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【万年筆レビュー】ペリカン(Pelikan)ペリカーノアップ(Pelikano Up)シャンパン

万年筆
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今回はペリカンのペリカーノアップという万年筆を紹介します。

ペリカーノアップは子供のペン習字向けに開発された「ペリカーノジュニア」をグレードアップしたモデルになります。

ペリカーノアップの特徴として

  • カートリッジ・コンバーター両用式
  • ペン先はステンレススチールでなめらかな書き味
  • アルミ製の軸で軽量なので扱いやすい
  • 見た目がおしゃれ

というところです。

それでは詳しく紹介します。

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ペリカン ペリカーノアップはこんな人におすすめ

ペリカンブランドの万年筆が使いたい

見た目がおしゃれな万年筆が欲しい

プレゼント用の万年筆を探している

ペリカンについて

ペリカンは絵具工房として1838年に創業、1929年にペリカン初の万年筆を発表。

インクを吸入するピストン機構が高く評価され、以降今日に至るまでフラッグシップモデルである「スーベレーン」をはじめとした沢山の名品を世に送り出し続けている有名筆記具メーカーです。

ペリカーノアップの特徴

落ち着いた色で高級感のあるデザイン

ペリカーノジュニアの上位モデルということですが、見た目は落ち着いた大人の雰囲気がありますね。

それでは細部を見ていきたいと思います。

キャップや軸の素材には軽くて丈夫なアルミ製

キャップや軸はアルミでできています。

アルミニウムは、軽くて丈夫、さらに塗装の発色がいいという特徴があります。

サイズは全長が約135mm、重量は19gとかなり軽量になっています。

軸のカラーは3種類

今回紹介するのはシャンパンという色です。

まさにシャンパンをイメージしたような白金のような輝きのあるカラーです。

その他にアンセラサイト(キャップがシルバーでグリップや軸はブラック)、ローズゴールドと全部で3種類あります。

そのどれもが華やかながら落ち着いた大人な感じがするカラーですね。

中央が膨らみ持ちやすい形状

軸の一番太い所の直径が約14.5mmあります。

このちょうど膨らんだあたりが手にあたるようになっています。

膨らみが手に添うような感じになるので、安定して筆記することができますよ。

キャップの天冠にはペリカンマーク

キャップのこのてっぺん部分を天冠といいます。

この天冠部分には親子のペリカンマークが入っています。

このペリカンマークがあるだけで高級な感じがしますよね。

キャップは嵌合(かんごう)式

キャップは「パチン」と開け閉めする嵌合式というタイプです。

けっこうしっかりとハマります。

キャップを外す時の注意点ですが、両手でキャップと軸を支えるようにしてください。

片手で乱暴に外すと、インクが飛び散ることがあるので気をつけてくださいね。

軸に「Pelikano Up」の文字

軸には「Pelikano Up」と刻まれています。

彫り込んでいるので、遠目からではこの文字に気付きにくいですが、この控えめな感じがより高級感を演出してくれてますよね。

尻軸には「GERMANY PELIKAN」の文字

軸の後ろ部分を尻軸と呼びます。

この樹脂部分に「GERMANY PELIKAN」の文字が見えますね。

小窓からインク残量が確認できる

軸に小さな窓が開いています。

ここからインク残量が見えるようになっています。

首軸と胴軸のネジ部分にはロックがかかるようになっている

この軸とペン先をつなげるネジ部分、少し変わった形をしています。

軸を最後まで回すと軽くロックがかかるように工夫されています。

これによって簡単に軸のネジが緩まないようになっているんですね。

三角で持ちやすいグリップ

ドイツでは幼少からペン習字のために万年筆を使うという文化が根付いています。

この三角形になっていることで、持ちやすいだけでなく、正しいペンの持ち方が身につくようになっているんです。

ペリカンの万年筆に限らず、ドイツメーカーでは「ラミー」や「シュナイダー」などもグリップ部分が三角の形をしています。

人差し指が当たる部分に丸の印

形だけでなく、ペリカーノアップは人差し指が当たる部分には丸い印がついています。

最初に人差し指をあて、三角に合わせて親指、中指をグリップにそわせるだけで正しいペンの持ち方になりますよ。

