉄分と酸性分を含み、鉄分が酸化して黒く定着します。
水性染料インクが褪色していくと、定着している鉄分の黒が残ります。
なので、このブルーブラックという意味は、筆記時の色味のことではなくて、筆記時に青、時間経過とともに黒くなっていく変化していくということです。
紙に定着した鉄分は耐水、耐光性があり長期保存に適しています。
富士山麓の天然水を使用
プラチナ万年筆が創業100周年を記念して発売されました。
プラチナ万年筆の代表となる万年筆「#3776センチュリー」。
この「3776」は日本の最高峰の品質を目指し、富士山の標高を名前にしています。
プラチナ万年筆は他にも富士山に由来する限定モデルを発売していて、富士山とは縁が深いですね。
#3776センチュリーのレビュー記事を書いてます。
よかったら参考にしてください。
今回の記念インクも富士山麓の天然水を使用しています。
インクの箱にも書いていますが、通常のブルーブラックと機能的には同じということですが、日本が誇る壮大な富士山麓の天然水を使っているということで、優雅な気分で筆記できます。
手元に富士山を感じることができるって、なんだか夢があっていいですよね。
ブルーブラック「富士」の使い心地
プラチナ万年筆のプレジールに入れてみました
今回はプラチナ万年筆のプレジールに入れてみました。
ペン先の太さはM「中字」です。
少し太めの方がインクの濃淡が出やすいかなと思ってMにしました。
プレジールについてのレビューはこちらの記事をどうぞ。
サラサラと気持ちよく書けます。
書いたすぐはやや深めの青色です。
乾いてくるとより深みのある青に変わっていきます。
この色が変化していく様子を見るのも楽しいですね。
エルバンのカリグラフィーペンを使ってみた
次にこのエルバンのカリグラフィーペンを使ってみました。
書いている字はゴシック体です。
なかなかいい感じに書けたと思います。
1日置いてみたら、こんな感じの色になりました。
これが更に青が褪色していくともっと黒くなるんだと思います。
またしばらくして変化したら記事にしてみようかな?
水性染料インクは水に弱い
それから、定着した鉄分は耐水、耐光性がありますが、水性染料インクの部分は水ににじんでしまいます。
書いて1日経って、インクが乾いた状態の文字に水を垂らしてみました。
青い染料がじわじわにじみ出てきているのが分かるかと思います。
ですので、書いた後も湿気があるところで保管していると、染料が馴染んでしまうので注意してくださいね。
ブルーブラック「富士」をおすすめする理由
昔ながらの製法で作られた伝統的なインク
耐水、耐光性があり長期保存に向いている
色が時間の経過とともに変化するのが楽しい
日本が誇る「富士山」を堪能できる
といったところかと思います。
古典インクはこの酸化作用があるために、万年筆のお手入れが面倒なところもありますが、使って楽しいインクです。
最後に
今回はプラチナの古典インク「ブルーブラック「富士」」を紹介しました。
プラチナ万年筆では、この古典インクの特徴を活かし、さらに青以外の6色もの古典インク「クラシックインク」を開発、販売しています。
今回紹介したブルーブラックで古典インクに興味を持った人にはぜひ使ってもらいたいインクです。
「クラシックインク」もそれぞれ特徴があり、色に深みがあって楽しいインクです。
プラチナ万年筆の「プロシオン」にクラシックインクの「フォレストブラック」を使ってレビューした記事があります。
よかったら参考にしてみてください。
また、このインクについてもレビューしたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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