グリップは樹脂製で滑りにくい

持ちやすい形状、正しいグリップへ誘導するための印、その上グリップ部分は樹脂でできていて滑りにくくなっています。

グリップだけ見ても、その完成度やこだわりがよく分かりますね。

カートリッジ・コンバーター両用式

ペリカーノアップはカートリッジ・コンバーター両用式となっています。

またペリカーノアップのカートリッジやコンバーターは欧州規格となっています。

欧州規格はヨーロッパ規格、統一規格などとも呼ばれており、ヨーロッパに限らずいろんな国で採用されている規格になります。

ペリカーノアップにはカートリッジが一本付いてきます。

カートリッジインクの色はロイヤルブルーです。

コンバーターを使えばいろんなインクを使うことができる

コンバーターを使えばいろんなボトルインクを使うことができます。

ただ、コンバーターは付属していないので、別に購入する必要があります。

ペリカンのボトルインクはサラサラして書きやすいので、万年筆の試筆によく使われています。

ロイヤルブルーの他、ブルーブラックやターコイズなどきれいな色のボトルインクがあります。

カートリッジインクを使って書き味が気に入ったら、コンバーターとボトルインクを買って試してみてください。

残念なのはカートリッジやコンバーターの固定が不安定

ペリカーノアップの残念なところは、カートリッジやコンバーターが固定しにくいところです。

結構グッと押し込まないと固定されず、押しが弱いと固定が甘くなり、ポロっと外れてしまいます。

接続するときは気を付けてくださいね。

カートリッジやコンバーターの固定が甘いので、持ち運びにはあまり向いていないかもしれません。

ペン先はステンレススチール

ペン先の素材はステンレススチールです。

ペン先の太さはF(細字)のみとなっています。

他の太さが選べないのは残念ですね。

ペン先には装飾はなく、見た目はかなりシンプルになっています。

またハート穴と呼ばれる穴は開いていません

ペリカーノアップの書き味

カートリッジインク ロイヤルブルーを使う

付属でついていたカートリッジインクを使用します。

カートリッジインクを差し込むときは両手でしっかり首軸とカートリッジを支えて押し込むようにして下さい。

特にペリカーノアップはカートリッジの固定が甘いのでしっかりと押し込むようにして下さいね。

インクフローが良くなめらか

インクフローはとてもいいですね。

インクが途切れたりかすれたりすることはなく、むしろ少し多いくらいの印象です。

ペン先は滑らかで紙に引っかかるような感じはないですね。

非常にサラサラとした軽やかな書き味です。

ペン先はかっちりた感じでほぼしなりはなく、線の幅は常に一定ですね。

F(細字)といってもやや太い

パイロットのコクーンという万年筆と比べてみました。

どちらもペン先はF(細字)です。

写真の上がペリカーノアップ、下がパイロットのコクーンです。

同じ太さのはずですが、国産の万年筆に比べて若干太く感じますね。

国産の万年筆で例えるとM(中字)くらいの太さかと思います。

ペンバランスはキャップなしでちょうどいい

キャップは一応軸にハマるようになっています。

キャップを軸につけた時の見た目はこんな感じです。

隙間があってなんか浮いているみたいに見えますね。

またキャップをつけるとペンのお尻の方が重くなってバランスが悪くなってしまいます。

僕はキャップを付けずに使っています。

ペリカン ペリカーノアップをおすすめする理由

アルミ製の軸で軽くて丈夫

落ち着いたデザインで高級感がある

インクの流れがよくサラサラとした書き心地

というところかと思います。

グリップ、軸の形状、素材など細部にまでこだわって作りこまれているのが感じられる万年筆です。

カートリッジやコンバーターがしっかりと固定できないので持ち運びにちょっと不向き

キャップを軸につけるとペンバランスが悪くなる

という点がちょっと残念かなと思います。

最後に

今回はペリカンのペリカーノアップを紹介しました。

ペリカーノアップは税込み定価3300円。

ネット通販などではもう少し安く手に入れることができるかと思います。

見た目がおしゃれなので自分用としてはもちろん、プレゼントにもいいかと思います。

皆さんの万年筆選びの一助になれば幸いです。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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